第2の人生は若返ってから

マユリ

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第9章 初めての対峙

第114話 ジルさんと……

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私はジルさんと共に裏庭の花を眺めながら先程の光景を思い出しました。
ジルさんは何事もなかったかのように座っています。ほんの数分前の事もなかった事にしたいのですかね?

そう数分前にまた、ジルさんの弟が現れたのです。それも本日2回目です。一度目は前回のように声をあげながら近づい来たかと思えば、家の結界によって飛ばされ、それから暫くしてまた現れてまた飛ばされたのです……。

その際、チラッとジルさんを見ると……。怖かったです。笑顔なんですが怖かったです。

「マリちゃん、このお菓子美味しいわよ♪流石アルとザイルね。」

…スルーです。弟の存在スルーです。私もここはスルーした方が良いですよね?ジルさんの廻り、少しだけ気温が下がっているのは気のせいじゃないですよね?

「あら、マリちゃん食べないの?」

そう言ってジルさんは私にお菓子を進めます。

「頂きます。…あ、美味しい…。」

「でしょう!このお菓子も美味しいわよ♪」

……また声が聞こえてきました。3回目ですよ。あ、ジルさんの笑顔が……。

そう思った瞬間、ジルさんは自らのボックスから何か取り出すと、立ち上がり弟さんに向かって投げました。それは見事に彼に当たると瞬時にその何かは広がると真っ白な四角い人一人入る程の大きさになり彼が見えなくなりました。…声も聞こえないですね。
それを見届けるとジルさんは座り紅茶を飲みます。

「……ジルさん、彼は大丈夫なの…」

「ん?何の事かしら?マリちゃんたら、この場所には私達以外誰もいないわよ♪」

「………。」

その後その白い物体に触れる事はなく時間は過ぎていき、家の方から音がしてアルさん達が帰ってきた事がわかりました。そしてその足音は私達の所に向かってきます。

「お~い、今帰ったぞ…って、…なんだあれは?」

「マリさんジルさん、只今戻りました。」

ザイルさんは流石に突っ込んでくれましたが、アルさんはスルーしましたよ。

「なんだあれはって何を言っているのかしら?」

「いや、だからあの頃白い…」

「な・に・も・な・い。そうでしょ?」

「「…………。」」

笑顔でそう答えるジルさんに私とザイルさんは何も言えなくなりました。

「ま、とりあえず中に入ったらどうだ?こっちの片付けは俺達がするから。」

「そう?ありがとうザイル。」

ザイルさんのその言葉にジルさんは私の手をとり中へと向かいました。その際後ろを振り返ってみると、ザイルさんはあの白い物に近づいて行っているのが見えた。

これで一安心です。……よね?
アルさんは、笑顔で私達を見送っています。そのアルさんに手を振って私は中に入って行くのでした。



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