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青葉が本格的に馬鹿だ。
睦はイライラを通り越して微妙な顔でため息つく。
あんなに嬉しそうな顔して、そして真っ赤になりながらそわそわして。慶一をいたぶるのをやめようとまで言ってきて。なのに睦が「慶一くん好きだから」と言えば真顔になりながらもただ「そうか」しか返してこなかった。
言えばいーじゃん。俺も好きだから取るなくらい、言えばいーじゃん。
言ったら言ったでおそらく落ち着かないだろうに、睦はぶすっとした顔しながらストローを噛んだ。
慶一が好きだと言ったのはほとんどただの意地悪でしかない。多分、青葉に好きな相手ができるのが物凄く許せなかった。お互いが自分だけの大事な存在だったはずなのに、青葉は自分だけじゃなくなるのが許せなかった。今までは誰かと遊んでいても青葉が全然本気じゃなかったから何とも思わなかった。
もちろん、だからといって青葉と恋人になりたいなどと思わない。求めているのはそういうのではないし、そもそもそんな関係にならずとも初めから身内なのだ。そんな陳腐な関係になる必要すらない。ただ、青葉の中に他のスペースができてしまうのが許せない。
……俺にすら、そんな相手、いないのに……。
ふとそう考えて、睦は自分の考えにイライラした。
とはいえ慶一が好きだというのは全くの嘘ではない。いくら弄びいたぶって楽しむだけとはいえ、嫌いな相手とセックスしない。
ただ孔に突っ込み、ひたすら無言で腰を動かし射精するだけというならできるかもしれないが、そもそも肉便器のような扱いしてまでやりたいものでもない。
無表情で無口だけれども、ところどころの反応がおもしろいし顔もよく見たら美人だ。素っ気ない性格はむしろからかい甲斐がある。
決して、嫌いじゃない。むしろ好きだと思う。ただ、青葉が慶一を思うような気持には到底なれない。
もし青葉に告白されていたら、慶一はどんな反応を示したのだろうかと睦は思った。多分、どんな反応もしないような気はする。
普通に考えて、普段から散々いたぶられ犯されている相手にどんな反応もしないというのもおかしいかもしれない。普通なら「嫌悪」だろうか。
それでも睦から見たところ、慶一は青葉を嫌っていない。睦のことも恐らく嫌いとまではいっていないとは思うが、とりあえず少なくとも青葉のことは全然嫌っていない。かといって好きだと思うほどでもないだろう。
だが今後はわからない。
青葉の性格はよくない。睦がそう仕向けたからだ。それでも元々持っているまっすぐで素直で明るい部分は、きっと気づけばすごく引き寄せられる部分だと思う。だからこそ、睦はイライラするし意地悪もした。思いきり邪魔をした。
その時のあおの顔。
慶一が好きだと睦が言った時の青葉の顔を思い出し、睦は笑うつもりが「チッ」と小さく舌打ちが出た。気を取り直してガジガジ噛んでいたストローからカフェラテを吸う。
校舎の裏手にある図書館やパソコン室がある建物には、ショップの他に食堂とカフェもある。睦はそこのカフェでコーヒーを買い、テラスの端にあるテーブルで一人、課題しながらストローを噛んで、いや、コーヒーを飲んでいた。
教室にいても落ち着かないし、今は生徒会という気分でもなかった。
「睦一人でこんなとこにいるの、珍しいね」
勉強もやる気が起きず、ふーっと息を吐きながらペンを転がしたところで、聞き覚えがある上に聞きたくもない声がした。また舌打ちした後無視していたが、相手は構わずニコニコしながら睦の向かい側へ座る。
「……勝手に座んな」
「別にここ、睦専用でも何でもない公共の場だったと思うけど」
「俺がお前、見たくねーんだよ」
「そんなの俺には知ったことじゃないしね」
睦が睨んでも流河はにこやかな様子で持ってきたコーヒーを飲む。
「こういうカップに入ってるコーヒーって最初は飲む気、しなかったけど慣れたら手軽で悪くないよね」
それこそ知るかよ。
無視しながら内心イライラ思った後で睦は、コーヒーを飲みながらニコニコ持っていた本をテーブルへ置く流河を見た。
先日睦が見かけた流河の不審な行動はすぐに生徒会長である宏に報告していた。だが返ってきた反応は驚きでも怒りでも戸惑いでもなく、苦笑だった。
「ひ、ろむさん?」
「ああ、いや、報告ありがとうね。それは心に留めておくし機会あれば流河にも状況を聞くよ。……ただ流河自身のことなら恐らく問題ないよ」
「は? 何でっすか。すっげぇ怪しかったっつーか、怪しさしかなかったのにっ?」
