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シキとミヒロ
4話
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ところで基本的に固定のお客様が多いわけだが、その中でも海優くんはよく目につくなとは思っていた。でもそれは俺が変なんじゃない。
お客様の中には一月おきに来店してくれる人もいれば半年くらい来店しない人もいる。だが海優くんは多分一月に二回くらい来てくれているからだ。それに気付いた時、俺は妙に嬉しくなった。
俺の腕を気に入ってくれているのかなって思うよね。
元々自分の腕には自信がある。別に俺ってなにもしなくてもスゲェとか思うつもりはない。俺もアシスタントから始めて、日々努力を積み重ねてきた。むしろ、それだからこその自信でもある。
来店してくれた海優くんの髪を洗っている時、「よく来てくれるね、ありがとう」とストレートに伝えた。
「俺こそ、いつもいい感じにしてもらっていて」
「そりゃあミヒロくんの満足いくスタイルにしたいと俺も思ってるから」
海優くんは仰向けで目を瞑ったまま少し黙った後で「自分も美容師になりたいと実は思ってて」と呟いてきた。
「そうなの?」
「はい。だから志生さん凄いなと思ってます。憧れます」
「ほんとに? 嬉しいな」
俺は内心ではたくさんの俺が舞いを舞いつつもいつものように微笑みながらサラリと返した。とはいえ、いつもと違うのはそれを海優くんの耳元でまた囁いたということか。
さすがに自分ではわからないが、俺の声は見た目と違って落ち着いて聞こえるらしい。あと低めでよく通る声だそうで「安心する」「リラックスする」なんて言われることもある。
今はだがリラックスさせようとしたというよりは、海優くんの反応を俺が楽しむためなんだけれども。
耳元で囁くと海優くんの瞼がぴくりと震え、唇がきゅっと結ばれる。俺は微笑みながら顔を離すと指で耳をそっと挟むようにして触れた。人差し指と親指で挟んだままやさしく擦る。海優くんの形のいい唇がさらに噛みしめられていた。そのまま首筋まで指を這わせるか耳の中に指を入れたいところだったが堪え、指を離すとまた頭皮をマッサージするように洗っていく。
どうにも反応が楽しいのだが、最初からやりすぎると明らかに変に思われそうだし楽しさが半減しそうだからだ。海優くんの様子を見ていると、どうやら俺のこの悪戯は気のせいかなにかだと思っている気がする。だがこれ以上一気にやり過ぎるとさすがにおかしいと思うだろう。
どのみち、じわじわと試してみたい。俺の性格がいただけないのは自分でもわかっているが、海優くんが本当に不快なら多分していない。もちろん耳が弱いというより不快な人もいるだろうし、そもそも男になにかされること自体不快だと思う人も多いだろうが、海優くんの反応を見る限りでは少なくとも気のせいだと思っているようだし不快そうでもない。
一応でもあえて定番の言葉を少し言い変えてかけておく。
「気持ち悪いこと、なかった?」
「はい……」
絞り出されたような声はどこか熱を帯びているような気がして、俺はさらに遊びたくなる自分を律した。
自宅に帰ってシャワーを浴びた後、ソファーに沈みこみながら俺はふと海優くんが言っていた言葉を思い出した。
「憧れます」
口元が緩む。多分今の俺を誰かが見たら、一人でニヤニヤとしてかなり気持ちの悪いヤツだと思われるだろう。自分でも何故かわからないが、かなり嬉しい。
がんばってきた結果を褒められると今までだってもちろん嬉しかった。凄くいい感じです、とか自分も目指したいです、などとお客様や同業者に言われると、ああ、好きでやっている仕事とはいえやってきてよかったなあと素直にしみじみ思える。まだまだだと自分では思ってもいるが、それでも褒めてもらえたり認めてもらうということは嬉しいものだ。
でもなんだろうか、それとも少し違う感じで嬉しいというか。普段淡々としていてクールな海優くんが言ってくれたから余計なのだろうか。大人しいのもあるかもしれないが、頻繁に来店してくれる割には心底俺に対して関心や興味がなさそう過ぎて。
とりあえずそう言ってくれたのだから興味がないわけはないと思う……のだが、美容師である俺に憧れてくれているだけであって、俺に憧れているわけではないという事実を見失うことはできない。
そこまで考えてさすがに自分でも少し俺、気持ち悪いなと思った。
お気に入りとはいえ、お客様相手にというか高校生男子相手になんなの。
自分に苦笑しながら音楽を聴きつつ帰りに買ってきたサンドイッチを食べながら、それこそ最近気に入っているファッション雑誌に手を伸ばしてページをめくった。
翌日は週の中日ということもあって比較的暇だった。最近少しバタバタしていて帰りが深夜になることもあったので早めに帰れそうな今日は家でゆっくりとするかと思ったが、よくよく考えなくても家でゆっくりなにをしていいのかわからない。
料理か?
美容の研究?
「それもうワーカホリックじゃねえの? キモ」
卓也さんが唇を歪めながら言ってくる。心の底からウザい。
「俺の上司が仕事しませんからね、多分仕方なくじゃないですかね」
なのでニッコリと言い返した。
「俺超仕事してんよ? なに言ってんの? つか自由な時間なにしていいかわからねえとかリア充じゃねえな。だっせ。俺なんか今日はマサと飲みに行くもんねー」
プッと笑ってくる卓也さんに俺は黙ったままさらなる笑顔を向ける。
俺をからかってもいいことはないということをこの人はそろそろ思い知るべきだと思うけど、学習しない人だな。
比較的時間がある分少しゆっくりと昼飯が食べられるわけで、買って来たサンドイッチを頬張りながらそんなことを思っていると丁度その時近藤ちゃんが休憩を取りに来た。俺は内心ほくそ笑む。
「お疲れ、近藤ちゃん」
「……っス」
ぺこりと頭を下げ、近藤ちゃんは自分で作ったのかどうか分からないが弁当箱をテーブルに置く。そんな近藤ちゃんに話しかけようとしていた卓也さんに俺はある意味近藤ちゃんにも聞かせるようにお願いした。
「それよりも店長。俺店長が言うようにワーカーホリックなんで、ちょっと仕事の件で相談したいことあるんですよね。お客様の髪のコト。今日、丁度早くあがれそうですし、飲み付き合ってもらってもいいですよね」
「はっ? なに言ってんのお前。俺今日マサと約束してるっつったろーが!」
「……いえ、別に仕事のことじゃなかっただろうし、志生さん優先してあげてください」
とてつもなくイラっとした卓也さんに対し、近藤ちゃんは相変わらず無表情のまま淡々としている。
「いやでもおま……っ」
卓也さんはなんとも言えない微妙な顔で近藤ちゃんを見るが、肝心の近藤ちゃんは黙々と弁当を食べている。別に怒っているわけではなく、ただ目の前にあるものをこなしている感が半端ない。
「マサ……」
「? 髪のことは大切ですし」
微妙な顔をしている卓也さんを少しだけ怪訝そうに見た後で、近藤ちゃんは当然だと言わんばかりの様子で頷いている。
もちろん俺はわかってて言った。無表情で淡々としている近藤ちゃんは実はある意味髪フェチだ。仕事に熱心なのも髪が好きだからだ。だから俺が髪のことで相談があるなんて言えばそういう反応をするだろうことはわかっていた。卓也さんは俺に引きつった顔を向けているが俺は構わずニッコリと微笑んだ。
「お前死ねよ」
「俺が死んだらこの店大打撃ですよ、オーナー」
案の定早くに終わることができた俺よりも少しだけ仕事が残っていた卓也さんを待ち、一緒に近くの店に向かう途中に俺は恨めしそうにため息をつかれた。
「嫌がらせひどくね?」
「その前に卓也さんがしょーもないこと言ってたでしょ」
「俺のはまだ可愛いだろうが!」
「俺より十近くも上のくせに可愛いとか、気持ち悪いです」
ニッコリと言い返すと舌打ちが返ってきた。気持ち悪いと言ったが、俺から見ても本当のところはいかつそうなおっさんといえども腹立つことにかなりイケメンだとは思っている。髭を生やしても似合いそうだが、むしろ生やさないところがかえって女性にも好感度が高そうだ。おっさんと言いつつ実際のところはスラリとした体型でお洒落な若者としても通じる。スーツも似合うのだが、仕事柄あまり着ないからだろう。それに口は悪いがやることはちゃんとやるし仕事もできる。
昔から一緒に仕事をしているのであっちの面の事情も多少は知っているが、女性が好きだったはずだ。中々羨ましい女性と付き合ったりもしていた。
俺からしたら性格は非常に残念だと思っているが、そんな俺でも実は尊敬もしている上司である。
そんな卓也さんが最近、男である近藤ちゃんに目を付けているのは正直なところ不思議で仕方ないと思っていた。仕事での相談は卓也さん自身も分かっているように口からの出まかせだが、丁度いい。ちょっとそれについて面白いから話を聞いてみようかな。
お客様の中には一月おきに来店してくれる人もいれば半年くらい来店しない人もいる。だが海優くんは多分一月に二回くらい来てくれているからだ。それに気付いた時、俺は妙に嬉しくなった。
俺の腕を気に入ってくれているのかなって思うよね。
元々自分の腕には自信がある。別に俺ってなにもしなくてもスゲェとか思うつもりはない。俺もアシスタントから始めて、日々努力を積み重ねてきた。むしろ、それだからこその自信でもある。
来店してくれた海優くんの髪を洗っている時、「よく来てくれるね、ありがとう」とストレートに伝えた。
「俺こそ、いつもいい感じにしてもらっていて」
「そりゃあミヒロくんの満足いくスタイルにしたいと俺も思ってるから」
海優くんは仰向けで目を瞑ったまま少し黙った後で「自分も美容師になりたいと実は思ってて」と呟いてきた。
「そうなの?」
「はい。だから志生さん凄いなと思ってます。憧れます」
「ほんとに? 嬉しいな」
俺は内心ではたくさんの俺が舞いを舞いつつもいつものように微笑みながらサラリと返した。とはいえ、いつもと違うのはそれを海優くんの耳元でまた囁いたということか。
さすがに自分ではわからないが、俺の声は見た目と違って落ち着いて聞こえるらしい。あと低めでよく通る声だそうで「安心する」「リラックスする」なんて言われることもある。
今はだがリラックスさせようとしたというよりは、海優くんの反応を俺が楽しむためなんだけれども。
耳元で囁くと海優くんの瞼がぴくりと震え、唇がきゅっと結ばれる。俺は微笑みながら顔を離すと指で耳をそっと挟むようにして触れた。人差し指と親指で挟んだままやさしく擦る。海優くんの形のいい唇がさらに噛みしめられていた。そのまま首筋まで指を這わせるか耳の中に指を入れたいところだったが堪え、指を離すとまた頭皮をマッサージするように洗っていく。
どうにも反応が楽しいのだが、最初からやりすぎると明らかに変に思われそうだし楽しさが半減しそうだからだ。海優くんの様子を見ていると、どうやら俺のこの悪戯は気のせいかなにかだと思っている気がする。だがこれ以上一気にやり過ぎるとさすがにおかしいと思うだろう。
どのみち、じわじわと試してみたい。俺の性格がいただけないのは自分でもわかっているが、海優くんが本当に不快なら多分していない。もちろん耳が弱いというより不快な人もいるだろうし、そもそも男になにかされること自体不快だと思う人も多いだろうが、海優くんの反応を見る限りでは少なくとも気のせいだと思っているようだし不快そうでもない。
一応でもあえて定番の言葉を少し言い変えてかけておく。
「気持ち悪いこと、なかった?」
「はい……」
絞り出されたような声はどこか熱を帯びているような気がして、俺はさらに遊びたくなる自分を律した。
自宅に帰ってシャワーを浴びた後、ソファーに沈みこみながら俺はふと海優くんが言っていた言葉を思い出した。
「憧れます」
口元が緩む。多分今の俺を誰かが見たら、一人でニヤニヤとしてかなり気持ちの悪いヤツだと思われるだろう。自分でも何故かわからないが、かなり嬉しい。
がんばってきた結果を褒められると今までだってもちろん嬉しかった。凄くいい感じです、とか自分も目指したいです、などとお客様や同業者に言われると、ああ、好きでやっている仕事とはいえやってきてよかったなあと素直にしみじみ思える。まだまだだと自分では思ってもいるが、それでも褒めてもらえたり認めてもらうということは嬉しいものだ。
でもなんだろうか、それとも少し違う感じで嬉しいというか。普段淡々としていてクールな海優くんが言ってくれたから余計なのだろうか。大人しいのもあるかもしれないが、頻繁に来店してくれる割には心底俺に対して関心や興味がなさそう過ぎて。
とりあえずそう言ってくれたのだから興味がないわけはないと思う……のだが、美容師である俺に憧れてくれているだけであって、俺に憧れているわけではないという事実を見失うことはできない。
そこまで考えてさすがに自分でも少し俺、気持ち悪いなと思った。
お気に入りとはいえ、お客様相手にというか高校生男子相手になんなの。
自分に苦笑しながら音楽を聴きつつ帰りに買ってきたサンドイッチを食べながら、それこそ最近気に入っているファッション雑誌に手を伸ばしてページをめくった。
翌日は週の中日ということもあって比較的暇だった。最近少しバタバタしていて帰りが深夜になることもあったので早めに帰れそうな今日は家でゆっくりとするかと思ったが、よくよく考えなくても家でゆっくりなにをしていいのかわからない。
料理か?
