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ハロウィンは一杯のコーヒーで
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「ふぅ~……、今日も終わった~!」
九月が過ぎ、十月に入ると秋を通り越して冬の気温となる。
夜は肌寒くて暖かい物が欲しくなる。
会社から自宅までは電車、バス、そして徒歩。
この歩いている時が一番寒い。
冬混じりの秋風を感じながら、家の近所にあるコーヒー屋さんに入った。
「いらっしゃいませ」
ここのコーヒー屋さんは私のお気に入り。
ちょっと小太りなここのマスターの入れるコーヒーがお気に入りなのだ。
店内には私しかお客がいなかったので、マスターがコーヒーを淹れる所が見られるカウンターに座る。
「いらっしゃい。 外は寒かったでしょう? 本日はいつものコーヒーにしますか?」
「あ、はい。 いつものお願いします」
「かしこまりました。 少々お待ちください」
いつもので注文が通る程に常連となっている。
注文を待っている間、いつもと違って店内が装飾されていた。
「マスター、店内の装飾がいつもと違ってるね」
「ええ、もう直ぐハロウィンですから」
「そっか、もうそんな時期か……」
仕事であくせく働いていると、そんなイベントも忘れてしまう。
「何かイベントでもやるんですか?」
「はい、仮装して来て頂いたお客様に特別なコーヒーをご提供いたします」
「へー、いいなぁ」
「仮装して来て頂ければお客様もにもハロウィンの特別なコーヒーをご提供しますよ」
「仮装かぁ……、私には少しハードル高いかも」
「そうですか、気が向いたら是非お越しください」
「はい」
コーヒー豆が挽かれると店内に良い匂いが香る。
ここのカフェはサイフォンで抽出される。
サイフォンの事は良く知らなかったけど、とっても雰囲気が良い。
マスターがヘラを使って挽いた豆を撹拌していく。
結構コツがいるらしく、ここで味が決まるらしい。
「お待たせ致しました」
サイフォンとコーヒーカップが提供され自分で注ぐ。
ふわりと漂う湯気の香りがなんとも言えない。
少し息を吹きかけ一口……。
コーヒーの苦味と酸味。 少しフルーティな味も有り程よいボディ感が舌の上に広がる。
「…………はぁ、幸せ……」
つい口から出た言葉にマスターはニコニコと穏やかな笑顔を浮かべている。
ちょっと恥ずかしい……。
ここのオリジナルブレンドはマスターが味を決めて焙煎屋さんに発注していると聞いた。
私はコーヒー通でもなんでも無い。
さっきのコーヒーの味についてはマスターから聞いた事をそのまま言っているだけだったりして……。
でも美味しい事はわかる。
サイフォンには一杯と半分程の量が入っているので、ブラックで少し飲んだら、次は味を変えて楽しむ。
砂糖も何種類か有るし、ミルクも生クリームか牛乳を選べる。
この味を変えてコーヒーを楽しむ事もマスターから教わったのだ。
コーヒーを味わって飲んでいると、他のお客さんも入って来た。
「マスターこんばんわ~」
「いらっしゃいませ。 本日はお二人ですか?」
「ええ、マスターのコーヒーを飲みたくて連れて来ちゃいました」
「それはありがとうございます。 では、そちらの席にどうぞ」
二人のお客さんは私と同じか少し若い位の女性。
「ご注文はお決まりですか?」
「私、マスターのおすすめでお願い」
「私もおすすめで!」
「それでは酸味や苦味が苦手などございますか?」
「私は酸味が苦手かも」
「私も~、でも苦過ぎるのも嫌~。 甘いのがいい!」
「かしこまりました。 では少々お待ちください」
マスターは直ぐコーヒー豆を挽き始めた。
「ねえマスター、おまかせとか適当な注文で良いの?」
このカフェにあるコーヒーの種類は沢山ある。
その中からお任せって……。
「かまいませんよ。 お客様の好みを選ぶのも私の仕事ですから」
「さすがプロですね」
「いえいえ、まだまだ若輩者です」
そしてマスターが作り上げたコーヒーは、カップの上にスプーンが乗っていて、そこに角砂糖がある。
もう一つはクリームがたっぷりと乗っているコーヒーだ。
