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ボーイズラブ
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飯田睦美は、囚われていた。
クラスメイトの久世隆太が、睦美の脚を抱え直し、再度睦美の中に埋め込まれた楔を音がする程、激しく打ち付けた。
「あっ、ん、ん!」
隆太が睦美の唇を舐め、舌を無理矢理捩じ込むように入れ貪る。
「ん、ん、ふ、あっ、あっ」
クチュクチュと口の中を蹂躙した後、顎を舐め首を舐めながら下に降りていく。
「ふっ、もうっ、もう、いくっからぁっ!」
腰を打ち付けられながら、首筋を舐められ絶頂を迎えようとしている睦美に、隆太は腰の打ち付けを、緩やかなものに変えた。
「あっ!なん、でっ?」
困惑する睦美。
「ふっ、飯田。お前の中って、スッゲェ気持ち良いな。くっ!持ってかれそう‥。」
ゆるゆると腰を揺すりながら、隆太は睦美との営みを終わらせる気はない。
「もっ、やあっ!」
隆太の腰の動きで、睦美の良い所に当たり、気持ちよさで咽び泣く。
「お前も、気持ち良いだろ?もっと悦くしてやるよっ!」
更に腰を激しく打ちつけていく。
「あ、いや、いや、だっ!もう終わらせてくれ!」
いやいや!と、激しく首を振りながら、快楽地獄を味わっている睦美は、隆太から逃げ出したい。
どうしてこうなったのか。睦美は、数時間前の自分に激しく後悔した。
学校には、カースト制度が存在している。
それでも、目立った虐めとかがある訳では無いが、中間に位置している者達は、上位の者達を持ち上げ、下位の者を嘲笑う。そうした風習があった。
久世隆太は、カースト上位に位置している。常に明るく運動全般は卒無くこなし、運動部の助っ人までする位の運動神経抜群の持ち主で、勉強も常に十位以内には入る頭の良さ。それでいて、背が高く容姿も整っている。話術にも長けていて、常に人を惹きつける魅力溢れる存在だ。
それに対して、飯田睦美は、小さい頃から背は低く、頭の出来もあまり良くない。その上、女と思われてしまう程の女顔に悩まされていた。大体の者が、初見で女と思い込み、男に告白される。更にはストーカー被害までもある。そんな事が続いて、自分の顔が嫌いになり、出来得る限り周りに見られない様にする為に、前髪を長く伸ばし、何時も下を向いているようになった。それでいて必要最低限にしか喋らず、中学生の頃からは、伊達眼鏡まで掛けている徹底ぶりだ。そのせいか、根暗や暗いオタクと蔑まれてきた。そうした事が重なり、何時の間にか、カースト最下位に位置する様になっていた。
睦美と隆太は、 この鹿亜須戸高校で出会い、一年の頃から同じクラスではあるが、2人は正反対の性格で、相見える事は無いのだろうと思っていた。
二年に進級し、席替えで初めて隣同士になった。
くじ引きで決まる為、同性同士で隣り合ってしまう事もある。とは言っても、席がくっ付いてはいないので、特段気になる程でもない。
クジの結果は、窓際の後ろ側で、睦美にとっては特等席の様な場所だ。しかし、隣に来た相手を見た瞬間、明らかに落ち込んだ。
それを一瞬見咎めた隆太だったが、相手が根暗で殆ど声を聞いた事が無い睦美だと分かると興味を無くし、前の席の男子と話し出した。
それを何気無く見つつ、憂鬱な気を出していた睦美は、外をボンヤリと授業が始まる迄見続けた。
隆太と隣の席だからか、挨拶程度ではあったが、話す事も少しずつ増えていく。
睦美は、先生にバレない程度に外をボンヤリと眺めながら、その日の授業が終わるのを待つ。そんな何時も通りに変わらない日常が、ずっと続くと思っていた。
朝、学校に着いて、席に座っていると、隆太が登校してきた。隣の席だが、挨拶をしたら、隆太は、他の子と楽しそうに話し出す。睦美は、ショートホームルームが始まるまで、外を眺めている。
何時も外を見ている睦美が気になったのか、この日初めて隆太が睦美に挨拶以外で話しかけて来た。
「何見ているの?」
「‥!‥え、と‥空と人‥」
睦美は、普段声を掛ける人がいない為、一瞬声をかけられた事に驚いて吃ってしまった。
「ふーん。そっか。」
隆太は、興味が逸れたのか、クラスメイトと話し始めた。
「…。」
久々に、人と挨拶や授業以外で、話した様な錯覚に陥る。
「飯田も一緒に行こう。」
睦美が、悶々としていたら、隆太が声をかけてきた。
だが、全く聞いていなかった睦美は、何を言われているのかわからない。何処かに誘われているのは分かるのだが。
「放課後、皆でモクドに寄るんだけど、飯田も行こう?」
モクドとは、某大型ハンバーガー屋のチェーン店だ。
睦美は、自分が誘われるとは思わなかった。
「え‥。」
「?何か予定ある?」
隆太に言われ、慌てて首を左右に思い切り振る。
「予定ない‥。」
実際に、予定がないのでいつも下校時間は、家に帰ってゲームをしたり、漫画を読んでいる。たまに、隣に住む幼馴染の加賀美大地が、遊びに来る位だ。
因みに、加賀美は同じクラスメイトでもある。睦美が声を掛けられるのを嫌がる為、表立って話したりしない。
「じゃあ、決まりな!」
隆太が、行くメンバーに睦美も行く事を伝える。
(‥僕も一緒で良いんだ‥。)
高校に入って初めて幼馴染以外で友人が出来るかもしれない。少しこそばゆく感じている睦美を眺めている者がいた。
