第2の人生は若返ってから

マユリ

文字の大きさ
94 / 147
第6章  旅の道のり

第81話 悩み

しおりを挟む
俺の前には不思議そうな顔をしたアルがいる。
本人は本当に俺が言いたいことがわからないみたいだ。普通ブレスレット等のアクセサリーには加護や簡単な魔法石等は取り入れる事は出来る。但し!それは普通1つで多くて2つ、3つとなれば国宝級になるものだってある。それをアルは3つ以上付けた事になる。しかもそんな国宝級でも防御壁を展開するが回数制限があるし、無効化なんて聞いた事も無い。
頭が痛くなり思わず頭を手で押さえる。ジルに肩に手を置かれ

「……せめて隠蔽する事を覚えたのだから成長したと思いましょう。」

と言われてしまった。
……確かに最初に出会ったアルは隠蔽や隠す事などに無頓着で色々あったしな……。って、昔を思い出したらまた頭が痛くなってきたし胃も…。
そんな俺にジルが飲み物を渡さし、それを飲むと痛みが収まっていく。

「……これは?」

「以前アルから貰った痛み止めよ。軽い痛みなら何にでもきくっていうから、…どう痛み収まった?最近胃もいたいって言ってたし。」

「…あぁ、助かった。」

俺は前にいるアルを見る。…その顔だと、まだわかってないみたいだな。…しょうがないが今はこの事は置いておこう。

「アル、それで今後の事だがマリは何がしたいんだ?まっ、強くなりたいのはわかる。前に住んでいた所も遠すぎて帰れないのもわかる。だが、それ以外の何がしたいのか解らないと守るにも守れないだろ。」

「…そうね。魔物を見た事が無いなんて相当隠された場所に住んでいたみたいなんでしょうね。幸いにもマリちゃんも帰ることは諦めているみたいで、住む所を探しているみたいだしね。」

「そうですね。だいたいの話は聞いた事があるのですが、まだまだハッキリとは決まっていないみたいです。「慣れるのが先。」といつも小さな声で言っていますしね。」

「そうか。」

とりあえず、今後マリと色々話などをして何かわかればお互いに情報交換していく事にした。まだマリを狙った奴の事も解らないままだしな。そんな話をした数時間後に俺はマリの夢を知ることになった。
…銀細工も取り扱った道具屋、じゃなかった雑貨屋だったな。

…あの銀細工かぁ。

…話題になり問題も起きそうだな。あれは城などに納められるぐらいの出来だったし、間違いなく国宝級だろ…。まっ、開店前にはアルや俺達の名前を前に出すつもりだから馬鹿な奴以外は寄って来ないだろ。しかし、マリもアル並みに無意識の天才型だったとは、…力はからっきし駄目だけどな。そこら辺の子供より弱かったし、手には傷やタコも何も無い貴族のような手だった。その上常識を知らないが語学力はあるとなれば貴族なのだろうと考えられもするが、マリの様子を見ているとそれもどうかと思われるしな……。
まっ、それはゲカンに着いたらまた考えるとするか!そう思うと俺は部屋に戻るのだった。


~とあるヒトコマ~

ジル
「…そう言えば。」(真顔)

ザイル
「ん、どうしたんだ?」(疑問顔)

ジル
「マリちゃんのブレスレットよ!」(青い顔)

ザイル
「大丈夫かジル。顔色悪いぞ。」(心配顔)

ジル
「それ所じゃ無いわよ。確かアル、マリちゃんのブレスレットに好意ある異性は近づけないようにしたとか言ってなかった?」(青い顔)

ザイル
「ん、あぁ確かに………って……。」(青い顔)

ジル
「…アルが暴走しないようにしないと…。少しマリちゃんを離してみる?」(心配顔)

ザイル
「………。だが、マリを離したアルの方が心配だな…。」(真顔)

ジル
「…それもそうね。止めときましょう。(マリちゃんごめんね。)」(心配顔)

ザイル
「………。…マリのこととなると自重が無いな。ゲカンに着いてからマリにちょっかいを出す奴がいない事を祈ろう。」(心配顔)

ジル
「………そうね。」(諦め顔)

ザイル&ジル
「「でも、やり過ぎだ(わ)ろ。」」





しおりを挟む
感想 41

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

シリアス
恋愛
冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた

今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。 レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。 不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。 レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。 それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し…… ※短め

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

処理中です...