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6Saturday
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「は? 何か言いました?」
嫌な予感しかしない、と呟いた三里に永久が怪訝な顔を向ける。だが青葉が駆けつけてきたのを見ると何となく察したようだ。
「お疲れ様です」
「ぁ? 永久、テメェ……! 彼氏ならそこは俺を守ろうとかしろよ!」
「あれ? 三里さん、女性扱いみたいなこと、嫌いじゃありませんでした?」
永久が少し笑みを浮かべながら返すと、三里はムッとした顔になる。そこに青葉がやってきた。
「とわ、三里ちゃん貸して!」
「いいけど変なことだけはするなよ」
「待て待て待て変なことって今からこいつ企んでることも十分変なこ……っうぁああああっ」
微妙な顔して永久にすがるように手を伸ばした三里は、青葉に引き摺られるようにして連れ去られ、声がドップラー効果のように低く小さくなっていき、途中でそれは叫び声に変わった。と同時に睦と青葉の楽しげな声が聞こえてくる。
どぼんと音がして、近くにいた者は三里の不憫さに対して少しだけかわいそうに思いつつも、思わず「ぷ」と吹き出していた。
「ひでぇ目にあった……!」
夜も更け、そろそろ休もうかと皆それぞれの部屋へ向かっていく。三里はびしょ濡れのまま部屋へ戻った。タオルすらない状態で、誰かが持ってくると言っていたが、もう面倒くさいとそのままだったのだ。
歩いている途中で水が下に滴っているのに気づいて「やべぇ、宏さんの家濡らしてる」とハッとなったが、永久が「ここまで来たらもう部屋まで行ったらいいんじゃないですか」と苦笑すると頷き、駆け足で部屋へ向かった。
部屋へ入った途端、酷い目にと呟きながら三里はバスルームを目指す。そんな三里を見ながら、永久は先ほど斗真がおかしそうに「水もしたたる、ですね」と三里をからかっていたのを思い出す。どうにも斗真が三里を気に入っているようで、少々それが落ち着かない気もする。
斗真が男に対して全くもってそういう気がないのは知っている。だが永久もそうだった。全くもって興味などなかった。それでも三里をよく知るようになると、気づけば好きになっていた。
「あーすっきりした」
実際スッキリしたといった表情で三里が浴室から出てくる。
「お疲れ様でした」
「……テメェ。普通あの場って止めるとこだろ」
「楽しそうでしたから」
「それ! 隠された主語に『俺が』っつってんの見えたぞ今……! お前が楽しいだけだろうが」
確かに「三里さんが楽しそうでしたから」ではなく「俺や周りが楽しそうでしたから」で間違いないため、永久は少し微笑む。
「三里さんから知性を感じさせるような言葉が出ると毎回驚かされます」
「主語とか言ったくらいで知性扱いむしろしてくんなよ……! 俺どんだけ頭悪そうに見えてんだよ」
「まぁまぁ」
さらに微笑むと、永久は三里に近づいてそっとキスした。途端、三里の顔が真っ赤になる。
「俺もシャワー浴びてきます。今日は色々と疲れたでしょうから、よかったら先に寝ててくださいね」
そう言って浴室に向かっていった永久を、三里はムッとしながら見ていた。
そんなこと言うならキスすんなよバカヤロ……!
心の中で悪態つく。眠気など、永久のキスで一気に吹っ飛んでいた。かといって戻ってくるのを待ちわびているのも、まるで主人の帰りを待ちわびる犬みたいで忌々しいとばかりに三里はベッドの上へ乗り上げ突っ伏す。
「……あいつ、あそこでキスした上で寝てろとか、ぜってーわざとだろ……」
悶々としながら、さて自分はどうすればと考えていたが、恐らく結局は主人の帰りを待つ犬になってしまうのだろうなと心のどこかで思っていた。
案の定、確かに疲れていて眠気もあったはずなのに、三里は眠るどころかそわそわしたままだった。
「あれ、起きてたんです?」
「……ガイド本読んでたんだよ」
まさにベッドの上で座って待つような間抜けなことはしたくない、と持ってきていたハワイのガイド本を実際読んでいた。その本は睦と青葉に「観光者って感じ! さすが三里ちゃん、かわいいねー」とからかわれていたので、日中は持ち歩いていなかった。だが読んでいると、持ち歩いていればよかったと少し後悔している。三里と永久が歩いていた辺りにもおもしろそうな店があったのを、本で気づくのだ。
「ああ、そうでしたか。明日どこか行きたいところ、ありました?」
「え? あー」
永久に聞かれ、三里は少々戸惑う。実は今日永久と歩いたところばかり見ていた。我に返り、そんな自分がちょっと気持ち悪いと思うし永久に言うのは癪だと思った。
「べ、別に。適当に見てただけだからな」
「ふーん、適当、ですか」
ちらりと覗きこんできた永久がどこか楽しげに笑う。ハッとして三里は本を閉じたが、恐らくバレたのだろうと耳が熱くなる。
「耳、赤いです」
永久がつっと指を耳に這わせてきて、三里は「ふぁっ?」と変な声をあげながらビクリとした。
「な、にすんだよ」
「んん? ごめんなさい、お疲れですもんね。触れないほうがいいですね」
