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はじめに……~自己紹介~
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私は、不定性である。
この『不定性』とは何か?
『不定性』とは、性的流動性で、性別が定まらず、定期的または不定期に変わるような、第3の性別の一種のことである。
これは定義が曖昧で、上記以外にも、性別が『男性6割、女性3割、中性1割』といったような割合で、それも流動的に変化する場合も当てはまる。
日によって違うため、本人の気分次第で服装や性質が変わり、人によっては本人が苦労する場面が多い。
所謂、『LGBTQ+』の中の、『Q(クィア)』といわれる部類だ。
私はそれに該当する。
簡単に言えば、私は『男の子』として生まれたのですが、物心ついた時には、『完全』な男の子ではなかったのです。
何処となく、『今日は女の子の気分だな』とか、『男の子で行こうかな』とか、『男の子って言われるけど、しっくりこないな』とか、他人から見られて言われる自分と、自分が感じる真実の自分とに差があることを、何となく気が付いていた。
これが正しいのかは分からないが、私はそれから『男の子』として誤魔化していこうと、一生を道化に徹することを覚悟した。
しかし、どうしても誤魔化しきれなかったり、当たり前と思っていたことが違っていたりして、周囲に気味悪がられるようになった。
それがショックで、歳を重ねるごとに、学生時代は学校を進むにつれて、勉強どころではなくなっていった。
特に高校生の頃は酷いもので、カミングアウトしたことによって更に揶揄われ、日常的に冷やかされるようにもなった。
それでも日頃の道化は抜けることができず、反射的に笑ってごまかす日々が続いた。
笑えば笑うほどに、自己肯定感が尊厳とともに、大切なものとともに消えゆく。
比例するように、次第に自己嫌悪感が色濃くなって、最終的には自暴自棄となった。
荒れこそしたが、決して道を踏み外しはしなかった。
それが如何に、損以外のものを生まないかを、少し考えればわかることとして理解していたからだ。
それから暫くして、高校卒業から進学もし、成人も迎えて、学生アルバイトから正規で雇用されるようになった、25歳の時に転機が訪れた。
丁度その頃に、『ジェンダーレス』という言葉が、ファッションとして流行し始めた。
その言葉や服装の画像を見て、またそれを公的に訴える人たちが出てきたのを見て、
「あ……これ私のことだ。」と、初めて理解した。
『ジェンダーレス』という言葉に、本当にしっくり来て、強く納得できた。
ただそれ以上に、不安も募った……。
それは『私自身が、明らかに周囲と違うもの』という、紛れもない事実だった。
最初のうちは舞い上がって、少し嬉しくもなったのだが、それは隠し通さねばならなかった。
親と祖母は、『こういったもの』を認めないのだ。
寧ろ、気味が悪い不快なものとして取り扱った。
母親は保育士で、性的マイノリティも受け入れられないといけない筈の職業だったのだが、一昔前の基準を言えば、現実にはそれを認めてはいけない職業なのである。
それは児童よりも、その保護者に沿ったものである。
きちんと認める親というものに、マスコミはクローズアップしがちだが、実際には不快感を覚え、感情を子どもに押し付けるか、矯正する方向へ悩む親の方が、実は圧倒的に多い。
特に幼児期や小学生時期は、保護者の暴走が子どもを苦しめる以上に、親の生活基盤を支配する傾向にあるため、それを理解するためには『性的マイノリティを認めない』スタンスに、付く必要性があるのだと思われる。
これは憶測ではなく、実際に児童福祉の職に就いていた経験からの、ザックリとした見解である。
児童福祉職に就いていた時代にも、自分が普段の就業中に出てしまった、性別違和からくる言動に対しての、強い不快感や拒否感は子どもにも伝わるほどに酷かった。
私は今では、違う業界の職業で働いていて、服装も髪型も自由な中で、少しずつ本来の自分を取り戻してきている。
その中で、自分が思ってきた、感じてきたものがある。
それは『性的マイノリティ』であることの、仕事での利点である。
これに気が付くのに、時間がかかったのだが、少しずつ話していこうと思う。
この『不定性』とは何か?
