嫌われ者の僕は一度でいいから愛されたい。 〜醜いはずの僕が可愛い？そんな事ないと思います。

俺のあーちゃん自慢大会

～～朝食の待ち時間～～

「ねぇねぇ、梅原見て見て！あーちゃんがね前髪上げていいよって言ってくれたの！」

「ピン留めで上で止めただけなんだけどもの凄く可愛いでしょ！」

「あ、あき、恥ずかしいよ。」

「いいえ、秋人様が自慢したい気持ちはよく分かります。自慢ではありませんが、私は可愛い物が人一番好きだと自負しております。その私が佐藤様をとても可愛いと感じているんです。自信をお持ちください。もし佐藤様が私の子供でしたら私は今頃沢山撫で回して着せ替え人形にしていたことでしょう！」

「うぇっ！あ、ありがとうございます。」

「あーちゃんは身長もかわいいね♡」

「もう少しで僕も160センチになれるはずだよ！」

「でも、梅原が測ったら156センチだったって言ってたよ？」

ｶﾞｰﾝ「そ、そんな」

「もう、あーちゃん可愛すぎだよ！！」ｷﾞｭｰｷﾞｭｰ

「あき、くるしいよ～」

「ふふふっなんと微笑ましい。食べてしまいたいくらい」

「た、たべる！？僕、美味しくありませんよ」ﾋﾞｸｯ

「ふふふっあーちゃんは僕が食べるからね。安心して！」

「えっ！？秋も僕のこと食べるの？！僕、美味しく無いよ」

「はぁ～…16才でこの純粋さ、可愛すぎるよ～」

「お気持ちお察しいたします。」

「コレはきっと旦那様も奥様もやられますね。」

「でしょう？」

「それにさっき一緒にお湯に浸かってたらねあーいい湯だーって言ったんだよ！可愛い過ぎない！！やばいよね！、」

「それはぜひ私も聞きたいですね。佐藤様もう一度言ってみて頂けませんか？」

「でも、あれって気持ちいお湯に浸かっている時に言うんじゃ？」

「あーちゃん気にしなくていいんだよ。さぁ、もう一度」

「…あーいい湯だー…？」

ｸﾞﾊｯ、ｶﾞﾊｯ

「こ、コレは凄まじいですね」

「て、でしょ」

「誘拐されないように気をつけてくださいね佐藤様。」

「僕を誘拐しようとする人はいないと思いますが？」

「いいえ、するに越したことはありません！」

「は、はい。」

「そう言えば、梅原さんは僕のこと様って呼んでくれていますけど出来れば…その下で読んで貰えると嬉しいです。」

「それでは、綾くんとお呼びしましょうか。」

「嬉しいです。」

「それでは私のことも名前で結構ですよ？」

「でも、女性の名前を呼ぶのはあまり良く無いような気がします。」

「綾くんはとても紳士ですね！」

「しかし、こういうのは無理に言わせるものではありませんからね。」

「僕はいつも通り梅原さんって呼んでもいいですか？」

「はい。構いませんよ！」

「ふふふっ」

「あーちゃん嬉しそうだね？」

「名前で呼んで貰えるのが嬉しいの。」

「そうなの？あーちゃんは嫌？」

「僕は好きだよ。なんだか特別なお友達みたいで。」

「特別なお友達か～うん、でも嬉しいからいいや」

「秋人様。まだまだ先は長いですね。」

「そうだね。」

「？」