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王都 〜再会・王城②〜
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「「「「来たよー!」」」」
王城の奥。
王家の私室があるエリアの一室を覗き込んだ子供達に国王アルフレッドがニコニコと立ち上がった。
「おぉ。
来たか!」
迎え出るアルフレッドに子供達は抱きつくと、微笑みながらソファに座る面々に視線を向けた。
「あー!ムネタカだ!」
「ティエナ王妃様もいる!」
「オーブリーとココちゃん。
昨日は、とっても綺麗だったよ。」
「カレリン公爵は眠れた?」
思い思いの言葉を発する子供達は今日も元気だ。
「ほらほら、客人に対して何て言い草だ。
『おはようございます。皆さん、お久しぶりです。』からだろう?」
慌てて部屋に入ってきて子供達を諌めるのはヒューゴだ。
「「「「おはようございます。皆さんお久しぶりです。」」」」
言われた通りにするのだから、子供達も大概素直である。
大人達はその様子を楽しそうに見つめていた。
「お待たせして失礼した。」
部屋に入ったポーレット公爵テオルドは一同を見渡すと一礼し、兄王の指示に従い着席した。
追随する妻オルガとヴァルトに続き、ニコライがデザリア国ティエナ王妃の後に侍っていた婚約者マイヤ・シウバに手を差し出し一緒にソファに座ったのを確認すると、テオルドはイオリを手招いた。
「イオリ。
皆さんにご挨拶の時間だ。」
黒シャツと黒ズボンに黒ブーツといったシンプルな黒一色で現れたイオリはテオルドの後でニッコリとした。
「皆さん、お久しぶりです。
お会いできて嬉しいです。
休息中にお見舞いを頂いた事、感謝します。」
短い言葉であるがイオリらしいと言えばイオリらしいかった。
片方の目は眼帯で覆われているが、以前の様に穏やかで優しいイオリのままだ。
デザリア国の王妃ティエナは目端に溜まった涙を拭った。
「お元気な姿をこの目で拝見できて嬉しい限りです。
イオリさんは我が国にとっても英雄。
スルタンに良き報告ができるというものです。」
グランヌス国の皇太子ムネタカも以前よりも随分と丹精な顔付きで微笑んでいた。
「それは我がグランヌスも同じ事。
父だけではなく、皆からイオリさん宛の手紙や土産を渡せと言われ持参しました。
後ほどお渡しいたします。」
「有難う御座います。
・・・カレリン公爵もお久しぶりですね。
トーレチカさんはお元気ですか?」
イオリが声を掛けるとイグナート・カレリン公爵は優しく微笑んだ。
「えぇ。健勝です。
幼少期に毒を盛られた事をきっかけに引きこもりになった兄ではありますが、本来は丈夫な体なんです。
自分を偽る為に表舞台には立たず太陽も浴びずにいた事から顔色も悪く過ごしていましたが、今では毎日精力的に働いています。
それもこれも、全てイオリ殿のお陰です。
我が国はアースガイル国とイオリ殿に頂いた機会を無駄にせず、改革に勤しむ次第です。」
イオリは久しぶりに再会した3人の客人に安堵するのだった。
※※※※※ ※※※※※
書籍化第4巻宜しくお願いします!
コミカライズも第2巻が書籍化されました!是非、ご覧下さい。
王城の奥。
王家の私室があるエリアの一室を覗き込んだ子供達に国王アルフレッドがニコニコと立ち上がった。
「おぉ。
来たか!」
迎え出るアルフレッドに子供達は抱きつくと、微笑みながらソファに座る面々に視線を向けた。
「あー!ムネタカだ!」
「ティエナ王妃様もいる!」
「オーブリーとココちゃん。
昨日は、とっても綺麗だったよ。」
「カレリン公爵は眠れた?」
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「ほらほら、客人に対して何て言い草だ。
『おはようございます。皆さん、お久しぶりです。』からだろう?」
慌てて部屋に入ってきて子供達を諌めるのはヒューゴだ。
「「「「おはようございます。皆さんお久しぶりです。」」」」
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大人達はその様子を楽しそうに見つめていた。
「お待たせして失礼した。」
部屋に入ったポーレット公爵テオルドは一同を見渡すと一礼し、兄王の指示に従い着席した。
追随する妻オルガとヴァルトに続き、ニコライがデザリア国ティエナ王妃の後に侍っていた婚約者マイヤ・シウバに手を差し出し一緒にソファに座ったのを確認すると、テオルドはイオリを手招いた。
「イオリ。
皆さんにご挨拶の時間だ。」
黒シャツと黒ズボンに黒ブーツといったシンプルな黒一色で現れたイオリはテオルドの後でニッコリとした。
「皆さん、お久しぶりです。
お会いできて嬉しいです。
休息中にお見舞いを頂いた事、感謝します。」
短い言葉であるがイオリらしいと言えばイオリらしいかった。
片方の目は眼帯で覆われているが、以前の様に穏やかで優しいイオリのままだ。
デザリア国の王妃ティエナは目端に溜まった涙を拭った。
「お元気な姿をこの目で拝見できて嬉しい限りです。
イオリさんは我が国にとっても英雄。
スルタンに良き報告ができるというものです。」
グランヌス国の皇太子ムネタカも以前よりも随分と丹精な顔付きで微笑んでいた。
「それは我がグランヌスも同じ事。
父だけではなく、皆からイオリさん宛の手紙や土産を渡せと言われ持参しました。
後ほどお渡しいたします。」
「有難う御座います。
・・・カレリン公爵もお久しぶりですね。
トーレチカさんはお元気ですか?」
イオリが声を掛けるとイグナート・カレリン公爵は優しく微笑んだ。
「えぇ。健勝です。
幼少期に毒を盛られた事をきっかけに引きこもりになった兄ではありますが、本来は丈夫な体なんです。
自分を偽る為に表舞台には立たず太陽も浴びずにいた事から顔色も悪く過ごしていましたが、今では毎日精力的に働いています。
それもこれも、全てイオリ殿のお陰です。
我が国はアースガイル国とイオリ殿に頂いた機会を無駄にせず、改革に勤しむ次第です。」
イオリは久しぶりに再会した3人の客人に安堵するのだった。
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