13 / 111
グラード王国王都ヴェーテル
リーチェ・シルフェン…16歳ッスwww
しおりを挟む
装備を整え、王族や宰相、近衛騎士団、執事とメイドに挨拶を済ませ、2人は城を出ようとした。
その時、2人を後ろから呼ぶ声が聞こえた。
「おーい!」
「ん?あの娘は。」
声の主は、メイドのリーチェだった。
しかもメイド服では無く、防具がレザーアーマーに、武器がショートソードに短剣と言う出で立ち。
つまり冒険者装備であった。
サラは、そんなリーチェの姿を見て
「……リーチェ、何でそんな格好をしてるんです?」
と、訝しんだ。
リーチェは、悪びれもなく
「え~とですねぇ、太后さまとお妃さまとメイド長から、姫様の旅先のお世話と護衛を仰せつかりまして、更に陛下からも認可が降り、お供させて頂く事になりましたぁ~。こう見えても、と言うか、こうしか見えないんですが、元冒険者なんスよ、アタイ。」
と、「ニシシ………」と笑いながら、サイドテールの金髪を揺らし話す。
「まぁ、護衛の件は普段なら、こんな素敵な強いナイトさまが、姫様をお守りするから、良いんですケドぉ…」
リーチェは「むふふっ」と笑いながら
「流石に、夜に若い男女が一つの部屋は、ヤバいッスよねぇ?」
その言葉で、信とサラは顔をどちらからともなく見合せると、サラだけが何故か顔を赤くなった。
信の頭の上には、沢山の
『?????』
が浮かんでいた。
その様子を見て、リーチェは
「……ある意味、史上最強の朴念仁ッスよね。信さまは……」
と、ジト目を信に向けながら、リーチェは小さな声でボヤいた。
「ま……まぁ、そんなこんなで、ふつつか者ですが宜しくッス!ジョブは2年前に足は洗ったんスけど、シーフをやってたんで、お買い得ッスよ~?お客様ぁ?」
大きな猫の様な吊目をクリクリっと動かし、リーチェは自己紹介を完結した。
「こちらこそ、これから世話になるよ。宜しく頼む、リーチェ。」
信は、そう言いながら右手をリーチェに差し出す。
「はいなぁ、宜しくッス。信さま」
と言い握手をかわした。
「そ、そろそろ、冒険者ギルドへ行くわよっ!」
信から見たら「サラは何を怒ってるんだ?」
と言う口調であり、
リーチェから見たら「姫様、ヤキモチっスかぁ?…にひひ」
と言う位、サラの態度は解りやすかった。
その時、2人を後ろから呼ぶ声が聞こえた。
「おーい!」
「ん?あの娘は。」
声の主は、メイドのリーチェだった。
しかもメイド服では無く、防具がレザーアーマーに、武器がショートソードに短剣と言う出で立ち。
つまり冒険者装備であった。
サラは、そんなリーチェの姿を見て
「……リーチェ、何でそんな格好をしてるんです?」
と、訝しんだ。
リーチェは、悪びれもなく
「え~とですねぇ、太后さまとお妃さまとメイド長から、姫様の旅先のお世話と護衛を仰せつかりまして、更に陛下からも認可が降り、お供させて頂く事になりましたぁ~。こう見えても、と言うか、こうしか見えないんですが、元冒険者なんスよ、アタイ。」
と、「ニシシ………」と笑いながら、サイドテールの金髪を揺らし話す。
「まぁ、護衛の件は普段なら、こんな素敵な強いナイトさまが、姫様をお守りするから、良いんですケドぉ…」
リーチェは「むふふっ」と笑いながら
「流石に、夜に若い男女が一つの部屋は、ヤバいッスよねぇ?」
その言葉で、信とサラは顔をどちらからともなく見合せると、サラだけが何故か顔を赤くなった。
信の頭の上には、沢山の
『?????』
が浮かんでいた。
その様子を見て、リーチェは
「……ある意味、史上最強の朴念仁ッスよね。信さまは……」
と、ジト目を信に向けながら、リーチェは小さな声でボヤいた。
「ま……まぁ、そんなこんなで、ふつつか者ですが宜しくッス!ジョブは2年前に足は洗ったんスけど、シーフをやってたんで、お買い得ッスよ~?お客様ぁ?」
大きな猫の様な吊目をクリクリっと動かし、リーチェは自己紹介を完結した。
「こちらこそ、これから世話になるよ。宜しく頼む、リーチェ。」
信は、そう言いながら右手をリーチェに差し出す。
「はいなぁ、宜しくッス。信さま」
と言い握手をかわした。
「そ、そろそろ、冒険者ギルドへ行くわよっ!」
信から見たら「サラは何を怒ってるんだ?」
と言う口調であり、
リーチェから見たら「姫様、ヤキモチっスかぁ?…にひひ」
と言う位、サラの態度は解りやすかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。
もる
ファンタジー
剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる