第2の人生は若返ってから

マユリ

文字の大きさ
118 / 147
第8章 日常と非日常

第105話 町散策

しおりを挟む
「マリさん。良かったら一緒に町の方に行って見ませんか?」

朝起きてきて皆でご飯を食べている時、突然アルさんから誘われました。

「…そうだな。二人で行ってくるといい。町中にある露店とか良いものがあるしな!色んな店を見るのはマリの将来の為にもなるだろ。」

最初は、ジルさんも一緒に行きたいといっていたのてすが、ザイルさんに「ジルに少し話があるから後で町で会えたら合流しよう。」そう言われて二人で出掛ける事になったのは良いのですが、……二人だけだと変な感じです。何か胸がドキドキしますね。
そうだ!きっとこの町に着いたばかりの時、沢山の視線を感じ過ぎたせいですね!だからアルさんと二人だけになった事にドキドキしたのではなく、またあの視線に晒されないといけないかもと思ったからドキドキしたんですよ!
何となくそんな理由とは違うと思いつつも、そう自分に言い聞かせる。

…そうしないといけない。…そんな気がする。頭の中、…奥の方からこの気持ちについて考えるな!考えては駄目だと声がする。

「…リさん。マリさん。大丈夫ですか?」

アルさんに声を掛けられて我に返りました。少しボーッとしていたみたいですね。なんか声が聞こえた気がしましたが、気のせいだったのでしょうか?

「スミマセン。なんか少しボーッとしていました。もう大丈夫なので行きましょう。町の散策楽しみですね。」

そう言って私は少し先に歩き出そうとすると、いつものように手を握ってくるアルさんにまたドキドキしてきましたが、深く深呼吸をして町の方に目を向けます。その後は、まだドキドキはしますが町の中のエルセバードとは違う作りの町並みや、新鮮な見たこともない色や形の魚介類に私の心は先程よりは落ち着いた気がします。

…所で今回は視線をそんなには感じなかったのですが、どうしたのでしょうか?
この町の特徴なのに…。不思議なこともあるんですね。
そんな事を思いながらもアルさんと町の中を歩いて回ったのでした。



~とあるヒトコマ~

剣士A
「おい、あそこから歩く男。隠しているがかなり強いぞ!少し後をつけて行く……あ、あれ?身体が動かない!」(焦り顔)

武人B
「あ、あの強そうな人と手合わせ願いたい。少し見て……。か、身体が……。」(困惑顔)

魔術師C
「あの魔力の流れは!間違いない「孤高の…」……(こ、声が出ない?)」(驚き顔)

その他にも、辺りに動かない人達多数。
そんな彼らは顔を見合わせ原因の先を見る。そこには幸せそうに笑っている一人の凄い美男子と、女の子がいた。

ABCその他
「「「「「絶対、彼の仕業だ。」」」」」(驚き顔)

一同は少しの怖さもあるが、更に「手合わせ」を願い出てみたくなった。そう思った瞬間に1人1人に向かって発せられた魔力の塊に一同は気を失いそうになる。実際に数名は気を失っていた。

ABCその他
「「「「「……あれは、絶対に近づいたら危険なレベルだ。下手したら死ぬ!いや、殺される。」」」」」(焦り&恐怖顔)

そんな訳で「手合わせ」を願い出る者はいなかった。勿論、目線さえ彼らは合わせなかった。



~とあるヒトコマ パート2~

ジル
「ちょっと!どうせ町に出るんなら皆で行けば良かったじゃない。」(不満顔)

ザイル
「悪かったな。だが、アルがもう限界だったんだよ。」(遠目めした顔)

ジル
「アルが限界?」(疑問顔)

ザイル
「マリさん、マリさん煩くてな…。あのまま掘っといてらヤバかった……。」(呆れ顔)

ジル
「…………。」(呆れ顔)

暫しの沈黙

ジル
「あら?噂をしたら、あれアル達じゃない?」(真顔)

ザイル
「どれ、本当だな。……っていうアルの奴。」(呆れ顔)

ジル
「どうしたのよ。ザイル」(真顔)

ザイル
「…アルの魔力意識してみたらわかる。」(呆れ顔)

ジル
「…魔力って、苦手なのに…。一応やってみるけど、……って…アル……。」(呆れ顔)

ザイル
「視線を合わせた奴動けなくした上、…あっ、殺気まで投げやがった…。」(苦笑い顔)

ジル
「何もそこまで…。って、もしかして二人の邪魔されたくなかったからだったりして!なんてね。流石にそこまでじゃないわよね。ああ言う人達が煩わしいか…」(笑い顔)

ザイル
「…あり得るぞ。」(暗い顔)

ジル
「…えっ?」(驚き顔)

ザイル
「今日、お前がアル達と出掛けるの一緒に行こうとしたの俺が止めただろ。あの時も、アルの奴無意識だろうが少し同じの出ていたからな…。まっ、本当に微量だから普通は気づかないレベルだろうけどな。」(暗い顔)

ジル
「…………。(たった一日も離れただけで?)」(呆れ顔)

また暫しの沈黙
ふとザイルアル達とは反対側を向く。

ザイル
「見てみろあのアルの顔…。マリには悪いが、アルは任せた!行くぞジル。」(真顔)

ジル
「……そうね。マリちゃんには悪いけどアルの心の平穏の為にも今日は二人にさせてあげましょう。」(真顔)

そう言って二人は反対側に消えていった。
しおりを挟む
感想 41

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

シリアス
恋愛
冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた

今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。 レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。 不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。 レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。 それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し…… ※短め

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

処理中です...