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6Saturday
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じんじん疼く乳首を指や舌で弄られながら、下を脱がされた三里はどうしていいかわからずひたすら涙目のまま唇を噛みしめていた。女性と何度も経験あるとは、もはや自分でも間違った記憶なのではないかと思えてしまう。
自分のものも、情けないほど反り上がり、先を濡らしている。我慢なんてまともにできた試しない。いつだって早く思いきり触れて欲しくて仕方ないのだが、永久はそんな思いをしている三里の様子すら楽しんでくるからたち悪い。
「も……くそ、はや、く」
「いつもより我慢できないのは、疲れのせいですか?」
そんな風に思っていないくせに、気持ちはわかるといった風に永久が微笑んでくる。
「お前、ほ、んと性格、悪……っ」
「心外です」
永久は囁くように言うとじわじわ触れていた手を三里から離してきた。途端、とても寂しく、物足りない思いが広がる。切なげな顔をつい出してしまったのか「そんな顔もかわいいです」と囁き、永久が優しく軽いキスしてきた。
次の瞬間、熱く重く、そして貫くような感覚が三里に広がった。
「っは、っく」
三里のひざ裏を抱え、永久がその体を三里に密着させるようにして突き上げてくる。最初はぐぐっという感覚と共にゆっくりしか入らなかったものは、途中から一気に奥へ届く。三里は思いきり体を震わせた。
「っあ、そ、れ……っ」
「ん……、痛く、ないです?」
散々いたぶって意地悪だったくせに、こういうところで気づかってくる永久がまた好きだとドキドキする自分がどうにも気持ち悪い、と三里は思う。だが今はあまり色々考えるのも無理だった。
「ぁあ、あっ、ん、い、たく、ねぇ……っ、から、も……っ」
喘ぎ声が出るのが恥ずかしいと思いつつ痛くない、と何とか伝える。その勢いで「もっとして欲しい」と言いそうになり、三里は唇を噛みしめた。
永久が三里の襞を擦り上げるようにして奥を突く度、全身にびりびりした堪らない快感が走る。先ほどまで何もかもゆるゆるした刺激しか与えてこなかったというのに、熱く硬いそれで激しく突き上げられ腰を打ちつけられ、三里は気持ちよさに苦しささえ覚えた。三里の中で永久がどんどん質量を増していく。
「あ……、ぁあっ」
何度も律動が繰り返され、その度に表現し難い思いが高まる。
「と、わ……っ、永久……っ」
夢中になって名前を呼ぶと、三里の中で今も思いきり弱い部分を擦り上げてきた永久のものがまたさらに質量を増してきた。
「っひ、ぁ……っ、く」
もう無理だと思った瞬間、思いきり最奥を突き上げられ、三里は堪らず大きく体を震わせた。先から白濁した液が大量に飛び散る。
「っあ、ぁ……っ」
「三里……っ」
永久が三里の名前を呼び捨てにしてきた。それがまた三里の腰まで響いてきて、中が激しく収縮した。
「……っ、く」
永久もびくりと体を震わせた。中で熱い何かが広がるのを感じ、三里はなぜかホッとしたような気持ちにさえなり、思いきり息を吸い込んでから吐き出した。一気に弛緩する体に身を任せる。あり得ないほど満たされたような気持になり、気づけば永久に抱きついていた。
その頃瑠生と黄馬はすでにベッドの中で抱き合っていた。いつもの寮とは違った場所での行為に、二人ともますます気持ちを昂らせのぼりつめた後だった。
大きな窓から差し込む月明かりだけを頼りに、行為の後もお互いひたすら体に触れ合う。そして間に何度もキスし合った。
キスといえば宏と千鶴の場合、行為そのものは千鶴からが多いかもしれないが、キスを仕掛けるのは宏からのほうが多い。千鶴も何らかの時、不意にちゅっと宏の唇へキスすることはあるが、ちゃんとしたキスをするのは大抵宏からかもしれない。
