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35話
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あの日以来、那月はまた明るくなった。またというか、本当に、というか。よく笑う。
身近な者以外には相変わらず仮面とやらを被っているのか、以前と変わらず始終穏やかにニコニコしているが、日陽に関することに関しては自分を出してくるようになった。嬉しい時は本当に嬉しそうにするし、嫌だと思えば本当に嫌そうにする。日陽も「言え」と告げたし、辛そうにする那月は見たくないしで、今の那月になってよかったとは思う。思うが、ここまで出さなくてもいいとも思う。
「日陽は俺のだからダメ。今日は俺と帰るし」
今も陸上部の連中が部活後にどこかへ行く話を日陽と智充にしていた時に、どこから現れたのか那月がニコニコしながらもはっきりと言ってきた。
「へえ、秋尾って黒江のだったんだ」
「マジかー、そりゃ悪いことしたな」
「変に乗るなよお前ら……!」
納得したといった風に笑いながら言っている友人に日陽が微妙な顔になっていると、那月が背後から抱きしめてくる。大した身長差ではないが、それでも多少は那月のほうが高い。力もあるのか日陽は易々と那月に引き寄せられた。
「俺も、もうすぐ終わるから待ってて……」
耳元で言われ、耳が熱くなる。そんな様子を友人皆はポカンとした顔で見てくる。当然だろう。
「ったくーまたそんなことして遊んでる! まあいつも部活後の日陽は俺らで占領してるもんな。たまにはしゃーねーから那月にも譲ってやろう!」
智充がいつものように煩いくらいの様子で場の空気をかき混ぜてくれていなかったら、日陽としては固まった居たたまれない空気に包まれていたかもしれない。
「遊んで――」
遊んでなんかない、とでも反論しそうだった那月の口を押さえ、日陽は「わかった! わかったからじゃあ早く終わらせてこい」と日陽に向き直った。
那月は一瞬無言になった後で自分の口を押さえている日陽の手のひらをペロリと舐めてくる。
「……っ」
慌てて日陽が離すと「うん、じゃあ後で」と嬉しそうに笑いながらテニスコートへと向かって行った。
「愛されてんねー」
部室で着替えている時、智充がこっそりと、だが楽しそうに言ってくる。
「う、るさい」
少し顔が熱くなる。そんな日陽を生ぬるい顔で見ながら、智充が続けてきた。
「つか那月ってお前とのこと、俺以外であろうがなんであろうがバレても気にしないって感じだな」
「……そんな感じするよな」
「はるは嫌なんか?」
嫌? 嫌、というか。
ズボンのベルトをしめ終えると日陽は智充を見た。
「誰もがお前みたいな反応をしてくれるとは限らないだろ。知り合いになら俺はいいけど……那月を悲しませるような状況には少しもなって欲しくない」
「言うねー。でもさ、那月からしたら日陽さえいてくれたら後はどうでもいいって感じがする。いや、そういう感じしかしねーけど」
「確かにそうかもだけど……。それに俺の勝手かもだし、結局のところ俺が嫌なだけなんだろうな。あんなに周りから好かれてんのにさ、俺とつき合ってるってだけで引かれたり避けられる那月は見たくない」
「お前の言うこともわかるけど、まあやっぱ那月にとっては、はるさえいればそんなことどうでもよさそ」
多分智充が言うことは当たっているのだろうと日陽も思う。今の那月を見ていても、そして熱烈な告白とも言える話を打ち明けてくれたのを思い返しても、那月は日陽さえいればいいと思っているかもしれない。
日陽は智充や他の部員に手を振って別れてからテニスコートへ向かった。
でもそれでいい訳がない。もっとたくさんのことに目を向けて那月の世界を潤して欲しいと思う。
もちろん那月ほどではないが、日陽だってヤキモチはやく。普通に人気があるのはいいが、女子からそういう対象で見られているところを目の当たりにするとやはりムッとなる。それはつき合っている恋人へ向ける感情として正常だとも思う。
那月の、熱烈すぎるくらいの感情も、日陽にとっては嬉しい。自分が思っているより、日陽は束縛されたり執着されることが嫌いじゃないらしい。約束していないからと、健気に那月の部活が終わるのを待っていられない薄情者のくせに、そして自分の部活が終わるのをあからさまに待たれるのも苦手なくせに、ずっと自分を気にしてどこかで時間が空くのを心待ちにしてくれるのは嬉しいみたいだし、逆に終わるのを待ってろと言われるのも嫌いじゃないみたいだ。