「まあ流河だしねえ。でもやっぱり瑠生の弟だよあの子は。風紀には入ってくれなかったし性格は悪いかもだけどね、聞いた通りのようなことはしないから大丈夫だよ」
「兄弟とか……! 関係なくないですか? 別に兄弟が一緒なわけねぇし……こっちがこうだからあっちもとか、ねぇし……! だいたいマジ性格歪んでろくでもないのに。そりゃ見た目はマジメ装ってんかもだけど中身ろくでもねぇじゃん……」
兄弟は関係ないと変な勢いで否定した後にふと我に返り、睦はバツの悪い思いしながらぶつぶつ続けた。
「あはは、まあ確かにね。でもほら、瑠生も性格ろくでもないとこあるけどこれだけはしない的な芯、あると思わない? 流河もその辺同じような感じと思うな。そういえば睦だってそうじゃない?」
だがニコニコと、おまけに自分のことも指摘されて睦は「あー」とも「うー」ともつかない何かを漏らす。
「それに流河も馬鹿じゃないからね。それこそ性格悪いし歪んでるしで、そんなくだらないノリと勢いで自分を台無しにするようなものにあの子が手を出すと思う?」
「そう言われると……」
ああいったタイプがそんなあからさまに間抜けなことをするとは改めて考えると思えない。
「とりあえず、流河云々よりも相手が言っていたことに関しては流さないで気にしておくよ、ありがとうね、睦」
「は、はい」
結局流河が誰と何しようとしていたのか睦はわかっていない。宏が言っていたことはものすごく理解できるしもっともだとも思うが、ただ流河のことは今でも胡散臭いと思っているし信用していない。
「最近慶一充してないんだよね」
睦の考えをよそに、流河がわざとらしくため息つく。青葉が慶一を好きだと思うことが腹立たしいし、そしてまずないとは思うが、あの二人がくっつくのも嫌だ。だが流河が慶一にちょっかいをかけるのはまた違う理由で許し難い。自分と青葉のものである慶一は、他の誰にも触れさせない。
わかっている。明らかに自分のものだと思っている玩具を握りしめたただの小さい子どもだ。大好きな青葉となら玩具の共有は楽しいが、青葉がそれに特別の思い入れを込めて独占して欲しくない。ましてや赤の他人には触れさせるのすら許し難い。
「お前に満喫させる気なんてねぇし」
「えー。何で君にそこまで言われる筋合いあんの? だって睦、慶一のこと好きでも何でもないよね? 弟くんが怒るならまだしもさあ」
「……何でそこにあおが出てくんだよ」
「だって弟、慶一のこと好きでしょ? こないだはわかっててからかったんだけどさ」
「……は?」
何を馬鹿なという顔で流河を睨んだが、内心少しポカンとした。
「あれ? 違う? 何かそんな気、したんだけどな。まあだからといって二人を応援するから俺は何もしないねなんて言う気ないけど。慶一楽しいし俺が堪能したいしね」
「……ウザいし、お前歪んでるよね」
「睦だって絶対歪んでるよね? ああ、自分の欲望に忠実なのも性格悪いのも俺は嫌いじゃないよ。だって俺自身そうだしね」
睦は流河のことがとてつもなく気に食わないし腹立つ。だが、何かまるで肺の辺りの小さなかけらがぽろりと取れたような妙な感覚がした。
「……は。そんなでいいと思ってんの?」
「別に? いいことだって思わないとなの? 正しいことだと誰もが思うようじゃないと何もできないとか、そんなのやってられなくない?」
「……何、言ってんの? まるで犯罪者の発想じゃね……?」
「ふふ。それこそ何言ってんの。別に俺、犯罪願望なんてないし、違法なことして楽しいとかむしろ子どもみたいじゃない? まーそりゃ慶一犯してんのも犯罪って言われたら反論できないけどね」
楽しげに言い返され、睦はムッとした顔を少し逸らす。
「にしても、思ってたよりかわいいね、睦は。俺より歪んでるかとか思ったけど」
「煩い」
「え―別に煩くしてないけど? 欲求不満なことあるんだったら俺、相手になってやってもいいよ? あー……っていうかそろそろ戻んないとだな。俺、君らと違って授業免除ないからね」
じっと睦を見てきた後に流河がニコニコ言いながら立ち上がった。結局持っていた本は読んでいないままだ。
「は? 冗談。何で俺がお前なんかと。……まあ、どうしても俺としたいってんなら土下座して地面におでこ擦りつけなよ。そんだら突っ込んであげてもいいけど?」
「ふふ、土下座とかそれこそ冗談。何で俺がそこまで? 第一、あんたは俺に突っ込まれるほうだよ」
流河は楽しげに言いながら離れていった。
「ざっけんな、クソ野郎……!」
睦は思いきり流河が歩いていった方向を睨みながら呟いた。
