第2の人生は若返ってから

マユリ

文字の大きさ
132 / 147
第10章 暴走する人達

第118話 ザイルの苦悩

しおりを挟む
頭が痛い…。それに胃も痛くなってきた。
俺は目の前の光景を見て頭を抱える。若い時はジルに振り回され、ジルも俺と結婚して子供が出来大きくなるにつれ、多少は落ち着いてきた。(たまに武器の情報を手に入れて振り回されるが、それぐらいだ。)

それがアルと出会い、ほっとけなくて気がつくと一緒に良くいた。またコイツが、変な所で常識がない!まっ、廻りにそんな事を教えてくれる奴も居なかったんだろう。廻りは汚い大人ばかりだったみたいだしな。会ったばかりのアルは酷かったなぁ……。
あんな目をする子供見たことがなかった。
だから余計に気になったんだろう。俺達と関わっていく中で少しだが性格も丸くなってきたが、そんな中でアルが自分が使用出来る魔法を皆出来ると本当に思っていると知った時は驚いた。
小さな子供が当時S級になったばかりの俺と同じ、いやそれ以上の魔法を意図も簡単に使用していたからな。

このままではいけないと、話をしたんだが、なんせ自重を知らない。本人は貴族そのものを嫌っているし…。(腐っている貴族が廻りに居すぎたからな。)1つの提案として冒険者を進めたが、本当になるとはなぁ……。確かに、S級まで上れたら、仕事も自由に選べるし国にも縛られないとは言ったが……。

史上最小年の短期間でS級までのしあがり、その上容姿も最高ランクとなれば逆に注目を浴びているのに本人にその自覚がない。
廻りの国はアルを利用しようと姫達を宛がおうとするが、それが余計にアルの人嫌いに拍車をかける悪循環に陥ってしまった。(悪いことに、アルを見た姫達はアルに惚れてしまうから質が悪い。)
今や、ギルドにすら顔を出すのを嫌がり、俺達が対応したりするときもある。
アルの場合、S級を越える力があるのを各国に認められているらなぁ……。ギルドからS級以上のランク作りの話し合いさえあるからなぁ。

っとそれより、アルの事も慣れてきた所今度はマリだ。
マリも本人は自覚がないが規格外だ。まず、俺達さえ察知が出来ない気配、アイテムボックス。それに見たこともない紙やペン、それに関する知識。その上何も無いところから鉱物を造り出す力、更にそれを自在に操り物を加工する力(それも国宝級)。

目をつけられたら大変な力だ。それなのに次は食材を造りだしたぞ!どうなっているんだあれは?そんな魔法見たことも聞いた事もないぞ!最初はアイテムボックスから出したのかと思ったが、魔力の流れから、あれは出した物ではなく造りだした物だ。

……考え方では恐ろしい力になる、もし籠城してもマリ一人で兵の武器や食料を賄えてしまうのだから…。バレたら大変な事になってしまう事確実だ。それをマリ自身が認識していないのも問題だけどな。

……頭が痛い。もう、手っ取り早くアルがマリとくっ付けば話が早いんだがなぁ。マリに手を出せばアルがマリを守る名文が出来るしなぁ。S級に手出し禁止と、各国でも取り決められているしなぁ。(昔どっかの馬鹿国王がS級冒険者の妻に惚れててを出そうとして国が滅んだ事があってから。)馬鹿じゃない限り手出ししてこないだろう。

……あぁ~胃が痛い。
しおりを挟む
感想 41

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

シリアス
恋愛
冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた

今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。 レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。 不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。 レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。 それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し…… ※短め

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

処理中です...