月と太陽

その日、俺たちは一線を越えた――

『黒江 那月』と『秋尾 日陽』は中学時代からの友人関係で、恋人同士でも何でもない。
それはほんの好奇心からの出来事だった。

だがその後は互いに、一切そのことに触れない。
まるでなかったことに――それが暗黙のルールのような。

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