「お待たせいたしました。 こちらは【カフェ・ロワイヤル】です。 そしてこちらが【ウィンナーコーヒー】です」
「この角砂糖が乗ってるのはどうやって飲むの?」
「こちらは角砂糖に火を付けます。 危ないので触らない様にお願いします」
角砂糖に火が着くと、二人の女性はキャーキャー言いながら写真を撮り始めた。
ウィンナーコーヒーも「ウインナー乗って無いのにウインナーコーヒーっておもしろ」 と写真を撮っている。
「角砂糖がある程度溶けましたら、コーヒーに入れて飲んで下さいませ」
「わかりました~」
戻って来たマスターに聞いてみる。
「あんなコーヒーあるんですか?」
「ありますよ。 アレンジコーヒーになりますけどね。 今度飲んでみますか?」
「カフェ・ロワイヤルって飲んでみたいかも」
「アルコール度数高めなので、お酒に弱い方にはおすすめしませんよ」
「度数高いの? あの人大丈夫?」
「あちらの女性はお酒好きと聞いておりましたので、大丈夫かと思います」
「そっか、あの人も常連なんだ……」
そしてまたあの二人にマスターが呼ばれ、明日のハロウィンについて色々と話しをしているようだ。
私はコーヒーも飲み終わり、休憩も出来たので支払いを済ませて店を出た。
外は寒いけど、コーヒーのお陰でほんのりと暖かい。
明日はお休み。 何処に行こうかな? 洋服を見に行っても良いけど……、仮装かぁ……。
私が仮装して行ったらマスターは驚いてくれるかしら?
店に残してきた二人の女性客が気になりながら家に帰った。
翌日、服でも見に出かけると、ハロウィンの仮装をしている子供達が目に付く。
「ハロウィンかぁ……、帰りにマスターの所に寄ってみよ」
いろいろとお店を見て回ると、ハロウィンの物が値引きされているのを見つけた。
これなら私も出来そうよね……。
いや、でも……、社会人にはちょっとキツイような……。
かなりの葛藤の末、その小物を手にとってしまっていた。
もう後には引けないよ……。
そしてカフェまでやってくると、早速買った小物を身に着け勇気を出して店に入る。
「いらっしゃいませ。 おや? 良くお似合いですよ」
マスターは私の着けている猫耳、猫の肉球の手、尻尾、鈴の着いた首輪を見て、微笑んでくれている。
「それではそのままこちらにどうぞ」
店内には仮装した家族やこの間の女性二人が楽しそうにしていた。
「今日は特別なコーヒーと特別なパンケーキをご賞味下さいませ」
マスターはそう言って戻り作業を始めている。
特別なコーヒーとパンケーキってなんだろう……。
マスターの事をボッーと眺め、しばらくして出て来たのはカップに注がれたコーヒーと、2枚重ねのパンケーキ。
「パンケーキに合うようにブレンドしたコーヒーです。 フルーティーな風味が特徴となっております。 パンケーキはカボチャのパンケーキと、サツマイモのクリームです」
「わあ! 美味しそう!」
早速サツマイモのクリームを付けて食べる。
口の中にサツマイモの香りが広がり、パンケーキのカボチャの味がしっかりとする。
ナッツのような物はカボチャの種らしい。
そしてこのコーヒーがまたパンケーキと合って美味しい。
こう言うのをマリアージュと言うらしい。
このメニュー、ハロウィンだけってもったいなく無いかな?
そう思っていると、女性二人も同じ事をマスターに言っているのが聞こえる。
「マスターご馳走様! ちょー美味しかった!」
「それはありがとうございます」
「このお酒の入ったコーヒーもパンケーキに合ったよー!」
「それは良かったです。 外は寒いのでお気をつけて。 またのお越しをお待ちしております」
「バイバーイ!」
「また来まーす!」
二人の女性は帰って行った。
私もコーヒーとパンケーキを堪能した。
それじゃ、早く着替えないと!
レジに行き、お会計を済ませる。
「……マ、マスター……」
「はい? どうされましたか?」
「ト、トリックオアトリート!」
ハロウィンだし、これは言っておかないとと思って言ってみた。
「それでは……皆さんにはナイショですよ」
マスターはレジ下から飴を出して手渡ししてくれた。
その飴は普通の何処にでもある飴。
でも私はその飴を口に入れると、ほわっと暖かな気分になった。
また明日から頑張ろ!
