変身HERO異世界へ征く！

グラード王国王都ヴェーテル

クラスの内訳と名前確定

マスガンが手続きを完了し、
冒険者の知識の一部を講義する。
(続き等は、リーチェに訊いてくれとの事。)

ランクは最下位がFランクで、最上位がG。
G(世界に5人のみ在する)
↑
SSS(世界に12人在する)
↑
SS(世界に20人在する)
↑
S(その国の英雄クラス)
↑
A(大ベテラン)
↑
B(ベテラン)　
↑
C(そこそこの腕前)
↑
D(ランクの入り口、ホープ)
↑
E(新米扱い、ルーキー)
↑
F(雑魚)

という具合がランク振り分け内容らしい。

『…しかし…雑魚とは。』

信は内心、Fランク位入り口にすれば良いのに。と思った。

「ちなみにリーチェはBランクです。」

マスガンはリーチェのランクを教えてくれた。

「姫様や信の場合、純粋に戦力だけならSランクより上ッスかね。」

そう、戦力だけなら。
大切なのは、技術や知識。

『技術に知識かぁ。神にでも訊いてみるか。』

『呼んだか？』

『多分、先程の会話聞いていただろ？俺には冒険者たる技術も知識も無いのだが、どうすれば良い？』

神は、う～ん。と言って少し悩んだようだが、

『知識なら、我は何時でも提示できる。技術らしからぬ技術？だが、仕方ない。我のギフトを一つ解除しよう。』

と言うと、ピロリン、とメッセージ案内のチャイムが脳内に響いた。


追加。
愛らしい神ちゃんからのギフト。

(神ちゃんの愛ある過保護『加護』)

ピンチや何かの拍子に、メチャクチャ働きます。
働きたりなかったら、「ごめんね(はーと)」


脳内通信は、ここで終わる。

『………………。何なんだ。この愛ある過保護とは。』

しかも、自分の事を(神ちゃん)とは。

いっぺん面を見てみたいものだ。
と、内心、信は毒づいた。


そうこうする内に基礎知識の講義を終え、マスガンは信とサラに紙を提示した。

「すみませんが、こちらに名前、性別、年齢をご記入願います。身元保証人は、陛下が行う訳にはいきませんので、不肖、このマスガンが保証人にならせて頂きます。」

すると信はマスガンに一つ問いかけた。

「ランクはどうなる？」

「姫様は、せめてCで様子を観ましょう。実力は申し分無い訳ですし、あとはギルドでの経験ですな。信様は…」

「あーっ、わかった。俺の場合はFランクから始めさせて頂く。」

「信様ならSランク以上は望めそうなのですが。私の見立て通りならばGランクは行くのですがね。」

「いやいや、まずは下のランクの目線を観なきゃだろう。まぁ、トラブルの予感はするがね。」

と言いつつ信の口元がニヤリと上がっていた。
しかし目は笑ってはいない。
何かを確信している様子である。

「承知致しました。まぁ、出来ればトラブルはごめん被りたいものですなぁ」

口でトラブルは嫌だと言いつつも、マスガンは何かを楽しみにしている様な笑顔で、信に言った。

「ま、相手の出方しだいさ。」

と、言いつつペンを走らす。

名前は、漢字は普及してないだろうから、

「シン・フジクラ」

と記入した。
サラは偽名が必要なので

「サラ・アーヴィング」

と記入した。
それが終わると、マスガンはギルド最終登録とランクタグ発行の為に席を離れた。

リーチェは、

「発行終わったら、ウォーミングアップを兼ねて、依頼を受けるのが吉ッスね。依頼の受け方や報酬の受け取り方も覚えておくのが良いと思うッスよ？」

「そうね。わからない事をわからないままだと、ボロがでるわね。」

と、女子２人のやり取りにシンは深く頷いた。