15 / 45
15話
しおりを挟む
その後もカリッドは何かにつけてシューリス家にやってきた。乙女ゲーム展開を思ってハラハラする気持ちも当然あるが、それ以外にもフィンリーにとって気になることはある。第二とはいえ王子が特に用事もなく特定の家に来るのはあまり、いやわりとよろしくないはずだ。
皇太子である第一王子に対し、貴族派は第二王子であるカリッドを自分たちの味方に引き入れ、そしていずれは王の跡継ぎへと目論んでいるという噂をフィンリーはリースから聞いたことがある。リースを含めたフラートン家は貴族派の中でも相当な有力者でありながらシューリス家と懇意にしているからだろうか、その目論見には関わっておらず真意のほどは明らかではないようだが。ただ思い返せば学生時代、カリッドの取り巻き貴族の多くは確かに貴族派の家の子どもだったような気がする。
しかしそんな立場のカリッドがシューリス家に頻繁にやって来ているとなると、皇帝派はさておき貴族派としては面白くないのではないだろうか。
「どう思う?」
貴族派の中でも力がありながら穏便派でもあるフラートン家の三男におずおずと聞いてみると「うーん」と少し唸った後笑みを向けられた。
「今のところ貴族派の人たちが何かを言っている様子はないと思うけどね。そもそもカリッド王子は何故フィンリーに会いに来るのかな?」
「そっ、れは何かあれだよリース、あれだ」
「どれ?」
リースは穏やかな笑みを向けてはくれるが流してはくれないようだ。
だいたいフィンリーにだって何故カリッドが度々やって来るのかなど正直わからない。最初やって来た時からわからなかった。派閥の絡みも考えてみたが、どう考えても当てはまらなさそうだ。カリッドからは「そなたが気になっていて」とよもや告白か例の選択肢かと思うようなことを言われたが、それにしてはあまりにさらりとしていた。ゲームではもう少し雰囲気があったのではとフィンリーは内心首をかしげる。しかし礼儀正しくカリッドに合わせて「俺も気にしていました」とある意味気にしていたものの正直に答えたらカリッドルートに入ってしまいそうだし「俺は別に……」的なことを言えばリースかジェイクのルートに入るのではと、何も答えられなかった。カリッドは黙ったままのフィンリーを見て、だが楽しそうに笑いかけてきた。何にせよこれらはヒロイン効果かと戦慄したが、とはいえその後口説かれる訳でもない。気づけばやって来ているだけだ。そして他愛もない会話などをしては帰っていく。
「……あれ、だよ。多分? 殿下もお疲れなんだよ。第二王子と言えども王子だけあって色々大変だろうし? ストレスとかもあるんじゃないか? ほら、この辺って都会の中にあってとても田舎の気分も味わえるほど穏やかなところだし、あれだ、癒される、んだよ多分?」
言い終えるまでにそれこそ多分相当ハテナが入ってしまった気はするが、我ながら納得のいく説明ができたような気がしてきた。自分で言いながら自分でも「そうなのかもしれない」と思い始めているところだ。
実際シューリス家やフラートン家のあるこの周辺の広い敷地はおそらく先祖が金に物を言わせたのだろうが都会の中にありながらとても閑静な土地であり、様々な鳥の声を楽しみつつ美しく広大な庭園を楽しめる。何なら暖かく天気のいい日なら毎日でもピクニックを楽しみたいくらいだ。ただし前世で狭い建売住宅の経験しかないフィンリーとしては馬や馬車がないと外出もままならないのはとてつもなく不便だなと思っている。ついでにその不便な距離を苦も無くちょくちょくやってくるカリッド、だけでなくリースの気がしれないと思ってしまうのも否めない。