宏は千鶴に対して嘘つくことはないし、気持ちもストレートに伝える。それは千鶴が宏の表す気持ちや態度、行動をそのまま受け止めるからだ。なので他の人には楽しんで意地悪をすることがある宏も、千鶴には絶対しない。
ただベタベタに甘やかしているのかといえばそういうわけでもなく、駄目だと思うことはちゃんと告げる。
しかし体を重ね合う時はさすがの宏も照れてしまう時がある。つい「駄目」だと口にしてしまいそうになるが、そうすると千鶴が「駄目なのか」と判断するのか手をとめることがある。そのため外国人並みの積極性が、千鶴相手には必要となる。
……そりゃあ半分はそうだし、キスくらいならいくらでも積極的に出られるけどね……。
宏は苦笑しながらも、案外そういったストレートな行為も嫌いじゃないと思いつつ、千鶴にまたちゅっとキスした。
良紀は彼女と電話で話した後、ベッドへ横になり本を読んでいた。何を考えているかわからないと言われがちな上「チャラい」とよく思われているが、本人としては心外なことだ。今もこうして遊びに出るのでもなく、寛いで大人しく読書をしているというのにねと思いつつ静かにぱらり、とページを捲った。
一方斗真はすでに眠っていた。あまり海外旅行したことがないからか、思っていた以上に時差が体に堪えていたのかもしれない。
本人としては認めたくないが、あまり大柄ではない体に疲れがあっという間に溜まっていたようだ。あどけない顔で速攻眠りに落ちた斗真を、もし世話役の浩二郎が見ていたら「若、子どもですもんね」と楽しげに斗真の神経を逆なでてくれていたであろうと思われる。
睦はキッチンで見つけてこっそりと拝借した酒をグラスになみなみと注いだ後、またこっそりキッチンへ戻しに行き、帰ってきたところだった。
こそこそまるで親に見つからねーよーにしてる、ちっちぇーガキみてー。
そんな風におかしく思いつつ、宏や瑠生、良紀あたりに見つかると絶対に叱られるかお仕置きが待っているであろうことがわかっているので、結局そんなガキと自分は同じだよと自分に突っ込む。
「去年は良紀先輩のとこ、いい相手一杯いたからそういう面でも楽しめたんだけどなー」
部屋にあるテレビをつけ、ちびちび飲み物を堪能しながらボソリと呟く。
去年はそれで良紀に「俺のとこのに手を軽率に出すのやめてあげてくださいね」と笑顔でお叱りを受けることになった。今年はさすがに宏の別荘だしと、睦は大人しくしている。
物色するのだけはタダだと色々チェックだけはしているが、宏の屋敷に勤めている人たちはあまり姿を見せてくれないので堪能できずにいる。良紀の時はむしろ外部に対する威嚇もあるのか至る所でうろうろしていたのだが。
「……にしても最近の俺、健全だよねー」
最後にしたのは慶一を酷く犯した時だ。それを思うと今でも慶一に申し訳ない。ただ、慶一が普通にしてくれているので睦も何でもないようにさせてもらっている。青葉にしても何も言わないので、それに関しても睦はありがたくとりあえず何もなかったかのように振舞わせてもらっている。
それでもこうして一人の時に、とてつもない罪悪感が湧きおこる時がある。
グラスの最後一口を飲み干すと、睦はベッドへ横になった。
今まで弟の青葉とすらセックスするくらい、色々と本当に好き勝手やってきたし、それを後悔したことがない。だから自分でもそれが理解できない。
そして罪悪感だというのに、それに対し反省するというよりはひたすら苦しくて嫌だと思うばかりの自分に対し呆れ、そしてますます罪悪感を覚えるという無限のループに陥りそうになる。
『今そっち、夜?』
そんな時、まるで見計らったかのように流河からSNSが届いたりする。
『夜にきまってんだろ』
『そっか。楽しかった?』
『まーね』
『疲れた?』
「……んだよ、しつけーな……」
送られてくる文字を見ながら睦は呟く。だがまたすぐに簡単な言葉を送り返す。
