拾ったものは大切にしましょう~子狼に気に入られた男の転移物語~

ぽん

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2巻

2-3

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 第2章 新生活 ~ポーレット~



 3


 翌朝、イオリはいつもと同じように軽く運動をして、双子を起こした。
 双子はニッコリ笑うとイオリとゼンに抱きつき、挨拶をする。
 身支度みじたくを終えて食堂に下り、ダンとローズに挨拶をしながら朝食を食べた。
 準備はとっくに出来ている。それぞれ、持ち物を腰バッグに詰め込めばいいだけだ。イオリが装備している腰バッグは魔道具であり、見た目以上に物が入るのだ。
 そろそろ行こうかなと思っていると、トゥーレとマルクルがやってきた。

「お迎えに来ましたよ」
「あれ? 来てくれたんですか?」

 トゥーレは微笑んで答えた。

「ええ。あるじのお願いです。それでは、ダンさん。お預かりしますね」
「あぁ、頼みますトゥーレさん。イオリ! 双子、ゼン! またな。行ってこい!」

 ダンがニカッと笑った。
 イオリも笑って手を上げた。

「お世話になりました。行ってきます!」
「「またね。バイバイ」」
「バウ!」

 イオリ達はトゥーレ達に連れられて宿を出た。

「行っちまったな」
「でも、双子ちゃん、またねって」
「ああ、また来るさ」

 宿屋の主人夫婦は微笑みながら、イオリ達が出ていった扉を見ていた。


「今日も馬車に乗っていただきます。どうぞ」

 トゥーレがイオリ達を馬車の元へ案内する。

「「馬車ーー!」」

 喜ぶ双子を見て、マルクルが振り返ってイオリに聞く。

「馬車が好きなのか?」

 イオリは苦笑した。

「はい。旅のために、自分達の馬車が欲しいんですよ。改造もしたくて、今は材料集めしてます」
「高いのが欲しいわけじゃないのか?」
「ある程度の丈夫さは欲しいですけど、貴族様のような派手さはいらないです」
「それなら紹介出来る店がある。荷馬車とか旅用の馬車とかを扱ってる店の中でも、良心的な値段だ。今度行くか?」

 イオリは思わず手を挙げて言った。

「行きます! お願いします! 相場が分からなくて、一度見たいと思ってたんです」
「じゃあ、近々行こう」

 役に立ったと喜ぶマルクルに、トゥーレはあきれた目を向けた。

「そろそろ、出発しますよ? テオルド様がお待ちです」

 馬車が動き出すと体が揺れる。
 イオリは頭の中で馬車の改造する場所をイメージする。
 いそうになるのを我慢するイオリをよそに、双子とゼンは嬉しそうに馬車のことをトゥーレ達と話しているのだった。


「着きました」

 トゥーレの言葉と同時に馬車が止まり、扉が開かれた。
 先日訪問した時とは異なり、使用人や兵士がズラリと並んでいた。

「えっ……この中を歩くんですか? 嫌なんですけど」
「これからイオリは屋敷を出入りします。不審者ではないと使用人達にも教えないといけません。通常はお披露目ひろめ夜会やかいなども行われますが、今回は省きます。まぁ、儀式だと思ってください」

 イオリの言葉にトゥーレが答える。

「えーーー。……分かりましたよ。はぁ……」

 夜会などとんでもないという様子のイオリ。
 初めにトゥーレとマルクルが馬車から降りて、次にゼンと双子が飛び出した。
 最後にイオリが出ると、並んでいる使用人達が一斉に頭を下げた。

「……えーっと。公爵家の皆さーん。冒険者をしてます、イオリと申します。こっちは、従魔のゼンと双子のスコルとパティです。今日からお世話になります。よろしくお願いします」

 結局、無視が出来ないイオリであった。
 使用人達は笑顔で迎えてくれた。
 その中から、公爵家執事しつじのクリストフが前に出てくる。

「イオリ様。ゼン様。スコル様。パティ様。公爵家使用人一同、喜んでお迎えいたします。必要なことがございましたら、何でもご相談ください」

 クリストフが頭を下げると、みんなが一様に頭を下げた。

「あぁー! そういうの慣れてないんで、せめて様呼びだけでもやめてください!」

 クリストフはクスッと微笑んで頷いた。

「承知いたしました。旦那様方がお待ちです。ここからは私がご案内しましょう」


 △ △ △


 連れてこられたのは前回の部屋とは違う、はなやかな部屋だった。クリストフの説明では、公爵が大事な客と会う時用の部屋とのことだ。
 部屋にいたのは、前回と同様のメンバーと、屈強な体格の男性――冒険者ギルドのマスターであるコジモだ。

