第2の人生は若返ってから

マユリ

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第5章 エルセバード再び

第68話 意外にも

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「……り。」

「…ま…り…。」

…誰?誰なんですか?
何処か懐かしいような感じがしますが、掠れた声の為か思い出せません。…んっ、良く考えたら、無理に思い出さなくても良いのでは?そう考え始めると最初は声の方に意識を向けていた筈なのに他をみる余裕が出てきます。そうすると、声とは反対の方向のほうが明るい気がします。
…決して今の場所が暗いわけではないのですが…。そう思いながら、私は声とは反対側へと歩いていくのでした。


……あれ?確か明るい方に歩いていた筈なんですが…。目の前が天井と言う事は、私は気が付くと横になっていたって事ですか?少し混乱した頭の中を整理していくと、先程の声は夢の中ですね。そして私はまた倒れて運ばれたのですかね。
これは、今日もベッドの住人となる運命ですか?
私は、一生懸命にそれを回避しようと思いますがよい案が1つも思い浮かびません。
とりあえず身体を起こしましょうかと、身体を動かすと首元に違和感を感じます。私は右手を首元に持っていくとそこには、……ネックレス?がありました。

「…どうして私にネックレスが?」

混乱していると、部屋の扉が開いてアルさんとジルさんが入ってきました。

「マリさん。気がついたのですね。」

「マリちゃん、目が覚めて良かった。」

ホッとしたような二人に私は申し訳なく思います。

「またご心配お掛けしてしまい申し訳ありません。」

私の言葉に二人は、倒れたばかりの私を歩かせた自分達こそ悪かったと言っていますが、彼らは全然悪くないですよね。原因は多分あの光ですし。
って、その光はどうなったのですか?私は疑問に思いアルさん達に問い掛けると、アルさんは私にゆっくりと経緯を話だしました。そして、今は私の首元にあるネックレスをどうしたら良いのか、ザイルさんと話し合いの最中なんだそうです。

……このネックレスが謎の光の原因?

私は思わず怖くなって外れないのか自分で試してみます。

…あれっ?以外と簡単に外れちゃいましたけど?外れたネックレスをアルさん達に見せると二人とも驚いていますが、直ぐにアルさんはそれを自分で持っていたハンカチでくるむと小さな箱を取り出したかと思うとその中に仕舞いこみアイテムボックスの中に入れてしまいます。

「…多分、偶然だと思いますが、外れて良かったです。」

「そうですね。そのままマリさんの元にあるのは不安でしたから良かったです。」

「良かった~。もう心配したんだからね。」

二人とも私からネックレスが外れて本当にホッとした様子でした。その後はザイルさんに私の体調を診てもらい「大丈夫だ。」と言われましたが、今日と言うか、アルさんからオッケーが出るまで暫くベッドの住人が決定してしまいました。
…その上、ジルさんが部屋に付き添いで寝泊まりするそうです。アルさんとザイルさん曰く何かあったときの為だそうです。

……心配してくれるのは嬉しいですが、暇です。ジルさんは部屋に籠りっきりって大丈夫何ですか?と思っていたらテーブルに何か銀細工みたいなものをしています。聞いたらナイフの飾りを造っていたらしく、地雷を踏んでしまった私は、暫くジルさんの話に付き合わされるのでした。

お陰で「眠れないかも。」と言う不安はジルさんの熱意ある話の聞き疲れで無事熟睡できました。



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