『まーね』
『帰ってきたらマッサージしてあげるよ』
『させてくださいだろ』
『させてね』
『仕方ねーからいいけど。つか寝る』
『おやすみ』
そんなやりとりの画面をじっと見た後、睦はぐっすりした眠りに陥っていった。
自分のものも、情けないほど反り上がり、先を濡らしている。我慢なんてまともにできた試しない。いつだって早く思いきり触れて欲しくて仕方ないのだが、永久はそんな思いをしている三里の様子すら楽しんでくるからたち悪い。
「も……くそ、はや、く」
「いつもより我慢できないのは、疲れのせいですか?」
そんな風に思っていないくせに、気持ちはわかるといった風に永久が微笑んでくる。
「お前、ほ、んと性格、悪……っ」
「心外です」
永久は囁くように言うとじわじわ触れていた手を三里から離してきた。途端、とても寂しく、物足りない思いが広がる。切なげな顔をつい出してしまったのか「そんな顔もかわいいです」と囁き、永久が優しく軽いキスしてきた。
次の瞬間、熱く重く、そして貫くような感覚が三里に広がった。
「っは、っく」
三里のひざ裏を抱え、永久がその体を三里に密着させるようにして突き上げてくる。最初はぐぐっという感覚と共にゆっくりしか入らなかったものは、途中から一気に奥へ届く。三里は思いきり体を震わせた。
「っあ、そ、れ……っ」
「ん……、痛く、ないです?」
散々いたぶって意地悪だったくせに、こういうところで気づかってくる永久がまた好きだとドキドキする自分がどうにも気持ち悪い、と三里は思う。だが今はあまり色々考えるのも無理だった。
「ぁあ、あっ、ん、い、たく、ねぇ……っ、から、も……っ」
喘ぎ声が出るのが恥ずかしいと思いつつ痛くない、と何とか伝える。その勢いで「もっとして欲しい」と言いそうになり、三里は唇を噛みしめた。
永久が三里の襞を擦り上げるようにして奥を突く度、全身にびりびりした堪らない快感が走る。先ほどまで何もかもゆるゆるした刺激しか与えてこなかったというのに、熱く硬いそれで激しく突き上げられ腰を打ちつけられ、三里は気持ちよさに苦しささえ覚えた。三里の中で永久がどんどん質量を増していく。
「あ……、ぁあっ」
何度も律動が繰り返され、その度に表現し難い思いが高まる。
「と、わ……っ、永久……っ」
夢中になって名前を呼ぶと、三里の中で今も思いきり弱い部分を擦り上げてきた永久のものがまたさらに質量を増してきた。
「っひ、ぁ……っ、く」
もう無理だと思った瞬間、思いきり最奥を突き上げられ、三里は堪らず大きく体を震わせた。先から白濁した液が大量に飛び散る。
「っあ、ぁ……っ」
「三里……っ」
永久が三里の名前を呼び捨てにしてきた。それがまた三里の腰まで響いてきて、中が激しく収縮した。
「……っ、く」
永久もびくりと体を震わせた。中で熱い何かが広がるのを感じ、三里はなぜかホッとしたような気持ちにさえなり、思いきり息を吸い込んでから吐き出した。一気に弛緩する体に身を任せる。あり得ないほど満たされたような気持になり、気づけば永久に抱きついていた。
その頃瑠生と黄馬はすでにベッドの中で抱き合っていた。いつもの寮とは違った場所での行為に、二人ともますます気持ちを昂らせのぼりつめた後だった。
大きな窓から差し込む月明かりだけを頼りに、行為の後もお互いひたすら体に触れ合う。そして間に何度もキスし合った。
キスといえば宏と千鶴の場合、行為そのものは千鶴からが多いかもしれないが、キスを仕掛けるのは宏からのほうが多い。千鶴も何らかの時、不意にちゅっと宏の唇へキスすることはあるが、ちゃんとしたキスをするのは大抵宏からかもしれない。
宏は千鶴に対して嘘つくことはないし、気持ちもストレートに伝える。それは千鶴が宏の表す気持ちや態度、行動をそのまま受け止めるからだ。なので他の人には楽しんで意地悪をすることがある宏も、千鶴には絶対しない。