「イオリ。待っていた。さぁ、こちらへ」

 テオの言葉にイオリは一度頭を下げて、彼らに近づいた。
 中央にテオ、左右にニコライとヴァルトが立ち、それぞれの従魔も並んでいる。
 その左側にノア、エドガー、フランが立っている。
 右側にはギルドマスター――通称ギルマスとトゥーレ、マルクルが並んだ。
 キョロキョロする双子にマルクルが手招てまねきした。

「スコルとパティはこっちにおいで」

 イオリが双子に頷くと双子はタタタと走り、マルクルの隣に立った。

「これより、冒険者イオリを公爵家専属とする契約を結ぶ」

 ノアの言葉でテオが前に出た。
 おごそかな雰囲気に慣れないイオリは、モジモジしてゼンにくっつく。

「イオリ。君との出会いを神リュオンに感謝する。公爵家はポーレットの発展とイオリの安全を約束する」

 テオが右のてのひらを差し出して言った。

「では。ノア」

 テオはノアから指輪を受け取ると、イオリの左の親指にはめた。

「この指輪の石と模様もようは我がポーレット家のあかしだ。これを持つ者は、我々が信頼する人物であると認められる。何かあった時に役に立つ。持っていてくれ」

 イオリは指輪をまじまじと見る。中央には角度次第で赤色にも青色にも見える石がはめ込まれ、左右には幾何きかがく的で説明がしづらい模様が彫られていた。
 顔を上げるとイオリはテオに伝えた。

「ありがとうございます。指輪に見合う行動を心掛けます」

 テオはその言葉に深く頷き、微笑んだ。

「ギルマスも確認したな。これよりイオリは公爵家の庇護下ひごかにある。よろしく頼むぞ」

 ギルマスは胸に手を当てた。

「確認しました。おめでとうイオリ。さらなる活躍を期待している」

 イオリは無言で頭を下げた。

「さぁ! 堅苦しいのは終わりだ。我々の家族になったイオリを祝おう!」

 テオの言葉で部屋は和やかな雰囲気に包まれた。


 部屋にいた面々は、そろって晩餐会ばんさんかいが行われる広間に移動した。
 広間には、昼間にもかかわらずシャンデリアがともり、中央の大きなテーブルには沢山の料理が並べられていた。
 そこで待っていたのは公爵夫人のオルガだった。

「さぁさぁさぁ。まずは乾杯かんぱいしましょう。皆さんにグラスを!」

 オルガの言葉で、早速乾杯が行われて晩餐会が始まった。

「母上! イオリを紹介します。5年前にクロムスを助けてくれた、イオリとゼンです。そして、イオリの家族の双子のスコルとパティ。イオリ! 母のオルガだ」

 ヴァルトの紹介でイオリはオルガに挨拶をした。
 するとオルガが言う。

「まぁまぁまぁ! はじめましてイオリさん。ゼンさん。スコルさん。パティさん。ようこそ、ポーレット公爵家へ。歓迎します!」

 にこやかに笑うオルガは、ヴァルトと同じ、華やかな金髪に整った顔立ちをしていた。

「はじめまして公爵夫人。恥ずかしながら礼儀というものを知りません。お許しを。お会い出来て光栄です。これからお世話になります」

 オルガは、申し訳なさそうにするイオリに、首を横に振る。

「いいえ。立派に挨拶出来ていますわ。公爵夫人としてうやまう必要はありません。どうか、友人の母だと思って、仲良くしてくださいね」

 イオリは微笑んでゼンと双子を呼んだ。

「ありがとうございます。さぁ、ゼンも双子もご挨拶だ」

 ゼンがオルガの前に座った。

『はじめまして、イオリの従魔のゼンだよ。オルガ、よろしくね。仲良くしてね』

 続いて、双子は手を上げて挨拶をする。

「スコル!」
「パティ!」
「「ヴァルトのママ。よろしくお願いします」」


 挨拶を受け、オルガはゼンと双子を抱きしめる。

「まぁまぁまぁ! なんて可愛らしいの! 皆さんよろしくね。仲良くしましょう」

 双子はおおらかなオルガに安心したのか、しっかりとなついている。

流石さすが、母上だな。人見知りの双子がもう甘えてる」

 グラスを持ったヴァルトがそう言うと、イオリは申し訳なさそうな顔をする。

「すみません。追々、敬語を教えます」

 しかし、ヴァルトは笑って言う。

「双子も学んでいるのではないか? 私が初めて会った時の2人はもっとひどかった。今回は、母上に『お願いします』と言えてたぞ?」
「あぁー」

 ヴァルトの指摘に、イオリは一応納得するのだった。


 テーブルに載った料理は、塩味の焼き物と煮込みばかりでパンも硬かった。
 これらも美味しいのだが、イオリが来たことで、これからの公爵家の食卓は変わっていくだろう。
 ある程度の時間が経った頃、イオリはオルガに話しかけた。

