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第21話 大都市ガリモオ
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カイが目を覚ました。
「レオ?」
「カイ大丈夫?」
「なんとかな。あんまり記憶がないけど」
「かなりうなされてたんだよ。まってて、クリスを呼んでくる。クリスー! カイが目をさましたよー!」
レオはクリスの元に走っていってしまった。
「そうか、俺は倒れちまったんだったな」
しばらくするとレオがクリスを連れてやってきた。
「おお!カイ。大丈夫そうだな」
「大丈夫にみえんのか? めちゃくちゃ身体がダリィ」
「それだけ悪態をつけるなら大丈夫だろう。今日から出発するがお前は荷車に乗っておけ」
そう言ってクリスが指さす方には荷車があった。
「これ、おっさんが作ったの?」
「運ぶもんが増えちまったからな。この盗賊達も縛って乗せなきゃならんしな」
盗賊達はグルグルに縄で縛られていた。これでは身動きはなかなか取れないだろう。
「よし! カイの支度ができたら出発だ!」
それから1時間ほどして都市ガリモオへと出発した。ガリモオまではあと歩いて1日ほどかかる。レオ達は何度か休憩を取りながらあと2時間ほどで着くというところまで来た。その間盗賊達は何度か暴れて逃げようとしたが、その度にクリスが縄をきつくしめて制していた。この縄はクリスがスキルで生成したものなので魔力も抑えられている。とても便利だ。
「後もう少しだ。お前らしっかり歩けよ」
この頃になるとカイも自分の足で歩けるようになっていた。獣人の回復力はすごいものだなとレオは感心していた。
「俺の顔になんかついてるか?」
「いや違うんだよ。カイはすごいなーと思ってね。尊敬の眼差しだよ」
「何言ってんだ笑。恥ずかしいからやめてくれ。」
和気藹々とこの最後の2時間を歩いた。
そしてようやくたどり着いた。
この辺りでは王都に次いで大きな街。ガリモオ。この街の周りは壁で四角く囲まれていて、その東西南北4ヶ所に門が設けられていて、警備隊が検問している。
「わあ、すごいね。こんな大きな壁見たことないや!」
「王都はもっとすごいからな」
「そうなんだ! 早くいってみたいな」
「そうだ! カイ、これを被って尻尾も隠しておけ」
「わかってるよ」
「よし! じゃあ入るぞ」
そう言ってクリスは門に向かっていった。
「止まれ!」
警備隊員に止められる。
「子供2人と縄で縛ってる大人2人を連れているな。お前、奴隷商人か? この町では禁じられている」
「あぁん? ちげぇよ! この縛ってんのは盗賊でこの2人は俺のツレだ。盗賊に襲われたんでとっちめて連れてきたんだ。」
「怪しいな。身分を証明できるものをみせたまえ!」
「この街こんなに厳しかったか?」
そう言いながら渋々クリスは懐から何かカードを取り出しそれを警備隊員に見せた。
「王国騎士だと? ふざけるな! 偽造カードだな?王国騎士がそんな身なりでこんなところにいるはずがない! お前らコイツをつかまえろ!」
そう言うと、警備隊員が5人現れてクリスをかこむ。
「えらいことになっちまったなこりゃ」
ジリジリとその輪を縮めてくる。そして....
「かかれぇ!」
合図が出た。その合図よりも大きな声で、
「お前らやめろ!」
どこからか声がした。
「レオ?」
「カイ大丈夫?」
「なんとかな。あんまり記憶がないけど」
「かなりうなされてたんだよ。まってて、クリスを呼んでくる。クリスー! カイが目をさましたよー!」
レオはクリスの元に走っていってしまった。
「そうか、俺は倒れちまったんだったな」
しばらくするとレオがクリスを連れてやってきた。
「おお!カイ。大丈夫そうだな」
「大丈夫にみえんのか? めちゃくちゃ身体がダリィ」
「それだけ悪態をつけるなら大丈夫だろう。今日から出発するがお前は荷車に乗っておけ」
そう言ってクリスが指さす方には荷車があった。
「これ、おっさんが作ったの?」
「運ぶもんが増えちまったからな。この盗賊達も縛って乗せなきゃならんしな」
盗賊達はグルグルに縄で縛られていた。これでは身動きはなかなか取れないだろう。
「よし! カイの支度ができたら出発だ!」
それから1時間ほどして都市ガリモオへと出発した。ガリモオまではあと歩いて1日ほどかかる。レオ達は何度か休憩を取りながらあと2時間ほどで着くというところまで来た。その間盗賊達は何度か暴れて逃げようとしたが、その度にクリスが縄をきつくしめて制していた。この縄はクリスがスキルで生成したものなので魔力も抑えられている。とても便利だ。
「後もう少しだ。お前らしっかり歩けよ」
この頃になるとカイも自分の足で歩けるようになっていた。獣人の回復力はすごいものだなとレオは感心していた。
「俺の顔になんかついてるか?」
「いや違うんだよ。カイはすごいなーと思ってね。尊敬の眼差しだよ」
「何言ってんだ笑。恥ずかしいからやめてくれ。」
和気藹々とこの最後の2時間を歩いた。
そしてようやくたどり着いた。
この辺りでは王都に次いで大きな街。ガリモオ。この街の周りは壁で四角く囲まれていて、その東西南北4ヶ所に門が設けられていて、警備隊が検問している。
「わあ、すごいね。こんな大きな壁見たことないや!」
「王都はもっとすごいからな」
「そうなんだ! 早くいってみたいな」
「そうだ! カイ、これを被って尻尾も隠しておけ」
「わかってるよ」
「よし! じゃあ入るぞ」
そう言ってクリスは門に向かっていった。
「止まれ!」
警備隊員に止められる。
「子供2人と縄で縛ってる大人2人を連れているな。お前、奴隷商人か? この町では禁じられている」
「あぁん? ちげぇよ! この縛ってんのは盗賊でこの2人は俺のツレだ。盗賊に襲われたんでとっちめて連れてきたんだ。」
「怪しいな。身分を証明できるものをみせたまえ!」
「この街こんなに厳しかったか?」
そう言いながら渋々クリスは懐から何かカードを取り出しそれを警備隊員に見せた。
「王国騎士だと? ふざけるな! 偽造カードだな?王国騎士がそんな身なりでこんなところにいるはずがない! お前らコイツをつかまえろ!」
そう言うと、警備隊員が5人現れてクリスをかこむ。
「えらいことになっちまったなこりゃ」
ジリジリとその輪を縮めてくる。そして....
「かかれぇ!」
合図が出た。その合図よりも大きな声で、
「お前らやめろ!」
どこからか声がした。
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