ただベタベタに甘やかしているのかといえばそういうわけでもなく、駄目だと思うことはちゃんと告げる。
しかし体を重ね合う時はさすがの宏も照れてしまう時がある。つい「駄目」だと口にしてしまいそうになるが、そうすると千鶴が「駄目なのか」と判断するのか手をとめることがある。そのため外国人並みの積極性が、千鶴相手には必要となる。
……そりゃあ半分はそうだし、キスくらいならいくらでも積極的に出られるけどね……。
宏は苦笑しながらも、案外そういったストレートな行為も嫌いじゃないと思いつつ、千鶴にまたちゅっとキスした。
良紀は彼女と電話で話した後、ベッドへ横になり本を読んでいた。何を考えているかわからないと言われがちな上「チャラい」とよく思われているが、本人としては心外なことだ。今もこうして遊びに出るのでもなく、寛いで大人しく読書をしているというのにねと思いつつ静かにぱらり、とページを捲った。
一方斗真はすでに眠っていた。あまり海外旅行したことがないからか、思っていた以上に時差が体に堪えていたのかもしれない。
本人としては認めたくないが、あまり大柄ではない体に疲れがあっという間に溜まっていたようだ。あどけない顔で速攻眠りに落ちた斗真を、もし世話役の浩二郎が見ていたら「若、子どもですもんね」と楽しげに斗真の神経を逆なでてくれていたであろうと思われる。
睦はキッチンで見つけてこっそりと拝借した酒をグラスになみなみと注いだ後、またこっそりキッチンへ戻しに行き、帰ってきたところだった。
こそこそまるで親に見つからねーよーにしてる、ちっちぇーガキみてー。
そんな風におかしく思いつつ、宏や瑠生、良紀あたりに見つかると絶対に叱られるかお仕置きが待っているであろうことがわかっているので、結局そんなガキと自分は同じだよと自分に突っ込む。
「去年は良紀先輩のとこ、いい相手一杯いたからそういう面でも楽しめたんだけどなー」
部屋にあるテレビをつけ、ちびちび飲み物を堪能しながらボソリと呟く。
去年はそれで良紀に「俺のとこのに手を軽率に出すのやめてあげてくださいね」と笑顔でお叱りを受けることになった。今年はさすがに宏の別荘だしと、睦は大人しくしている。
物色するのだけはタダだと色々チェックだけはしているが、宏の屋敷に勤めている人たちはあまり姿を見せてくれないので堪能できずにいる。良紀の時はむしろ外部に対する威嚇もあるのか至る所でうろうろしていたのだが。
「……にしても最近の俺、健全だよねー」
最後にしたのは慶一を酷く犯した時だ。それを思うと今でも慶一に申し訳ない。ただ、慶一が普通にしてくれているので睦も何でもないようにさせてもらっている。青葉にしても何も言わないので、それに関しても睦はありがたくとりあえず何もなかったかのように振舞わせてもらっている。
それでもこうして一人の時に、とてつもない罪悪感が湧きおこる時がある。
グラスの最後一口を飲み干すと、睦はベッドへ横になった。
今まで弟の青葉とすらセックスするくらい、色々と本当に好き勝手やってきたし、それを後悔したことがない。だから自分でもそれが理解できない。
そして罪悪感だというのに、それに対し反省するというよりはひたすら苦しくて嫌だと思うばかりの自分に対し呆れ、そしてますます罪悪感を覚えるという無限のループに陥りそうになる。
『今そっち、夜?』
そんな時、まるで見計らったかのように流河からSNSが届いたりする。
『夜にきまってんだろ』
『そっか。楽しかった?』
『まーね』
『疲れた?』
「……んだよ、しつけーな……」
送られてくる文字を見ながら睦は呟く。だがまたすぐに簡単な言葉を送り返す。
『まーね』
『帰ってきたらマッサージしてあげるよ』
『させてくださいだろ』
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