睦はイライラを通り越して微妙な顔でため息つく。
あんなに嬉しそうな顔して、そして真っ赤になりながらそわそわして。慶一をいたぶるのをやめようとまで言ってきて。なのに睦が「慶一くん好きだから」と言えば真顔になりながらもただ「そうか」しか返してこなかった。
言えばいーじゃん。俺も好きだから取るなくらい、言えばいーじゃん。
言ったら言ったでおそらく落ち着かないだろうに、睦はぶすっとした顔しながらストローを噛んだ。
慶一が好きだと言ったのはほとんどただの意地悪でしかない。多分、青葉に好きな相手ができるのが物凄く許せなかった。お互いが自分だけの大事な存在だったはずなのに、青葉は自分だけじゃなくなるのが許せなかった。今までは誰かと遊んでいても青葉が全然本気じゃなかったから何とも思わなかった。
もちろん、だからといって青葉と恋人になりたいなどと思わない。求めているのはそういうのではないし、そもそもそんな関係にならずとも初めから身内なのだ。そんな陳腐な関係になる必要すらない。ただ、青葉の中に他のスペースができてしまうのが許せない。
……俺にすら、そんな相手、いないのに……。
ふとそう考えて、睦は自分の考えにイライラした。
とはいえ慶一が好きだというのは全くの嘘ではない。いくら弄びいたぶって楽しむだけとはいえ、嫌いな相手とセックスしない。
ただ孔に突っ込み、ひたすら無言で腰を動かし射精するだけというならできるかもしれないが、そもそも肉便器のような扱いしてまでやりたいものでもない。
無表情で無口だけれども、ところどころの反応がおもしろいし顔もよく見たら美人だ。素っ気ない性格はむしろからかい甲斐がある。
決して、嫌いじゃない。むしろ好きだと思う。ただ、青葉が慶一を思うような気持には到底なれない。
もし青葉に告白されていたら、慶一はどんな反応を示したのだろうかと睦は思った。多分、どんな反応もしないような気はする。
普通に考えて、普段から散々いたぶられ犯されている相手にどんな反応もしないというのもおかしいかもしれない。普通なら「嫌悪」だろうか。
それでも睦から見たところ、慶一は青葉を嫌っていない。睦のことも恐らく嫌いとまではいっていないとは思うが、とりあえず少なくとも青葉のことは全然嫌っていない。かといって好きだと思うほどでもないだろう。
だが今後はわからない。
青葉の性格はよくない。睦がそう仕向けたからだ。それでも元々持っているまっすぐで素直で明るい部分は、きっと気づけばすごく引き寄せられる部分だと思う。だからこそ、睦はイライラするし意地悪もした。思いきり邪魔をした。
その時のあおの顔。
慶一が好きだと睦が言った時の青葉の顔を思い出し、睦は笑うつもりが「チッ」と小さく舌打ちが出た。気を取り直してガジガジ噛んでいたストローからカフェラテを吸う。
校舎の裏手にある図書館やパソコン室がある建物には、ショップの他に食堂とカフェもある。睦はそこのカフェでコーヒーを買い、テラスの端にあるテーブルで一人、課題しながらストローを噛んで、いや、コーヒーを飲んでいた。
教室にいても落ち着かないし、今は生徒会という気分でもなかった。
「睦一人でこんなとこにいるの、珍しいね」
勉強もやる気が起きず、ふーっと息を吐きながらペンを転がしたところで、聞き覚えがある上に聞きたくもない声がした。また舌打ちした後無視していたが、相手は構わずニコニコしながら睦の向かい側へ座る。
「……勝手に座んな」
「別にここ、睦専用でも何でもない公共の場だったと思うけど」
「俺がお前、見たくねーんだよ」
「そんなの俺には知ったことじゃないしね」
睦が睨んでも流河はにこやかな様子で持ってきたコーヒーを飲む。
「こういうカップに入ってるコーヒーって最初は飲む気、しなかったけど慣れたら手軽で悪くないよね」
それこそ知るかよ。
無視しながら内心イライラ思った後で睦は、コーヒーを飲みながらニコニコ持っていた本をテーブルへ置く流河を見た。
先日睦が見かけた流河の不審な行動はすぐに生徒会長である宏に報告していた。だが返ってきた反応は驚きでも怒りでも戸惑いでもなく、苦笑だった。
「ひ、ろむさん?」
「ああ、いや、報告ありがとうね。それは心に留めておくし機会あれば流河にも状況を聞くよ。……ただ流河自身のことなら恐らく問題ないよ」
「は? 何でっすか。すっげぇ怪しかったっつーか、怪しさしかなかったのにっ?」
「まあ流河だしねえ。でもやっぱり瑠生の弟だよあの子は。風紀には入ってくれなかったし性格は悪いかもだけどね、聞いた通りのようなことはしないから大丈夫だよ」
