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宏が高等部へ上がると、また千鶴と離れた。校舎は初等部と中等部だった頃より近い。初等部だけは離れた別棟にあるのだが、高等部と中等部は大きな校舎内に並ぶようにしてある。ただ高等部の者が中等部へ行っても、中等部の者が高等部に行っても目立つため、よほどのことがなければ誰もお互い立ち入らない。
寮も同じで、敷地内にあるのだが全然違う建物であり、普段会うことすらない。
できるだけ放課後や休日に会うようにはしていたが、宏が生徒会に入ってしまったため、いつでもは会えなくなった。
その分、SNSでのやりとりは絶えずしていた。普段あれほど無口な千鶴は、SNSではどんな指の動きで打っているのだと宏でさえ首を傾げたくなるほど、とてつもなく速い勢いで言葉を打ち込んでくる。
『今度の日曜は風紀の仕事もないから、一日どこかへ行こうか』
宏がそう送った途端、まるで見張っているのかというくらいレスポンスがいい。
『行く』
『遠出じゃなくていい』
『行っていいならヒロの部屋がいい』
『ぼんやりお前の話聞いていたい』
『朝から行っていい?』
『俺が中等部の生徒でも時間決めて入口でお前待っててくれたらいいんだろ?』
行く、遠出じゃなくていい、という段階で宏が『じゃあ』と打とうとしている間にこれくらいの勢いで反応がある。一応ある程度打ってきた後、宏の返信を待ってくれるようなので、いつも笑いながら宏は改めて返信している。
『朝十時にじゃあこっちの寮入口で待ってるね』
SNSでの饒舌さがあるので、普段の千鶴も色々内心では言葉を使っているのだろうと宏も思っている。ただ実際はほぼ喋らない。
千鶴をとてもかわいいと思っている宏にとって、そんな違いすら楽しいだけで不満は特にない。宏が喋っていることに関しても何も返してこなかったりするので一見聞いていないようにも見えるが、千鶴が一言も漏らさず聞いてくれているのだけはわかっているので十分だった。
宏が高等部へ上がっても千鶴はまだ中等部なので、深い関係になるのはまだ待ってもらっている。そのため、千鶴が宏の部屋へ来ても本当にただ宏が喋ったり二人でぼんやりとくっついたり映画を観たりしているだけだ。
宏は風紀と言えども生徒会の一員であるので、入寮後六階にある専用スペースの一人部屋で生活している。その部屋で二人きりという状況は、正直宏も気分がそわそわとするのだが、自分を律して千鶴へ笑いかける。
千鶴はといえば確かに堪えてくれているのだけは伝わってくるが、部屋にいる間ずっと宏にくっついたままだ。
「……チヅ。映画、見にくくない?」
笑顔のまま宏が言うと、千鶴は無言のままふるふる頭を振ってくる。
寮に置いているテレビは大きくない。そもそも部屋が狭い。だがベッドの上で後ろから羽交い絞めのままというのは千鶴的に重いのではないかなと宏は思う。宏も少々窮屈だ。もたれられるよう抱えてくれてはいるが、自分の自由に動ける状態と、支えられているとはいえ羽交い絞め状態では大きく違う。
それでも宏は「チヅがいいならまあいいか」と千鶴のいいようにさせていた。
千鶴は日々好き勝手生きているし、とことん我が道を行くタイプではあるが、宏と約束をしたことは違わない。中等部を卒業するまではしない、と渋々であっても約束したことは結局どれほど傍にいてくっついていても、一度も破ろうとはしてこなかった。
その代わり、千鶴が高等部へ入学してきた後、早い内に二人は触れ合うようになった。
とはいえ入学後、数日は色々と千鶴もバタバタしていたようで姿を見せなかった。連絡だけは来ていた。
『忙しい』
『面倒』
『ヒロに会いたい』
『面倒』
『レクリエーションどうでもいい』
『面倒』
『会いたい』
『面倒』
ちょくちょく送られてくるSNSに、宏は苦笑していた。
「……チヅ、どれだけ面倒なんだろうね」
昔からずっと一緒にいるとはいえ、歳が一つ違うと学生の間は全然環境が違う。初等部の頃はさほどでもなかったが中等部、高等部での千鶴が普段どう過ごしているのか宏はわからないし、とても気になる。だからといってたびたび様子を見にいくわけにもいかない。
「……友だち、ちゃんといるといいんだけど」
もちろん友人という存在が千鶴にとって必ずしも必要なものだと断言はしないが、いないよりいたほうがきっと楽しいと思うし、宏「が」何となく安心できる。
中等部の頃も大抵夜は一緒にいたし普段も特に気にならなかったのだが、今は生徒会に入っているのもあって恐らく宏もあまり時間を作られない。だからかもしれない。千鶴からしたら余計なお世話だろう。宏が勝手に心配し、勝手に気にしているだけだ。
千鶴の親だけでなく、宏も昔から千鶴を甘やかしていた記憶しかない。さすがに高校生になっても千鶴があのままである責任の一部は自分にあるとしか思えないと宏は苦笑する。
……でも、そんなチヅのままでいいとわりと思ってるからなあ。
苦笑した後、自分に呆れた。
千鶴が入学して少し経った頃、授業中だが生徒会の仕事絡みでグラウンドを通りかかった際、体育の授業らしい千鶴を見かけた。本人は相変わらずひたすらぼんやりしていたが、周りの幾人かがそんな千鶴に何やら話しかけたり柔軟を手伝ったりしていた。宏はホッとしつつその光景がかわいらしく見え、微笑ましく思えた。案外うまくやっているのだなと安心した。
千鶴が入学したての頃はだが「面倒がらずにもっと周りを見て欲しいなあ」とも思っており千鶴がひたすら送ってきた後SNSにも『きっと楽しいから色々やってごらん』と返したらその後返信が途絶えた。
その時はきっと用事ができたか何かだろうなと思っていたが、その後もずっとなかったのでさすがに少々不思議には思っていた。
するとその夜、宏の部屋に千鶴が訪れてきた。
「いらっしゃい、どうしたの? 忙しいの終わったの?」
千鶴はふるふると首を振りながら中へ入る。何か用でもあったのかなと思いながら、とりあえずベッドへ座らせて飲み物でも用意しようとしてると腕を引っ張られた。不意のことだったのでそのままバランスを崩し、宏は千鶴に寄りかかるようにしてベッドに倒れた。
「チヅ?」
怪訝な顔で宏が千鶴を見ると、いつも基本無表情な千鶴がどこかムッとしたような表情を浮かべている。
「どうしたの? 何か怒ってる?」
宏が聞くとコクリと頷いてきた。
「……ヒロだけ」
「?」
千鶴は相変わらず心の中では饒舌に告げていた。
「色々何てしない。楽しいのはヒロといる時。ヒロともっといたいのに何でヒロは色々やれなんて言うんだ。俺はそんなの求めてない。今も昔もずっとヒロだけなのに、ヒロだけ欲しいのに、でもヒロに言われたからずっと我慢してきたのに、何で突き放すようなことを言うんだ」
ひたすら心の中で思った後、千鶴はぎゅっと宏を抱きしめた。ただその声は当然宏には届かない。なので千鶴が何を言いたいのか、どうしたのかもわからない。
ただ、ヒロだけと言いながらぎゅっと抱きしめてきた千鶴に、宏は何となく察するものがあった。
「……俺もチヅがずっと傍にいてくれるだけで嬉しいよ? でもそれだけじゃダメなんだよチヅ」
穏やかな声で言うも、千鶴は宏を抱きしめたままふるふる首を振ってきた。
「チヅ……」
困ったと多少思いつつも、やはりそんな千鶴がかわいくて仕方ないとも思う。宏は抱きしめられたまま自ら千鶴にキスした。
そっと触れ合うキスからそれはゆっくり深くなっていった。
寮も同じで、敷地内にあるのだが全然違う建物であり、普段会うことすらない。
できるだけ放課後や休日に会うようにはしていたが、宏が生徒会に入ってしまったため、いつでもは会えなくなった。
その分、SNSでのやりとりは絶えずしていた。普段あれほど無口な千鶴は、SNSではどんな指の動きで打っているのだと宏でさえ首を傾げたくなるほど、とてつもなく速い勢いで言葉を打ち込んでくる。
『今度の日曜は風紀の仕事もないから、一日どこかへ行こうか』
宏がそう送った途端、まるで見張っているのかというくらいレスポンスがいい。
『行く』
『遠出じゃなくていい』
『行っていいならヒロの部屋がいい』
『ぼんやりお前の話聞いていたい』
『朝から行っていい?』
『俺が中等部の生徒でも時間決めて入口でお前待っててくれたらいいんだろ?』
行く、遠出じゃなくていい、という段階で宏が『じゃあ』と打とうとしている間にこれくらいの勢いで反応がある。一応ある程度打ってきた後、宏の返信を待ってくれるようなので、いつも笑いながら宏は改めて返信している。
『朝十時にじゃあこっちの寮入口で待ってるね』
SNSでの饒舌さがあるので、普段の千鶴も色々内心では言葉を使っているのだろうと宏も思っている。ただ実際はほぼ喋らない。
千鶴をとてもかわいいと思っている宏にとって、そんな違いすら楽しいだけで不満は特にない。宏が喋っていることに関しても何も返してこなかったりするので一見聞いていないようにも見えるが、千鶴が一言も漏らさず聞いてくれているのだけはわかっているので十分だった。
宏が高等部へ上がっても千鶴はまだ中等部なので、深い関係になるのはまだ待ってもらっている。そのため、千鶴が宏の部屋へ来ても本当にただ宏が喋ったり二人でぼんやりとくっついたり映画を観たりしているだけだ。
宏は風紀と言えども生徒会の一員であるので、入寮後六階にある専用スペースの一人部屋で生活している。その部屋で二人きりという状況は、正直宏も気分がそわそわとするのだが、自分を律して千鶴へ笑いかける。
千鶴はといえば確かに堪えてくれているのだけは伝わってくるが、部屋にいる間ずっと宏にくっついたままだ。
