嫌われ者の僕は一度でいいから愛されたい。 〜醜いはずの僕が可愛い?そんな事ないと思います。

紅月

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何と可愛いお顔でしょう!

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「あーちゃんさん起きて下さーい!」

ポンポン

「う~ん…おはよう…あき。」

「ふふふっ寝起きのお顔も可愛いね♡」

「うん?…あき寝ぼけてるの?」 

「大丈夫。寝ぼけててもちゃんとあーちゃんの可愛さは変わらないからね!」

「?」

「しかし、あーちゃんあったかいねー寝心地最高だよー!」

「僕もあきに抱き締められて寝ると気持ちよくて好きテレッ」

「グハッ…朝からこの可愛さ…耐え切れるのかな?僕」

「じゃあ、もっとぎゅーって抱き締めちゃおうかな!」

「うわ!ふふっあき、あったかい」

「可愛い~!!」

コンコン

「お二人とも起きていますか?」

「おはようございます拓海さん」

「あ、おはよう拓海」

「はい。おはようございます…」

「あと、もう少ししたらで構いませんので綾さんはゆっくりお風呂に入って来てくださいね。昨日は身体に傷薬を塗っていて入れなかったので。」

「あ、ありがとうございます。」

「じゃあ、僕も一緒に入ろうかな!」

「秋人様。朝からセクハラですか。」

「そんなことしないよ!一緒にあーちゃんとお風呂に入るだけだよ!」

「どうでしょう?」

「え、とそんなにお風呂に入りたいんならあき、先に入って来て僕大丈夫だよ?」

「違うよあーちゃん。僕は、あーちゃんと一緒に入りたいの!それに、うちの風呂は人二人ぐらい余裕で入るから大丈夫だよ!」

「それでは、お二人がお風呂に入っている間に梅原を呼んでおきますのでゆっくり入って来てくださいね。」

「はい。」「よろしくねー」

「よし、あーちゃんいこっか!」

「うん。」


「あき筋肉すごいね」

「あーちゃんに褒められちゃったよ!嬉しいな」

「僕もそのうちなれるかな?」

「あーちゃんはそのままで十分可愛いから大丈夫だよ!」

「僕、可愛いよりかっこよくなりたいな。」

「じゃあこれからもっと可愛くなるように頑張ろうね、」

「いや、かっこよくなんだけどな…。」

「さぁ、あーちゃんもお洋服脱いじゃおうね」

「う、うん…あのね…火傷跡とかが沢山あるから見てて気持ち悪くなっちゃうかもしれないからやっぱりあきが先に入った方がいいと思うんだけど」

「なーんだそんなことか!そんなこと僕気にしないから大丈夫だよ!」

「それとも僕を信用出来ないかな?僕悲しーなシクシク」

「あ、あき泣かないで…僕あきは信じてるよ!」

「あーちゃん!!僕もだよー!もー純粋すぎて可愛いなー♡」

「あ、あき泣いてない?怒ってない?」

「全然怒ってないよ!さぁ、脱いでお風呂入ろうね!」

「う、うん」

「じゃあ包帯外しますよー」

「お、お願いします。」

あーちゃん肌真っ白!この火傷の跡はちゃんと治療すれば消えるって梅原言ってから大丈夫かな?あとはあざだよなあんまり刺激しないように洗ってあげないと…。これが綺麗になくなったら僕の後で埋め尽くしたいな…。はっいかんいかんまずはあーちゃんを綺麗に洗ってあげないと。