「兄弟とか……! 関係なくないですか? 別に兄弟が一緒なわけねぇし……こっちがこうだからあっちもとか、ねぇし……! だいたいマジ性格歪んでろくでもないのに。そりゃ見た目はマジメ装ってんかもだけど中身ろくでもねぇじゃん……」
兄弟は関係ないと変な勢いで否定した後にふと我に返り、睦はバツの悪い思いしながらぶつぶつ続けた。
「あはは、まあ確かにね。でもほら、瑠生も性格ろくでもないとこあるけどこれだけはしない的な芯、あると思わない? 流河もその辺同じような感じと思うな。そういえば睦だってそうじゃない?」
だがニコニコと、おまけに自分のことも指摘されて睦は「あー」とも「うー」ともつかない何かを漏らす。
「それに流河も馬鹿じゃないからね。それこそ性格悪いし歪んでるしで、そんなくだらないノリと勢いで自分を台無しにするようなものにあの子が手を出すと思う?」
「そう言われると……」
ああいったタイプがそんなあからさまに間抜けなことをするとは改めて考えると思えない。
「とりあえず、流河云々よりも相手が言っていたことに関しては流さないで気にしておくよ、ありがとうね、睦」
「は、はい」
結局流河が誰と何しようとしていたのか睦はわかっていない。宏が言っていたことはものすごく理解できるしもっともだとも思うが、ただ流河のことは今でも胡散臭いと思っているし信用していない。
「最近慶一充してないんだよね」
睦の考えをよそに、流河がわざとらしくため息つく。青葉が慶一を好きだと思うことが腹立たしいし、そしてまずないとは思うが、あの二人がくっつくのも嫌だ。だが流河が慶一にちょっかいをかけるのはまた違う理由で許し難い。自分と青葉のものである慶一は、他の誰にも触れさせない。
わかっている。明らかに自分のものだと思っている玩具を握りしめたただの小さい子どもだ。大好きな青葉となら玩具の共有は楽しいが、青葉がそれに特別の思い入れを込めて独占して欲しくない。ましてや赤の他人には触れさせるのすら許し難い。
「お前に満喫させる気なんてねぇし」
「えー。何で君にそこまで言われる筋合いあんの? だって睦、慶一のこと好きでも何でもないよね? 弟くんが怒るならまだしもさあ」
「……何でそこにあおが出てくんだよ」
「だって弟、慶一のこと好きでしょ? こないだはわかっててからかったんだけどさ」
「……は?」
何を馬鹿なという顔で流河を睨んだが、内心少しポカンとした。
「あれ? 違う? 何かそんな気、したんだけどな。まあだからといって二人を応援するから俺は何もしないねなんて言う気ないけど。慶一楽しいし俺が堪能したいしね」
「……ウザいし、お前歪んでるよね」
「睦だって絶対歪んでるよね? ああ、自分の欲望に忠実なのも性格悪いのも俺は嫌いじゃないよ。だって俺自身そうだしね」
睦は流河のことがとてつもなく気に食わないし腹立つ。だが、何かまるで肺の辺りの小さなかけらがぽろりと取れたような妙な感覚がした。
「……は。そんなでいいと思ってんの?」
「別に? いいことだって思わないとなの? 正しいことだと誰もが思うようじゃないと何もできないとか、そんなのやってられなくない?」
「……何、言ってんの? まるで犯罪者の発想じゃね……?」
「ふふ。それこそ何言ってんの。別に俺、犯罪願望なんてないし、違法なことして楽しいとかむしろ子どもみたいじゃない? まーそりゃ慶一犯してんのも犯罪って言われたら反論できないけどね」
楽しげに言い返され、睦はムッとした顔を少し逸らす。
「にしても、思ってたよりかわいいね、睦は。俺より歪んでるかとか思ったけど」
「煩い」
「え―別に煩くしてないけど? 欲求不満なことあるんだったら俺、相手になってやってもいいよ? あー……っていうかそろそろ戻んないとだな。俺、君らと違って授業免除ないからね」
じっと睦を見てきた後に流河がニコニコ言いながら立ち上がった。結局持っていた本は読んでいないままだ。
「は? 冗談。何で俺がお前なんかと。……まあ、どうしても俺としたいってんなら土下座して地面におでこ擦りつけなよ。そんだら突っ込んであげてもいいけど?」
「ふふ、土下座とかそれこそ冗談。何で俺がそこまで? 第一、あんたは俺に突っ込まれるほうだよ」
流河は楽しげに言いながら離れていった。
「ざっけんな、クソ野郎……!」
睦は思いきり流河が歩いていった方向を睨みながら呟いた。
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