「……カリッド王子の住まう宮殿こそ素晴らしい庭園が広がってると思うけどね」
「そ、そうだったね」
確かに貴族のさらに上である皇族の住まいである。癒される風景だってここよりもっと十二分にあるだろう。
「あ、そうだ。あれかな。俺の家、プライベートダイニングルームとかあるだろ。この間そこで言ってた。面白いって。きっとそういうとこだな」
「どういうとこなの? あとプライベートの意味は私的って意味だよフィンリー。身内以外を気安く入室させるスペースではないと思うけどな」
「だ、よね」
あはは、と笑いながらフィンリーは少々目を泳がせた。リースはもちろんひたすら穏やかに話しているし笑みも優しげなままだ。だが何故だろうか、そこはかとなく粘着みのある何かを感じる。気のせいだと思いたいがどうなのだろうか。つい乙女ゲームでの「束縛系」というワードが頭を過る。
いや、違う。俺は別に束縛なんてされてないしリースは穏やかだ。ちょっと兄としてそこまでなのかとは俺もとうとう弟を持った身として尚、思うこともあるけど……でも優しい従兄に違いはない。
胸を嫌な意味でドキドキとさせながら今こそ茶々を入れにこいとばかりにチラリとジェイクを見れば、こういう時だけは大人しい。いつもならリースと何かやり取りをしていると親の仇かというくらい茶々を入れてくるはずなのだが。と思っていたらリースが「お前は危なっかしいところがあるからね、その自覚はあるの?」などと聞いてきた。何故だろうか、まるで選択肢が現れたかのような気分になるのは。「ある」「ない」どちらを選べばいいのか。
こういう時は流すに限る。
フィンリーは「そういえば俺、この間、庭園ですげー可愛いうさぎ見かけて。あれって野良うさぎかな」などと全然関係のない話をしながらリースに笑いかけた。
「本当にフィンリーはまったく」
リースは何故かむしろ顔を綻ばせながらフィンリーの肩をぐっと抱き寄せ胸元に引き寄せてきた。大きいとはいえ同じソファーに座っていただけに簡単に引き寄せられる。
「本当に危なっかしいところがあるのはオレも思いますね」
この従兄弟同士としてのやり取りはどうなのかと考える隙もなくジェイクがいつの間にかそばまで来ていてリースからフィンリーを引き離してきた。
「ジェイク。君はいい加減お付きとしてまともな仕事をすることを覚えたほうがいいんじゃないかな」
リースが穏やかな表情のまま静かに言う。するとジェイクも笑みを浮かべたまま「何よりまともな仕事を今したかと」などと返している。
「とりあえずフィンリー様。今すぐ入浴なさるのがいいかとオレ、思います」
「え、いや……」
「僕が触れることが汚らわしいかのような扱いをするのはどうかと思うな」
「オレはそんなこと一言も言ってませんし、リース様に触れられて泣いて喜ぶ紳士淑女は多いとは思ってます。ですがオレのフィンリー様には気安くお触れにならないでいただきたいとも思います」
オレノ?
「僕は喜べばいいのかな? それとも怒っていいのかな? ジェイク。君が僕のフィンリーの幼馴染でもあり親しい友人でもあるからこそ、世話係であってもそういった発言を許してるんだってこと、わかってるとは思うけど」
ボクノ?
