18 / 20
18話 ※
しおりを挟む
年明けを新二の実家で過ごした後、二人は初詣へ出かけた。
「何お願いした?」
新二に聞くと、予想通り「別に」と返ってくる。わかっているし、結局新二に話しかけることがそもそも好きなので顕太は気にしない。
「俺はさ、新二の病気がよくなりますようにってのと、今年もイチャラブ出来ますよーに、だな」
「別に聞いてないし、新年早々頭悪いな……」
「本音だから仕方ないだろ」
「あ、そういえばお前がSNSやめるか俺のこと呟くのやめるように願えばよかったわ」
「それ、効き目ないから無駄かな。そういや病気で改めて思い出したんだけど」
「なに」
「ちゃんと聞いてなかったけど、例の教授の講義って普通に受けてんだっけか」
ナルコレプシーだと診断されてから新二は診断書を書いてもらい、それを例の教授へ渡したとは聞いていた。徹底してるなと顕太が少し微妙になりながら言えば「ヤキモチ妬く必要皆無だからな? だいたい、それが目的で病院行ったよーなもんだしな」と新二は呆れたように言っていた。それ以来どうなったか聞いていないままだった。
「ああ、教授もわかってくれたし。つか、むしろ興味持ってくれてさ」
「は?」
興味ってなんだよと顕太がムッとしながら新二を見ればまた呆れたような顔をされた。
「純粋にただ、病気に対する興味な……」
「俺、一度お前が言ってる教授見たけど、結構イケメンだった……」
「その前に年齢に着目しろよ……! 男に興味ない上におじさん趣味はさらにないからなっ? 向こうも年の離れたそれも男に興味なんかある訳ねーだろ……俺に関わるそれも同性片っ端から斜めに見てくんの、やめろ、馬鹿か……!」
新二はひたすら呆れていたが、顕太にしてみれば新二ほど可愛い人などいないのだ。どうしたって心配に決まっている。
一応「わかったよ……」とは言いつつも、今度密かにその教授に接してみようと心に誓った。
「……今、ろくでもないこととか考えてねーよな?」
「もちろん」
最近はニコニコ笑っても新二は余り誤魔化されてくれないので、むしろ笑わないようにしている。もちろん怒っているわけではないので、辛うじて新二は流されてくれる。今も少し顕太の顔を見ていた後に「甘酒ある、あれ飲もーぜ」と出店に気を取られてくれた。
年明けから数日後にようやく二人の家へ戻ると、顕太は早速ヤる気満々になったのだが新二に阻止された。
「実家でさせてくれなかったのに!」
「当たり前だろうが、恥を知れ」
「だから我慢した分、今からだな」
「結構家空けてたからな。年末もなんだかんだであまりちゃんと掃除出来なかったしな」
「……まさか……」
「そのまさか、な。換気もしねーとだし、二人でイチャイチャ掃除タイムな」
「掃除にイチャイチャもへったくれもねーし……!」
思い切り突っ込んだものの、掃除から免れることはなかった。結局その日は掃除で終わる。
今や我が家はここなので、実家とはいえやはり泊まっているという感覚がある。そのせいか少々疲れもあったようで、新二は掃除を終えて風呂に入り、夕飯を食べ終えると少ししてから気持ち良さそうに寝落ちていた。残念ではあるが、その寝顔を見れば不満も吹き飛ぶしずっと見ていたくはなる。
とりあえず何枚かちゃっかり撮ると、その内の一枚と共に「旅行から帰宅!」と呟いておく。その後さらに新二の顔を見ているとムラッとしてきたが、さすがに寝入り端に起こすような真似は出来ない。
……そういやまだ睡眠姦の目標達成してないんだよなー。
そう思うと、ますます手を出したくて堪らなくなった。だいたい、こんなに求めている顕太を放置して寝てしまう新二が悪い。多分。
明日。
顕太は一人でうんうんと頷いた。
明日俺は早起きして、寝てる新二襲う……!