赤くなってムッとしながら三里が永久を振り返ると、永久は薄らと笑みを浮かべながら穏やかに言ってくる。そしてもう一つあるベッドへ向かった。
途端、三里はモヤモヤとした気持ちが広がる。
「ま、待てよ」
つい言ってしまった後、顔が熱くなる。それでも永久を見ると、すでに永久はベッドの中へ入ろうとしていた。せっかく旅行に来て、それも二人きりの部屋だというのに、と妙な寂しさを三里は覚える。どうしようかと悶々としていると「三里さん」と永久が呼びかけてきた。
「な、何だよ」
「こっち」
永久は笑みを浮かべながら布団をめくり上げ、自分の前のシーツをぽんぽん、と叩いてきた。
「っ……」
赤い色してムッとした顔の三里は一瞬固まった後、ゆっくりベッドから降りおずおず近づいていく。永久のベッドへ乗り上げると、永久がゆっくり引き寄せてきた。
「三里さんのわりには、よくできましたね」
「ぁあ? んだよそれ……」
ムッとして永久の顔を見ようとするとキスされた。先ほどの軽いキスと違い、何度か啄んだ後深めてくる。
「……ん、ふ」
「キス、だけがいいですか……? 触れてもいいですか……?」
「っ、んなこと、聞く、なっ」
聞きながらも永久は三里の体にゆっくり指を這わせてきた。
いつ触れられても三里はその指だけで翻弄される。その指はもどかしいほどゆっくり際どい部分まで触れ、散々三里を昂らせてきた後ようやくずっと触れて欲しかった部分に触れてくれる。
「ひ、ぁ……」
「三里さん……もうここだけで、イけるんじゃ?」
「ざけん、な。む、り」
着ていた服の中で蠢く手のひらや指が、すでに痛くなりそうなほど尖った乳首に触れてきた。それだけで大きく体を震わせた三里に、永久は優しく耳元で囁いてくる。
「こんなになってるのに?」
「んっ、ふ……っ」
くりっと指の腹で硬くなった先を弄られ、唇を噛みしめていると服をめくりあげられ、永久の唇と舌がそこへ触れた。
「ぁ、あ……っ」
もちろん達してはいない。だがとてつもなくじわりと自分の下肢が恥ずかしいほど濡れたのがわかり、三里は涙目になった。
嫌な予感しかしない、と呟いた三里に永久が怪訝な顔を向ける。だが青葉が駆けつけてきたのを見ると何となく察したようだ。
「お疲れ様です」
「ぁ? 永久、テメェ……! 彼氏ならそこは俺を守ろうとかしろよ!」
「あれ? 三里さん、女性扱いみたいなこと、嫌いじゃありませんでした?」
永久が少し笑みを浮かべながら返すと、三里はムッとした顔になる。そこに青葉がやってきた。
「とわ、三里ちゃん貸して!」
「いいけど変なことだけはするなよ」
「待て待て待て変なことって今からこいつ企んでることも十分変なこ……っうぁああああっ」
微妙な顔して永久にすがるように手を伸ばした三里は、青葉に引き摺られるようにして連れ去られ、声がドップラー効果のように低く小さくなっていき、途中でそれは叫び声に変わった。と同時に睦と青葉の楽しげな声が聞こえてくる。
どぼんと音がして、近くにいた者は三里の不憫さに対して少しだけかわいそうに思いつつも、思わず「ぷ」と吹き出していた。
「ひでぇ目にあった……!」
夜も更け、そろそろ休もうかと皆それぞれの部屋へ向かっていく。三里はびしょ濡れのまま部屋へ戻った。タオルすらない状態で、誰かが持ってくると言っていたが、もう面倒くさいとそのままだったのだ。
歩いている途中で水が下に滴っているのに気づいて「やべぇ、宏さんの家濡らしてる」とハッとなったが、永久が「ここまで来たらもう部屋まで行ったらいいんじゃないですか」と苦笑すると頷き、駆け足で部屋へ向かった。
部屋へ入った途端、酷い目にと呟きながら三里はバスルームを目指す。そんな三里を見ながら、永久は先ほど斗真がおかしそうに「水もしたたる、ですね」と三里をからかっていたのを思い出す。どうにも斗真が三里を気に入っているようで、少々それが落ち着かない気もする。
斗真が男に対して全くもってそういう気がないのは知っている。だが永久もそうだった。全くもって興味などなかった。それでも三里をよく知るようになると、気づけば好きになっていた。
「あーすっきりした」
実際スッキリしたといった表情で三里が浴室から出てくる。
「お疲れ様でした」
「……テメェ。普通あの場って止めるとこだろ」
「楽しそうでしたから」
「それ! 隠された主語に『俺が』っつってんの見えたぞ今……! お前が楽しいだけだろうが」
確かに「三里さんが楽しそうでしたから」ではなく「俺や周りが楽しそうでしたから」で間違いないため、永久は少し微笑む。
「三里さんから知性を感じさせるような言葉が出ると毎回驚かされます」
「主語とか言ったくらいで知性扱いむしろしてくんなよ……! 俺どんだけ頭悪そうに見えてんだよ」
「まぁまぁ」
さらに微笑むと、永久は三里に近づいてそっとキスした。途端、三里の顔が真っ赤になる。
「俺もシャワー浴びてきます。今日は色々と疲れたでしょうから、よかったら先に寝ててくださいね」
そう言って浴室に向かっていった永久を、三里はムッとしながら見ていた。
そんなこと言うならキスすんなよバカヤロ……!