「リース様の慈心、深く痛み入ります」
お互い笑みを浮かべ穏やかな様子ではあるが、こうなってはもう駄目だ。フィンリーも別に気弱な訳ではないので今まで何度か間に入って仲を取り持とうとしたが、成功するどころか悪化したパターンしか知らない。先ほどのリースに対して浮かんだ「束縛系」と同じようにジェイクに対しても「ヤンデレ」というワードがどうにもチラチラ浮かびつつ、気のせいだしあり得ないとそのワードを頭から払拭しながらフィンリーは逃げるようにその場から離れた。
「おや、どちらへ行かれるんです?」
馬を用意させるのも面倒だしどうしようかと玄関近くの外をうろついているとある意味元凶とも言えるのではと思われるカリッドがにこやかな様子で声をかけてきた。「ここにいて当然のような顔でお前は来るな」と言いたいのをぐっと堪え、フィンリーは笑みを浮かべ「少し散歩でもしようかと」と答えた。
「ではご一緒しましょう」
遠慮します、と即答する前にフィンリーは屋敷の中にいる二人を思い出す。
「殿下は何かご都合があったのでは」
「いえ、そなたに会いにきただけですので」
そもそも何故俺に会いにくるんだ。
「何か俺にご用でしたか」
「何も」
ニコニコと言われ、舌打ちしなかった自分を褒めたいとフィンリーは思った。
皇太子である第一王子に対し、貴族派は第二王子であるカリッドを自分たちの味方に引き入れ、そしていずれは王の跡継ぎへと目論んでいるという噂をフィンリーはリースから聞いたことがある。リースを含めたフラートン家は貴族派の中でも相当な有力者でありながらシューリス家と懇意にしているからだろうか、その目論見には関わっておらず真意のほどは明らかではないようだが。ただ思い返せば学生時代、カリッドの取り巻き貴族の多くは確かに貴族派の家の子どもだったような気がする。
しかしそんな立場のカリッドがシューリス家に頻繁にやって来ているとなると、皇帝派はさておき貴族派としては面白くないのではないだろうか。
「どう思う?」
貴族派の中でも力がありながら穏便派でもあるフラートン家の三男におずおずと聞いてみると「うーん」と少し唸った後笑みを向けられた。
「今のところ貴族派の人たちが何かを言っている様子はないと思うけどね。そもそもカリッド王子は何故フィンリーに会いに来るのかな?」
「そっ、れは何かあれだよリース、あれだ」
「どれ?」
リースは穏やかな笑みを向けてはくれるが流してはくれないようだ。
だいたいフィンリーにだって何故カリッドが度々やって来るのかなど正直わからない。最初やって来た時からわからなかった。派閥の絡みも考えてみたが、どう考えても当てはまらなさそうだ。カリッドからは「そなたが気になっていて」とよもや告白か例の選択肢かと思うようなことを言われたが、それにしてはあまりにさらりとしていた。ゲームではもう少し雰囲気があったのではとフィンリーは内心首をかしげる。しかし礼儀正しくカリッドに合わせて「俺も気にしていました」とある意味気にしていたものの正直に答えたらカリッドルートに入ってしまいそうだし「俺は別に……」的なことを言えばリースかジェイクのルートに入るのではと、何も答えられなかった。カリッドは黙ったままのフィンリーを見て、だが楽しそうに笑いかけてきた。何にせよこれらはヒロイン効果かと戦慄したが、とはいえその後口説かれる訳でもない。気づけばやって来ているだけだ。そして他愛もない会話などをしては帰っていく。
「……あれ、だよ。多分? 殿下もお疲れなんだよ。第二王子と言えども王子だけあって色々大変だろうし? ストレスとかもあるんじゃないか? ほら、この辺って都会の中にあってとても田舎の気分も味わえるほど穏やかなところだし、あれだ、癒される、んだよ多分?」
言い終えるまでにそれこそ多分相当ハテナが入ってしまった気はするが、我ながら納得のいく説明ができたような気がしてきた。自分で言いながら自分でも「そうなのかもしれない」と思い始めているところだ。
実際シューリス家やフラートン家のあるこの周辺の広い敷地はおそらく先祖が金に物を言わせたのだろうが都会の中にありながらとても閑静な土地であり、様々な鳥の声を楽しみつつ美しく広大な庭園を楽しめる。何なら暖かく天気のいい日なら毎日でもピクニックを楽しみたいくらいだ。ただし前世で狭い建売住宅の経験しかないフィンリーとしては馬や馬車がないと外出もままならないのはとてつもなく不便だなと思っている。ついでにその不便な距離を苦も無くちょくちょくやってくるカリッド、だけでなくリースの気がしれないと思ってしまうのも否めない。
「……カリッド王子の住まう宮殿こそ素晴らしい庭園が広がってると思うけどね」
「そ、そうだったね」
確かに貴族のさらに上である皇族の住まいである。癒される風景だってここよりもっと十二分にあるだろう。
「あ、そうだ。あれかな。俺の家、プライベートダイニングルームとかあるだろ。この間そこで言ってた。面白いって。きっとそういうとこだな」
「どういうとこなの? あとプライベートの意味は私的って意味だよフィンリー。身内以外を気安く入室させるスペースではないと思うけどな」
「だ、よね」
あはは、と笑いながらフィンリーは少々目を泳がせた。リースはもちろんひたすら穏やかに話しているし笑みも優しげなままだ。だが何故だろうか、そこはかとなく粘着みのある何かを感じる。気のせいだと思いたいがどうなのだろうか。つい乙女ゲームでの「束縛系」というワードが頭を過る。
いや、違う。俺は別に束縛なんてされてないしリースは穏やかだ。ちょっと兄としてそこまでなのかとは俺もとうとう弟を持った身として尚、思うこともあるけど……でも優しい従兄に違いはない。
胸を嫌な意味でドキドキとさせながら今こそ茶々を入れにこいとばかりにチラリとジェイクを見れば、こういう時だけは大人しい。いつもならリースと何かやり取りをしていると親の仇かというくらい茶々を入れてくるはずなのだが。と思っていたらリースが「お前は危なっかしいところがあるからね、その自覚はあるの?」などと聞いてきた。何故だろうか、まるで選択肢が現れたかのような気分になるのは。「ある」「ない」どちらを選べばいいのか。
こういう時は流すに限る。
フィンリーは「そういえば俺、この間、庭園ですげー可愛いうさぎ見かけて。あれって野良うさぎかな」などと全然関係のない話をしながらリースに笑いかけた。
「本当にフィンリーはまったく」
リースは何故かむしろ顔を綻ばせながらフィンリーの肩をぐっと抱き寄せ胸元に引き寄せてきた。大きいとはいえ同じソファーに座っていただけに簡単に引き寄せられる。
「本当に危なっかしいところがあるのはオレも思いますね」
この従兄弟同士としてのやり取りはどうなのかと考える隙もなくジェイクがいつの間にかそばまで来ていてリースからフィンリーを引き離してきた。
「ジェイク。君はいい加減お付きとしてまともな仕事をすることを覚えたほうがいいんじゃないかな」
リースが穏やかな表情のまま静かに言う。するとジェイクも笑みを浮かべたまま「何よりまともな仕事を今したかと」などと返している。
「とりあえずフィンリー様。今すぐ入浴なさるのがいいかとオレ、思います」
「え、いや……」
「僕が触れることが汚らわしいかのような扱いをするのはどうかと思うな」
「オレはそんなこと一言も言ってませんし、リース様に触れられて泣いて喜ぶ紳士淑女は多いとは思ってます。ですがオレのフィンリー様には気安くお触れにならないでいただきたいとも思います」
オレノ?
「僕は喜べばいいのかな? それとも怒っていいのかな? ジェイク。君が僕のフィンリーの幼馴染でもあり親しい友人でもあるからこそ、世話係であってもそういった発言を許してるんだってこと、わかってるとは思うけど」
ボクノ?
