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14話 ※
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午後に友だちから飲みに行こうと誘われたが「今日はしんちゃんとゆっくりする予定だから」と顕太は断りを入れた。
SNSに載せるだけあって、当然学校でも顕太は新二と付き合っていることをオープンにしている。もちろん、たまに引かれることもある。あからさまに引かれたりはしないが「うん、付き合ってる相手、男だよ」と言えば「へ……ぇ」と一応相槌を打ちつつも動揺したり引いたりしているのが分かる。
動揺はなんというか一応驚かしたのならごめんなさいと思うが、引かれることに関しては特に構わない。それに顕太と親しく付き合っている友人たちは既に全く気にしておらず、普通に接してくれる。新二とゆっくりする予定だからと言った時も「のろけかよ」「うざい」「またデコピンでも食らえ」などと言いたい放題言われたが裏がないので、顕太も「最高に甘い夜過ごすに決まってんだろ」と遠慮なく言い返していた。恐らくそこに新二が居合わせればデコピンを食らっていただろう。
病院へ行った後新二は家に一旦戻ってから今日はアルバイトへ出かけているはずだ。そのため新二が帰ってくる前に一人で夕食の準備をした。電話で言った通りチーズハンバーグを作る。
中にとろけるチーズを入れたハンバーグは焼くだけの状態にし、デミグラスソースを作る。といっても本格的なソースはもちろん無理なのでみじん切りにした玉ねぎを飴色になるまで炒め、小麦粉を混ぜたものにケチャップや中濃ソース、砂糖やコンソメ、赤ワインなどを入れて煮込んだ自家製デミグラスソースだ。ソースがいい感じにでき上がったところで新二が帰ってきた。
「おかえり! 調子はどう」
「さすがにいつもと変わらねーよ……。つかいー匂い」
「お代わり一杯できるよー沢山作るかんな!」
ニコニコと言えば新二も嬉しそうに笑ってくれた。別に普段笑わない訳ではないが、いつも笑顔という訳ではないのでやはり笑っている顔を見ると顕太としては最高に気分がいい。
「へえ。なるほどな……。薬、モダフィニル……ああ、リタリンとかはないんだな」
「お前薬知ってんの?」
食後、寛ぎながら診察結果や検査結果の用紙を見た後に薬の成分を見ていた顕太が呟くと、新二がポカンとした顔を向けてきた。
「え? ああ、いや、そんな詳しくはないけど……ほら、一応お前のこと心配で色々調べてたりしただろ」
「そんだけで今これ見て分かったりすんの? お前の頭どーなってんの?」
「いやいや、別に普通だろ。俺何も難しいこと言ってないし。リタリンはさ、結構副作用とかヤベー印象あったからよかったって思ってただけ」
「どうヤバイんだ?」
「どうって……塩酸メチルフェニデートっつって精神刺激剤のひ――」
「いやそういう詳しさはいらない……今日病院でも割と面倒だった……」
どう説明しようと思ってとりあえず知っていることを話そうとしたら何故か微妙な顔で一歩引いたように言われた。
「えーっと……中枢神経興奮剤なんだよ。使用したら爽快感とか多幸感ヤベーってなったりするし、食欲抑制作用もあるからやせ薬とかも言われてたよーな? なんしか乱用依存系なんだよ。でも乱用したら幻覚見えちゃう系の。精神薬だけど割と覚せい剤っぽい感じ?」
「なんか今の説明聞いてたらお前がかしこいのに頭悪そうにも思えるから凄いよな」
「せっかく少しでもわかりやすいよーに言おうとしたのにそんな風に言われちゃうのか?」
ええっとショックを受けたような顔を新二に向けると笑われた。そしてその後でジッと見ながら今度は穏やかに微笑んでくる。
「新二?」
「……ありがとうな。俺のために一杯調べてくれたり、病院行けっつってくれたり、気にかけてくれて」
「え、新二……今日頭打った……?」
「ついでにお前はなんというか残念だよな……」
微笑んだまま、そう言われてしまった。
「だ、だって急にデレしんちゃん来たからドキドキして動揺したんだってば。つか俺がいくら病院って言っても新二、聞いてくれなかっただろ。教授に叱られたら一発だったくせに」
えへへ、と笑った後に新二の教授のことを思い出して言えば、苦笑される。
「教授に叱られて焦ったのは本当だけど、それで病院へ行こうと思いついたのはお前が散々言ってきてたからだ」
「え」
「だから、やっぱりありがとう、であってねーか?」
ジッと顕太を見ながら言ってくる新二が恰好よくてそして可愛い。
「うん、合ってる」
ニッコリ笑うと、顕太は新二を抱き寄せてキスをした。何度も軽く合わせた後に、ゆっくりと唇を重ねる。
「……なー、したい」
「……ん」