「……チヅ。映画、見にくくない?」
笑顔のまま宏が言うと、千鶴は無言のままふるふる頭を振ってくる。
寮に置いているテレビは大きくない。そもそも部屋が狭い。だがベッドの上で後ろから羽交い絞めのままというのは千鶴的に重いのではないかなと宏は思う。宏も少々窮屈だ。もたれられるよう抱えてくれてはいるが、自分の自由に動ける状態と、支えられているとはいえ羽交い絞め状態では大きく違う。
それでも宏は「チヅがいいならまあいいか」と千鶴のいいようにさせていた。
千鶴は日々好き勝手生きているし、とことん我が道を行くタイプではあるが、宏と約束をしたことは違わない。中等部を卒業するまではしない、と渋々であっても約束したことは結局どれほど傍にいてくっついていても、一度も破ろうとはしてこなかった。
その代わり、千鶴が高等部へ入学してきた後、早い内に二人は触れ合うようになった。
とはいえ入学後、数日は色々と千鶴もバタバタしていたようで姿を見せなかった。連絡だけは来ていた。
『忙しい』
『面倒』
『ヒロに会いたい』
『面倒』
『レクリエーションどうでもいい』
『面倒』
『会いたい』
『面倒』
ちょくちょく送られてくるSNSに、宏は苦笑していた。
「……チヅ、どれだけ面倒なんだろうね」
昔からずっと一緒にいるとはいえ、歳が一つ違うと学生の間は全然環境が違う。初等部の頃はさほどでもなかったが中等部、高等部での千鶴が普段どう過ごしているのか宏はわからないし、とても気になる。だからといってたびたび様子を見にいくわけにもいかない。
「……友だち、ちゃんといるといいんだけど」
もちろん友人という存在が千鶴にとって必ずしも必要なものだと断言はしないが、いないよりいたほうがきっと楽しいと思うし、宏「が」何となく安心できる。
中等部の頃も大抵夜は一緒にいたし普段も特に気にならなかったのだが、今は生徒会に入っているのもあって恐らく宏もあまり時間を作られない。だからかもしれない。千鶴からしたら余計なお世話だろう。宏が勝手に心配し、勝手に気にしているだけだ。
千鶴の親だけでなく、宏も昔から千鶴を甘やかしていた記憶しかない。さすがに高校生になっても千鶴があのままである責任の一部は自分にあるとしか思えないと宏は苦笑する。
……でも、そんなチヅのままでいいとわりと思ってるからなあ。
苦笑した後、自分に呆れた。
千鶴が入学して少し経った頃、授業中だが生徒会の仕事絡みでグラウンドを通りかかった際、体育の授業らしい千鶴を見かけた。本人は相変わらずひたすらぼんやりしていたが、周りの幾人かがそんな千鶴に何やら話しかけたり柔軟を手伝ったりしていた。宏はホッとしつつその光景がかわいらしく見え、微笑ましく思えた。案外うまくやっているのだなと安心した。
千鶴が入学したての頃はだが「面倒がらずにもっと周りを見て欲しいなあ」とも思っており千鶴がひたすら送ってきた後SNSにも『きっと楽しいから色々やってごらん』と返したらその後返信が途絶えた。
その時はきっと用事ができたか何かだろうなと思っていたが、その後もずっとなかったのでさすがに少々不思議には思っていた。
するとその夜、宏の部屋に千鶴が訪れてきた。
「いらっしゃい、どうしたの? 忙しいの終わったの?」
千鶴はふるふると首を振りながら中へ入る。何か用でもあったのかなと思いながら、とりあえずベッドへ座らせて飲み物でも用意しようとしてると腕を引っ張られた。不意のことだったのでそのままバランスを崩し、宏は千鶴に寄りかかるようにしてベッドに倒れた。
「チヅ?」
怪訝な顔で宏が千鶴を見ると、いつも基本無表情な千鶴がどこかムッとしたような表情を浮かべている。
「どうしたの? 何か怒ってる?」
宏が聞くとコクリと頷いてきた。
「……ヒロだけ」
「?」
千鶴は相変わらず心の中では饒舌に告げていた。
「色々何てしない。楽しいのはヒロといる時。ヒロともっといたいのに何でヒロは色々やれなんて言うんだ。俺はそんなの求めてない。今も昔もずっとヒロだけなのに、ヒロだけ欲しいのに、でもヒロに言われたからずっと我慢してきたのに、何で突き放すようなことを言うんだ」
ひたすら心の中で思った後、千鶴はぎゅっと宏を抱きしめた。ただその声は当然宏には届かない。なので千鶴が何を言いたいのか、どうしたのかもわからない。
ただ、ヒロだけと言いながらぎゅっと抱きしめてきた千鶴に、宏は何となく察するものがあった。
「……俺もチヅがずっと傍にいてくれるだけで嬉しいよ? でもそれだけじゃダメなんだよチヅ」
穏やかな声で言うも、千鶴は宏を抱きしめたままふるふる首を振ってきた。
「チヅ……」
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