67 / 111
ハンサーラ公国と亡国の思惑
余談。HEROと神ちゃん。
しおりを挟む
さて、もう少しで公国首都か。
と、そうシンが思いつつ、夜営の支度を始めた時、
「……公国で謀叛の動きあるみたいだ。それに呼応し、対策室も動く。汝は何とす?」
「どうもこうもしない。って言うか出来ない。王国へ救援して貰いたい、と言ってもなぁ。……遠すぎる。」
「……汝、我を何だと思っておる?」
「……何って……神ちゃんだろ?」
「もう1人、我と語り合える存在に気付かないかね?」
???
誰だ?
「正解したら、汝の前に姿を現してやろう。」
……何か、ムカつくな。
上から目線かよ。
なので。
『秘技、ガン無視!』
「で?答えは?」
「………………………………」
「………………………………」
「…………ぉーぃ答えは~?」
「………………………………」
「……………ねぇ、無視しないでぇ」
「………………………………」
「……悪かったよぉ」
こんなモンか。
「で?言う事は?」
「正解したら、姿を見せます。」
「……よろしい。」
さて。
で?
一体、誰だったか。
「………………………。」
ダメだ。
ぜんっぜん、思い付かん!
その時
『ぴんこーん!』
閃いた!これが天啓か!?
「……わかったぞ!……答えは……」
真顔で、シンは答え様とする。
神ちゃんの、ゴクリと言う喉の音が聞こえる。
「……答えは?」
神ちゃんが尋ねる。
「それは、死皇帝だっ!!」
「アホかーーーっ!!」
スッパーーーン!!
神ちゃんの脳内ハリセンとツッコミが間髪入れずに、今、炸裂した。
結構、痛いのな?
防ぎようが無いからな?
脳に直接、衝撃走るのは。
「どないしたら、死皇帝と言う答えになるんやねん!?」
……何故に関西弁?
「えっ?違うの?」
リアルでは、叩かれてもいないのに、頭部を押さえ踞るシン。
その口から心なしか、エクトプラズムが見える様な気がする。
「ちゃうわ!当たってたら、情報筒抜けやろうがーーー!!」
………あっ、そうか。
なら、俺が打てる手は一つ!
「サラ!」
「ラストアンサー?」
「ラストアンサー。」
「……不正解。」
スッパーーーン!!
豪快な音で脳内ハリセンが炸裂。
「サイ」
スッパーーーン!!
「リーチェ」
スッパーーーン!!
「…………」
スッパーーーン!!
スッパーーーン!!
スッパーーーン!!
思い付く人間を手当たり次第、挙げたのだが、全てハズレるとは。
……恐るべし!
「……汝、真面目に答えるつもりはあるのか?」
「いや、きちんと名前を列挙しただろう?あとは思い付かんぞ?」
「……いや、居るだろう?」
「居たっけ?」
「居る。」
うーーん。
居たかなぁ?
思い出せないだけかなぁ?
「……ヒントをやろう。クで始まる奴。」
「ク?」
ク?く?
くぅうぅ??
「……クロコダイル?」
スッパーーーン!!
「なんでワニなんやぁっ!!」
……えっ?
これも、違ったのか?
誰だっけ?
そもそも、居たっけ?
そんな奴。
あっ!
1人だけ居たわ。
「クォーロストか?」
「当たり。何で思い出せないかなぁ?」
「あーっ…………ムカつく奴だから?何となく?忘却の彼方へ追いやりたいとか?
」
「なんで、全部疑問系?まぁ、取り敢えずは正解したんだ。姿を現そう。」
すると、目の前に光が溢れ、そこには、双眸が金色で、ツインテールの赤い髪の……
……幼女?
スッコーーーン!!
俺の弁慶に神ちゃんの蹴りがクリティカルヒットした。
余りの痛みで、声にもならずに悶絶する。
「今、汝は私を馬鹿にしたろ?」
「り、理不尽だ!」
「まぁ、良い。私は、神の一員になったばかりだから、斯様な姿になってしまった。仕方がないんだよ?」
そうなのか?
詰まりは『合法炉利』と言う奴か?
「……取り敢えず、自己紹介はしようか。私は、アーシュリー・アーシュライト。サイクォーダー、クォーロスト、サラ達の祖先であり、王国の国母。あ奴等の名前にアーシュリーの名があるのは、私の子孫を意味するからさ。神位置は闘神。」
えっと、幼神じゃないの?
「汝、今また私を馬鹿にしたろ?」
ゲシ!!
またもや、弁慶にアタック。
ゴロゴロと地面に膝を押さえて、のたうち回るシン。
……膝の皿が割れそうだ。
「……安心しろ。膝の皿が割れても治してやる。」
無い胸を反らして偉ぶるアーシュリー。
炉利がやっても、威厳も迫力も無い。
「……また、余計な事を思ったな?……まぁ、良い。話を戻すぞ?私が今の状況を念話で、クォーロストに伝え、サイクォーダーに兵と帝国を動かす様に指示を出す。そうすれば、汝はこのまま任務を果たす事が出来るだろう?」
ニィッ、とアーシュリーは口元を笑わせる。
「確かにな。神ちゃんに、ここは任せるか。」
「賢明だ。それに神ちゃんではない。アーシュリーだ。姿を現したんだ。その方がシックリくる。」
「わかったよ。アーシュリー。これからも頼む。」
「うむ。頼まれた!」
屈託の無い笑顔で、返事をしたアーシュリーは、そのまま姿を消した。
と、そうシンが思いつつ、夜営の支度を始めた時、
「……公国で謀叛の動きあるみたいだ。それに呼応し、対策室も動く。汝は何とす?」
「どうもこうもしない。って言うか出来ない。王国へ救援して貰いたい、と言ってもなぁ。……遠すぎる。」
「……汝、我を何だと思っておる?」
「……何って……神ちゃんだろ?」
「もう1人、我と語り合える存在に気付かないかね?」
???
誰だ?
「正解したら、汝の前に姿を現してやろう。」
……何か、ムカつくな。
上から目線かよ。
なので。
『秘技、ガン無視!』
「で?答えは?」
「………………………………」
「………………………………」
「…………ぉーぃ答えは~?」
「………………………………」
「……………ねぇ、無視しないでぇ」
「………………………………」
「……悪かったよぉ」
こんなモンか。
「で?言う事は?」
「正解したら、姿を見せます。」
「……よろしい。」
さて。
で?
一体、誰だったか。
「………………………。」
ダメだ。
ぜんっぜん、思い付かん!
その時
『ぴんこーん!』
閃いた!これが天啓か!?
「……わかったぞ!……答えは……」
真顔で、シンは答え様とする。
神ちゃんの、ゴクリと言う喉の音が聞こえる。
「……答えは?」
神ちゃんが尋ねる。
「それは、死皇帝だっ!!」
「アホかーーーっ!!」
スッパーーーン!!
神ちゃんの脳内ハリセンとツッコミが間髪入れずに、今、炸裂した。
結構、痛いのな?
防ぎようが無いからな?
脳に直接、衝撃走るのは。
「どないしたら、死皇帝と言う答えになるんやねん!?」
……何故に関西弁?
「えっ?違うの?」
リアルでは、叩かれてもいないのに、頭部を押さえ踞るシン。
その口から心なしか、エクトプラズムが見える様な気がする。
「ちゃうわ!当たってたら、情報筒抜けやろうがーーー!!」
………あっ、そうか。
なら、俺が打てる手は一つ!
「サラ!」
「ラストアンサー?」
「ラストアンサー。」
「……不正解。」
スッパーーーン!!
豪快な音で脳内ハリセンが炸裂。
「サイ」
スッパーーーン!!
「リーチェ」
スッパーーーン!!
「…………」
スッパーーーン!!
スッパーーーン!!
スッパーーーン!!
思い付く人間を手当たり次第、挙げたのだが、全てハズレるとは。
……恐るべし!
「……汝、真面目に答えるつもりはあるのか?」
「いや、きちんと名前を列挙しただろう?あとは思い付かんぞ?」
「……いや、居るだろう?」
「居たっけ?」
「居る。」
うーーん。
居たかなぁ?
思い出せないだけかなぁ?
「……ヒントをやろう。クで始まる奴。」
「ク?」
ク?く?
くぅうぅ??
「……クロコダイル?」
スッパーーーン!!
「なんでワニなんやぁっ!!」
……えっ?
これも、違ったのか?
誰だっけ?
そもそも、居たっけ?
そんな奴。
あっ!
1人だけ居たわ。
「クォーロストか?」
「当たり。何で思い出せないかなぁ?」
「あーっ…………ムカつく奴だから?何となく?忘却の彼方へ追いやりたいとか?
」
「なんで、全部疑問系?まぁ、取り敢えずは正解したんだ。姿を現そう。」
すると、目の前に光が溢れ、そこには、双眸が金色で、ツインテールの赤い髪の……
……幼女?
スッコーーーン!!
俺の弁慶に神ちゃんの蹴りがクリティカルヒットした。
余りの痛みで、声にもならずに悶絶する。
「今、汝は私を馬鹿にしたろ?」
「り、理不尽だ!」
「まぁ、良い。私は、神の一員になったばかりだから、斯様な姿になってしまった。仕方がないんだよ?」
そうなのか?
詰まりは『合法炉利』と言う奴か?
「……取り敢えず、自己紹介はしようか。私は、アーシュリー・アーシュライト。サイクォーダー、クォーロスト、サラ達の祖先であり、王国の国母。あ奴等の名前にアーシュリーの名があるのは、私の子孫を意味するからさ。神位置は闘神。」
えっと、幼神じゃないの?
「汝、今また私を馬鹿にしたろ?」
ゲシ!!
またもや、弁慶にアタック。
ゴロゴロと地面に膝を押さえて、のたうち回るシン。
……膝の皿が割れそうだ。
「……安心しろ。膝の皿が割れても治してやる。」
無い胸を反らして偉ぶるアーシュリー。
炉利がやっても、威厳も迫力も無い。
「……また、余計な事を思ったな?……まぁ、良い。話を戻すぞ?私が今の状況を念話で、クォーロストに伝え、サイクォーダーに兵と帝国を動かす様に指示を出す。そうすれば、汝はこのまま任務を果たす事が出来るだろう?」
ニィッ、とアーシュリーは口元を笑わせる。
「確かにな。神ちゃんに、ここは任せるか。」
「賢明だ。それに神ちゃんではない。アーシュリーだ。姿を現したんだ。その方がシックリくる。」
「わかったよ。アーシュリー。これからも頼む。」
「うむ。頼まれた!」
屈託の無い笑顔で、返事をしたアーシュリーは、そのまま姿を消した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。
もる
ファンタジー
剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる