カエルのお姫様と巨人の騎士と百合姫。

新帯 繭

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序章「邂逅」

プロローグ

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「好きです……付き合ってください。」

私は、この言葉を言われるのが、とても困ってしまう。
普通は嬉しい筈なのは、十分にわかっている。
逆に、個人差とでもいうのだろうか?
否、私の場合は、明らかに違っているのだ。
目の前にいるひとによるって?
それは、勿論のことだ。
そんな話をしているのではない。

私は今、目の前の男性に告白されている。
彼が決して、何らかの欠陥があって、私が不満を抱いている訳ではない。
彼が決して、不細工でもない。
寧ろ、少しばかりイケメンなのかもしれない。

違う……そうじゃない。
問題はそこではないのだ。
見方を変えれば、禁断の恋なのだ。
見る角度は、勿論、当人の視点だ。
『昼顔』か、って……?
それも違うのだ。

仕方がない。
答えを言おうか。
私は、見た目も服装も、見るからに一般的には女性だ。
体も、触れる場所によっては、女性と認識される。
しかし、心まで女性という訳ではない。

もう、この言い方で分かるだろう?
…………あー、違う違う。
所謂、『オナベ』ということでもない。

私は、『ジェンダーレス男子』なのだ。
決して、女性でも、男性でもないのだが、体と戸籍は、男性なのである。
私は、目の前のガタイの良い、身長も自分より高い、大柄な男性に告白されてしまった。
彼は、決して同性愛者ではない。
私は、どういう訳か、『女性』として告白されたらしい。
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