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1Mandy
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結局あの後は二人ともなんとなく居たたまれなくなり、だがいまさら教室にも戻り難かったため風紀室へ向かった。
見回りしてもよかったが、一緒に回る組合せではない上に当番でもないので後で説明が面倒だと思い、どのみち生徒会から回って来た事務作業が溜まっているのでそれらをこなした。
そこでも二人きりというのは変わらないが、いつもの慣れた空間で慣れた作業に没頭していると妙に高揚しすぎることも緊張することも戸惑うこともなく、案外お互い落ち着いて仕事が捗った。
「……なあ」
もうすぐ授業も終わり休み時間になるという時、基久が拓実に呼びかけてきた。
「ん?」
「お前もやっぱり、今の関係崩したくないから黙っていようって思ってた?」
「……うん。壊したくなかったから……ずっと黙ってようと思ってたよ。ひさも……何かそんなこと、言ってたな」
「うん。拓実って昔からその、誰かとつき合ってたりさ、してたろ。だから男が駄目だとは思わなかったけど、逆にまあ普通なら当たり前なのかもだけど、幼馴染の俺のことは興味ないだろうなって」
あははと笑いながら言う言葉に、拓実はポカンと基久を見た。
「そういえば、何で興味ないだろなって思ったの」
「え? だってそりゃそう思うだろ。他の男とつき合っても、ずっと昔から一緒の俺に対しては対象じゃなさそうに見えたし。そっけないし大抵呆れてるし冷たいし」
「は……?」
確かに他の相手とつき合っていたらそう思うかと拓実は納得しかけたが、続く言葉にまたポカンとする。
「待て。そっけない、はまあそりゃ気持ちばれないようにしてたからそうなってたかもだけど、大抵呆れたり冷たかったか? 俺……」
「してたしてた。よく『何で生徒会の仕事なんでも引き受けるんだよ』て呆れてたしさ、前からあまり俺と遊んだりどこかへつき合ってくれもしないしさ。この夏はとうとう一緒に帰ってもくれなくなっただろ」
「そりゃ呆れるだろ……。ひさ、何度言っても気軽に引き受けてくるし」
「生徒会から回ってくる事務処理ってさ、お前と一緒に仕事する時間増えるからさあ」
「……そ、れにただでさえ気持ち隠してるんだよ? あまり一緒にいられない……」
「俺は報われなくても、気持ち隠してでも幼馴染として側にいられたらいいなって思ってた」
「……っ。夏も……お前、三年で受験あるし……だいたい一緒に帰ったり向こうでも一緒だったら俺が、もう上手く隠せない、気がして……」
何か言う度に返ってくる言葉に、拓実は少し赤くなりながらもまた何とか続ける。だんだん自分の言葉が言いわけめいている気がしていると、基久がニコニコ「じゃあさ」と笑いかけてきた。
「こうしてもう、お互いの気持ちわかったんだし、拓実、これからは俺と一緒にいてくれるわけだ?」
その笑顔が本当に嬉しそうで、拓実はむしろため息つきたくなった。
自分よりも一つ年上で皆の人気者。いつもニコニコしていて優しくてあっけらかんとしていて、それでも男らしくて。委員長をしているだけあって頼りがいもある。
なのに無防備で無邪気で、それも拓実だけに見せてくれるものならまだしも、誰に対してもそうだからたちが悪い。
「……いるよ」
「ほんとか?」
微妙な顔で拓実が基久を見るも、相変わらず本当に嬉しいとばかりにニコニコしている。生徒会会計のあの兄弟ですら「あっけらかんとしていてからかい甲斐がない」と言わしめる素直で多分純粋な基久が、拓実は元々心配だと思っていた。例えばよく大浴場に一人で遅い時間に入りに行ったりもしていて、それだって本当は止めたほうがとやんわり言うんじゃなくて止めろとはっきり言いたかった。
それがこうして恋人という関係を自覚して尚、変わらない基久を見ているとその心配がつのるばかりだ。
「……あのさ……」
言いかけた拓実だが時計を見ていた基久に遮られた。
「次の授業は出ないとだし、そろそろ戻るか」
「……ああ、そうだね。……ひさ」
「うん?」
歩きだした基久に拓実は改めて呼びかける。
「一緒に、いるよ」
「うん」
「だから今日、夜お前の部屋、行っていい……?」
「おう」
基久はニコニコしながら頷いてきた。
ああ、ほんとうに。
拓実は微妙に思えばいいのか、年上の幼馴染をかわいく思えばいいのかなどと思いながら基久の後に続いて風紀室を出、お互いの教室へ向かった。
ここで注意しても多分基久はピンとこないだろう、と最初に言いかけた言葉は飲み込んだ。
欲しいに決まっていると拓実が言った時の反応を考えると、いくら無邪気であっけらかんとしていようが性的なことに全く無知なわけでないのはわかる。未経験ではあるからキスもぎこちなかったが、それでもちゃんと答えてくれていたし、と拓実は思い返した。
ところどころ能天気で馬鹿だが、実際頭が悪いのではない。この学校にいるわけだしお坊ちゃんではあるが、異常なほど大切にされてきた箱入り息子でもないので基久も一般的な知識くらい持っているのは間違いないと思われる。
ある意味鈍感なのだろうかとだが拓実は思った。だからこの学校でしかも風紀委員でありながらもああして無防備でいられるのかもしれない。
拓実に対して警戒されるのも嬉しくはないが、夜に行くと言った時にああも爽やかに返事されると微妙にもなる。
自分の教室に戻った際に隣の席のクラスメイトが「風紀大変だったのか? いつにもまして目が死にかけてるぞ」と言ってきた。拓実はとりあえず気持ちを切り替える。それにしても両思いと知ったばかりの男の目が死にかけてるって、とさらに少々微妙になりながら。
気持ちの切り替えに関して拓実は割と得意だ。放課後、何もなかったかのように風紀副委員長として仕事を淡々とこなした。
基久自身はああいう性格だからか、それこそいつもと変わらずニコニコ仕事をこなしたり他の風紀と仲よく喋ったりしている。
「俺は報われなくても、気持ち隠してでも幼馴染として側にいられたらいいなって思ってた」
ふと昼に言われた言葉を拓実は思い出した。基久らしいなと思う。単純でまっすぐでいて、そして無知だな、とも。
拓実とて、側にいたいとはいつも思ってた。好きなのだから当然だ。だがそれだけで済まないからこそ離れたくもあった。
好きだから側にいたい。そして気持ちを伝えたい。触れたい。触れられたい。全てが欲しいし求めたい、求められたい。
せめて、せっかく両思いになったし、せめて基久に触れ、そして好きだという気持ちを体で伝えるということを実感してもらえば、彼も少しは無防備ではなくなるだろうか。
夜、自室でシャワーを浴びて髪を乾かした後に拓実は基久の部屋を訪れた。出迎えてくれた基久からも風呂上がりであろう香りがする。
違うシャンプーを漂わせている基久の匂い。ニコニコ部屋へ入れてくれた基久を見ながら、拓実はすでに邪なことしか考えていない。
拓実は傍から「淡泊そう」と言われることも多いが、その反面「エロそう」とも言われることもある。雫にも「エロいこと好きそうだと最初思っていた」と言われたくらいなのだが、多分自分の目つきだろうなと拓実は思っている。眠そうな、だるそうに見られがちの目。自分でもあまり色々な表情を出してないだろうことはわかっているので、この表情のなさとぼんやりした目のせいで淡泊に見られたり、逆に性的に旺盛だと見られたりするのかもしれない。
そして実際のところ拓実は人並みに、いやタチとネコのどちらも経験してどちらも楽しかったので、もしかしたら人並み以上にはそういった行為は好きかもしれない。
ただ基久はあまり興味ないかもしれない。あっけらかんとした性格のせいか、童貞であることすら全く気にならないようだ。
……ひさ、君は別にそういったこと、あまり好きじゃなくても興味がなくても構わない。でも、俺だけにはかわいい反応、見せて。
両思いだとわかって改めて思ったことの一つに「ひさに対してはやっぱり、抱きたい」という気持ちがある。
抱きたいし味わいたい。ひたすら気持ちよく、させたい。
そして色々無自覚で無防備なところはかわいいと思うが、心配なので多少変わって欲しい。とはいえ基久は本当に男に興味がなさそうな上に童貞だ。
……いきなり全部は無理だな。
そっと思いながらも拓実は「んで、何か映画のDVDでも観るか?」とニコニコしている基久の腕をつかんで本人のベッドまで移動し、そこへ座らせた。
「どうしたんだよ」
「……ひさ、俺、言ったよね? どんだけ色んなもの堪えてたと思ってんのって。大丈夫、いきなり全部は欲しがらないから。でも少しずつ、俺と触れあうの、慣れてくれる?」
拓実が一気に言うと最初はポカンとしていた基久だが、直ぐに顔を赤くしてきた。
ああ、やっぱりある程度の知識はあるんだろうな。
変な風に安心すると、拓実は基久をそっとベッドへ押し倒した。
「今までの時間が勿体無さすぎて……。ひさに対して本当はもっとゆっくり恋人として過ごすべきなのかもだけど……ごめん、俺が無理で」
少し微笑みながら囁くと「俺、色々わからないし……」と少し戸惑った様子の基久が拓実を見上げてきた。
爽やかな男前なのに、本当にかわいいな。
拓実はさらに微笑むと、一旦軽く基久にキスした。