『不定性』とは、性的流動性で、性別が定まらず、定期的または不定期に変わるような、第3の性別の一種のことである。
これは定義が曖昧で、上記以外にも、性別が『男性6割、女性3割、中性1割』といったような割合で、それも流動的に変化する場合も当てはまる。
日によって違うため、本人の気分次第で服装や性質が変わり、人によっては本人が苦労する場面が多い。
所謂、『LGBTQ+』の中の、『Q(クィア)』といわれる部類だ。
私はそれに該当する。
簡単に言えば、私は『男の子』として生まれたのですが、物心ついた時には、『完全』な男の子ではなかったのです。
何処となく、『今日は女の子の気分だな』とか、『男の子で行こうかな』とか、『男の子って言われるけど、しっくりこないな』とか、他人から見られて言われる自分と、自分が感じる真実の自分とに差があることを、何となく気が付いていた。
これが正しいのかは分からないが、私はそれから『男の子』として誤魔化していこうと、一生を道化に徹することを覚悟した。
しかし、どうしても誤魔化しきれなかったり、当たり前と思っていたことが違っていたりして、周囲に気味悪がられるようになった。
それがショックで、歳を重ねるごとに、学生時代は学校を進むにつれて、勉強どころではなくなっていった。
特に高校生の頃は酷いもので、カミングアウトしたことによって更に揶揄われ、日常的に冷やかされるようにもなった。
それでも日頃の道化は抜けることができず、反射的に笑ってごまかす日々が続いた。
笑えば笑うほどに、自己肯定感が尊厳とともに、大切なものとともに消えゆく。
比例するように、次第に自己嫌悪感が色濃くなって、最終的には自暴自棄となった。
荒れこそしたが、決して道を踏み外しはしなかった。
それが如何に、損以外のものを生まないかを、少し考えればわかることとして理解していたからだ。
それから暫くして、高校卒業から進学もし、成人も迎えて、学生アルバイトから正規で雇用されるようになった、25歳の時に転機が訪れた。
丁度その頃に、『ジェンダーレス』という言葉が、ファッションとして流行し始めた。
その言葉や服装の画像を見て、またそれを公的に訴える人たちが出てきたのを見て、
「あ……これ私のことだ。」と、初めて理解した。
『ジェンダーレス』という言葉に、本当にしっくり来て、強く納得できた。
ただそれ以上に、不安も募った……。
それは『私自身が、明らかに周囲と違うもの』という、紛れもない事実だった。
最初のうちは舞い上がって、少し嬉しくもなったのだが、それは隠し通さねばならなかった。
親と祖母は、『こういったもの』を認めないのだ。
寧ろ、気味が悪い不快なものとして取り扱った。
母親は保育士で、性的マイノリティも受け入れられないといけない筈の職業だったのだが、一昔前の基準を言えば、現実にはそれを認めてはいけない職業なのである。
それは児童よりも、その保護者に沿ったものである。
きちんと認める親というものに、マスコミはクローズアップしがちだが、実際には不快感を覚え、感情を子どもに押し付けるか、矯正する方向へ悩む親の方が、実は圧倒的に多い。
特に幼児期や小学生時期は、保護者の暴走が子どもを苦しめる以上に、親の生活基盤を支配する傾向にあるため、それを理解するためには『性的マイノリティを認めない』スタンスに、付く必要性があるのだと思われる。
これは憶測ではなく、実際に児童福祉の職に就いていた経験からの、ザックリとした見解である。
児童福祉職に就いていた時代にも、自分が普段の就業中に出てしまった、性別違和からくる言動に対しての、強い不快感や拒否感は子どもにも伝わるほどに酷かった。
私は今では、違う業界の職業で働いていて、服装も髪型も自由な中で、少しずつ本来の自分を取り戻してきている。
その中で、自分が思ってきた、感じてきたものがある。
それは『性的マイノリティ』であることの、仕事での利点である。
これに気が付くのに、時間がかかったのだが、少しずつ話していこうと思う。
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