続々・拾ったものは大切に大切にしましょう〜子狼に気に入られた男の転移物語〜

ぽん

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王都 〜再会・王城〜

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「本当に王太子だろうと容赦がないですね。」

 王太子ギルバート、ポーレット公爵ニコライ、元平民の一代貴族トラスト・ブレインの様子の見ていたヒューゴは、
 トラストの物言いに苦笑した。
 それには、一緒に酒を酌み交わしていたポーレットの従者達はケラケラと笑った。

「ギルバート様とブレイン殿の関係は学生時代から変わらないよ。
 周囲の戸惑いなど関係いなく、今みたいに議論される。
 いや、言い負かされるの方が正しいかな。」

 マルクルが懐かしいと笑えば、エドガーもクスクスと笑った。

「ニコライ様だって同じ事だよ。
 今の議題は味方側で会話されていたが、ブレイン殿がいつニコライ様に矛先を向けるか分かったものじゃない。
 まぁ、大体がギルバート様やニコライ様が無理難題を口にしブレイン殿が計画立案するのだから、頭脳で勝てるはずがないんだ。」

 従者達もまぁまぁ酷い言いようである。

「そこが気に入っているんだから、2人とも無礼を理由に文句言える訳ないって事だね。」

 そんなポーレットの従者軍団のもとにやって来たのは、第二王子ディービットだった。
 流石のエドガー、フラン、トゥーレ、マルクス、そしてヒューゴは背筋を伸ばしてお辞儀をした。

「あぁ、畏まらないで。
 人を紹介したかっただけなんだ。
 私の従者のナーイフとブローニーだ。」

 ディービットの紹介で挨拶を交わした従者達である。

「既に聞いていると思うが、王都とポーレットの間にある王家領は私が引き継ぐ事になった。
 いわば近隣同士となる。
 これからは君達も何かと会う事があるはずだから、改めて紹介したかったんだ。」

 現在、トラスト・ブレインが代官を務めている王家領は来年度から王家を離脱するディービットが引き継ぐ事となった。

 元々、受け継ぐはずであった領地はもっと南の王家領の予定でありディービット自身もそのつもりで幼い頃から領地の勉強に励んできた。

 しかし、近年になって婚約者であるココと共に国を上げての絵本事業を手掛ける事になり、何かと王都と近い領地の方が良いと言う事になった。

 絵本はポーレット公爵家から齎された事業である事から考えても、間の王家領は都合が良いと判断されたのだ。
 
「挨拶は終わった?」

 そこにポーレット公爵家次男であるヴァルトがニコニコとしながら近づいてきた。
 
 両手に肉やら菓子やらを持っているあたり、彼の腹具合が分かるというものだろう。

 ディービットは、そんな従兄弟を楽しそうに迎え出て会話を楽しんだ。


「ぅわぁぁ。
 オーブリー、ドレス綺麗!!」

 パティのキラキラ声に釣られて周囲が扉の方に顔を向ければ、王太子の婚約者であるオーブリー・ポートマン公爵令嬢が颯爽と入って来たとこだった。
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