「ひさはそれでいいよ……。好きだよ、ひさ……」
静かに囁くと、今度はゆっくりとキスを深めていった。
見回りしてもよかったが、一緒に回る組合せではない上に当番でもないので後で説明が面倒だと思い、どのみち生徒会から回って来た事務作業が溜まっているのでそれらをこなした。
そこでも二人きりというのは変わらないが、いつもの慣れた空間で慣れた作業に没頭していると妙に高揚しすぎることも緊張することも戸惑うこともなく、案外お互い落ち着いて仕事が捗った。
「……なあ」
もうすぐ授業も終わり休み時間になるという時、基久が拓実に呼びかけてきた。
「ん?」
「お前もやっぱり、今の関係崩したくないから黙っていようって思ってた?」
「……うん。壊したくなかったから……ずっと黙ってようと思ってたよ。ひさも……何かそんなこと、言ってたな」
「うん。拓実って昔からその、誰かとつき合ってたりさ、してたろ。だから男が駄目だとは思わなかったけど、逆にまあ普通なら当たり前なのかもだけど、幼馴染の俺のことは興味ないだろうなって」
あははと笑いながら言う言葉に、拓実はポカンと基久を見た。
「そういえば、何で興味ないだろなって思ったの」
「え? だってそりゃそう思うだろ。他の男とつき合っても、ずっと昔から一緒の俺に対しては対象じゃなさそうに見えたし。そっけないし大抵呆れてるし冷たいし」
「は……?」
確かに他の相手とつき合っていたらそう思うかと拓実は納得しかけたが、続く言葉にまたポカンとする。
「待て。そっけない、はまあそりゃ気持ちばれないようにしてたからそうなってたかもだけど、大抵呆れたり冷たかったか? 俺……」
「してたしてた。よく『何で生徒会の仕事なんでも引き受けるんだよ』て呆れてたしさ、前からあまり俺と遊んだりどこかへつき合ってくれもしないしさ。この夏はとうとう一緒に帰ってもくれなくなっただろ」
「そりゃ呆れるだろ……。ひさ、何度言っても気軽に引き受けてくるし」
「生徒会から回ってくる事務処理ってさ、お前と一緒に仕事する時間増えるからさあ」
「……そ、れにただでさえ気持ち隠してるんだよ? あまり一緒にいられない……」
「俺は報われなくても、気持ち隠してでも幼馴染として側にいられたらいいなって思ってた」
「……っ。夏も……お前、三年で受験あるし……だいたい一緒に帰ったり向こうでも一緒だったら俺が、もう上手く隠せない、気がして……」
何か言う度に返ってくる言葉に、拓実は少し赤くなりながらもまた何とか続ける。だんだん自分の言葉が言いわけめいている気がしていると、基久がニコニコ「じゃあさ」と笑いかけてきた。
「こうしてもう、お互いの気持ちわかったんだし、拓実、これからは俺と一緒にいてくれるわけだ?」
その笑顔が本当に嬉しそうで、拓実はむしろため息つきたくなった。
自分よりも一つ年上で皆の人気者。いつもニコニコしていて優しくてあっけらかんとしていて、それでも男らしくて。委員長をしているだけあって頼りがいもある。
なのに無防備で無邪気で、それも拓実だけに見せてくれるものならまだしも、誰に対してもそうだからたちが悪い。
「……いるよ」
「ほんとか?」
微妙な顔で拓実が基久を見るも、相変わらず本当に嬉しいとばかりにニコニコしている。生徒会会計のあの兄弟ですら「あっけらかんとしていてからかい甲斐がない」と言わしめる素直で多分純粋な基久が、拓実は元々心配だと思っていた。例えばよく大浴場に一人で遅い時間に入りに行ったりもしていて、それだって本当は止めたほうがとやんわり言うんじゃなくて止めろとはっきり言いたかった。
それがこうして恋人という関係を自覚して尚、変わらない基久を見ているとその心配がつのるばかりだ。
「……あのさ……」
言いかけた拓実だが時計を見ていた基久に遮られた。
「次の授業は出ないとだし、そろそろ戻るか」
「……ああ、そうだね。……ひさ」
「うん?」
歩きだした基久に拓実は改めて呼びかける。
「一緒に、いるよ」
「うん」
「だから今日、夜お前の部屋、行っていい……?」
「おう」
基久はニコニコしながら頷いてきた。
ああ、ほんとうに。
拓実は微妙に思えばいいのか、年上の幼馴染をかわいく思えばいいのかなどと思いながら基久の後に続いて風紀室を出、お互いの教室へ向かった。
ここで注意しても多分基久はピンとこないだろう、と最初に言いかけた言葉は飲み込んだ。
欲しいに決まっていると拓実が言った時の反応を考えると、いくら無邪気であっけらかんとしていようが性的なことに全く無知なわけでないのはわかる。未経験ではあるからキスもぎこちなかったが、それでもちゃんと答えてくれていたし、と拓実は思い返した。
ところどころ能天気で馬鹿だが、実際頭が悪いのではない。この学校にいるわけだしお坊ちゃんではあるが、異常なほど大切にされてきた箱入り息子でもないので基久も一般的な知識くらい持っているのは間違いないと思われる。
ある意味鈍感なのだろうかとだが拓実は思った。だからこの学校でしかも風紀委員でありながらもああして無防備でいられるのかもしれない。
拓実に対して警戒されるのも嬉しくはないが、夜に行くと言った時にああも爽やかに返事されると微妙にもなる。
自分の教室に戻った際に隣の席のクラスメイトが「風紀大変だったのか? いつにもまして目が死にかけてるぞ」と言ってきた。拓実はとりあえず気持ちを切り替える。それにしても両思いと知ったばかりの男の目が死にかけてるって、とさらに少々微妙になりながら。
気持ちの切り替えに関して拓実は割と得意だ。放課後、何もなかったかのように風紀副委員長として仕事を淡々とこなした。
基久自身はああいう性格だからか、それこそいつもと変わらずニコニコ仕事をこなしたり他の風紀と仲よく喋ったりしている。
「俺は報われなくても、気持ち隠してでも幼馴染として側にいられたらいいなって思ってた」
ふと昼に言われた言葉を拓実は思い出した。基久らしいなと思う。単純でまっすぐでいて、そして無知だな、とも。
拓実とて、側にいたいとはいつも思ってた。好きなのだから当然だ。だがそれだけで済まないからこそ離れたくもあった。
好きだから側にいたい。そして気持ちを伝えたい。触れたい。触れられたい。全てが欲しいし求めたい、求められたい。
せめて、せっかく両思いになったし、せめて基久に触れ、そして好きだという気持ちを体で伝えるということを実感してもらえば、彼も少しは無防備ではなくなるだろうか。
夜、自室でシャワーを浴びて髪を乾かした後に拓実は基久の部屋を訪れた。出迎えてくれた基久からも風呂上がりであろう香りがする。
違うシャンプーを漂わせている基久の匂い。ニコニコ部屋へ入れてくれた基久を見ながら、拓実はすでに邪なことしか考えていない。
拓実は傍から「淡泊そう」と言われることも多いが、その反面「エロそう」とも言われることもある。雫にも「エロいこと好きそうだと最初思っていた」と言われたくらいなのだが、多分自分の目つきだろうなと拓実は思っている。眠そうな、だるそうに見られがちの目。自分でもあまり色々な表情を出してないだろうことはわかっているので、この表情のなさとぼんやりした目のせいで淡泊に見られたり、逆に性的に旺盛だと見られたりするのかもしれない。
そして実際のところ拓実は人並みに、いやタチとネコのどちらも経験してどちらも楽しかったので、もしかしたら人並み以上にはそういった行為は好きかもしれない。
ただ基久はあまり興味ないかもしれない。あっけらかんとした性格のせいか、童貞であることすら全く気にならないようだ。
……ひさ、君は別にそういったこと、あまり好きじゃなくても興味がなくても構わない。でも、俺だけにはかわいい反応、見せて。
両思いだとわかって改めて思ったことの一つに「ひさに対してはやっぱり、抱きたい」という気持ちがある。
抱きたいし味わいたい。ひたすら気持ちよく、させたい。
そして色々無自覚で無防備なところはかわいいと思うが、心配なので多少変わって欲しい。とはいえ基久は本当に男に興味がなさそうな上に童貞だ。
……いきなり全部は無理だな。
そっと思いながらも拓実は「んで、何か映画のDVDでも観るか?」とニコニコしている基久の腕をつかんで本人のベッドまで移動し、そこへ座らせた。
「どうしたんだよ」
「……ひさ、俺、言ったよね? どんだけ色んなもの堪えてたと思ってんのって。大丈夫、いきなり全部は欲しがらないから。でも少しずつ、俺と触れあうの、慣れてくれる?」
拓実が一気に言うと最初はポカンとしていた基久だが、直ぐに顔を赤くしてきた。
ああ、やっぱりある程度の知識はあるんだろうな。
変な風に安心すると、拓実は基久をそっとベッドへ押し倒した。
「今までの時間が勿体無さすぎて……。ひさに対して本当はもっとゆっくり恋人として過ごすべきなのかもだけど……ごめん、俺が無理で」
少し微笑みながら囁くと「俺、色々わからないし……」と少し戸惑った様子の基久が拓実を見上げてきた。
爽やかな男前なのに、本当にかわいいな。
拓実はさらに微笑むと、一旦軽く基久にキスした。
「ひさはそれでいいよ……。好きだよ、ひさ……」
静かに囁くと、今度はゆっくりとキスを深めていった。
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