「オルガ夫人?」
「はい? どうしました、イオリさん。沢山召し上がっていますか?」
「ありがとうございます。沢山頂きました。あの……ヴァルトさんから花壇のお話はお聞きになっていますか?」

 オルガは顔を綻ばせて答えた。

「えぇえぇえぇ。あの素敵なお話ね! 是非、協力させてちょうだい!」

 イオリはほっとした顔をする。

「ありがとうございます! 花壇にはオルガ夫人の好きな花も植えますが、ハーブも植えたいと考えています。カモミールのお茶をお飲みになるとか?」

 オルガは手を叩いて微笑んだ。

「そうなの! 紅茶より軽く飲めて気に入っています。時々、頼んで採取してきてもらうのよ?」

 イオリは頷き、話を続けた。

「カモミールなどの口に出来る野草やそうも植えたいんです。消臭や料理にも使えます。その他には、飴に混ぜ込んでみて、体のやしに効果があるのか実験したいんです」

 イオリの話を聞き、真剣な表情になったオルガは侍女じじょを呼んだ。

「えぇえぇ。ヴァルトから聞きました。試してみましょう。お好きになさって。ボーの他にも手を貸せる人材がいます。この者は侍女がしらのモーナで、カモミールのお茶にも興味を持っています。紅茶などのお茶に関して、うちの侍女は詳しいのよ? 助けになるわ」

 オルガの言葉を聞き、イオリは嬉しそうな表情を浮かべる。

「ありがとうございます! モーナさんよろしくお願いします!」

 オルガとモーナは微笑んで頷いた。
 さらにイオリは話す。

「これから甘いお菓子が増えていくはずです。その場合、お茶も活躍すると思うんです。流行を作るには、きっと女性の力が必要です」

 オルガは片目をつぶり笑った。

「よくお分かりね。今でも、貴族のお茶会には甘味として芳醇ほうじゅんみつが求められます。社交の場は商売の良い機会ですし、イオリさんのお菓子は蜜に代わる強い武器になるわ!」

 イオリは静かに頷くと、周囲の男性陣にも聞こえるように話し始めた。

「砂糖を利用したおやつを数点ご紹介しようと思います」

 手始めに、以前教会でニコライ達に振る舞ったクッキーを出した。

「前回は一番シンプルな物を出しましたが、今日は色々試してみました」

 ナッツ入りの物やドライフルーツを刻んだ物を取り出す。形もハートや花の物を作って持ってきている。
 大人だけでなく、双子とゼン、カーバンクル親子が食べている間に、モーナに手伝ってもらいながらカモミールティーをれた。

「まぁまぁまぁ、なんて美味しいの!」

 初めてクッキーを口にしたオルガとテオが驚いている。

「口の中でホロホロと崩れるな。また、お茶との相性もいい」

 イオリはさらに、プリン、飴、ナッツのキャラメリゼなどを次々と出していった。

「これには、イオリの作った砂糖が使われているのだな?」

 テオの質問にイオリは頷き、答えた。

「それだけではありません。お菓子……甘いお菓子をスイーツと呼びますが、スイーツの多くは小麦粉と牛の乳が必要なんです! だから、酪農家は大切な存在なんですよ」

 それにヴァルトが同意して言う。

「スイーツだけじゃない。イオリは料理にも乳を利用している。いつものミルクスープではなく、もっと濃厚でまろやかだった。牧場で働く牛乳屋の家族は、公爵家で保護するべきだ!」

 テオは頷き、苦笑した。

「分かった、分かった」
「では……今日は最後にこれを」

 イオリは黄色くてフワフワした物を出した。
 スイーツへの興味が尽きないオルガは、身を乗り出して尋ねる。

「それは?」
「スポンジケーキと言います。これにも乳と小麦と砂糖が使われています。クリストフさん。皆さんに切り分けていただけますか」

 イオリがお願いすると、クリストフはサッとイオリの横に来て切り分ける。クリストフは、スポンジケーキのあまりのやわらかさに驚いていたが、公爵家筆頭執事なだけあって、無駄な言葉を発することなく切り分けていく。