「さ、あーちゃんお風呂いこーねー」

ガラッ

「ひ、広い」

「お湯の温度はこのくらいかな?」

「あーちゃんお湯の温度このくらいで大丈夫?」

「?…僕、お湯使ってもいいの?」

「え、お風呂って普通お湯だよね?」

「僕いつも、お湯使うと怒られちゃうから…それに、電気代がかかるから使うなって言われてたから…。」

「はっ?じゃああーちゃんいつもお水で身体洗ってたの?」

「うん?そうだよ。」

「マジでふざけんなよアイツらイライラ」

「どうしたのあき?やっぱり僕はお水使った方がいいの?!」

「そんなわけないでしょ!さぁあーちゃんあったかいお湯で身体洗ってあげるからここにお座りなさい。」

「う、うん」

「はいかけますよーお湯の温度はいかがですかー?」

「うん。あったかくて気持ちいい。」

「良かったよ!…じゃあ頭洗うから目を瞑っててね?」

「うん」

「はーいいきいますよーワシャワシャ…どうですか?あーちゃん」

「うん、気持ちいい」

「ふふっそれは良かった」

「はい、流すからねー」

「ふぅ、気持ち良かったです。」

「はい、じゃあ次は体を洗うからね。」

「ワシャワシャ…はい!綺麗になりました!じゃああーちゃんは先にお湯に浸かっててね。」

「うん、分かった」

よし、俺も洗おう。

「ふぅ、すごくきもちい」

「湯加減はいかがですかあーちゃん?」

「うんとっても気持ちいよ。」

「良かった良かった」

「前何かの本でって書いてあったよ。」

「…あーちゃんもう一回行って。」

「?…あー良い湯だなー…?」

「可愛すぎるよあーちゃん!!」

バシャッ

「うわっ」

「もー可愛すぎー」ギュー

「あき、どうしたの?」

「あーちゃん最高だよ!」

「?」

「あと、あーちゃん。顔気付いてる?」

「えっ?」

「いつもより視界がいいと思うんだけど?」

「え、あ!」

「僕、あーちゃんとさっきから目を合わせて会話してるけど僕あーちゃんの顔見て一回も嫌な顔もしていないでしょう?」

「う、うん」

「あーちゃんが自分の顔を余り好きになれないのは分かってるよ。でも、僕はあーちゃんの顔はとっても可愛らしい顔だと思うけどな。できる限りでも良いからさ、僕と目を合わさてお話してくれると僕とっても嬉しいな!」

「本当に気持ち悪くないの?」

「気持ち悪かったらまず目を合わせていないからね!」

「…ありがとう。」

今までは母親に顔を見せると醜いって言ってよく殴られてたから自分の顔は好きじゃなかったけどあきが僕と目を合わせてお話したいって言ってくれたから少し頑張ってみようかな。

「さぁさぁそろそろのぼせちゃうから上ろうか?」

「うん。あき…僕頑張ってみるよ。」

「うん!僕もお手伝いするよ!」

「…うん。ニコッ」

「ふふふっ」

しかし、可愛すぎないだろうか?僕の予想以上の可愛さだった。
大きいぱっちり二重の目に綺麗なきめの細かい白い肌、そしてあの小さなお顔それにあの唇はもっと栄養を取って健康体になればぷるぷるの可愛い小さい唇のお口…最高♡
というか、そこら辺の奴らより断然美形だろ。いや、美形というより可愛い系か?


「あーちゃん…ごめんねサイズがなくてまた同じような服なんだけど…」

「全然大丈夫だよ。洋服貸してくれてありがとう。ニコッ」

「いや、逆にこちらこそありがとうございます!…ボソッ萌え袖♡」

「じゃあ、梅原に薬塗ってもらおうね。」

「うん。」

ガチャッ

「秋人様、佐藤様おはようございます。」

「おはようございます梅原さん」

「おはよう梅原」

「はい、おはようございます。それでは包帯を巻いて行くので次回からは秋人様にお任せしますね。」 

「了解」

「?」

「僕はこれでも賢いからね。今日梅原に教えてもらえれば僕が自分で覚えてあーちゃんに巻けてあげられるよ!」

「あき、すごい!」

「僕、頭悪いから。」

「そんなことないよ!それにあーちゃんはまず栄養が足りなすぎるんだよ!だからこれからはちゃんと栄養を取ってお勉強頑張ってみようよ?ね?」

「うん…頑張る。」

「ふふふっ出来ましたよ。キツくはありませんか?」

「はい。大丈夫です。ありがとうございます」ペコッ

「良いんですよ。秋人様覚えられましたか?」

「うん、ばっちり!」 

「次回からは任せてね!」

「うん。」

「では、私はこれで。」

「梅原さん、あなたの分の食事も一応作っておきましたが食べて行きますか?」

「…しょうがないから食べてってあげるわよ」

「ふふっ仲良しだね。」

「そうだねあーちゃん」

「それでは準備してきますのでそのままソファで休んでいて下さい。」

「よろしくねー」








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