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4異世界でネコになりましたが、魔法使いにお家へ返されました。
4-9異世界でネコになりましたが、魔法使いから両親に秘密が暴露されました。
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カナ用の料理は、他の皆と同じようなメニューが小皿に少しずつ盛られて運ばれてくる。
ホットミルクは食前酒の代わり、前菜もカナが一口で食べられるようにと超小盛でいて飾り付けも美しいモノが並んだ。
(料理長さすが。晩酌のおとも盗ってごめん)
いっさいの手抜きなく、超小盛で美しく装飾された料理の面々を見て、カナは心の中で謝罪しておいた。
料理長のためにも、「ルーシュに盗られた鞄は早々に取り返さなければ」と思いながら目の前の美味しいごはんに舌鼓を打つ。
(あったかいごはんは美味しいわー。猫舌なのがちょっと残念)
ほくほくと湯気が残る状態で運ばれてくる料理たちを見て、カナは心底そう思った。
食事が終わり、デザートが運ばれてきたタイミングで、ルーシュが口を開いた。
「で、さっそくですがご相談があります」
「こちらでご協力できることなら何でもいたしますわ、ルーシュ様」
お母様が目を潤ませてそうルーシュに嘆願する。
お父様も大仰にうなずき、ルーシュに向けて期待を込めた眼差しを送っている。
カナはというと、目の前に運ばれてきたデザートのゼリーをペロペロと美味しくいただいていた。
(美味しい……このまま現実逃避をしていたいなー)
今から始まるであろう相談が憂うつで仕方なく、目の前にある美味しいデザートさまのことだけ考えていたい。
けれど、もう逃れられないらしい。
ちらりとルーシュへと視線をやれば、まっすぐと両親に視線が向いていた。
(あ、これもうホント、逃げられないやつだなー)
カナがため息をゼリーで飲み込むと同時に、ついにルーシュはカナが恐れていることを話し始めてしまった。
「カナさんにかかった呪いのことなんですが、少し視ただけでは、解呪の方法までは分かりませんでした」
「……そう、ですか」
(そうなんだー。ちょっと安心)
「ですが、ネコの状態にあっても、どうやらカナさんには自我があるようです」
(あーやっぱり……それ、言っちゃうよねー)
お皿までキレイに舐めあげたカナは、もう逃げ場がなくなってしまったことを悟った。
ホットミルクは食前酒の代わり、前菜もカナが一口で食べられるようにと超小盛でいて飾り付けも美しいモノが並んだ。
(料理長さすが。晩酌のおとも盗ってごめん)
いっさいの手抜きなく、超小盛で美しく装飾された料理の面々を見て、カナは心の中で謝罪しておいた。
料理長のためにも、「ルーシュに盗られた鞄は早々に取り返さなければ」と思いながら目の前の美味しいごはんに舌鼓を打つ。
(あったかいごはんは美味しいわー。猫舌なのがちょっと残念)
ほくほくと湯気が残る状態で運ばれてくる料理たちを見て、カナは心底そう思った。
食事が終わり、デザートが運ばれてきたタイミングで、ルーシュが口を開いた。
「で、さっそくですがご相談があります」
「こちらでご協力できることなら何でもいたしますわ、ルーシュ様」
お母様が目を潤ませてそうルーシュに嘆願する。
お父様も大仰にうなずき、ルーシュに向けて期待を込めた眼差しを送っている。
カナはというと、目の前に運ばれてきたデザートのゼリーをペロペロと美味しくいただいていた。
(美味しい……このまま現実逃避をしていたいなー)
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けれど、もう逃れられないらしい。
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