それって何ていうか、ねじくれてんな。
自分に対して思う。だから那月の執着に対しても迷惑どころか嬉しく思えるのかもしれない。
だがそれとこれとは別だ。ヤキモチはやくけれども、那月が築き上げてきた人づき合いや印象を、日陽のことで台無しにして欲しくない。日陽に対して執着してくれるのは嬉しいが、日陽がいなくても平気で生きていける人でもあって欲しい。
これは恋愛という不確かなものだからこそ生じる矛盾だ。
「日陽!」
しばらく自転車置き場近くで待っていると、嬉しそうに日陽の名前を呼びながら那月が近づいてきた。感情を出すようになったとはいえ、さすがに那月もヤキモキする対象がいないなら、外でやたらめったら抱きついたりはしないらしい。今もただ嬉しそうに駆け寄ってきただけだった。そんな那月に日陽は妙に安堵した。
「どうかしたの?」
那月は何か察知でもしたのか日陽を少し怪訝そうに見てくる。
「ああ、いや。何つーか、お前も一応常識知ってんだなって」
「俺の評価が今ちょっと上がったってこと? ありがとう」
「……。自分を出してくんのはいいけど、もう少し周りも気にしろよ」
那月の受け答えに微妙な顔をしながら日陽が言うと、那月は「自分の中に押し込めたほうがいい?」と少し悲しげに聞いてくる。わかってて言っている感じしかしない。日陽が「そうじゃない」と答えてくるのを。
それがわかっていても、意地悪く「そうしろ」とは日陽も言えない。多分本当に那月はそうするだろう。当て付けでもなんでもなく、日陽が言ったから。ため息ついてから日陽は首を振った。
「そんなことは言ってない。つかお前、極端なんだよ……!」
「俺、不器用だから」
今度はニッコリ嬉しそうに笑いかけてきた。不器用というか結構性格が悪い、と日陽は思う。
「お前は不器用でも何でもないよ。そりゃ繊細だと思うし俺に対してはある意味不器用だけど。その分他に関しては腹立つくらい器用だと思ってるよ」
「そうかな、ありがとう、日陽」
今度も嬉しそうに笑ってくる。嫌味でも何でもなく、本当に礼を言ってくる。
「……全く」
日陽はまたため息ついた。困らせてきてと思いながらも、そんな那月を好きな自分をわかっている。バレてもいいとはさすがに思えないが、それなりにわかっていそうな上で楽しそうにしている那月を見ると、心配も薄れていくのがわかった。
身近な者以外には相変わらず仮面とやらを被っているのか、以前と変わらず始終穏やかにニコニコしているが、日陽に関することに関しては自分を出してくるようになった。嬉しい時は本当に嬉しそうにするし、嫌だと思えば本当に嫌そうにする。日陽も「言え」と告げたし、辛そうにする那月は見たくないしで、今の那月になってよかったとは思う。思うが、ここまで出さなくてもいいとも思う。
「日陽は俺のだからダメ。今日は俺と帰るし」
今も陸上部の連中が部活後にどこかへ行く話を日陽と智充にしていた時に、どこから現れたのか那月がニコニコしながらもはっきりと言ってきた。
「へえ、秋尾って黒江のだったんだ」
「マジかー、そりゃ悪いことしたな」
「変に乗るなよお前ら……!」
納得したといった風に笑いながら言っている友人に日陽が微妙な顔になっていると、那月が背後から抱きしめてくる。大した身長差ではないが、それでも多少は那月のほうが高い。力もあるのか日陽は易々と那月に引き寄せられた。
「俺も、もうすぐ終わるから待ってて……」
耳元で言われ、耳が熱くなる。そんな様子を友人皆はポカンとした顔で見てくる。当然だろう。
「ったくーまたそんなことして遊んでる! まあいつも部活後の日陽は俺らで占領してるもんな。たまにはしゃーねーから那月にも譲ってやろう!」
智充がいつものように煩いくらいの様子で場の空気をかき混ぜてくれていなかったら、日陽としては固まった居たたまれない空気に包まれていたかもしれない。
「遊んで――」
遊んでなんかない、とでも反論しそうだった那月の口を押さえ、日陽は「わかった! わかったからじゃあ早く終わらせてこい」と日陽に向き直った。
那月は一瞬無言になった後で自分の口を押さえている日陽の手のひらをペロリと舐めてくる。
「……っ」
慌てて日陽が離すと「うん、じゃあ後で」と嬉しそうに笑いながらテニスコートへと向かって行った。
「愛されてんねー」
部室で着替えている時、智充がこっそりと、だが楽しそうに言ってくる。
「う、るさい」
少し顔が熱くなる。そんな日陽を生ぬるい顔で見ながら、智充が続けてきた。