「リース様の慈心、深く痛み入ります」
お互い笑みを浮かべ穏やかな様子ではあるが、こうなってはもう駄目だ。フィンリーも別に気弱な訳ではないので今まで何度か間に入って仲を取り持とうとしたが、成功するどころか悪化したパターンしか知らない。先ほどのリースに対して浮かんだ「束縛系」と同じようにジェイクに対しても「ヤンデレ」というワードがどうにもチラチラ浮かびつつ、気のせいだしあり得ないとそのワードを頭から払拭しながらフィンリーは逃げるようにその場から離れた。
「おや、どちらへ行かれるんです?」
馬を用意させるのも面倒だしどうしようかと玄関近くの外をうろついているとある意味元凶とも言えるのではと思われるカリッドがにこやかな様子で声をかけてきた。「ここにいて当然のような顔でお前は来るな」と言いたいのをぐっと堪え、フィンリーは笑みを浮かべ「少し散歩でもしようかと」と答えた。
「ではご一緒しましょう」
遠慮します、と即答する前にフィンリーは屋敷の中にいる二人を思い出す。
「殿下は何かご都合があったのでは」
「いえ、そなたに会いにきただけですので」
そもそも何故俺に会いにくるんだ。
「何か俺にご用でしたか」
「何も」
ニコニコと言われ、舌打ちしなかった自分を褒めたいとフィンリーは思った。
2
あなたにおすすめの小説
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
憎くて恋しい君にだけは、絶対会いたくなかったのに。
Q矢(Q.➽)
BL
愛する人達を守る為に、俺は戦いに出たのに。
満身創痍ながらも生き残り、帰還してみれば、とっくの昔に彼は俺を諦めていたらしい。
よし、じゃあ、もう死のうかな…から始まる転生物語。
愛しすぎて愛が枯渇してしまった俺は、もう誰も愛する気力は無い。
だから生まれ変わっても君には会いたく無いって願ったんだ。
それなのに転生先にはまんまと彼が。
でも、どっち?
判別のつかないままの二人の彼の愛と執着に溺死寸前の主人公君。
今世は幸せになりに来ました。
猫になった俺、王子様の飼い猫になる
あまみ
BL
車に轢かれそうになった猫を助けて死んでしまった少年、天音(あまね)は転生したら猫になっていた!?
猫の自分を受け入れるしかないと腹を括ったはいいが、人間とキスをすると人間に戻ってしまう特異体質になってしまった。
転生した先は平和なファンタジーの世界。人間の姿に戻るため方法を模索していくと決めたはいいがこの国の王子に捕まってしまい猫として可愛がられる日々。しかも王子は人間嫌いで──!?
*性描写は※ついています。
*いつも読んでくださりありがとうございます。お気に入り、しおり登録大変励みになっております。
これからも応援していただけると幸いです。
11/6完結しました。
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
処刑されたくない悪役宰相、破滅フラグ回避のため孤独なラスボス竜を懐柔したら番として溺愛される
水凪しおん
BL
激務で過労死した俺が転生したのは、前世でやり込んだBLゲームの悪役宰相クリストフ。
しかも、断頭台で処刑される破滅ルート確定済み!
生き残る唯一の方法は、物語のラスボスである最強の”魔竜公”ダリウスを懐柔すること。
ゲーム知識を頼りに、孤独で冷徹な彼に接触を試みるが、待っていたのは絶対零度の拒絶だった。
しかし、彼の好物や弱みを突き、少しずつ心の壁を溶かしていくうちに、彼の態度に変化が訪れる。
「――俺の番に、何か用か」
これは破滅を回避するためのただの計画。
のはずが、孤独な竜が見せる不器用な優しさと独占欲に、いつしか俺の心も揺さぶられていく…。
悪役宰相と最強ラスボスが運命に抗う、異世界転生ラブファンタジー!
婚約解消されたネコミミ悪役令息はなぜか王子に溺愛される
日色
BL
大好きな王子に婚約解消されてしまった悪役令息ルジア=アンセルは、ネコミミの呪いをかけられると同時に前世の記憶を思い出した。最後の情けにと両親に与えられた猫カフェで、これからは猫とまったり生きていくことに決めた……はずなのに! なぜか婚約解消したはずの王子レオンが押しかけてきて!?
『悪役令息溺愛アンソロジー』に寄稿したお話です。全11話になる予定です。
*ムーンライトノベルズにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる