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17話
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また以前の日常が戻ってきた、という風に見えて以前の日常とは違う。
柚斗は妙に身軽な気分で目が覚めた。朝の光が清々しい。鳥の鳴き声に心が踊る。そしてこんな自分が少々、いやかなり痛々しい。
結局何だかんだ言って、好きだと認めたらその存在が愛しいし、その存在から好きだと言われている事実が嬉しいし、朝の光も清々しいのだ。女性や学生ならそんな様子もかわいいだろうが、柚斗はあと三年もすれば三十になる。この年齢での自分をおっさんだとはまだ思っていないが、さりとて若者ともさすがに思っていないだけに痛い。ただ自分に呆れつつも、どうしようもない。せめて、これは心に余裕を持つ大人のゆとりというやつだ、などと自分を誤魔化す。
昨日、あの後しばらくキスを続けていると桜太郎が「何か足、痺れてきたっス」と不本意そうに言ってきて、ようやく離れられた。いくら桜太郎が大きくてしっかりした体つきで柚斗のほうが低くて多少痩せていても、それでも一般的成人男性なのだ。実際重くない訳がない。
それからは戸締まりの確認をして二階へ上がったが、一緒には寝ていない。同じベッドで眠れば多分何もしないままではすまないだろう。翌日も仕事はあるし突然のことで準備も何もできそうにないしで「部屋、そのままにしてあるから」、と桜太郎を追いやった。何か言いかけた桜太郎だったが、結局大人しく少し前まで自分が寝泊まりしていた部屋へ向かっていった。
「おはよう」
「……うス」
寝室を出ると丁度桜太郎も出てきたところで鉢合わせした。柚斗がニコニコと挨拶するも、桜太郎のテンションは低そうだ。昨日久しぶりに会い、それも両思いとなったわりに何故そんなに低いのかと思う。それとも自分が高すぎるのだろうかと柚斗は微妙になった。
仕事に関して桜太郎は最初だけ少し戸惑ったものの感覚も忘れていないようで、すぐにまた厨房を任せられた。それに焼き上がったカヌレをちょくちょく運んでくるので客にも桜太郎が戻ってきたことは気づいて喜んでもらえた。時折、夜にしでかしたことが頭を過ったが、極力考えないようにした。
それにしても、とこんな調子で数日経ったところで柚斗は疑問に思った。
あれほど積極的にガンガン来ていた桜太郎が、両思いになったというのに何と言うか、あからさまに言えば柚斗を抱こうとしてこない。以前とまるで関係性が変わらない気がする。話をしたり懐いたりはしてくるので、いざ抜き合ったところで冷めた、とかそういうのではなさそうだが、それにしては進歩がないというのだろうか。
どういうことだ? 両思いになったなら今度は俺から迫れとかそういう下手な駆け引きか何かなのか……? いや、でも桜太郎って駆け引きするようなタイプじゃないよな……というか、できなさそうよな……。
そんなことを思っていた定休日の前日に桜太郎が声をかけてきた。
「明日、デートってやつ、したいっス」
「え、あ、う、うん」
何だ、やはり状況は変わってたんだなと何となくホッとしていると桜太郎が柚斗の手を握ってくる。
「桜太郎……」
「前言っててそのままになってたやつ」
「……、……は?」
「お試しっつーやつだよ! デート、やればいーんだろ」
「え? あ、あぁ、うん……?」
前に? と首を傾げそうになったところで柚斗は何となく思い出した。そういえば前に桜太郎が試しで付き合ってみればいい的なことを言っていた時にデートの話も出ていた気がする。
とはいえ、疑問に思う。
既に両思いだというのに、今さら「お試し」?
……まぁ、いいか。デート、したことないもんな。
「めちゃくちゃ試してこいっス」
「……何で挑んでる感じなんだよ」
「とっとと俺と付き合う気になって欲しいからっスけど?」
桜太郎はそんなことを言いながら握っていた柚斗の指にキスをしてきた。いつも「この馬鹿は……」とばかり思わされる相手の思いもよらない大人びたキスに顔が熱くなりかけた。だがそれどころではない。
「付き合う、気?」
「そうっス」
「そうっス、じゃない。何それ」
「あ? この期に及んでまだ嫌がんっスか」
「は?」
どうにも噛み合っていない気がする。柚斗は何か言おうとしてきた桜太郎を制止した。
「待て」
「……何っスか」
「俺ら、両思いになった、よな?」
「ぁあっ? いつそうなったよ?」
目を剥いて因縁をつけられた。いや、驚かれた。
「……いや、だから……その、お前戻ってきた夜」
「あんたどろっどろにイかせた時のこと言ってんスか?」
「……言い方……! まぁ、……そうだよ」
顔が熱くなりつつ、とてつもなく引いたように桜太郎を見ればポカンとされた。
「何」
「あ? ぁー、いや、今のあんたクソかわいいな、っつーことと、こいつ何言ってんだ? っつーことが入り交じって」
「お前にだけは、何言ってんだって言われたくない」
呆れて言い返すも、まだポカンとしている。
「……あん時、いつ両思いになったよ」
「いや、だってずっとお前のこと拒否してた俺からキスしてお前の触りにいっただろ」
「あー、あれもエロかったっス」
「そうじゃなくて!」
「……はぁ? そんなので両思いになったとかわかるわけねーっスけど?」
「好きでもないのに自分から何かするわけないだろ……! 男相手に」
「んなもんでわかるかよ。だいたいその後、二階上がったら別の部屋で寝ろっつっただろが。それで一体どこが両思い? これでようやく、って思った分次の日まで俺、珍しく落ち込んだっスわ。気持ちやら、口に出せっつーんスよ」
その言葉に「負担やら準備やらってもんがあるだろ」などとまず言い返そうとしてやめた。確かに口にしなくてもわかるだろという感覚は柚斗も好きではない。ただ、日本でも何度か恋人として付き合ってきているというのに付き合いを宣告する感覚を忘れていた。別にフランス留学はそれほど長かったわけではないが、つい向こうの感覚でいたみたいだと思われる。
「……ごめん。悪かった」
「あ? いや別に謝ってくんなくてもいっス。それよか、その、マジなんっスか? あんたも俺のこと、好きなんっスか?」
見ると、いつも偉そうな桜太郎が少し顔を赤らめながら必死に柚斗を見てきていた。見慣れていないと睨み付けられているように見えるだろうが、そうじゃないことを柚斗はもうわかっている。
「……ああ。桜太郎が好きだよ」
柚斗は妙に身軽な気分で目が覚めた。朝の光が清々しい。鳥の鳴き声に心が踊る。そしてこんな自分が少々、いやかなり痛々しい。
結局何だかんだ言って、好きだと認めたらその存在が愛しいし、その存在から好きだと言われている事実が嬉しいし、朝の光も清々しいのだ。女性や学生ならそんな様子もかわいいだろうが、柚斗はあと三年もすれば三十になる。この年齢での自分をおっさんだとはまだ思っていないが、さりとて若者ともさすがに思っていないだけに痛い。ただ自分に呆れつつも、どうしようもない。せめて、これは心に余裕を持つ大人のゆとりというやつだ、などと自分を誤魔化す。
昨日、あの後しばらくキスを続けていると桜太郎が「何か足、痺れてきたっス」と不本意そうに言ってきて、ようやく離れられた。いくら桜太郎が大きくてしっかりした体つきで柚斗のほうが低くて多少痩せていても、それでも一般的成人男性なのだ。実際重くない訳がない。
それからは戸締まりの確認をして二階へ上がったが、一緒には寝ていない。同じベッドで眠れば多分何もしないままではすまないだろう。翌日も仕事はあるし突然のことで準備も何もできそうにないしで「部屋、そのままにしてあるから」、と桜太郎を追いやった。何か言いかけた桜太郎だったが、結局大人しく少し前まで自分が寝泊まりしていた部屋へ向かっていった。
「おはよう」
「……うス」
寝室を出ると丁度桜太郎も出てきたところで鉢合わせした。柚斗がニコニコと挨拶するも、桜太郎のテンションは低そうだ。昨日久しぶりに会い、それも両思いとなったわりに何故そんなに低いのかと思う。それとも自分が高すぎるのだろうかと柚斗は微妙になった。
仕事に関して桜太郎は最初だけ少し戸惑ったものの感覚も忘れていないようで、すぐにまた厨房を任せられた。それに焼き上がったカヌレをちょくちょく運んでくるので客にも桜太郎が戻ってきたことは気づいて喜んでもらえた。時折、夜にしでかしたことが頭を過ったが、極力考えないようにした。
それにしても、とこんな調子で数日経ったところで柚斗は疑問に思った。
あれほど積極的にガンガン来ていた桜太郎が、両思いになったというのに何と言うか、あからさまに言えば柚斗を抱こうとしてこない。以前とまるで関係性が変わらない気がする。話をしたり懐いたりはしてくるので、いざ抜き合ったところで冷めた、とかそういうのではなさそうだが、それにしては進歩がないというのだろうか。
どういうことだ? 両思いになったなら今度は俺から迫れとかそういう下手な駆け引きか何かなのか……? いや、でも桜太郎って駆け引きするようなタイプじゃないよな……というか、できなさそうよな……。
そんなことを思っていた定休日の前日に桜太郎が声をかけてきた。
「明日、デートってやつ、したいっス」
「え、あ、う、うん」
何だ、やはり状況は変わってたんだなと何となくホッとしていると桜太郎が柚斗の手を握ってくる。
「桜太郎……」
「前言っててそのままになってたやつ」
「……、……は?」
「お試しっつーやつだよ! デート、やればいーんだろ」
「え? あ、あぁ、うん……?」
前に? と首を傾げそうになったところで柚斗は何となく思い出した。そういえば前に桜太郎が試しで付き合ってみればいい的なことを言っていた時にデートの話も出ていた気がする。
とはいえ、疑問に思う。
既に両思いだというのに、今さら「お試し」?
……まぁ、いいか。デート、したことないもんな。
「めちゃくちゃ試してこいっス」
「……何で挑んでる感じなんだよ」
「とっとと俺と付き合う気になって欲しいからっスけど?」
桜太郎はそんなことを言いながら握っていた柚斗の指にキスをしてきた。いつも「この馬鹿は……」とばかり思わされる相手の思いもよらない大人びたキスに顔が熱くなりかけた。だがそれどころではない。
「付き合う、気?」
「そうっス」
「そうっス、じゃない。何それ」
「あ? この期に及んでまだ嫌がんっスか」
「は?」
どうにも噛み合っていない気がする。柚斗は何か言おうとしてきた桜太郎を制止した。
「待て」
「……何っスか」
「俺ら、両思いになった、よな?」
「ぁあっ? いつそうなったよ?」
目を剥いて因縁をつけられた。いや、驚かれた。
「……いや、だから……その、お前戻ってきた夜」
「あんたどろっどろにイかせた時のこと言ってんスか?」
「……言い方……! まぁ、……そうだよ」
顔が熱くなりつつ、とてつもなく引いたように桜太郎を見ればポカンとされた。
「何」
「あ? ぁー、いや、今のあんたクソかわいいな、っつーことと、こいつ何言ってんだ? っつーことが入り交じって」
「お前にだけは、何言ってんだって言われたくない」
呆れて言い返すも、まだポカンとしている。
「……あん時、いつ両思いになったよ」
「いや、だってずっとお前のこと拒否してた俺からキスしてお前の触りにいっただろ」
「あー、あれもエロかったっス」
「そうじゃなくて!」
「……はぁ? そんなので両思いになったとかわかるわけねーっスけど?」
「好きでもないのに自分から何かするわけないだろ……! 男相手に」
「んなもんでわかるかよ。だいたいその後、二階上がったら別の部屋で寝ろっつっただろが。それで一体どこが両思い? これでようやく、って思った分次の日まで俺、珍しく落ち込んだっスわ。気持ちやら、口に出せっつーんスよ」
その言葉に「負担やら準備やらってもんがあるだろ」などとまず言い返そうとしてやめた。確かに口にしなくてもわかるだろという感覚は柚斗も好きではない。ただ、日本でも何度か恋人として付き合ってきているというのに付き合いを宣告する感覚を忘れていた。別にフランス留学はそれほど長かったわけではないが、つい向こうの感覚でいたみたいだと思われる。
「……ごめん。悪かった」
「あ? いや別に謝ってくんなくてもいっス。それよか、その、マジなんっスか? あんたも俺のこと、好きなんっスか?」
見ると、いつも偉そうな桜太郎が少し顔を赤らめながら必死に柚斗を見てきていた。見慣れていないと睨み付けられているように見えるだろうが、そうじゃないことを柚斗はもうわかっている。
「……ああ。桜太郎が好きだよ」
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