「つか那月ってお前とのこと、俺以外であろうがなんであろうがバレても気にしないって感じだな」
「……そんな感じするよな」
「はるは嫌なんか?」
嫌? 嫌、というか。
ズボンのベルトをしめ終えると日陽は智充を見た。
「誰もがお前みたいな反応をしてくれるとは限らないだろ。知り合いになら俺はいいけど……那月を悲しませるような状況には少しもなって欲しくない」
「言うねー。でもさ、那月からしたら日陽さえいてくれたら後はどうでもいいって感じがする。いや、そういう感じしかしねーけど」
「確かにそうかもだけど……。それに俺の勝手かもだし、結局のところ俺が嫌なだけなんだろうな。あんなに周りから好かれてんのにさ、俺とつき合ってるってだけで引かれたり避けられる那月は見たくない」
「お前の言うこともわかるけど、まあやっぱ那月にとっては、はるさえいればそんなことどうでもよさそ」
多分智充が言うことは当たっているのだろうと日陽も思う。今の那月を見ていても、そして熱烈な告白とも言える話を打ち明けてくれたのを思い返しても、那月は日陽さえいればいいと思っているかもしれない。
日陽は智充や他の部員に手を振って別れてからテニスコートへ向かった。
でもそれでいい訳がない。もっとたくさんのことに目を向けて那月の世界を潤して欲しいと思う。
もちろん那月ほどではないが、日陽だってヤキモチはやく。普通に人気があるのはいいが、女子からそういう対象で見られているところを目の当たりにするとやはりムッとなる。それはつき合っている恋人へ向ける感情として正常だとも思う。
那月の、熱烈すぎるくらいの感情も、日陽にとっては嬉しい。自分が思っているより、日陽は束縛されたり執着されることが嫌いじゃないらしい。約束していないからと、健気に那月の部活が終わるのを待っていられない薄情者のくせに、そして自分の部活が終わるのをあからさまに待たれるのも苦手なくせに、ずっと自分を気にしてどこかで時間が空くのを心待ちにしてくれるのは嬉しいみたいだし、逆に終わるのを待ってろと言われるのも嫌いじゃないみたいだ。
それって何ていうか、ねじくれてんな。
自分に対して思う。だから那月の執着に対しても迷惑どころか嬉しく思えるのかもしれない。
だがそれとこれとは別だ。ヤキモチはやくけれども、那月が築き上げてきた人づき合いや印象を、日陽のことで台無しにして欲しくない。日陽に対して執着してくれるのは嬉しいが、日陽がいなくても平気で生きていける人でもあって欲しい。
これは恋愛という不確かなものだからこそ生じる矛盾だ。
「日陽!」
しばらく自転車置き場近くで待っていると、嬉しそうに日陽の名前を呼びながら那月が近づいてきた。感情を出すようになったとはいえ、さすがに那月もヤキモキする対象がいないなら、外でやたらめったら抱きついたりはしないらしい。今もただ嬉しそうに駆け寄ってきただけだった。そんな那月に日陽は妙に安堵した。
「どうかしたの?」
那月は何か察知でもしたのか日陽を少し怪訝そうに見てくる。
「ああ、いや。何つーか、お前も一応常識知ってんだなって」
「俺の評価が今ちょっと上がったってこと? ありがとう」
「……。自分を出してくんのはいいけど、もう少し周りも気にしろよ」
那月の受け答えに微妙な顔をしながら日陽が言うと、那月は「自分の中に押し込めたほうがいい?」と少し悲しげに聞いてくる。わかってて言っている感じしかしない。日陽が「そうじゃない」と答えてくるのを。
それがわかっていても、意地悪く「そうしろ」とは日陽も言えない。多分本当に那月はそうするだろう。当て付けでもなんでもなく、日陽が言ったから。ため息ついてから日陽は首を振った。
「そんなことは言ってない。つかお前、極端なんだよ……!」
「俺、不器用だから」
今度はニッコリ嬉しそうに笑いかけてきた。不器用というか結構性格が悪い、と日陽は思う。
「お前は不器用でも何でもないよ。そりゃ繊細だと思うし俺に対してはある意味不器用だけど。その分他に関しては腹立つくらい器用だと思ってるよ」
「そうかな、ありがとう、日陽」
今度も嬉しそうに笑ってくる。嫌味でも何でもなく、本当に礼を言ってくる。
「……全く」
日陽はまたため息ついた。困らせてきてと思いながらも、そんな那月を好きな自分をわかっている。バレてもいいとはさすがに思えないが、それなりにわかっていそうな上で楽しそうにしている那月を見ると、心配も薄れていくのがわかった。
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