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必ず無事に
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静まり返った部屋で、クリスティーナはしばらく呆然としていた。
スナイデル国王の兄であるあの執事は、間もなくコルティア国に声明文を出すつもりなのだ。
そうすればどんな混乱が起きるのか、恐ろしくて想像すらしたくない。
(国王陛下も王妃陛下も、心配のあまり要求を受け入れざるを得なくなってしまうかも)
弟のスナイデル国王も、コルティア国王太子夫妻を幽閉していると言われれば、仕方なく王の座を兄に空け渡してしまうだろう。
(そうすればもう執事の思う壺。一気に諸外国にも戦を仕掛けられてしまうわ)
声明文を出される前になんとかしなければ。
でもどうすれば?
こんな時、いつもならフィルと一緒だった。
どんなピンチも二人で乗り越えてきた。
けれど今はフィルを頼れない。
初めて自分一人で戦わなければならないのだ。
クリスティーナは、挫けそうになる気持ちを必死で奮い立たせた。
(フィルの分まで私がなんとかしてみせる。そして必ず子ども達のところへ帰るのよ。フィルと一緒に)
そうだ、母親の自分がこんな弱気でどうする。
クリスティーナは顔を上げると、大きく息を吸い込んで決意を固めた。
「クリスティーナ様」
呼ばれて顔を上げると、扉から静かにケイティが身を滑らせて部屋に入って来るところだった。
「王太子様の様子を見て参りました」
「それで?!フィルは無事なの?」
クリスティーナは思わず立ち上がる。
「ええ。ずっと眠っていらっしゃいますが、呼吸も安定していますし、お顔も穏やかでした」
「そう…良かった」
心の底から安堵して、椅子にペタンと座り込む。
「ありがとう、ケイティ。様子を見に行ってくれて」
「いえ!とんでもない。わたくしこそ、本当に申し訳ありませんでした」
「フィルは、まだあの部屋にいるの?」
「いいえ、別の場所に移されていました。今は反対側の塔の地下の…その…」
「分かったわ。牢屋ね」
「申し訳ありません」
「あなたが謝ることではないわ」
深々と頭を下げるケイティに、クリスティーナは少し考えてから話しかけた。
「ケイティ、できれば食事をしてもいいかしら?それからベッドで横になって休みたいのだけど」
「ええ、もちろんですわ。パンと水しかなくて申し訳ありません。こちらをどうぞ」
「ありがとう」
あの執事が置いていったパンと水を、手枷を付けたままで食べ終えると、クリスティーナはベッドに横たわる。
ケイティが丁寧にクリスティーナの身体にブランケットを掛けた。
「どうぞゆっくりお休みくださいませ」
「ありがとう、ケイティ」
とにかく今は体力の温存に努めようと、クリスティーナは無理にでも眠ることにした。
*****
目が覚めた時には、塔の窓から見える太陽はかなり傾いていた。
「お目覚めですか?クリスティーナ様」
「ケイティ。今は何時頃かしら?」
「夕刻の5時ですわ」
「そんなに眠っていたのね」
おかげで身体はかなり軽く感じられる。
これならなんとか動けそうだと、クリスティーナはまた考えを巡らせ始めた。
一度部屋を出たケイティが、夕食を持って戻ってくる。
今回はパンだけでなく、スープやチーズもあった。
「申し訳ありません。これが精一杯でして…」
「いいのよ、ケイティ。ありがとう」
恐らくこっそり持ってきてくれたのだろう。
クリスティーナはひとくちずつ、ありがたく味わった。
やがて夜も更け、クリスティーナは再びベッドに入る。
目を閉じて眠っているようにみせかけて、実はブランケットの下で密かに作戦を開始していた。
ケイティが椅子に座ったままウトウトと眠っているのを確認すると、クリスティーナは緩めにつけられた手枷から自分の手を思い切り引っこ抜く。
(いったーい!あーあ、あざができたわね)
それでもなんとか抜けたことにホッとする。
続いてドレスのスカートの中に手を入れると、左の太ももにベルトで留めていた短剣を抜いた。
そして手探りでドレスの裾を掴むと、短剣で少し切り口を作る。
そこから徐々に剣を横に滑らせていき、長いリボン状に切っていく。
クリスティーナはブランケットの下で、静かにひたすらその作業をくり返していた。
クリスティーナが幽閉されている部屋は、外に立っている見張り役によって鍵がかけられている。
ケイティが出入りする時は、中からノックをして名乗り、鍵を開けてもらっていた。
クリスティーナも初めは、ケイティの口調を真似て見張り役にドアを開けさせようかと思ったが、たとえドアが開いて見張り役を倒したとしても、そのあと塔の中をどう逃げればいいのか分からない。
それならと、誰にも見つからないように、こっそり窓から抜け出すことにした。
下を見下ろしてみると、4階分くらいの高さがあり、飛び降りて無事ではいられそうにない。
そこでクリスティーナは、無駄にたっぷりと生地を使ったドレスで、脱出用のロープを作ることにしたのだった。
ドレスから切り落とした長い布をねじり、別の布と固く結んでまたねじっていく。
これくらいあれば大丈夫だろうと思った時には、ドレスの裾は膝よりもかなり上の位置までなくなっていた。
(わっ、大変!ミニスカートになっちゃった。でもまあ、仕方ないわよね。背に腹は替えられないもの)
ブランケットの下で、手探りでしっかりとロープの結び目を確認し、これでよしと頷く。
あとはひたすら脱出の好機をうかがっていた。
*****
「様子はどうだ?」
「はっ!特に変わりはありません」
ドアの向こうから、執事と見張り役の声が聞こえてきて、クリスティーナは息をひそめた。
ガチャリと扉の鍵が開けられ、コツコツと執事の足音が近づいてくる。
ベッドの近くまで来ると、様子をうかがっている気配がした。
クリスティーナが眠っているフリをしていると、やがて足音が遠ざかり、「しっかり見張っておけ」という執事の声のあと、ガチャリと鍵がかかる音がした。
(これでもう朝まで来ないわね。しばらくしたら動き出そう)
夜中の2時。
ついにクリスティーナは行動を開始する。
まずはケイティの様子を見てみたが、椅子に座ったまま机に突っ伏してグッスリ眠っていた。
クリスティーナはブランケットを折りたたんで小さくし、音が響かないようにベッドの横の小窓にそのブランケットを押し当てた。
そしてブランケット越しに短剣の柄で窓ガラスを叩く。
最初は控えめに叩いてみたが、それだとやはりガラスは割れない。
少しずつ力を込めて叩いていくと、最後にガンッ!と大きな音を立ててしまって首をすくめる。
だがおかげで、ようやくガラスにヒビが入った。
クリスティーナはブランケットで手をカバーしながら、ガラスを掴んで少しずつ割り、綺麗に窓枠から全て取り除いた。
(んー、狭いけどなんとか抜けられそうね)
窓から身を乗り出して確認してみる。
下には誰もおらず、今なら下りても大丈夫そうだ。
クリスティーナはベッドの足にロープの端をしっかりと結び、壁にピタリとベッドを寄せてから、ロープの残りを窓の外に投げ落とした。
地面には少し届かないが、かなり近くまで長さがあり、これならいけると頷く。
そのあとはあっという間だった。
クリスティーナは窓から出るとスルスルとロープを伝って、最後は地面に飛び降りた。
(よし!さあ、早くフィルのところへ行かなくちゃ)
クリスティーナは辺りに目を光らせつつ、身を屈めながらもう一つの塔へと急いだ。
スナイデル国王の兄であるあの執事は、間もなくコルティア国に声明文を出すつもりなのだ。
そうすればどんな混乱が起きるのか、恐ろしくて想像すらしたくない。
(国王陛下も王妃陛下も、心配のあまり要求を受け入れざるを得なくなってしまうかも)
弟のスナイデル国王も、コルティア国王太子夫妻を幽閉していると言われれば、仕方なく王の座を兄に空け渡してしまうだろう。
(そうすればもう執事の思う壺。一気に諸外国にも戦を仕掛けられてしまうわ)
声明文を出される前になんとかしなければ。
でもどうすれば?
こんな時、いつもならフィルと一緒だった。
どんなピンチも二人で乗り越えてきた。
けれど今はフィルを頼れない。
初めて自分一人で戦わなければならないのだ。
クリスティーナは、挫けそうになる気持ちを必死で奮い立たせた。
(フィルの分まで私がなんとかしてみせる。そして必ず子ども達のところへ帰るのよ。フィルと一緒に)
そうだ、母親の自分がこんな弱気でどうする。
クリスティーナは顔を上げると、大きく息を吸い込んで決意を固めた。
「クリスティーナ様」
呼ばれて顔を上げると、扉から静かにケイティが身を滑らせて部屋に入って来るところだった。
「王太子様の様子を見て参りました」
「それで?!フィルは無事なの?」
クリスティーナは思わず立ち上がる。
「ええ。ずっと眠っていらっしゃいますが、呼吸も安定していますし、お顔も穏やかでした」
「そう…良かった」
心の底から安堵して、椅子にペタンと座り込む。
「ありがとう、ケイティ。様子を見に行ってくれて」
「いえ!とんでもない。わたくしこそ、本当に申し訳ありませんでした」
「フィルは、まだあの部屋にいるの?」
「いいえ、別の場所に移されていました。今は反対側の塔の地下の…その…」
「分かったわ。牢屋ね」
「申し訳ありません」
「あなたが謝ることではないわ」
深々と頭を下げるケイティに、クリスティーナは少し考えてから話しかけた。
「ケイティ、できれば食事をしてもいいかしら?それからベッドで横になって休みたいのだけど」
「ええ、もちろんですわ。パンと水しかなくて申し訳ありません。こちらをどうぞ」
「ありがとう」
あの執事が置いていったパンと水を、手枷を付けたままで食べ終えると、クリスティーナはベッドに横たわる。
ケイティが丁寧にクリスティーナの身体にブランケットを掛けた。
「どうぞゆっくりお休みくださいませ」
「ありがとう、ケイティ」
とにかく今は体力の温存に努めようと、クリスティーナは無理にでも眠ることにした。
*****
目が覚めた時には、塔の窓から見える太陽はかなり傾いていた。
「お目覚めですか?クリスティーナ様」
「ケイティ。今は何時頃かしら?」
「夕刻の5時ですわ」
「そんなに眠っていたのね」
おかげで身体はかなり軽く感じられる。
これならなんとか動けそうだと、クリスティーナはまた考えを巡らせ始めた。
一度部屋を出たケイティが、夕食を持って戻ってくる。
今回はパンだけでなく、スープやチーズもあった。
「申し訳ありません。これが精一杯でして…」
「いいのよ、ケイティ。ありがとう」
恐らくこっそり持ってきてくれたのだろう。
クリスティーナはひとくちずつ、ありがたく味わった。
やがて夜も更け、クリスティーナは再びベッドに入る。
目を閉じて眠っているようにみせかけて、実はブランケットの下で密かに作戦を開始していた。
ケイティが椅子に座ったままウトウトと眠っているのを確認すると、クリスティーナは緩めにつけられた手枷から自分の手を思い切り引っこ抜く。
(いったーい!あーあ、あざができたわね)
それでもなんとか抜けたことにホッとする。
続いてドレスのスカートの中に手を入れると、左の太ももにベルトで留めていた短剣を抜いた。
そして手探りでドレスの裾を掴むと、短剣で少し切り口を作る。
そこから徐々に剣を横に滑らせていき、長いリボン状に切っていく。
クリスティーナはブランケットの下で、静かにひたすらその作業をくり返していた。
クリスティーナが幽閉されている部屋は、外に立っている見張り役によって鍵がかけられている。
ケイティが出入りする時は、中からノックをして名乗り、鍵を開けてもらっていた。
クリスティーナも初めは、ケイティの口調を真似て見張り役にドアを開けさせようかと思ったが、たとえドアが開いて見張り役を倒したとしても、そのあと塔の中をどう逃げればいいのか分からない。
それならと、誰にも見つからないように、こっそり窓から抜け出すことにした。
下を見下ろしてみると、4階分くらいの高さがあり、飛び降りて無事ではいられそうにない。
そこでクリスティーナは、無駄にたっぷりと生地を使ったドレスで、脱出用のロープを作ることにしたのだった。
ドレスから切り落とした長い布をねじり、別の布と固く結んでまたねじっていく。
これくらいあれば大丈夫だろうと思った時には、ドレスの裾は膝よりもかなり上の位置までなくなっていた。
(わっ、大変!ミニスカートになっちゃった。でもまあ、仕方ないわよね。背に腹は替えられないもの)
ブランケットの下で、手探りでしっかりとロープの結び目を確認し、これでよしと頷く。
あとはひたすら脱出の好機をうかがっていた。
*****
「様子はどうだ?」
「はっ!特に変わりはありません」
ドアの向こうから、執事と見張り役の声が聞こえてきて、クリスティーナは息をひそめた。
ガチャリと扉の鍵が開けられ、コツコツと執事の足音が近づいてくる。
ベッドの近くまで来ると、様子をうかがっている気配がした。
クリスティーナが眠っているフリをしていると、やがて足音が遠ざかり、「しっかり見張っておけ」という執事の声のあと、ガチャリと鍵がかかる音がした。
(これでもう朝まで来ないわね。しばらくしたら動き出そう)
夜中の2時。
ついにクリスティーナは行動を開始する。
まずはケイティの様子を見てみたが、椅子に座ったまま机に突っ伏してグッスリ眠っていた。
クリスティーナはブランケットを折りたたんで小さくし、音が響かないようにベッドの横の小窓にそのブランケットを押し当てた。
そしてブランケット越しに短剣の柄で窓ガラスを叩く。
最初は控えめに叩いてみたが、それだとやはりガラスは割れない。
少しずつ力を込めて叩いていくと、最後にガンッ!と大きな音を立ててしまって首をすくめる。
だがおかげで、ようやくガラスにヒビが入った。
クリスティーナはブランケットで手をカバーしながら、ガラスを掴んで少しずつ割り、綺麗に窓枠から全て取り除いた。
(んー、狭いけどなんとか抜けられそうね)
窓から身を乗り出して確認してみる。
下には誰もおらず、今なら下りても大丈夫そうだ。
クリスティーナはベッドの足にロープの端をしっかりと結び、壁にピタリとベッドを寄せてから、ロープの残りを窓の外に投げ落とした。
地面には少し届かないが、かなり近くまで長さがあり、これならいけると頷く。
そのあとはあっという間だった。
クリスティーナは窓から出るとスルスルとロープを伝って、最後は地面に飛び降りた。
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
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