思い切り握りこぶしを作ると、顕太は無駄なほどに気合いを入れた。
そうと決まれば、と顕太も寝る準備をする。早い時間なのでまだまだ眠れないかと思っていたが、顕太も多少は疲れていたのか布団に入るといつの間にか夢の中へと沈みこんでいた。
おかげで朝は早々に目が覚めた。新二を伺うと、まだぐっすり眠っている。おそらく薬のせいもあるのだろう。
ニッコリと微笑むと、顕太はそろりと新二へ手を伸ばす。眠っていて基本反応のない新二の頬に触れると、じわじわと愛しさと性欲がセットになって込み上げてきた。
愛しさは初めから内蔵されている。それに加えて、今無抵抗で眠っている新二という状態に視覚的な刺激と共に妄想といった興奮が加算され、顕太の大脳をこれでもかと刺激してくる。
そうなるともう無理だ。脳の刺激が体を通して勃起神経に届き、血液が溜まり、顕太のものは痛いほどに反応してきた。どんどんと硬く大きく膨張してくる。
いくら眠っているからといって、無理やり強引にとかいきなり激しくはしたくない。正直今すぐにでも挿入したいと思いつつも大切に大切に扱いたかった。
そっとうなじに唇を寄せる。そこからつっ、と触れるか触れないかといった風に軽く唇を這わせ耳朶までくると優しく唇に挟んで甘噛みする。ピクリと新二の体が反応するが、起きる気配はまだない。
耳孔にそっと舌を這わせ、舌先で弄り続けていると新二から掠れた声が時折漏れてきた。眠ったままのせいで抑えることのない色気のある声に、顕太は益々気持ちも下も昂っていく。
基本的には起きていて反応があるほうが嬉しいとはやはり思うが、眠っていてされたい放題という状況はやはり結構くるものがあるなとドキドキしながら顕太は思った。
散々耳や首筋を舐っているというのに服を乱す時はつい起こさないよう心を配った。眠ったままの新二が服を乱している状態がまた堪らなくて、顕太はまだ大したことをしていないにも関わらず息が乱れてくるのがわかった。
露わになった胸元にそっとキスをすると新二がピクリと少し体を震わせる。起きてしまったかと様子を窺うが眠っているのは間違いなかった。ホッとして顕太は新二の下肢へ手を這わせていった。そこは眠っているにも関わらず先ほどから顕太がじわじわと与えていた刺激にちゃんと反応している。
「……エロ」
少し弄るだけで先をじわりと濡らしてくる新二のものをしみじみと見た後で、そこへ舌を這わせた。下から上へ舐め上げるようにしてから裏筋を中心に舌先で刺激させると新二のものは更に硬くなりトロリと先を濡らしてくる。
「ごめんね、新二。今回だけだから……あと寝てても変なことはしてないし、すごく可愛がってるから、許してね」
聞こえていないと分かりつつそんなことを囁くと、顕太はローションを手にし、新二の後ろを濡らしていった。何度も何度もローションを足しながら解していくと、乾きやすいそこも溢れんばかりに潤い柔らかくなっていき、視覚的にも顕太を誘ってくる。
「は……、マジ、も、無理」
顕太は自分のものにもローションを垂らすと数回扱いてから新二の足を広げて後ろへあてがった。片足を抱えつつ、ぐぐっ、と中へ進入させていく。
「新二……中、あったかい……」
はぁ、っと深く息を吐くと、眠っているとはいえ負担はなるべくかけないようにと暫く馴染ませるようにゆるゆると動いた。だが抗いがたい欲が顕太の中を突き上げてくる。
「ぁ……は……」
すると眠っている新二からまた掠れた色気のある声が漏れてきた。
「あ……、も、無理……ごめん」
顕太はこれ以上我慢出来ないとばかりに動き始めた。
「何お願いした?」
新二に聞くと、予想通り「別に」と返ってくる。わかっているし、結局新二に話しかけることがそもそも好きなので顕太は気にしない。
「俺はさ、新二の病気がよくなりますようにってのと、今年もイチャラブ出来ますよーに、だな」
「別に聞いてないし、新年早々頭悪いな……」
「本音だから仕方ないだろ」
「あ、そういえばお前がSNSやめるか俺のこと呟くのやめるように願えばよかったわ」
「それ、効き目ないから無駄かな。そういや病気で改めて思い出したんだけど」
「なに」
「ちゃんと聞いてなかったけど、例の教授の講義って普通に受けてんだっけか」
ナルコレプシーだと診断されてから新二は診断書を書いてもらい、それを例の教授へ渡したとは聞いていた。徹底してるなと顕太が少し微妙になりながら言えば「ヤキモチ妬く必要皆無だからな? だいたい、それが目的で病院行ったよーなもんだしな」と新二は呆れたように言っていた。それ以来どうなったか聞いていないままだった。
「ああ、教授もわかってくれたし。つか、むしろ興味持ってくれてさ」
「は?」
興味ってなんだよと顕太がムッとしながら新二を見ればまた呆れたような顔をされた。
「純粋にただ、病気に対する興味な……」
「俺、一度お前が言ってる教授見たけど、結構イケメンだった……」
「その前に年齢に着目しろよ……! 男に興味ない上におじさん趣味はさらにないからなっ? 向こうも年の離れたそれも男に興味なんかある訳ねーだろ……俺に関わるそれも同性片っ端から斜めに見てくんの、やめろ、馬鹿か……!」
新二はひたすら呆れていたが、顕太にしてみれば新二ほど可愛い人などいないのだ。どうしたって心配に決まっている。
一応「わかったよ……」とは言いつつも、今度密かにその教授に接してみようと心に誓った。
「……今、ろくでもないこととか考えてねーよな?」
「もちろん」
最近はニコニコ笑っても新二は余り誤魔化されてくれないので、むしろ笑わないようにしている。もちろん怒っているわけではないので、辛うじて新二は流されてくれる。今も少し顕太の顔を見ていた後に「甘酒ある、あれ飲もーぜ」と出店に気を取られてくれた。
年明けから数日後にようやく二人の家へ戻ると、顕太は早速ヤる気満々になったのだが新二に阻止された。
「実家でさせてくれなかったのに!」
「当たり前だろうが、恥を知れ」
「だから我慢した分、今からだな」
「結構家空けてたからな。年末もなんだかんだであまりちゃんと掃除出来なかったしな」
「……まさか……」
「そのまさか、な。換気もしねーとだし、二人でイチャイチャ掃除タイムな」
「掃除にイチャイチャもへったくれもねーし……!」
思い切り突っ込んだものの、掃除から免れることはなかった。結局その日は掃除で終わる。
今や我が家はここなので、実家とはいえやはり泊まっているという感覚がある。そのせいか少々疲れもあったようで、新二は掃除を終えて風呂に入り、夕飯を食べ終えると少ししてから気持ち良さそうに寝落ちていた。残念ではあるが、その寝顔を見れば不満も吹き飛ぶしずっと見ていたくはなる。
とりあえず何枚かちゃっかり撮ると、その内の一枚と共に「旅行から帰宅!」と呟いておく。その後さらに新二の顔を見ているとムラッとしてきたが、さすがに寝入り端に起こすような真似は出来ない。
……そういやまだ睡眠姦の目標達成してないんだよなー。
そう思うと、ますます手を出したくて堪らなくなった。だいたい、こんなに求めている顕太を放置して寝てしまう新二が悪い。多分。
明日。
顕太は一人でうんうんと頷いた。
明日俺は早起きして、寝てる新二襲う……!
