第2の人生は若返ってから

マユリ

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第11章 想い

第131話 それぞれの思い

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その日の夜 ザイルside

「お、ジル。マリはもう寝たのか?」

俺は椅子に座ったままジルに話しかけた。

「ええ、寝たわよ。…本当はもう少し早く戻ってこようと思ったんだけどね。」

そう言ってジルは自身の後ろを見ずにため息を吐く。それで納得してしまった。マリは寝付きのよい方だ。と言うか、例の女の話を信用するのなら眠りが必要で身体がそれを求めていたのだろう。そんなマリをアルとジルの二人が部屋に送って行ったのはいいとして、少し時間がかかりすぎている気がしたと思ったら、多分…嫌、確実にアルが離れたがらなかったのだろう。

マリを部屋に送って寝るまで見守るのはジル一人でも良かったんだが、アルが付いていくって聞かなかったんだよなぁ…。こうなるならあの時付いていくのを阻止しとけば……。

……無理だな。
アルがマリから離れるわけがないしな。

取り敢えず、気持ちを切り替えるとジルとアルを椅子に座らせる。そして昨日起きた事の話に入るのだった。




その日の夜 ジルside

昼間に好きな花を弄ってガーデニングをしたマリちゃんは、夕御飯の時間には船を漕いだ状態になっていた。

…見た目もそうなんだけど、今の姿は本当に幼い子供に見えてしまうのはしょうがないと思う。

私はそのマリちゃんに声を掛けながら食事を食べやすくセットしていくアルを横目にザイルに向き合う。

「ご飯を食べ終わったら。マリちゃんを部屋まで送って行くわ。」

「そうだな。ちゃんとベッドで寝るか確認迄してくれ。あれでは部屋に入った瞬間に寝かけないぞ。」

その後、ご飯も食べ終えるとフラフラと部屋に歩いて行くマリちゃんにアルが抱いて行こうとしたのだけど。

「…歩く…。」

と、ウトウトしながらもそう言ったマリちゃんにアルが逆らえる筈もなく心配そうな顔で、手を繋いで歩いて行く。部屋に着くと案の定マリちゃんは崩れ落ちるように倒れるよう寝てしまい、それをアルが支えると抱き上げてベッド迄運んでいった。

この様子では朝まで起きないわね。そう思いザイルの元に戻ろうと思ったのだけど、そこからが長かった。

アルはマリちゃんにクリーンの魔法を掛けると、掛布を整え、脱いだブーツを揃えて置く。ベッドの側には飲み物を準備していた。そしてベッドの側に椅子を出して腰掛けると寝顔を眺めていた。

「……アル?」

「心配ですし、もう少しだけ様子を見てみましょう。」

そう言ったアルは静かにマリちゃんを眺めて座っている。確かにそうね。心配だしそう思っていたのだけど……。
…アルはそこからが長かった。
……これならザイルと交換して残っていれば良かったわね。(ハァ~。)




その日の夜 アルside

夕食時になる頃には疲れたのか、マリさんはウトウトしていました。
とても楽しそうにガーデニングをしていましたからね。あの時もっと休息を入れるべきでしたね。
私の落ち度です。
あまりにも楽しそうに笑っていたので、それを見ていたくて止めることが出来ませんでした。

食事は最低限の動きで食べれるように食器を移動しながら見守ります。その後は部屋までふらつくマリさんを手を繋ぎながら見守ります。
本当は抱いて行こうと思ったのですが

「…歩く…。」

と言われてしまっては無理には出来ませんし、でもふらつくマリさんは何時寝てしまっても可笑しくない程でした。
実際に部屋の一室ドアに着くと落ち着いたのか崩れ落ちるように寝てしまいました。
まぁ、床に倒れる前に抱き上げましたけどね。
部屋に入りマリさんをベッドに横にすると、マリさんが夜中喉が乾いても大丈夫のようにベッドの側にミニテーブルを出し飲み物をセットします。
そして傍らに椅子を取り出して座るとマリさんを眺めます。

もう少し貴女に甘えて欲しい。

そう思うのはいけないことなのでしょうか。






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