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2Tuesday
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「具合でも悪いのか?」
渋々風紀室で雑務をこなした後、早めに慧は自分の教室へ戻った。幸いというか腹立たしい雫は見回りでいなかったのだが、今はとりあえず例えすれ違いですら顔を合わせたくないと思ったので基久に「教室戻ります」と断った後早々に退散していた。教室でムスッとしながら座っていると同じクラスの隆真に怪訝そうな顔をされつつ聞かれたところだった。
「別に悪く……ああいや、ある意味とてつもなく悪いかもな」
「? そんな悪いなら無理せず保健室行くか帰れよ」
慧の言葉でますます怪訝そうになりながらも隆真は心配してくる。
「いや、ごめん。そんなに悪くない。ありがとうな」
「……大丈夫か?」
「まあ。……なあ、そういえば隆真ってキスしたことある?」
「……って、は? 何で?」
「いや、何となく」
「ほんと大丈夫なのか? 俺は……ずっと昔から同じ人が好きで……その人とほんの少しだけなら、あるよ」
微妙な顔をした後で、隆真が少し微笑みながら言ってきた。その表情がとても大切なものを抱えているかのように見えて、慧はむしろただ「そっか」とだけ呟いた。
授業中、その隆真の表情を思い出す。元々優しいところもある隆真だが、あんな表情を慧は初めて見た。きっと本当に大切で好きな相手なのだろうとそして思う。
慧はそこまで好きになった相手はいないかもしれない。小学校の頃は共学の学校に通っていたが、好きと言ってもままごとのようなものだったと思う。中学から今のこの学校に来たので、基本周りは男だらけだ。おまけに慧は全くもって男に興味が湧かない。なので滅多に出会いがない。一応友人の友人と知り合うといった方法で、今まで二人だけ彼女という存在ができたことはある。それくらいだろうか。
その彼女たちのことも一応好きは好きだったが、先ほど隆真が見せたような表情など、きっと慧は一度もしたことがない気がする。
そしてキスやそれ以上のことも経験はあるが、きっと数少ない隆真のキスよりも価値がない気、すらした。
あんな表情を見られて、慧はいい恋愛のおすそ分けを貰ったような気分にさえなった。深い意味なく何となく隆真に聞いてみただけだったが、聞いてよかったとさえ思う。
キス、か。
だがまた雫にされたキスを突如思い出し、慧はせっかくいい気分だったというのにとイライラし出す。
ほんとなにしてくれるんだあの変態。
思い出した慧は手の甲で唇を拭いながら内心悪態をつく。嫌がらせにもほどがあると思う。雫も男に興味がないのは知っている。だというのに「キモい」と言った慧に「もっとキモいことしてやる」とキスしてきた。自分も気持ち悪いだろうに馬鹿じゃないのかと思いつつ腹立たしい。
そんな雫も腹立つが、一番腹が立つのはしかし自分にだった。雫ごときに油断して唇を簡単に奪われるとか、どこの情けないネコだよと自分に呆れる。
男に興味ないが、さすがに中等部からずっとこの学校にいる上、今では風紀委員もしているので多少は何やら知っている。襲われる側が全員油断しているとは言わないが、実際今まで襲われたりしている生徒は多少なりともどこかで油断あったのではないかとも思っている。
現にとてつもなくか弱そうでやたらかわいらしいタイプの生徒でも、今まで一度も襲われたことのない生徒もいる。
そう思っていただけに、実際自分がキスとはいえ簡単に、しかも雫などにされてしまったという事実が一番腹立たしい。
イライラしつつ、絶対やり返してやると思った後、速攻で「俺は馬鹿か」と内心突っ込んだ。
やり返してどうする。なぜ仕返しのつもりが男相手に、それも雫相手にキスせねばならんのだと慧は口元をひきつらせた。