思い切り握りこぶしを作ると、顕太は無駄なほどに気合いを入れた。
そうと決まれば、と顕太も寝る準備をする。早い時間なのでまだまだ眠れないかと思っていたが、顕太も多少は疲れていたのか布団に入るといつの間にか夢の中へと沈みこんでいた。
おかげで朝は早々に目が覚めた。新二を伺うと、まだぐっすり眠っている。おそらく薬のせいもあるのだろう。
ニッコリと微笑むと、顕太はそろりと新二へ手を伸ばす。眠っていて基本反応のない新二の頬に触れると、じわじわと愛しさと性欲がセットになって込み上げてきた。
愛しさは初めから内蔵されている。それに加えて、今無抵抗で眠っている新二という状態に視覚的な刺激と共に妄想といった興奮が加算され、顕太の大脳をこれでもかと刺激してくる。
そうなるともう無理だ。脳の刺激が体を通して勃起神経に届き、血液が溜まり、顕太のものは痛いほどに反応してきた。どんどんと硬く大きく膨張してくる。
いくら眠っているからといって、無理やり強引にとかいきなり激しくはしたくない。正直今すぐにでも挿入したいと思いつつも大切に大切に扱いたかった。
そっとうなじに唇を寄せる。そこからつっ、と触れるか触れないかといった風に軽く唇を這わせ耳朶までくると優しく唇に挟んで甘噛みする。ピクリと新二の体が反応するが、起きる気配はまだない。
耳孔にそっと舌を這わせ、舌先で弄り続けていると新二から掠れた声が時折漏れてきた。眠ったままのせいで抑えることのない色気のある声に、顕太は益々気持ちも下も昂っていく。
基本的には起きていて反応があるほうが嬉しいとはやはり思うが、眠っていてされたい放題という状況はやはり結構くるものがあるなとドキドキしながら顕太は思った。
散々耳や首筋を舐っているというのに服を乱す時はつい起こさないよう心を配った。眠ったままの新二が服を乱している状態がまた堪らなくて、顕太はまだ大したことをしていないにも関わらず息が乱れてくるのがわかった。
露わになった胸元にそっとキスをすると新二がピクリと少し体を震わせる。起きてしまったかと様子を窺うが眠っているのは間違いなかった。ホッとして顕太は新二の下肢へ手を這わせていった。そこは眠っているにも関わらず先ほどから顕太がじわじわと与えていた刺激にちゃんと反応している。
「……エロ」
少し弄るだけで先をじわりと濡らしてくる新二のものをしみじみと見た後で、そこへ舌を這わせた。下から上へ舐め上げるようにしてから裏筋を中心に舌先で刺激させると新二のものは更に硬くなりトロリと先を濡らしてくる。
「ごめんね、新二。今回だけだから……あと寝てても変なことはしてないし、すごく可愛がってるから、許してね」
聞こえていないと分かりつつそんなことを囁くと、顕太はローションを手にし、新二の後ろを濡らしていった。何度も何度もローションを足しながら解していくと、乾きやすいそこも溢れんばかりに潤い柔らかくなっていき、視覚的にも顕太を誘ってくる。
「は……、マジ、も、無理」
顕太は自分のものにもローションを垂らすと数回扱いてから新二の足を広げて後ろへあてがった。片足を抱えつつ、ぐぐっ、と中へ進入させていく。
「新二……中、あったかい……」
はぁ、っと深く息を吐くと、眠っているとはいえ負担はなるべくかけないようにと暫く馴染ませるようにゆるゆると動いた。だが抗いがたい欲が顕太の中を突き上げてくる。
「ぁ……は……」
すると眠っている新二からまた掠れた色気のある声が漏れてきた。
「あ……、も、無理……ごめん」
顕太はこれ以上我慢出来ないとばかりに動き始めた。
10
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
この胸の高鳴りは・・・
暁エネル
BL
電車に乗りいつも通り大学へと向かう途中 気になる人と出会う男性なのか女性なのかわからないまま 電車を降りその人をなぜか追いかけてしまった 初めての出来事に驚き その人に声をかけ自分のした事に 優しく笑うその人に今まで経験した事のない感情が・・・
シスルの花束を
碧月 晶
BL
年下俺様モデル×年上訳あり青年
~人物紹介~
○氷室 三門(ひむろ みかど)
・攻め(主人公)
・23歳、身長178cm
・モデル
・俺様な性格、短気
・訳あって、雨月の所に転がり込んだ
○寒河江 雨月(さがえ うげつ)
・受け
・26歳、身長170cm
・常に無表情で、人形のように顔が整っている
・童顔
※作中に英会話が出てきますが、翻訳アプリで訳したため正しいとは限りません。
※濡れ場があるシーンはタイトルに*マークが付きます。
※基本、三門視点で進みます。
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる