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斗真は良紀から聞いて微妙な顔になる。正直全然、興味が、ない。
瑠生は用事があるらしく実家へ帰っていた。恐らく明日午前中には戻ってくるらしいので、丁度皆で女装しているところへ帰ってきそうだ。
「何でそんなことに」
「まあ、仕方ありません」
思わず真顔で呟くと良紀が苦笑しながら斗真を見てくる。
「僕、したくないんですが、したくないって言ったら怒られますか?」
「あはは、大丈夫だと思いますよ」
おずおず斗真が言うと、良紀がおかしそうに笑ってきた。
斗真は自分の見た目を最大限に利用することはあるが、気に入っているわけではない。身長は伸びる予定ではあるので多分顔もそれと共に変わってくるとは思っている。思ってはいるが、今は仕方ない。これから成長期だからと思っている。同じ学年の永久や青葉はたまたま自分よりもその時期が来るのが早いだけだ。
かわいらしい顔しているのを理解しているので、相手を油断させたり欲しいものを入手するのに利用しやすいとは思っている。だが最近あまりモテなくなった気がする。
逆にモテたくない相手からはむしろとてもモテるようになった。この学園の生徒だ。とてつもなく遠慮したいと斗真は心の底から思っている。
そうではなく、中等部くらいまでは周りの男子も自分とさほど身長や幼さ加減というのだろうか、そういったものが変わらなかったからか、斗真は普通に女子からモテていた。女子と言っても学校は男子校なので外部の、ではあるが。
家のシマにある店の女性からは昔からかわいがられてはいる。今も、かわいがられている。そして自分と同世代の女子からも、最近は店の女性たちと同じ扱いを受けているような気、しかしない。
かわいい顔を実際しているし、全面的に真面目で大人しい雰囲気を出してはいるが、斗真は普通に女子が好きだ。だいたい高校生くらいの男子は基本猿なのだ、斗真とて例外ではない。だというのにどうにも最近縁がないような気がする。
その上女装なんてしたらますますモテたくない相手からのアプローチが増えそうでしかない。冗談ではない。
しかも女装が黒野に万が一バレてしまってみろ、と斗真は自分の中で問うた。
浩二郎はそういったことをどこから仕入れてくるのか、見逃さないタイプだ。そして淡々と何でもないような態度で、だが間違いなく斗真を確実に苛立たせるか抉ってくる言葉を吐いてくるだろうとしか思えなかった。
その日は北條兄弟が色々衣装を用意しているようだった。真江木兄弟もメイク道具を実家に取りにいったと聞いた。自分が女装しないのなら、普通に楽しめそうだと斗真は思った。
翌日は生徒会スペースに集まった。斗真が宏に「ごめんなさい、僕、したくないです」とストレートに伝えると「いいよ」とだけ言って宏はニッコリ笑ってきた。楽しいことが好きそうである宏だけに多少は難色を示されるかなと思っていた斗真はホッとした。そしてますます宏を尊敬する。
役職者は実家に帰っているらしい基久と拓実を除いて全員集まっている。
……いや、瑠生さんがまだだったな。帰ってきたらびっくりするだろうな。
斗真は唖然とする瑠生を思って苦笑する。雫と慧は役職ではないが見回りチームに入っているしと一旦は連絡を取ってみたようだが、嫌な予感を察知でもしたのか二人とも連絡が取れない。二人とも淡々と仕事をこなすわりに案外自分たちが微妙に思うことを上手く回避する能力に長けている。役職でなくても見回りチームの一員だけあるというのだろうか。
どのみちあの二人は女装が似合わなさそうだと斗真は思った。二人とも綺麗な顔立ちしているのだが、斗真から見ればどちらかと言えばまだまだ少年っぽいとはいえ男らしい顔している。
そして目の前に女装した良紀を目の当たりにして、斗真は笑みを固まらせた。
「斗真の表情が物語ってますね」
良紀はむしろ楽しそうに言ってくる。
「あ、ごめんなさい! その」
「いえ、似合わないほうが俺もありがたいんで大丈夫ですよ」
良紀は普段少し長めの前髪と横髪を後ろでまとめている髪型で、それがとても似合っている。男らしいというよりは見方によればチャラそうでいて女装ももしかしたら似合うのかもと斗真は少し思っていた。だが女装した良紀は違和感しかない。直視してはいけない何かがある。
宏は斗真も予想通りではあるが、その予想よりさらに当たり前過ぎるくらい美人すぎて、男に興味のない斗真ですらグラリとしそうだ。
……確かハーフなんだっけ?
本人は、はっきり口にしたことないし名前も完全にというか今時ですらない勢いの日本男子名なので一見ピンと来ない。だが色素の薄さとどこか日本人離れした美しい骨格を見ていると頷ける。
千鶴も化粧しなくとも大丈夫そうな儚げ美少女系の顔立ちをしているのだが、全くもって女装やる気がないようだ。一応この場にはいるが、それは恐らく宏の側にいるためだろう。
睦は美人というよりはかわいい感じに仕上がっていた。これもまた悪くない、と斗真は思う。青葉も悪くはないのだが、どこか少し違和感を斗真は感じた。それが何かもわからない。
そして永久が思っていたより綺麗なのを、斗真は内心楽しむ。いつも冷たいくらいツンとした印象を与えてくる見た目は、化粧のおかげでミステリアスな日本美人といった雰囲気になっていた。
ヤバい、女装見るの、思ってた以上に楽しい。
斗真は自分がしなくていいおかげで、大いに楽しんでいた。できる限り手伝いを精一杯こなしつつ、次は三里かとわくわくする。
そしてでき上がった三里の顔を見て斗真は静かにフいた。確かに似合わないだろうなとは思っていた。三里がするくらいなら雫や慧のほうが似合うかもしれないとさえ思っていた。だがここまで似合わないとはと、内心とても楽しく思う。
手がけた黄馬は三里が離れた後「かわいい顔してるんだけどなあ」と呟いていた。黄馬の基準がよくわからないなと思う。
三里の性格は年下の斗真からしても弄り倒したいくらいかわいい。だが見た目に関しては、斗真的にどう見ても男の顔にしか見えない。黄馬が思う「かわいい顔」というのを聞いてみたいと思った。
化粧を終えた三里をもう一度見ていると、女装永久を見て真っ赤になり固まっていた。
……本当にああいうところはとてもかわいいんだけどね。
「何固まってんです?」
「な、何でもねぇよ! いや、何でもねぇっつーか、お前何でそんな女装似合うの?」
「……喧嘩売ってるんですか? いくら三里さんでも久しぶりに買いますよ?」
「ち、ちげぇよ!」
「……三里さんはまた、何ていうか」
「んだよ」
「……いえ。そうだ、あとでこの恰好のまま俺の部屋へ来ませんか?」
「っなんか嫌な予感しかしねぇよ……!」
「だめです?」
「……い、いや」
会話を聞いていると斗真はますますおかしく思った。三里はますます真っ赤になりながら永久をちらちら見ている。恐らく、あまりに似合っている永久に変な気を起しているのだろうなと思われた。
ただあまり男同士というものがわからない斗真からしても、恐らく女役は三里なのだろうなくらいは二人を見ていたらわかる。日本美人女性に見える永久をどうにかしたいと思いつつ、結局襲われている三里しか想像できなくて、斗真はそっとその場を離れた。これ以上見ていたら我慢できなくて腹筋がやられてしまうかもしれない。
新しい飲み物を用意していると、宏が楽しそうに「拓実は化粧しなくとも似合うのわかるから、もう無条件で出場候補決定でいいかな」などと言っている。斗真の脳内に、とてつもなく嫌そうにしているのに相変わらず眠そうな目の拓実が浮かんだ。
確かに綺麗な顔立ちだもんな。
そう苦笑した。ただ、女装した拓実も少し見てみたいかもしれない。
そして良紀が「基久はどうです?」と言っているのを聞いて宏同様、斗真も似合わないだろうなと基久を思い浮かべた。基久はどちらかといえば女子に凄くモテそうだと、常日頃斗真は思っている。
雫と慧の話題も出ていた。
「どのみち多分雫さんも慧さんも嫌がるだろうし、あまり女装似合わなさそうです!」
あはは、と笑いながら斗真が言うと「まあ、そうかもだね」と宏もニッコリしてきた。
斗真はその後黄馬の側へ近づいた。
「黄馬さん、何かお手伝いすることありますか?!」
「ううん、大丈夫だよ、ありがとうね」
「はい!」
相変わらずとても温かいものが黄馬から発せられている。そんな言葉はないのだが、ホットマイナスイオンといったところか。
その後宏に「ああ、黄馬と慶一も化粧とか、してね」と言われ、黄馬は慶一と共に存分に戸惑っていた。
瑠生は用事があるらしく実家へ帰っていた。恐らく明日午前中には戻ってくるらしいので、丁度皆で女装しているところへ帰ってきそうだ。
「何でそんなことに」
「まあ、仕方ありません」
思わず真顔で呟くと良紀が苦笑しながら斗真を見てくる。
「僕、したくないんですが、したくないって言ったら怒られますか?」
「あはは、大丈夫だと思いますよ」
おずおず斗真が言うと、良紀がおかしそうに笑ってきた。
斗真は自分の見た目を最大限に利用することはあるが、気に入っているわけではない。身長は伸びる予定ではあるので多分顔もそれと共に変わってくるとは思っている。思ってはいるが、今は仕方ない。これから成長期だからと思っている。同じ学年の永久や青葉はたまたま自分よりもその時期が来るのが早いだけだ。
かわいらしい顔しているのを理解しているので、相手を油断させたり欲しいものを入手するのに利用しやすいとは思っている。だが最近あまりモテなくなった気がする。
逆にモテたくない相手からはむしろとてもモテるようになった。この学園の生徒だ。とてつもなく遠慮したいと斗真は心の底から思っている。
そうではなく、中等部くらいまでは周りの男子も自分とさほど身長や幼さ加減というのだろうか、そういったものが変わらなかったからか、斗真は普通に女子からモテていた。女子と言っても学校は男子校なので外部の、ではあるが。
家のシマにある店の女性からは昔からかわいがられてはいる。今も、かわいがられている。そして自分と同世代の女子からも、最近は店の女性たちと同じ扱いを受けているような気、しかしない。
かわいい顔を実際しているし、全面的に真面目で大人しい雰囲気を出してはいるが、斗真は普通に女子が好きだ。だいたい高校生くらいの男子は基本猿なのだ、斗真とて例外ではない。だというのにどうにも最近縁がないような気がする。
その上女装なんてしたらますますモテたくない相手からのアプローチが増えそうでしかない。冗談ではない。
しかも女装が黒野に万が一バレてしまってみろ、と斗真は自分の中で問うた。
浩二郎はそういったことをどこから仕入れてくるのか、見逃さないタイプだ。そして淡々と何でもないような態度で、だが間違いなく斗真を確実に苛立たせるか抉ってくる言葉を吐いてくるだろうとしか思えなかった。
その日は北條兄弟が色々衣装を用意しているようだった。真江木兄弟もメイク道具を実家に取りにいったと聞いた。自分が女装しないのなら、普通に楽しめそうだと斗真は思った。
翌日は生徒会スペースに集まった。斗真が宏に「ごめんなさい、僕、したくないです」とストレートに伝えると「いいよ」とだけ言って宏はニッコリ笑ってきた。楽しいことが好きそうである宏だけに多少は難色を示されるかなと思っていた斗真はホッとした。そしてますます宏を尊敬する。
役職者は実家に帰っているらしい基久と拓実を除いて全員集まっている。
……いや、瑠生さんがまだだったな。帰ってきたらびっくりするだろうな。
斗真は唖然とする瑠生を思って苦笑する。雫と慧は役職ではないが見回りチームに入っているしと一旦は連絡を取ってみたようだが、嫌な予感を察知でもしたのか二人とも連絡が取れない。二人とも淡々と仕事をこなすわりに案外自分たちが微妙に思うことを上手く回避する能力に長けている。役職でなくても見回りチームの一員だけあるというのだろうか。
どのみちあの二人は女装が似合わなさそうだと斗真は思った。二人とも綺麗な顔立ちしているのだが、斗真から見ればどちらかと言えばまだまだ少年っぽいとはいえ男らしい顔している。
そして目の前に女装した良紀を目の当たりにして、斗真は笑みを固まらせた。
「斗真の表情が物語ってますね」
良紀はむしろ楽しそうに言ってくる。
「あ、ごめんなさい! その」
「いえ、似合わないほうが俺もありがたいんで大丈夫ですよ」
良紀は普段少し長めの前髪と横髪を後ろでまとめている髪型で、それがとても似合っている。男らしいというよりは見方によればチャラそうでいて女装ももしかしたら似合うのかもと斗真は少し思っていた。だが女装した良紀は違和感しかない。直視してはいけない何かがある。
宏は斗真も予想通りではあるが、その予想よりさらに当たり前過ぎるくらい美人すぎて、男に興味のない斗真ですらグラリとしそうだ。
……確かハーフなんだっけ?
