TS少女と神様の異世界生活

三日目

「…………」

【暗殺術】を使い僕という存在を隠す――

「…っ…」

【武術】を使い木の棒で目の前の魔物をフルでボッコします。

「……これで、最後っと……」

最後の1匹となった魔物を倒し僕は一息つく。

これで魔物と戦ったのは計100回以上になる。

「ふぅ…さて――【多眼】」

周りに魔物が居ないか調べると少し離れた位置に二つの反応があった。

「…？あれ？今までの魔物と比べるとやけに魔力が弱い？」

二つある反応のうち片方の魔力反応がやけに乏しい…

「あ、もう一つの反応が弱い反応の方に向けて…このスピードは走ってる？…うーん…つまりこの二つの反応は追いかけっこしているって事だよね？」

ちょっと気になる…

そう思ったら即行動あるのみ、【魔法術】を使い足に身体強化をする。

「よーい…どん！」

僕は追いかけっこしている反応に向けて走った。

「あ、そうだステータス確認っと」

一応今の自分の強さとかを把握しとかないと

シファナ

LV:122
HP:40560／40560
MP:905000／905000

スキル
【読書全理解LvMax】【お話Lv9】【暗殺術Lv5】【魔法術Lv7】【錬金術Lv1】【精霊術Lv1】【武術Lv8】【薬術Lv5】【テイムLv1】【料理Lv9】【多眼Lv9】

固有スキル
【限界突破】

スキルポイント=6100
称号
〖転移者〗〖転生者〗〖神に近き者〗〖神との対等者〗〖万能者〗〖ソロ〗

レベルが凄いことになってる…

━━習得できるスキルを開きますか━━

━━スキルを強化しますか━━

習得の方をタップ

━━習得可能なスキル━━

【真似】【サバイバル】【妄想脳】【冷静沈着】【ショップ】【精霊眼】
━━━━━━━━━━━━

僕はスキル【冷静沈着】と【ショップ】を取った。

【冷静沈着】
何事にも冷静に判断ができる。

【ショップ】
お買い物が手軽にできる。

「ショップは理解出来るけど冷静沈着？」

「そのままの意味だよ？強いて言うなら第三者視点に見る事が出来るって感じ？」

「なるほど？ありがと」

「どういたしまして」

話が終わるとちょうど目的地に着いたみたいだ

「あれは…スライム？…とゴブリンだね」

スライムがゴブリンを追いかけ回してる……ん？

「普通逆じゃない？」

「魔物の中で強いのはスライムだよ？」

「あぁーこの異世界のスライムは強い方なのかぁ」

逆だったらスライムテイムして後に…ってやってみたかったんだけどなぁ…

「スライムは倒すとして…ゴブリンはぁ…」

テイムする？ゴブリンを？

「………倒すか」

ゴブリンとスライムに向けて魔法を打った。

「グギャッ！」

「っ！？」

ゴブリン命中！スライムは寸前で避けました。

「あ、スライムのステータス見てみよ」

異世界で一番強いって所を見せてもらおうか！

デススライム(古)

Lv999
HP:999999／999999
MP:929999／999999

スキル
【極吸収】【極酸】【溜め込み】【死のオーラ】【身体強化】

固有スキル
【強奪】【極吸収】

称号
〖死神〗〖強奪者〗〖爆食い〗〖化け物〗

「………うわぁ…」

Lvとかカンストしちゃってるよ…しかも強奪って！

【強奪】
相手を殺した場合のみ発動する。
相手のスキルを低確率で"強奪"し、自分のスキルにする。

「スライムつおい(強い)…」

あれ？もう1つ固有スキルあったよね？

【極吸収】
体内に入れたものを全て吸収する。
意識によってはHPやMP、スキルも吸収し、身体を強化する。

「…………」

道理で【強奪】持ってるのにスキルが少ないと思ったよ！！食ってるじゃんこのスライム！どうして！？

僕は最後の文を読む

―――吸収する事で多少お腹にたまる

「あぁ～…」

これだぁ！絶対これのせいだよ！！

「見事に自身のスキル以外食べちゃってるね（笑）」

神様がそんな事を言っていた。そしてもう1つ

「で？どうやってスライム倒すの？」

「あ……考えます。」

「スライム来てるけど？」

「………うぅ…頑張って避け続ける？」

「…頑張れ…」

神様にそう言われると同時にスライムがこちらに向かって突っ込んできた。え？

「突っ込んできた！？」

直撃スレスレで避けた。

「ひぃぃぃ！」

恐怖が凄いよ！死が見えたよ今！！こんなのに勝てる自信がないよぉ！！

そう心の中で叫んだ――