「そして、見ていただきたいのはこれです」

 イオリは鍋を2つ出し、ゼンに頼んでその1つに魔法で氷を作ってもらった。そして、もう1つの鍋を上に重ねて牛の乳と砂糖を入れた。

「これは通常の乳ではなくもっと濃厚な乳です。俺は生クリームと呼んでいます。牛乳屋の親父さんの話では、数頭からしか採れない希少な物らしいです。もちろんそのままでも飲めますし、料理にも使えますが、今日はこうやって使ってみようと思います」

 この世界では生クリームは牛から直接採れるのである。
 イオリは突然、細く切った木をたばねた茶筅ちゃせんのような物を腰バッグから出した。

「本当はもっと違う形にしたかったんですけど、間に合わなくて……今日はこのような物を用意しました。砂糖を加えて、これで混ぜていきます。要は空気を含ませればいいんです」

 イオリはカシャカシャと混ぜていく。
 生クリームはみるみるうちに増えていき、つのの立ったホイップクリームになっていった。

「魔法か?」

 ヴァルトの言葉にイオリは首を横に振る。

「いいえ。誰がやってもこうなります。これをスポンジケーキに添えますね。まずはスポンジケーキだけを食べてください。次にホイップクリームをつけて試してみてください。あとはフルーツも用意したのでお好みでどうぞ」

 クリストフに手伝ってもらい配り終える。
 我慢出来ない双子がパクついた。

「「んんー。スポンジケーキ美味しいの!!」」

 それに続くように大人達が口にする。

「なんと柔らかい……これが魔法も使わずに出来るとはな」
「魔法でも出来るかどうか……生クリームをつけて食べてみましょう」
「まぁまぁまぁ! なんてなめらかな舌触したざわり! 先ほどのプリンとはまた違って泡のようにすぐに消えてしまうわ……でも、味は余韻よいんを残すようにマッタリとしていて……」

 口数が少なくなっていく大人達を差し置き、双子とゼンがお代わりを申し出た。
 置いていかれまいと、クロムスも必死に口に詰めていく。
 双子がクリストフからお皿に分けてもらっている間、大人達はこれまで見向きもされなかった牛の乳の可能性を考え直し始めていた。
 ニコライが笑いながらイオリの肩を叩く。

「この間のはじょくちだったのだな。はははは。これは早めに牛乳屋の一家に会いに行こう。下手したら人気になって人が押し寄せるかもしれない。警備兵も必要だ」

 エドガーも同意した。

「甘い物を摂取するとしても、蜜だけをめるのは苦手でしたが、これは素晴らしいです。これらの価値が知れ渡れば、厄介な人間が現れるでしょう」

 他の面々も眉間にシワを寄せる。同じようなことを考えているらしい。
 ギルマスが提案する。

「とりあえず、魔獣からの警備ってことで治安維持隊を派遣したらどうです? 冒険者じゃ都合が悪い。中には口が軽い者がいますからね」

 テオは腕を組んで頷いた。

「確かにな……ちなみにイオリ、先日のグラトニー商会のアーベルの話は覚えているか?」
「はい。大商会の元会頭ですね」
「うむ。あのあと魔法で手紙を送ったところ、すぐに向かうと連絡してきた。やはり嗅覚はにぶっておらん。奴にはイオリのことをまだ話してはおらんのだ。『遊びに来ないか』としか伝えていないが、それはなぜだか分かるか?」

 イオリは頷き、こめかみをトントンとした。

もうけ話があるだろうと察しているアーベルさんを、あちらから味方になるようにさせたいのですね?」
「流石だ! その通り! アイツは商人だからな。この慈善事業にどっぷり絡ませるには、アイツから手伝いたいと言わせなければならない。そのためには度肝どぎもを抜く必要がある」

 イオリの答えに満足したテオは笑顔になった。

「お菓子が力になりますかね? やってみましょう。俺が自由に動くためにアーベルさんが必要なら、精一杯頑張ります」

 そう言うイオリに、その場にいた大人達は苦笑した。


 オルガが引き留めたこともあり、イオリ達はこの日、公爵家の客室を借りてまることになった。慣れない豪華な部屋にイオリは恐縮していたが、双子は1日を振り返りながら忙しくおしゃべりをしている。
 オルガは終始ご機嫌きげんで、最後の方は双子をスコルパティと呼び、双子もなぜか夫人のことをオルガと呼んでいた。
 それに気づいたイオリは、近くにいた侍女頭のモーナになんとも言えない顔を向けたが、彼女が微笑んで頷いてくれたので了承されたものとした。
 話し疲れた双子が舟をぎ出したためイオリがベッドに運ぶと、2人はすぐにグッスリと眠りについたのだった。


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