今の気分はハロウィン! となり、家まで猫耳などを外すのを忘れてしまって部屋で恥ずかしく思った。
これがハロウィンの思い出。
今もマスターの飴の袋は大事にとって置いてある。
指輪の箱と一緒に……。
九月が過ぎ、十月に入ると秋を通り越して冬の気温となる。
夜は肌寒くて暖かい物が欲しくなる。
会社から自宅までは電車、バス、そして徒歩。
この歩いている時が一番寒い。
冬混じりの秋風を感じながら、家の近所にあるコーヒー屋さんに入った。
「いらっしゃいませ」
ここのコーヒー屋さんは私のお気に入り。
ちょっと小太りなここのマスターの入れるコーヒーがお気に入りなのだ。
店内には私しかお客がいなかったので、マスターがコーヒーを淹れる所が見られるカウンターに座る。
「いらっしゃい。 外は寒かったでしょう? 本日はいつものコーヒーにしますか?」
「あ、はい。 いつものお願いします」
「かしこまりました。 少々お待ちください」
いつもので注文が通る程に常連となっている。
注文を待っている間、いつもと違って店内が装飾されていた。
「マスター、店内の装飾がいつもと違ってるね」
「ええ、もう直ぐハロウィンですから」
「そっか、もうそんな時期か……」
仕事であくせく働いていると、そんなイベントも忘れてしまう。
「何かイベントでもやるんですか?」
「はい、仮装して来て頂いたお客様に特別なコーヒーをご提供いたします」
「へー、いいなぁ」
「仮装して来て頂ければお客様もにもハロウィンの特別なコーヒーをご提供しますよ」
「仮装かぁ……、私には少しハードル高いかも」
「そうですか、気が向いたら是非お越しください」
「はい」
コーヒー豆が挽かれると店内に良い匂いが香る。
ここのカフェはサイフォンで抽出される。
サイフォンの事は良く知らなかったけど、とっても雰囲気が良い。
マスターがヘラを使って挽いた豆を撹拌していく。
結構コツがいるらしく、ここで味が決まるらしい。
「お待たせ致しました」
サイフォンとコーヒーカップが提供され自分で注ぐ。
ふわりと漂う湯気の香りがなんとも言えない。
少し息を吹きかけ一口……。
コーヒーの苦味と酸味。 少しフルーティな味も有り程よいボディ感が舌の上に広がる。
「…………はぁ、幸せ……」
つい口から出た言葉にマスターはニコニコと穏やかな笑顔を浮かべている。
ちょっと恥ずかしい……。
ここのオリジナルブレンドはマスターが味を決めて焙煎屋さんに発注していると聞いた。
私はコーヒー通でもなんでも無い。
さっきのコーヒーの味についてはマスターから聞いた事をそのまま言っているだけだったりして……。
でも美味しい事はわかる。
サイフォンには一杯と半分程の量が入っているので、ブラックで少し飲んだら、次は味を変えて楽しむ。
砂糖も何種類か有るし、ミルクも生クリームか牛乳を選べる。
この味を変えてコーヒーを楽しむ事もマスターから教わったのだ。
コーヒーを味わって飲んでいると、他のお客さんも入って来た。
「マスターこんばんわ~」
「いらっしゃいませ。 本日はお二人ですか?」
「ええ、マスターのコーヒーを飲みたくて連れて来ちゃいました」
「それはありがとうございます。 では、そちらの席にどうぞ」
二人のお客さんは私と同じか少し若い位の女性。
「ご注文はお決まりですか?」
「私、マスターのおすすめでお願い」
「私もおすすめで!」
「それでは酸味や苦味が苦手などございますか?」
「私は酸味が苦手かも」
「私も~、でも苦過ぎるのも嫌~。 甘いのがいい!」
「かしこまりました。 では少々お待ちください」
マスターは直ぐコーヒー豆を挽き始めた。
「ねえマスター、おまかせとか適当な注文で良いの?」
このカフェにあるコーヒーの種類は沢山ある。
その中からお任せって……。
「かまいませんよ。 お客様の好みを選ぶのも私の仕事ですから」
「さすがプロですね」
「いえいえ、まだまだ若輩者です」
そしてマスターが作り上げたコーヒーは、カップの上にスプーンが乗っていて、そこに角砂糖がある。
もう一つはクリームがたっぷりと乗っているコーヒーだ。
「お待たせいたしました。 こちらは【カフェ・ロワイヤル】です。 そしてこちらが【ウィンナーコーヒー】です」
「この角砂糖が乗ってるのはどうやって飲むの?」