美容の研究?
「それもうワーカホリックじゃねえの? キモ」
卓也さんが唇を歪めながら言ってくる。心の底からウザい。
「俺の上司が仕事しませんからね、多分仕方なくじゃないですかね」
なのでニッコリと言い返した。
「俺超仕事してんよ? なに言ってんの? つか自由な時間なにしていいかわからねえとかリア充じゃねえな。だっせ。俺なんか今日はマサと飲みに行くもんねー」
プッと笑ってくる卓也さんに俺は黙ったままさらなる笑顔を向ける。
俺をからかってもいいことはないということをこの人はそろそろ思い知るべきだと思うけど、学習しない人だな。
比較的時間がある分少しゆっくりと昼飯が食べられるわけで、買って来たサンドイッチを頬張りながらそんなことを思っていると丁度その時近藤ちゃんが休憩を取りに来た。俺は内心ほくそ笑む。
「お疲れ、近藤ちゃん」
「……っス」
ぺこりと頭を下げ、近藤ちゃんは自分で作ったのかどうか分からないが弁当箱をテーブルに置く。そんな近藤ちゃんに話しかけようとしていた卓也さんに俺はある意味近藤ちゃんにも聞かせるようにお願いした。
「それよりも店長。俺店長が言うようにワーカーホリックなんで、ちょっと仕事の件で相談したいことあるんですよね。お客様の髪のコト。今日、丁度早くあがれそうですし、飲み付き合ってもらってもいいですよね」
「はっ? なに言ってんのお前。俺今日マサと約束してるっつったろーが!」
「……いえ、別に仕事のことじゃなかっただろうし、志生さん優先してあげてください」
とてつもなくイラっとした卓也さんに対し、近藤ちゃんは相変わらず無表情のまま淡々としている。
「いやでもおま……っ」
卓也さんはなんとも言えない微妙な顔で近藤ちゃんを見るが、肝心の近藤ちゃんは黙々と弁当を食べている。別に怒っているわけではなく、ただ目の前にあるものをこなしている感が半端ない。
「マサ……」
「? 髪のことは大切ですし」
微妙な顔をしている卓也さんを少しだけ怪訝そうに見た後で、近藤ちゃんは当然だと言わんばかりの様子で頷いている。
もちろん俺はわかってて言った。無表情で淡々としている近藤ちゃんは実はある意味髪フェチだ。仕事に熱心なのも髪が好きだからだ。だから俺が髪のことで相談があるなんて言えばそういう反応をするだろうことはわかっていた。卓也さんは俺に引きつった顔を向けているが俺は構わずニッコリと微笑んだ。
「お前死ねよ」
「俺が死んだらこの店大打撃ですよ、オーナー」
案の定早くに終わることができた俺よりも少しだけ仕事が残っていた卓也さんを待ち、一緒に近くの店に向かう途中に俺は恨めしそうにため息をつかれた。
「嫌がらせひどくね?」
「その前に卓也さんがしょーもないこと言ってたでしょ」
「俺のはまだ可愛いだろうが!」
「俺より十近くも上のくせに可愛いとか、気持ち悪いです」
ニッコリと言い返すと舌打ちが返ってきた。気持ち悪いと言ったが、俺から見ても本当のところはいかつそうなおっさんといえども腹立つことにかなりイケメンだとは思っている。髭を生やしても似合いそうだが、むしろ生やさないところがかえって女性にも好感度が高そうだ。おっさんと言いつつ実際のところはスラリとした体型でお洒落な若者としても通じる。スーツも似合うのだが、仕事柄あまり着ないからだろう。それに口は悪いがやることはちゃんとやるし仕事もできる。
昔から一緒に仕事をしているのであっちの面の事情も多少は知っているが、女性が好きだったはずだ。中々羨ましい女性と付き合ったりもしていた。
俺からしたら性格は非常に残念だと思っているが、そんな俺でも実は尊敬もしている上司である。
そんな卓也さんが最近、男である近藤ちゃんに目を付けているのは正直なところ不思議で仕方ないと思っていた。仕事での相談は卓也さん自身も分かっているように口からの出まかせだが、丁度いい。ちょっとそれについて面白いから話を聞いてみようかな。
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