詩集『刺繡』

新帯 繭

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都々逸

都々逸『毒逸』

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スマホ片手に 街角座り 眺めたところ 出会いなし

入学式に キャンパス前で 待ち伏せしている ろくでなし

イマドキの 女子大生の 美人さ加減 高嶺の花かと 目を見張る

理系だと 言われ続けて 早幾年で ホントの私 文系なり

昼顔眺め ほくそ笑んでる 私の正体 女顔

モテようと 努力の結晶 薀蓄話 最終的には 結局『顔』

メイクなし スッピン姿で 時代を生き抜く イマドキモテる マスク美人

ピアスより 服装よりも メイクよりも マストなアイテム マスクかな

女(男)と掛けて マスクと説きます その心は 『使い捨て』

冬太り 痩せよと思い 糖質カット ロカボ食品 高タンパク (去年と違う 方法試して 挑戦するも 長丁場) 春の旬にも 食欲増して 結局太る ダイエット

『牛じゃないよ』と ぽっちゃりさんに 『春は馬か』と ビール腹

好きと何度も 鳴く蛙にも 鳴かぬ駆け引き 待ちの知恵

盛る『猿』など まだ序の口だ 打って変るは 盛る『虎』
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