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第19話 剣呑
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体が剣を貫いた。
無事であるはずがない。
「グハッ」
膝から崩れ落ちる。
そしてそのまま動かなくなってしまった。
「ハアッハアッ、何とか間に合った」
体を貫かれていたのは盗賊の方だった。
「こっちも倒したぜ」
カイがそう言いながら近づいてきた。
「お前たちに助けられるとはな」
クリスはとても驚いた様子だった。
「お前たちあの盗賊のリーダーを倒してきたのか?」
「そうだよ。僕たち何か掴めたかもしれない」
話は少し戻ってレオとカイが休んでいると盗賊のリーダーが向かってきているのがわかった。なぜわかったのかというと、
「レオ!また盗賊が来る!足音が聞こえる」
「それは本当?」
「ああ!さっきの戦闘で聞いて覚えてたんだ。今度こそ2人でやろう!」
「よし!」
「おい!盗賊そこに隠れてんのはわかってんだぞ」
「・・・」
「こねぇならこっちから行くぞ!」
カイとレオは同時に走り出した。盗賊のリーダーがいる方へ。
「なぜバレた?奇襲してやろうと思っていたのに。こうなりゃしょうがねえ!」
そう言って盗賊のリーダーは向かってきた。しかし、レオは盗賊のリーダーが増えているように見えた。なんと盗賊のリーダーは5人になっていた。そして、レオとカイにそれぞれ向かってきたのだ。何とか攻撃を受け切る。全ての個体に実態があった。
「どうなっているんだ?」
レオは混乱した。しかし、頬をピシャっと叩き冷静になろうとする。焦るな、よく見るんだ。よく見てみるとあることに気がつく。あれか!そしてレオは真っ直ぐ一つの個体に向かっていった。
カイはというと盗賊のリーダーの攻撃を受け切った後目を閉じていた。決して諦めたわけではない。匂いを嗅いでいたのだ。攻撃を受けた際違和感を感じていた。それで、集中して匂いを嗅いでいたのだ。
よし!あれだな。
カイは走り出した。するとレオも走り出している。お互いに目配せをして考えていることが同じだと確信する。盗賊のリーダーも向かってくる。その攻撃を全て受けながらすり抜け、同時に攻撃をする。レオの剣は止められたが、カイの渾身の拳が盗賊のリーダー本体に当たったようで他の分身が消えていく。
「グッ、なぜ俺だとわかった...」
そう言って盗賊のリーダーは気を失った。
「何かの拍子に足を捻ったみたいだね。それで包帯が巻いてあるのが少し見えた。隠してたみたいだけどね」
「薬草も塗ってたぞ。匂いでわかった。おそらくレオが暴走した時に避けて挫いたんだろ」
「なるほどね」
「おいレオ!クリスに足音がふたつ近づいてる!」
「なんだって!いこう!」
「おう!」
話は戻って。
「こんなわけで助けに来れたんだよ」
「なるほどな。お前らよくやったな。盗賊のリーダーは分身スキルを使っていたんだろうな。なかなか強力なスキルだが、力が分散するから本体の身体能力が格段に下がるのが難点だ。まあ、でもお前達が未熟だと思って油断したんだろうな」
「あんなのどうってことねぇよ」
「あんまり調子に乗るな。まあ、でも命を助けられたし今日くらいは調子に乗ってもいいぞ」
「おっさんもっとほめてもいいんだぜ?」
「スゴイスゴイ」
「おい感情込めろよ!」
「はっはっはっはっ」
3人は強敵を倒して緊張感が解けたのか自然と笑い声が出たようだった。
無事であるはずがない。
「グハッ」
膝から崩れ落ちる。
そしてそのまま動かなくなってしまった。
「ハアッハアッ、何とか間に合った」
体を貫かれていたのは盗賊の方だった。
「こっちも倒したぜ」
カイがそう言いながら近づいてきた。
「お前たちに助けられるとはな」
クリスはとても驚いた様子だった。
「お前たちあの盗賊のリーダーを倒してきたのか?」
「そうだよ。僕たち何か掴めたかもしれない」
話は少し戻ってレオとカイが休んでいると盗賊のリーダーが向かってきているのがわかった。なぜわかったのかというと、
「レオ!また盗賊が来る!足音が聞こえる」
「それは本当?」
「ああ!さっきの戦闘で聞いて覚えてたんだ。今度こそ2人でやろう!」
「よし!」
「おい!盗賊そこに隠れてんのはわかってんだぞ」
「・・・」
「こねぇならこっちから行くぞ!」
カイとレオは同時に走り出した。盗賊のリーダーがいる方へ。
「なぜバレた?奇襲してやろうと思っていたのに。こうなりゃしょうがねえ!」
そう言って盗賊のリーダーは向かってきた。しかし、レオは盗賊のリーダーが増えているように見えた。なんと盗賊のリーダーは5人になっていた。そして、レオとカイにそれぞれ向かってきたのだ。何とか攻撃を受け切る。全ての個体に実態があった。
「どうなっているんだ?」
レオは混乱した。しかし、頬をピシャっと叩き冷静になろうとする。焦るな、よく見るんだ。よく見てみるとあることに気がつく。あれか!そしてレオは真っ直ぐ一つの個体に向かっていった。
カイはというと盗賊のリーダーの攻撃を受け切った後目を閉じていた。決して諦めたわけではない。匂いを嗅いでいたのだ。攻撃を受けた際違和感を感じていた。それで、集中して匂いを嗅いでいたのだ。
よし!あれだな。
カイは走り出した。するとレオも走り出している。お互いに目配せをして考えていることが同じだと確信する。盗賊のリーダーも向かってくる。その攻撃を全て受けながらすり抜け、同時に攻撃をする。レオの剣は止められたが、カイの渾身の拳が盗賊のリーダー本体に当たったようで他の分身が消えていく。
「グッ、なぜ俺だとわかった...」
そう言って盗賊のリーダーは気を失った。
「何かの拍子に足を捻ったみたいだね。それで包帯が巻いてあるのが少し見えた。隠してたみたいだけどね」
「薬草も塗ってたぞ。匂いでわかった。おそらくレオが暴走した時に避けて挫いたんだろ」
「なるほどね」
「おいレオ!クリスに足音がふたつ近づいてる!」
「なんだって!いこう!」
「おう!」
話は戻って。
「こんなわけで助けに来れたんだよ」
「なるほどな。お前らよくやったな。盗賊のリーダーは分身スキルを使っていたんだろうな。なかなか強力なスキルだが、力が分散するから本体の身体能力が格段に下がるのが難点だ。まあ、でもお前達が未熟だと思って油断したんだろうな」
「あんなのどうってことねぇよ」
「あんまり調子に乗るな。まあ、でも命を助けられたし今日くらいは調子に乗ってもいいぞ」
「おっさんもっとほめてもいいんだぜ?」
「スゴイスゴイ」
「おい感情込めろよ!」
「はっはっはっはっ」
3人は強敵を倒して緊張感が解けたのか自然と笑い声が出たようだった。
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