かといってやられっぱなしは嫌だとも思う。ただ、よく考えなくとも普段言い合ったり張り合ったりしている他に雫のことを案外知らない。だからやり返すにも弱みがそもそもわからない。むしろこちらの弱みがバレかけた勢いだ。
ふと、この間俊が「今度きよにも聞いてみたらいいよ、お前と喧嘩していない普段のしず」などと言っていたのを思い出す。その時は雫が普段は物静かだという話を確か俊はしており、それに関して今でも全く興味がないしどうでもいいことだと思っているが、確かに普段の雫を潔太はわりと知っているのかもしれない。
今日部屋でちょっと聞いてみるかと思うと、ようやく慧は授業に集中した。
放課後になると雫に会いたくなさすぎて、とてつもなく嫌々と慧は風紀室へ向かった。根が真面目で、活動を休むという発想はなかった。
風紀室ではすでに雫がいたが、入ってきた慧を多分見ただろうに完全にスルーしてきた。普段も何か言い合っていない時はこんなものなのだが、昼にされたことのせいか妙にその態度が腹立たしい。
キスしておきながらその態度はなんだと腹の中で思った後、しかし慧は自分に引く。むしろ自分のその発想はなんなのか。まるでいきなりキスされた女の態度のようだと思い、そしてそもそもその発想からして女子にむしろ恨みでもあるのかとさらに引く。
だが内心ひたすらイライラしつつも慧は拓実に頼まれていた分のフォルダの分類を全て片づけた。
「助かったよ。この間は帰るの遅かっただろうけど、大丈夫だった?」
「あ、あ」
そういえば拓実は雫と見回る。もしかして夜の学校でのことをおもしろおかしく言われただろうかと警戒していると「そうか。大丈夫ならよかった。でもあまり遅くなるのも心配だから今度からはそこそこで切り上げてくれ」とだけ返ってきた。
てっきり「鳥目なんだってね」くらいは言われるかと思った慧は拍子抜けしながらも「そうだな」と頷いた。
放課後もそれこそ早めに切り上げると、慧はそそくさと寮へ帰る。結局あの後も雫とは同じ部屋にいても一度も顔すら合わせていない。普段もそういうことはあるのだが、やはり自分が妙に意識してしまっているのだろうか、やたら雫の存在が気になっていた。そしてそれが心の底から忌々しかった。
「おかえり、今日はけっこう早いね」
部屋に入ると、ベッドの上でゲームをしながら寛いでいた潔太がニコニコ言ってきた。
「あー、うん。ただいま」
慧はとりあえず返事すると部屋着に着替える。そして慧も同じように自分のベッドの上に座ると「なあ、潔太」と呼びかけた。
「ん?」
「その、お前から見てしずって、どんなヤツ?」
何となく言いにくいと思いつつ慧が聞くと、潔太にポカンとした顔で見られた。
「何だよその顔」
「え? ああだって慧、どうしたんだろって思って」
「別にどうもしない」
「そう? うーん、にしてもいきなりどんなって聞かれてもなあ。そうだな、慧は喧嘩ばかりしてるけど、真栄平くんっていい人だよ」
苦笑しながら言ってきた潔太の言葉に、慧は「は?」と口をポカンと開ける。
「いい人って、あいつがか」
「そりゃ慧はいつも喧嘩してるからそう見えないのかもだけど、うん、そう。いい人。落ち着いてるしね」
「待て。俺が言っているのはしずの話だぞ」
「俺が言ってるのも真栄平くん、君の言うしずの話で間違いないよ」
潔太がニッコリ言ってくるのを慧はポカンとして見返す。
「……あいつのどこがいい人、なんだ?」
「どこが、って言われても説明しにくいな。でもそうだなあ、普段は物静かで淡々とした感じなんだけど、誰か困っているヤツ見かけたら割と普通に声かけたりとか、さ。何だろな、当たり前のことが当たり前にできる感じ、とかかなあ」
「は?」
どこが、と言いかけた慧の脳内でこの間、帰るのを待ってくれたり階段でいとも簡単に腕を差し出してきた雫を思い出す。
当たり前のこと……。
だがその後すぐに「鳥目のくせに」「もっとキモいこと、してやる」と言ってきた雫が出てきて慧は口元をひきつらせた。