心の中で悪態つく。眠気など、永久のキスで一気に吹っ飛んでいた。かといって戻ってくるのを待ちわびているのも、まるで主人の帰りを待ちわびる犬みたいで忌々しいとばかりに三里はベッドの上へ乗り上げ突っ伏す。
「……あいつ、あそこでキスした上で寝てろとか、ぜってーわざとだろ……」
悶々としながら、さて自分はどうすればと考えていたが、恐らく結局は主人の帰りを待つ犬になってしまうのだろうなと心のどこかで思っていた。
案の定、確かに疲れていて眠気もあったはずなのに、三里は眠るどころかそわそわしたままだった。
「あれ、起きてたんです?」
「……ガイド本読んでたんだよ」
まさにベッドの上で座って待つような間抜けなことはしたくない、と持ってきていたハワイのガイド本を実際読んでいた。その本は睦と青葉に「観光者って感じ! さすが三里ちゃん、かわいいねー」とからかわれていたので、日中は持ち歩いていなかった。だが読んでいると、持ち歩いていればよかったと少し後悔している。三里と永久が歩いていた辺りにもおもしろそうな店があったのを、本で気づくのだ。
「ああ、そうでしたか。明日どこか行きたいところ、ありました?」
「え? あー」
永久に聞かれ、三里は少々戸惑う。実は今日永久と歩いたところばかり見ていた。我に返り、そんな自分がちょっと気持ち悪いと思うし永久に言うのは癪だと思った。
「べ、別に。適当に見てただけだからな」
「ふーん、適当、ですか」
ちらりと覗きこんできた永久がどこか楽しげに笑う。ハッとして三里は本を閉じたが、恐らくバレたのだろうと耳が熱くなる。
「耳、赤いです」
永久がつっと指を耳に這わせてきて、三里は「ふぁっ?」と変な声をあげながらビクリとした。
「な、にすんだよ」
「んん? ごめんなさい、お疲れですもんね。触れないほうがいいですね」
赤くなってムッとしながら三里が永久を振り返ると、永久は薄らと笑みを浮かべながら穏やかに言ってくる。そしてもう一つあるベッドへ向かった。
途端、三里はモヤモヤとした気持ちが広がる。
「ま、待てよ」
つい言ってしまった後、顔が熱くなる。それでも永久を見ると、すでに永久はベッドの中へ入ろうとしていた。せっかく旅行に来て、それも二人きりの部屋だというのに、と妙な寂しさを三里は覚える。どうしようかと悶々としていると「三里さん」と永久が呼びかけてきた。
「な、何だよ」
「こっち」
永久は笑みを浮かべながら布団をめくり上げ、自分の前のシーツをぽんぽん、と叩いてきた。
「っ……」
赤い色してムッとした顔の三里は一瞬固まった後、ゆっくりベッドから降りおずおず近づいていく。永久のベッドへ乗り上げると、永久がゆっくり引き寄せてきた。
「三里さんのわりには、よくできましたね」
「ぁあ? んだよそれ……」
ムッとして永久の顔を見ようとするとキスされた。先ほどの軽いキスと違い、何度か啄んだ後深めてくる。
「……ん、ふ」
「キス、だけがいいですか……? 触れてもいいですか……?」
「っ、んなこと、聞く、なっ」
聞きながらも永久は三里の体にゆっくり指を這わせてきた。
いつ触れられても三里はその指だけで翻弄される。その指はもどかしいほどゆっくり際どい部分まで触れ、散々三里を昂らせてきた後ようやくずっと触れて欲しかった部分に触れてくれる。
「ひ、ぁ……」
「三里さん……もうここだけで、イけるんじゃ?」
「ざけん、な。む、り」
着ていた服の中で蠢く手のひらや指が、すでに痛くなりそうなほど尖った乳首に触れてきた。それだけで大きく体を震わせた三里に、永久は優しく耳元で囁いてくる。
「こんなになってるのに?」
「んっ、ふ……っ」
くりっと指の腹で硬くなった先を弄られ、唇を噛みしめていると服をめくりあげられ、永久の唇と舌がそこへ触れた。
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