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旅路〜グランヌス(渓谷・渓流)〜
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「さぁ、行こう。
我らの国へ。」
「タンタンッ!タタンッ!タンタタンッ!」
「歌え、踊れや火の御山。」
「タンタンッ!タタンッ!タンタタンッ!」
泣いていたのも忘れて、御陽気な4人のドワーフはデコボコの川沿いを先陣を切って歩いている。
「調子が良いもんッスね。」
「そう言ってやるな。
彼らが国を離れなければならなくなったのも、元と言えば我ら王族の落ち度だ。
苦しい思いをさせて申し訳がない。」
ロクは主人の言葉に眉を下げた。
「どんなに悲しみを胸に仕舞い込もうと、明るく笑う彼らに救われる。
益々、国を取り戻そうと気合が入るな。」
「そうッスね。」
木の棒を杖に変え、楽しそうに歌いながら歩くドワーフ達の背にロクは微笑んだ。
「火山は友達。」
「タンタンッ!タタンッ!タンタタンッ!」
「太陽燦々。」
「タンタンッ!タタンッ!タンタタンッ!」
「ねー。
そのリズムてさぁ。
収穫祭の時にドラゴンが踊るのに似てるね?」
楽しそうなドワーフ達にナギが唐突に声をかけた。
「ん?
何じゃ、エルフの小僧っ子。
知っておるのか?」
ガトが思わず微笑むと、ナギがニコリと頷いた。
「物語を聞いたんだ。
ドラゴンと棘を抜いてあげた羊飼いの少年の話。」
ナギがアースガイルの第2王子の婚約者であるココ・リード伯爵令嬢に読んでもらった御伽話を聞かすと、ドワーフ達は大いに喜んだ。
「そうだ。そうだ。
そのリズムは火龍様が好きな音頭だ。」
「火龍様は収穫祭の時にタタラを踏むように踊るそうだ。」
「それに応えるように、火山達も溶岩が噴き出すんだと。」
「でも、実話は羊飼いの少年じゃなくてドワーフだぞ。」
「えっ。そうなの?
御伽話は伝え聞く間に変化していく事もあるから、何処かで変わっちゃったのかな?」
ドワーフから意外な話を聞いて、ナギは目を丸くした。
「よく考えてみろ。
小さな少年が火山に登るか?
あれは、ドワーフが鉱石を掘りに火山で採掘していた時の逸話だ。
山羊に鉱石を運ばせるなんざ、今も同じさ。」
「・・・なるほどね。
ありがとう!
勉強になったよ。」
その後、ライヤーを持ち出したナギが加わるとドワーフ達は楽しそうに歌い出したのだった。
___________
『フンフン♪ フフン♪ フンフフン♪
フンフン♪ フフン♪ フンフフン♪』
真っ赤な溶岩のお風呂に浸かりながら1匹のドラゴンが鼻歌を歌っている。
『フンフン♪ フフン♪ フンフフン♪
フンフン♪ フフン♪ フンフフン♪
愛し子♪愛し子♪早く来い♪
でなきゃ、街を焼き尽くすぞ♪
・・・何てね。」
ドラゴンは黄金の瞳を細めるとクスクスと笑った。
『分かってるよ。
そんな事しない。
でも、今の“グランヌス”は大嫌いなんだ。
元に戻ってほしいんだよ。
君の主人が何とかしてくれると期待してるけど、どうなるかな?
大人しくしてるから、早く来てね。
待ってるよ。』
誰ともなしに会話をしたドラゴンは鼻歌混じりに溶岩に潜った。
____________
ピチチッ!
「ソル?
どうしたの?」
肩で眠っていたソルが突如として起き上がり、イオリの頬に擦り付いた。
「悪い夢でも見たのかな?
ふふふ。
ゆっくりお休み。」
何処か焦ったようなソルを落ち着かせるように背を指すってやると、真紅の小鳥は安心したように再び目を閉じていった。
我らの国へ。」
「タンタンッ!タタンッ!タンタタンッ!」
「歌え、踊れや火の御山。」
「タンタンッ!タタンッ!タンタタンッ!」
泣いていたのも忘れて、御陽気な4人のドワーフはデコボコの川沿いを先陣を切って歩いている。
「調子が良いもんッスね。」
「そう言ってやるな。
彼らが国を離れなければならなくなったのも、元と言えば我ら王族の落ち度だ。
苦しい思いをさせて申し訳がない。」
ロクは主人の言葉に眉を下げた。
「どんなに悲しみを胸に仕舞い込もうと、明るく笑う彼らに救われる。
益々、国を取り戻そうと気合が入るな。」
「そうッスね。」
木の棒を杖に変え、楽しそうに歌いながら歩くドワーフ達の背にロクは微笑んだ。
「火山は友達。」
「タンタンッ!タタンッ!タンタタンッ!」
「太陽燦々。」
「タンタンッ!タタンッ!タンタタンッ!」
「ねー。
そのリズムてさぁ。
収穫祭の時にドラゴンが踊るのに似てるね?」
楽しそうなドワーフ達にナギが唐突に声をかけた。
「ん?
何じゃ、エルフの小僧っ子。
知っておるのか?」
ガトが思わず微笑むと、ナギがニコリと頷いた。
「物語を聞いたんだ。
ドラゴンと棘を抜いてあげた羊飼いの少年の話。」
ナギがアースガイルの第2王子の婚約者であるココ・リード伯爵令嬢に読んでもらった御伽話を聞かすと、ドワーフ達は大いに喜んだ。
「そうだ。そうだ。
そのリズムは火龍様が好きな音頭だ。」
「火龍様は収穫祭の時にタタラを踏むように踊るそうだ。」
「それに応えるように、火山達も溶岩が噴き出すんだと。」
「でも、実話は羊飼いの少年じゃなくてドワーフだぞ。」
「えっ。そうなの?
御伽話は伝え聞く間に変化していく事もあるから、何処かで変わっちゃったのかな?」
ドワーフから意外な話を聞いて、ナギは目を丸くした。
「よく考えてみろ。
小さな少年が火山に登るか?
あれは、ドワーフが鉱石を掘りに火山で採掘していた時の逸話だ。
山羊に鉱石を運ばせるなんざ、今も同じさ。」
「・・・なるほどね。
ありがとう!
勉強になったよ。」
その後、ライヤーを持ち出したナギが加わるとドワーフ達は楽しそうに歌い出したのだった。
___________
『フンフン♪ フフン♪ フンフフン♪
フンフン♪ フフン♪ フンフフン♪』
真っ赤な溶岩のお風呂に浸かりながら1匹のドラゴンが鼻歌を歌っている。
『フンフン♪ フフン♪ フンフフン♪
フンフン♪ フフン♪ フンフフン♪
愛し子♪愛し子♪早く来い♪
でなきゃ、街を焼き尽くすぞ♪
・・・何てね。」
ドラゴンは黄金の瞳を細めるとクスクスと笑った。
『分かってるよ。
そんな事しない。
でも、今の“グランヌス”は大嫌いなんだ。
元に戻ってほしいんだよ。
君の主人が何とかしてくれると期待してるけど、どうなるかな?
大人しくしてるから、早く来てね。
待ってるよ。』
誰ともなしに会話をしたドラゴンは鼻歌混じりに溶岩に潜った。
____________
ピチチッ!
「ソル?
どうしたの?」
肩で眠っていたソルが突如として起き上がり、イオリの頬に擦り付いた。
「悪い夢でも見たのかな?
ふふふ。
ゆっくりお休み。」
何処か焦ったようなソルを落ち着かせるように背を指すってやると、真紅の小鳥は安心したように再び目を閉じていった。
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