「こちらは角砂糖に火を付けます。 危ないので触らない様にお願いします」
角砂糖に火が着くと、二人の女性はキャーキャー言いながら写真を撮り始めた。
ウィンナーコーヒーも「ウインナー乗って無いのにウインナーコーヒーっておもしろ」 と写真を撮っている。
「角砂糖がある程度溶けましたら、コーヒーに入れて飲んで下さいませ」
「わかりました~」
戻って来たマスターに聞いてみる。
「あんなコーヒーあるんですか?」
「ありますよ。 アレンジコーヒーになりますけどね。 今度飲んでみますか?」
「カフェ・ロワイヤルって飲んでみたいかも」
「アルコール度数高めなので、お酒に弱い方にはおすすめしませんよ」
「度数高いの? あの人大丈夫?」
「あちらの女性はお酒好きと聞いておりましたので、大丈夫かと思います」
「そっか、あの人も常連なんだ……」
そしてまたあの二人にマスターが呼ばれ、明日のハロウィンについて色々と話しをしているようだ。
私はコーヒーも飲み終わり、休憩も出来たので支払いを済ませて店を出た。
外は寒いけど、コーヒーのお陰でほんのりと暖かい。
明日はお休み。 何処に行こうかな? 洋服を見に行っても良いけど……、仮装かぁ……。
私が仮装して行ったらマスターは驚いてくれるかしら?
店に残してきた二人の女性客が気になりながら家に帰った。
翌日、服でも見に出かけると、ハロウィンの仮装をしている子供達が目に付く。
「ハロウィンかぁ……、帰りにマスターの所に寄ってみよ」
いろいろとお店を見て回ると、ハロウィンの物が値引きされているのを見つけた。
これなら私も出来そうよね……。
いや、でも……、社会人にはちょっとキツイような……。
かなりの葛藤の末、その小物を手にとってしまっていた。
もう後には引けないよ……。
そしてカフェまでやってくると、早速買った小物を身に着け勇気を出して店に入る。
「いらっしゃいませ。 おや? 良くお似合いですよ」
マスターは私の着けている猫耳、猫の肉球の手、尻尾、鈴の着いた首輪を見て、微笑んでくれている。
「それではそのままこちらにどうぞ」
店内には仮装した家族やこの間の女性二人が楽しそうにしていた。
「今日は特別なコーヒーと特別なパンケーキをご賞味下さいませ」
マスターはそう言って戻り作業を始めている。
特別なコーヒーとパンケーキってなんだろう……。
マスターの事をボッーと眺め、しばらくして出て来たのはカップに注がれたコーヒーと、2枚重ねのパンケーキ。
「パンケーキに合うようにブレンドしたコーヒーです。 フルーティーな風味が特徴となっております。 パンケーキはカボチャのパンケーキと、サツマイモのクリームです」
「わあ! 美味しそう!」
早速サツマイモのクリームを付けて食べる。
口の中にサツマイモの香りが広がり、パンケーキのカボチャの味がしっかりとする。
ナッツのような物はカボチャの種らしい。
そしてこのコーヒーがまたパンケーキと合って美味しい。
こう言うのをマリアージュと言うらしい。
このメニュー、ハロウィンだけってもったいなく無いかな?
そう思っていると、女性二人も同じ事をマスターに言っているのが聞こえる。
「マスターご馳走様! ちょー美味しかった!」
「それはありがとうございます」
「このお酒の入ったコーヒーもパンケーキに合ったよー!」
「それは良かったです。 外は寒いのでお気をつけて。 またのお越しをお待ちしております」
「バイバーイ!」
「また来まーす!」
二人の女性は帰って行った。
私もコーヒーとパンケーキを堪能した。
それじゃ、早く着替えないと!
レジに行き、お会計を済ませる。
「……マ、マスター……」
「はい? どうされましたか?」
「ト、トリックオアトリート!」
ハロウィンだし、これは言っておかないとと思って言ってみた。
「それでは……皆さんにはナイショですよ」
マスターはレジ下から飴を出して手渡ししてくれた。
その飴は普通の何処にでもある飴。
でも私はその飴を口に入れると、ほわっと暖かな気分になった。
また明日から頑張ろ!
今の気分はハロウィン! となり、家まで猫耳などを外すのを忘れてしまって部屋で恥ずかしく思った。
これがハロウィンの思い出。
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