XYZ

天国からの使者

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3.異変

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そして、時は放課後。

私はかおりをよく行く喫茶店や、ゲームセンター、そして少し離れた商店街に連れて行った。

やっぱりかおりはどこに出ても周囲の目を引く。
かおりはどこに連れてっても
「こんなの初めてー!」
と言って目をキラキラさせている。
なんか、天使みたい...

辺りが少し暗くなってきて、もう帰ろうかというときに、私は口を塞がれて狭い道に引きずり込まれた。
「ーー!?」
どんっ、と押されて
「何すんだボケ!!」
と怒鳴ると、背の高い男に数人で囲まれていた。
ふと後ろを見るとかおりが半泣きの顔でこちらを見ていた。

男たちは
「ねぇ、お嬢ちゃんたち~暇なのぉ~?だったら俺らと遊ばねぇ~?」
なんてニヤニヤしてる。

さすがにヤバい状態だと分かった。
なんとかしないと...

「...んぁ?きもいんだよとっととそこどけよ」
←相変わらず、口が悪い
すると、さっきまで笑顔だった男の顔がいきなり変わった。←まぁ
、当たり前
「...っ!なんだとこのアマ!」
と男が一人、殴り掛かってきた。
(...やっぱりそうくるか。てか短気なやつ...)

私は力には自信があった。子供のころ趣味で空手をやっていた。
中学でやめたけど、一度だけクラスの男子をぶっ飛ばしたことがある(*よいこは真似しないように)
だから数分、いや、数秒でも稼げると思った。その間にかおり逃げてもらわないと。
こんな綿菓子天使に怪我なんて負わせられない。
そう思っていた。

しかし、男の攻撃を交わそうとした刹那、私の腹部に激痛が走った。
「ぐはっ...!?」
私の体は抵抗する間もなくぶっ飛ばされ、地面に叩き付けられた。
(あ、れ、大人の男ってこんなに強いの?)

男は倒れた私を不敏そうに見下ろしている。
「ごめんねぇ~、ぶっちゃけいうと~俺らはキミじゃなくて、あのゆるふわな天然パーマちゃんが目当てなんだよねぇー」
「...!やばっ。かおり、にげ...」

私がそう言い切る前に、一気に辺りの気温が20度ぐらいさがった。

突然体が凍りつくような感覚。

はっ、とかおりを見ると、そこにはさっきまでと全く違うかおりがいた。

全てを凍りつかしそうな、まるで、生き物を感じさせない目を静かに光らせて男たちを睨んでいた。

そして、たじろぐ男たちに

「X、Y、Z」

と凍りつくような声で言いはなったんだ。


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