本人は、はっきり口にしたことないし名前も完全にというか今時ですらない勢いの日本男子名なので一見ピンと来ない。だが色素の薄さとどこか日本人離れした美しい骨格を見ていると頷ける。
千鶴も化粧しなくとも大丈夫そうな儚げ美少女系の顔立ちをしているのだが、全くもって女装やる気がないようだ。一応この場にはいるが、それは恐らく宏の側にいるためだろう。
睦は美人というよりはかわいい感じに仕上がっていた。これもまた悪くない、と斗真は思う。青葉も悪くはないのだが、どこか少し違和感を斗真は感じた。それが何かもわからない。
そして永久が思っていたより綺麗なのを、斗真は内心楽しむ。いつも冷たいくらいツンとした印象を与えてくる見た目は、化粧のおかげでミステリアスな日本美人といった雰囲気になっていた。
ヤバい、女装見るの、思ってた以上に楽しい。
斗真は自分がしなくていいおかげで、大いに楽しんでいた。できる限り手伝いを精一杯こなしつつ、次は三里かとわくわくする。
そしてでき上がった三里の顔を見て斗真は静かにフいた。確かに似合わないだろうなとは思っていた。三里がするくらいなら雫や慧のほうが似合うかもしれないとさえ思っていた。だがここまで似合わないとはと、内心とても楽しく思う。
手がけた黄馬は三里が離れた後「かわいい顔してるんだけどなあ」と呟いていた。黄馬の基準がよくわからないなと思う。
三里の性格は年下の斗真からしても弄り倒したいくらいかわいい。だが見た目に関しては、斗真的にどう見ても男の顔にしか見えない。黄馬が思う「かわいい顔」というのを聞いてみたいと思った。
化粧を終えた三里をもう一度見ていると、女装永久を見て真っ赤になり固まっていた。
……本当にああいうところはとてもかわいいんだけどね。
「何固まってんです?」
「な、何でもねぇよ! いや、何でもねぇっつーか、お前何でそんな女装似合うの?」
「……喧嘩売ってるんですか? いくら三里さんでも久しぶりに買いますよ?」
「ち、ちげぇよ!」
「……三里さんはまた、何ていうか」
「んだよ」
「……いえ。そうだ、あとでこの恰好のまま俺の部屋へ来ませんか?」
「っなんか嫌な予感しかしねぇよ……!」
「だめです?」
「……い、いや」
会話を聞いていると斗真はますますおかしく思った。三里はますます真っ赤になりながら永久をちらちら見ている。恐らく、あまりに似合っている永久に変な気を起しているのだろうなと思われた。
ただあまり男同士というものがわからない斗真からしても、恐らく女役は三里なのだろうなくらいは二人を見ていたらわかる。日本美人女性に見える永久をどうにかしたいと思いつつ、結局襲われている三里しか想像できなくて、斗真はそっとその場を離れた。これ以上見ていたら我慢できなくて腹筋がやられてしまうかもしれない。
新しい飲み物を用意していると、宏が楽しそうに「拓実は化粧しなくとも似合うのわかるから、もう無条件で出場候補決定でいいかな」などと言っている。斗真の脳内に、とてつもなく嫌そうにしているのに相変わらず眠そうな目の拓実が浮かんだ。
確かに綺麗な顔立ちだもんな。
そう苦笑した。ただ、女装した拓実も少し見てみたいかもしれない。
そして良紀が「基久はどうです?」と言っているのを聞いて宏同様、斗真も似合わないだろうなと基久を思い浮かべた。基久はどちらかといえば女子に凄くモテそうだと、常日頃斗真は思っている。
雫と慧の話題も出ていた。
「どのみち多分雫さんも慧さんも嫌がるだろうし、あまり女装似合わなさそうです!」
あはは、と笑いながら斗真が言うと「まあ、そうかもだね」と宏もニッコリしてきた。
斗真はその後黄馬の側へ近づいた。
「黄馬さん、何かお手伝いすることありますか?!」
「ううん、大丈夫だよ、ありがとうね」
「はい!」
相変わらずとても温かいものが黄馬から発せられている。そんな言葉はないのだが、ホットマイナスイオンといったところか。
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