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第1章 迷い人・雪の話
第9話 迷い人・雪
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━━━・・・ひとしきり泣いて落ち着いたのか、雪はゆっくりとその体を起こす。
泣き腫らして真っ赤になった目に、ぐちゃぐちゃになった顔を袖で拭いながら、深呼吸をし始めた。
それを見た幸は、ティッシュを差し出す。
雪は差し出されたティッシュを無言で受け取ると、ぐしゃぐしゃになった顔を拭った。
一通り落ち着いたのか、雪が静かに尋ねる。
雪「・・・ここは、幸せだった過去を持つ人と、迷い人・・・つまり私のようなモノが来るお店って幸さんは言ってましたね・・・。」
雪の問に、幸は優しく答える。
幸「仰る通りでございます。ですので、雪様は2度目のご来店でございます。」
膝の上の福を撫でながら、幸は答える。
福は満足気に喉を鳴らしている。
雪「そう・・・あの頃は忘れたくて・・・幸せの形と一緒に、辛い過去も封印してもらったんだ・・・。」
雪は続けながら語る。
雪「そう、私は・・・だからここに来たんだ・・・。
私は・・・私は・・・なんてことをしてしまったんだろう・・・。」
雪はまた目に涙をうかべ、語り続ける。
泣き腫らして真っ赤になった目に、ぐちゃぐちゃになった顔を袖で拭いながら、深呼吸をし始めた。
それを見た幸は、ティッシュを差し出す。
雪は差し出されたティッシュを無言で受け取ると、ぐしゃぐしゃになった顔を拭った。
一通り落ち着いたのか、雪が静かに尋ねる。
雪「・・・ここは、幸せだった過去を持つ人と、迷い人・・・つまり私のようなモノが来るお店って幸さんは言ってましたね・・・。」
雪の問に、幸は優しく答える。
幸「仰る通りでございます。ですので、雪様は2度目のご来店でございます。」
膝の上の福を撫でながら、幸は答える。
福は満足気に喉を鳴らしている。
雪「そう・・・あの頃は忘れたくて・・・幸せの形と一緒に、辛い過去も封印してもらったんだ・・・。」
雪は続けながら語る。
雪「そう、私は・・・だからここに来たんだ・・・。
私は・・・私は・・・なんてことをしてしまったんだろう・・・。」
雪はまた目に涙をうかべ、語り続ける。
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