「あいつがそんないいヤツのわけないだろ……!」
もう一度、潔太を見ることなく慧は言い切ると「シャワー浴びてくる」と奥へ向かった。
渋々風紀室で雑務をこなした後、早めに慧は自分の教室へ戻った。幸いというか腹立たしい雫は見回りでいなかったのだが、今はとりあえず例えすれ違いですら顔を合わせたくないと思ったので基久に「教室戻ります」と断った後早々に退散していた。教室でムスッとしながら座っていると同じクラスの隆真に怪訝そうな顔をされつつ聞かれたところだった。
「別に悪く……ああいや、ある意味とてつもなく悪いかもな」
「? そんな悪いなら無理せず保健室行くか帰れよ」
慧の言葉でますます怪訝そうになりながらも隆真は心配してくる。
「いや、ごめん。そんなに悪くない。ありがとうな」
「……大丈夫か?」
「まあ。……なあ、そういえば隆真ってキスしたことある?」
「……って、は? 何で?」
「いや、何となく」
「ほんと大丈夫なのか? 俺は……ずっと昔から同じ人が好きで……その人とほんの少しだけなら、あるよ」
微妙な顔をした後で、隆真が少し微笑みながら言ってきた。その表情がとても大切なものを抱えているかのように見えて、慧はむしろただ「そっか」とだけ呟いた。
授業中、その隆真の表情を思い出す。元々優しいところもある隆真だが、あんな表情を慧は初めて見た。きっと本当に大切で好きな相手なのだろうとそして思う。
慧はそこまで好きになった相手はいないかもしれない。小学校の頃は共学の学校に通っていたが、好きと言ってもままごとのようなものだったと思う。中学から今のこの学校に来たので、基本周りは男だらけだ。おまけに慧は全くもって男に興味が湧かない。なので滅多に出会いがない。一応友人の友人と知り合うといった方法で、今まで二人だけ彼女という存在ができたことはある。それくらいだろうか。
その彼女たちのことも一応好きは好きだったが、先ほど隆真が見せたような表情など、きっと慧は一度もしたことがない気がする。
そしてキスやそれ以上のことも経験はあるが、きっと数少ない隆真のキスよりも価値がない気、すらした。
あんな表情を見られて、慧はいい恋愛のおすそ分けを貰ったような気分にさえなった。深い意味なく何となく隆真に聞いてみただけだったが、聞いてよかったとさえ思う。
キス、か。
だがまた雫にされたキスを突如思い出し、慧はせっかくいい気分だったというのにとイライラし出す。
ほんとなにしてくれるんだあの変態。
思い出した慧は手の甲で唇を拭いながら内心悪態をつく。嫌がらせにもほどがあると思う。雫も男に興味がないのは知っている。だというのに「キモい」と言った慧に「もっとキモいことしてやる」とキスしてきた。自分も気持ち悪いだろうに馬鹿じゃないのかと思いつつ腹立たしい。
そんな雫も腹立つが、一番腹が立つのはしかし自分にだった。雫ごときに油断して唇を簡単に奪われるとか、どこの情けないネコだよと自分に呆れる。
男に興味ないが、さすがに中等部からずっとこの学校にいる上、今では風紀委員もしているので多少は何やら知っている。襲われる側が全員油断しているとは言わないが、実際今まで襲われたりしている生徒は多少なりともどこかで油断あったのではないかとも思っている。
現にとてつもなくか弱そうでやたらかわいらしいタイプの生徒でも、今まで一度も襲われたことのない生徒もいる。
そう思っていただけに、実際自分がキスとはいえ簡単に、しかも雫などにされてしまったという事実が一番腹立たしい。
イライラしつつ、絶対やり返してやると思った後、速攻で「俺は馬鹿か」と内心突っ込んだ。
やり返してどうする。なぜ仕返しのつもりが男相手に、それも雫相手にキスせねばならんのだと慧は口元をひきつらせた。
かといってやられっぱなしは嫌だとも思う。ただ、よく考えなくとも普段言い合ったり張り合ったりしている他に雫のことを案外知らない。だからやり返すにも弱みがそもそもわからない。むしろこちらの弱みがバレかけた勢いだ。
ふと、この間俊が「今度きよにも聞いてみたらいいよ、お前と喧嘩していない普段のしず」などと言っていたのを思い出す。その時は雫が普段は物静かだという話を確か俊はしており、それに関して今でも全く興味がないしどうでもいいことだと思っているが、確かに普段の雫を潔太はわりと知っているのかもしれない。
今日部屋でちょっと聞いてみるかと思うと、ようやく慧は授業に集中した。
放課後になると雫に会いたくなさすぎて、とてつもなく嫌々と慧は風紀室へ向かった。根が真面目で、活動を休むという発想はなかった。
風紀室ではすでに雫がいたが、入ってきた慧を多分見ただろうに完全にスルーしてきた。普段も何か言い合っていない時はこんなものなのだが、昼にされたことのせいか妙にその態度が腹立たしい。
キスしておきながらその態度はなんだと腹の中で思った後、しかし慧は自分に引く。むしろ自分のその発想はなんなのか。まるでいきなりキスされた女の態度のようだと思い、そしてそもそもその発想からして女子にむしろ恨みでもあるのかとさらに引く。
だが内心ひたすらイライラしつつも慧は拓実に頼まれていた分のフォルダの分類を全て片づけた。
「助かったよ。この間は帰るの遅かっただろうけど、大丈夫だった?」
「あ、あ」
そういえば拓実は雫と見回る。もしかして夜の学校でのことをおもしろおかしく言われただろうかと警戒していると「そうか。大丈夫ならよかった。でもあまり遅くなるのも心配だから今度からはそこそこで切り上げてくれ」とだけ返ってきた。
てっきり「鳥目なんだってね」くらいは言われるかと思った慧は拍子抜けしながらも「そうだな」と頷いた。
放課後もそれこそ早めに切り上げると、慧はそそくさと寮へ帰る。結局あの後も雫とは同じ部屋にいても一度も顔すら合わせていない。普段もそういうことはあるのだが、やはり自分が妙に意識してしまっているのだろうか、やたら雫の存在が気になっていた。そしてそれが心の底から忌々しかった。
「おかえり、今日はけっこう早いね」
部屋に入ると、ベッドの上でゲームをしながら寛いでいた潔太がニコニコ言ってきた。
「あー、うん。ただいま」
慧はとりあえず返事すると部屋着に着替える。そして慧も同じように自分のベッドの上に座ると「なあ、潔太」と呼びかけた。
「ん?」
「その、お前から見てしずって、どんなヤツ?」
何となく言いにくいと思いつつ慧が聞くと、潔太にポカンとした顔で見られた。
「何だよその顔」
「え? ああだって慧、どうしたんだろって思って」
「別にどうもしない」
「そう? うーん、にしてもいきなりどんなって聞かれてもなあ。そうだな、慧は喧嘩ばかりしてるけど、真栄平くんっていい人だよ」
苦笑しながら言ってきた潔太の言葉に、慧は「は?」と口をポカンと開ける。
「いい人って、あいつがか」
「そりゃ慧はいつも喧嘩してるからそう見えないのかもだけど、うん、そう。いい人。落ち着いてるしね」
「待て。俺が言っているのはしずの話だぞ」
「俺が言ってるのも真栄平くん、君の言うしずの話で間違いないよ」
潔太がニッコリ言ってくるのを慧はポカンとして見返す。
「……あいつのどこがいい人、なんだ?」
「どこが、って言われても説明しにくいな。でもそうだなあ、普段は物静かで淡々とした感じなんだけど、誰か困っているヤツ見かけたら割と普通に声かけたりとか、さ。何だろな、当たり前のことが当たり前にできる感じ、とかかなあ」
「は?」
どこが、と言いかけた慧の脳内でこの間、帰るのを待ってくれたり階段でいとも簡単に腕を差し出してきた雫を思い出す。
当たり前のこと……。
だがその後すぐに「鳥目のくせに」「もっとキモいこと、してやる」と言ってきた雫が出てきて慧は口元をひきつらせた。
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