新二の髪を撫でながらキスの合間に囁くと、新二が頷きながら腕を回してきた。しても構わない時も、最初新二はどちらかと言えば受け身というか流されている感じが多いので、腕を回してくるだけですら顕太としてはほんのり感動する。
服を脱がせながら体へもキスをしていくと、どんどん新二の息が乱れていった。
その気になってきてくれると、挿れられるのは少し苦手そうであっても他のことは受け入れてくれるだけでなく、新二もそれなりに積極的になってくれるのがまた嬉しい。顕太の服もどんどん乱されていく。
それでも今日は特に積極的のようで、顕太が新二のものに触れる前に新二が先に触れてきた。ジャージを下着とともにずらされ、キスをしながら手で扱かれる。
「ぁ、新……二、そこ、ヤバいって……」
「知ってる……。口のがいい?」
「っ俺のしんちゃんがビッチ……」
「……今すぐ止めようか?」
嬉しさと興奮とそして照れ隠しもあってつい軽口を叩くと微妙な顔で睨まれた。
「嘘嘘! やめねーで。あ、待って。俺もお前の弄りたいから横になってる俺の上に逆向きで乗ってよ」
「注文多いな……」
「そんな多くなくねっ? お前が俺のを咥えてくれてる間、俺もお前の弄りたい」
照れもありつつ、こういうことは言ったもの勝ちとばかりに言えば、新二は少し赤い顔をしながらも言った通りにしてくれた。
新二の舌が顕太の裏筋を伝うのに対してピクリと反応しながらも、たっぷりローションで濡らした指で新二の後ろの穴周りを弄っていく。慣れたであろうところでゆっくりと指を中へ入れていくと、顕太のを舐めていた新二の唇が離れ「っぁ、あ……」と小さな声がきこえてきた。
「新二、口離れてる。ちゃんと俺の、可愛がってあげて」
そう言うと新二は黙って引き続き顕太の弱いところを唇と舌で刺激してくる。
「ん……、そこ、もっと……」
「ん、ぅ」
つい新二の舌使いに集中したくなるのを何とか我慢しつつ、顕太は何度もローションを足しながら新二の中を解していった。
自分のものを刺激されながら、トロトロと濡れて解れていく新二の割れ目を見ていると、既に達しそうなくらい興奮してくる。気を多少逸らす努力をしながら指を増やして中を探っていくと、新二がまるで声すらも蕩けそうな様子で反応してきた。
「っあ、あっ、そこ……」
「今のとこ……?」
「ん……、っぁ、あっ」
いつもも多少は反応してくれるのだが、今日は少し違った。
「新二……いつもと違う」
「ん、ぅっ、何か……何か……ヤバ……」
心境の変化? などと思ってみたりするほどに、今の新二は中で感じていた。
「ねえ、ここ……そんなにいい? イケそ?」
「や……、待っ、ぁっ、は……っ」
「クソッ、エロいんだけど……っ?」
思わず指を抜いて即座に突っ込みたくなった。
SNSに載せるだけあって、当然学校でも顕太は新二と付き合っていることをオープンにしている。もちろん、たまに引かれることもある。あからさまに引かれたりはしないが「うん、付き合ってる相手、男だよ」と言えば「へ……ぇ」と一応相槌を打ちつつも動揺したり引いたりしているのが分かる。
動揺はなんというか一応驚かしたのならごめんなさいと思うが、引かれることに関しては特に構わない。それに顕太と親しく付き合っている友人たちは既に全く気にしておらず、普通に接してくれる。新二とゆっくりする予定だからと言った時も「のろけかよ」「うざい」「またデコピンでも食らえ」などと言いたい放題言われたが裏がないので、顕太も「最高に甘い夜過ごすに決まってんだろ」と遠慮なく言い返していた。恐らくそこに新二が居合わせればデコピンを食らっていただろう。
病院へ行った後新二は家に一旦戻ってから今日はアルバイトへ出かけているはずだ。そのため新二が帰ってくる前に一人で夕食の準備をした。電話で言った通りチーズハンバーグを作る。
中にとろけるチーズを入れたハンバーグは焼くだけの状態にし、デミグラスソースを作る。といっても本格的なソースはもちろん無理なのでみじん切りにした玉ねぎを飴色になるまで炒め、小麦粉を混ぜたものにケチャップや中濃ソース、砂糖やコンソメ、赤ワインなどを入れて煮込んだ自家製デミグラスソースだ。ソースがいい感じにでき上がったところで新二が帰ってきた。
「おかえり! 調子はどう」
「さすがにいつもと変わらねーよ……。つかいー匂い」
「お代わり一杯できるよー沢山作るかんな!」
ニコニコと言えば新二も嬉しそうに笑ってくれた。別に普段笑わない訳ではないが、いつも笑顔という訳ではないのでやはり笑っている顔を見ると顕太としては最高に気分がいい。
「へえ。なるほどな……。薬、モダフィニル……ああ、リタリンとかはないんだな」
「お前薬知ってんの?」
食後、寛ぎながら診察結果や検査結果の用紙を見た後に薬の成分を見ていた顕太が呟くと、新二がポカンとした顔を向けてきた。
「え? ああ、いや、そんな詳しくはないけど……ほら、一応お前のこと心配で色々調べてたりしただろ」
「そんだけで今これ見て分かったりすんの? お前の頭どーなってんの?」
「いやいや、別に普通だろ。俺何も難しいこと言ってないし。リタリンはさ、結構副作用とかヤベー印象あったからよかったって思ってただけ」
「どうヤバイんだ?」
「どうって……塩酸メチルフェニデートっつって精神刺激剤のひ――」
「いやそういう詳しさはいらない……今日病院でも割と面倒だった……」
どう説明しようと思ってとりあえず知っていることを話そうとしたら何故か微妙な顔で一歩引いたように言われた。
「えーっと……中枢神経興奮剤なんだよ。使用したら爽快感とか多幸感ヤベーってなったりするし、食欲抑制作用もあるからやせ薬とかも言われてたよーな? なんしか乱用依存系なんだよ。でも乱用したら幻覚見えちゃう系の。精神薬だけど割と覚せい剤っぽい感じ?」
「なんか今の説明聞いてたらお前がかしこいのに頭悪そうにも思えるから凄いよな」
「せっかく少しでもわかりやすいよーに言おうとしたのにそんな風に言われちゃうのか?」
ええっとショックを受けたような顔を新二に向けると笑われた。そしてその後でジッと見ながら今度は穏やかに微笑んでくる。
「新二?」
「……ありがとうな。俺のために一杯調べてくれたり、病院行けっつってくれたり、気にかけてくれて」
「え、新二……今日頭打った……?」
「ついでにお前はなんというか残念だよな……」
微笑んだまま、そう言われてしまった。
「だ、だって急にデレしんちゃん来たからドキドキして動揺したんだってば。つか俺がいくら病院って言っても新二、聞いてくれなかっただろ。教授に叱られたら一発だったくせに」
えへへ、と笑った後に新二の教授のことを思い出して言えば、苦笑される。
「教授に叱られて焦ったのは本当だけど、それで病院へ行こうと思いついたのはお前が散々言ってきてたからだ」
「え」
「だから、やっぱりありがとう、であってねーか?」
ジッと顕太を見ながら言ってくる新二が恰好よくてそして可愛い。
「うん、合ってる」
ニッコリ笑うと、顕太は新二を抱き寄せてキスをした。何度も軽く合わせた後に、ゆっくりと唇を重ねる。
「……なー、したい」
「……ん」
新二の髪を撫でながらキスの合間に囁くと、新二が頷きながら腕を回してきた。しても構わない時も、最初新二はどちらかと言えば受け身というか流されている感じが多いので、腕を回してくるだけですら顕太としてはほんのり感動する。
服を脱がせながら体へもキスをしていくと、どんどん新二の息が乱れていった。
その気になってきてくれると、挿れられるのは少し苦手そうであっても他のことは受け入れてくれるだけでなく、新二もそれなりに積極的になってくれるのがまた嬉しい。顕太の服もどんどん乱されていく。
それでも今日は特に積極的のようで、顕太が新二のものに触れる前に新二が先に触れてきた。ジャージを下着とともにずらされ、キスをしながら手で扱かれる。
「ぁ、新……二、そこ、ヤバいって……」
「知ってる……。口のがいい?」
「っ俺のしんちゃんがビッチ……」
「……今すぐ止めようか?」
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照れもありつつ、こういうことは言ったもの勝ちとばかりに言えば、新二は少し赤い顔をしながらも言った通りにしてくれた。
新二の舌が顕太の裏筋を伝うのに対してピクリと反応しながらも、たっぷりローションで濡らした指で新二の後ろの穴周りを弄っていく。慣れたであろうところでゆっくりと指を中へ入れていくと、顕太のを舐めていた新二の唇が離れ「っぁ、あ……」と小さな声がきこえてきた。
「新二、口離れてる。ちゃんと俺の、可愛がってあげて」
そう言うと新二は黙って引き続き顕太の弱いところを唇と舌で刺激してくる。
「ん……、そこ、もっと……」
「ん、ぅ」
つい新二の舌使いに集中したくなるのを何とか我慢しつつ、顕太は何度もローションを足しながら新二の中を解していった。
自分のものを刺激されながら、トロトロと濡れて解れていく新二の割れ目を見ていると、既に達しそうなくらい興奮してくる。気を多少逸らす努力をしながら指を増やして中を探っていくと、新二がまるで声すらも蕩けそうな様子で反応してきた。
「っあ、あっ、そこ……」
「今のとこ……?」
「ん……、っぁ、あっ」
いつもも多少は反応してくれるのだが、今日は少し違った。
「新二……いつもと違う」
「ん、ぅっ、何か……何か……ヤバ……」
心境の変化? などと思ってみたりするほどに、今の新二は中で感じていた。
「ねえ、ここ……そんなにいい? イケそ?」
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