睦美の幼馴染みの加賀美大地は、赤ん坊の頃からの仲なので、睦美を兄弟の様に思っている。
口下手でいつも下ばかり見る睦美に顔を上げる様に注意をしたり、女に間違えられて誘拐までされそうになる睦美の隣に常に居て、中世にいる騎士の様に護る為に側にいる。
だから、睦美の事は何でも知っている。友人が出来ないのを気に病んでいるのに、加賀美が声を掛けるのを良しとしない。それは、加賀美の容姿や、性格にあるのだろう。
常に睦美の騎士で有り続けようとした加賀美は、運動部の部活には入っていないが、剣道や柔道の会館に幼い頃から通っている。黒帯の実力を既に兼ね備えてはいるが、あまり大会に出ていない。その為か、身体は同年代の男子よりも筋肉がついており、男らしい顔付きだ。
女子がほっとかない程の美形で、むさくるしい格好の睦美と並ぶと、どうしても睦美の容姿の陰口をいう者がいる為、それを聞いた睦美が、鬱に陥ってしまう。
睦美が加賀美が居ない所で、虐めにあっているのもあり、睦美から加賀美にクラスメイトの前では、話し掛けないで欲しいと懇願されていた。
あと、睦美が只々、劣等感を刺激されて嫌なだけでもある。
そんな間柄なので、加賀美が睦美に気に掛けていたとしても、声を掛け辛い。
そして、加賀美にとっては少しだけ裏切られた感じがした。
隆太も加賀美に並んで美形である。睦美の劣等感を刺激する存在だろう。だが、隆太に声を掛けられた睦美は、ほんの少しだけ頬を染めていたのだ。
加賀美にとっては面白くない。でも、睦美が友人を欲しているのは、嬉しくもある。兄弟が、親離れしたかの様な気分だ。だが、相手が隆太だと複雑になるのが止められない。
隆太の裏の顔を、偶然知ってしまったからだろう。
隆太の裏の顔は、気に入らない奴は徹底的に排除する。それは、笑顔で相手を病院送りにする程、殴りつけるのも厭わ無い。荒い性格をしている。
偶然ではあるが、そういう現場に目撃をしてしまい、直ぐに隠れたは良いが、隆太にはバレているだろう。
それでも、クラスメイトではあるし、何も言ってこないので、忘れてもいた。
だが、睦美が関わるとなると話は別だ。
加賀美は、休憩時間になり、睦美が1人になった所を捕まえた。
「睦美、話があるんだけど、今いいか?」
「大地?うん、どうしたの?」
ここまで来て、加賀美は躊躇う。だが、何かあってからでは遅い。
「あのさ‥、今日の放課後、久世と行くんだろ?」
「うん、僕、クラスメイトに誘われたの初めてですごく緊張するんだ。」
赤くなって、これでお友達できるよね。と、小さな声で睦美は呟いた。
「その、久世なんだけどさ。」
言い辛い。と、加賀美は思った。
「うん。久世くんがどうしたの?」
「噂なんだけど、危険な男らしいから、絶対に2人きりになるなよ!」
自身の目で、人をいたぶる姿の隆太を見た。とはいえない加賀美は、一生懸命に言葉を選んだ。
「久世くんが危険?そうは見えないよ?」
睦美は、刷り込まれた雛鳥の様に、隆太に優しく声をかけられて、上辺しか見えない。
「でもそういう噂が流れるんだから用心するんだぞ!」
そう加賀美は、注意をした。その忠告をちゃんと聞いていれば良かった。と、睦美が公開するのは、数時間後だった。
帰りのホームルームが終わり、放課後になり、ムクドにクラスメイト数名と一緒に行く。
初めは、皆で食べたり話したりで楽しくしていたが、時間になり、駅で1人2人と別れていく。
帰りの電車で同じ方向が、隆太と睦美だけになってしまった。
隆太が、睦美に仲良くなった記念にもう少し居たいと言ってきた。
「なあ、睦美。俺達友達だよな。」
「え、う、うん。」
「友達になった記念にさ、もう少し一緒にいても良いか?」
もうあと3駅位で、睦美の最寄駅になる。
「う、ん。いいよ。」
最寄駅の3駅前で、隆太は睦美の手を引いて降りた。
そして、隆太のマンションに連れていかれた。
「俺、一人暮らしだし、楽にして良いよ。」
「え、そうなんだ‥。」
睦美は、加賀美が言ったことを思い出す。
『2人きりになるなよ!』
(大地は、僕の事となると、神経質になり過ぎるんだよね。きっと、大丈夫だよ。)
初めは、他愛無い話をしていた。
だが、少し睦美が眠くなってしまい、隆太のベッドを借りる。
そこまでは、睦美の覚えている事だった。
目を覚ましたら、隆太に足を抱え込まれ、尻の奥を曝け出す格好にされていた。
「な、な、ナニしてるのっ!?」
睦美は、精一杯の声を出す。
「おはよう。うん、今からナニ、をするんだよ」
満面の笑顔で隆太は、睦美の足にキスをしながら応える。
「や、やぁ、だっ!離れてよっ!!」
睦美がどんなに暴れても、更に押さえ込まれるだけだった。
「どうして?今からいっぱい仲良くするのに、離さなきゃいけないの?」
睦美は、絶句した。加賀美が正しかった事を身を持って味合わされるとは思わなかった。
そうして、美味しく頂かれてしまった睦美だった。
冒頭へ戻る。
end
_______________
あとがき
読んでいただいてありがとうございました。
オチ?なんですかそれ。
短編ヤマナシオチナシイミナシです。
あと、高校名考えられなかったので、ギャグ路線にしました。
ギャグ?一昔前のもっと前かしら?チーマーといわれてた不良の人達のなんでも漢字にしちゃおうみたいな漢字の高校名です。(長い)
鹿亜須戸高校‥。
鹿亜須戸=カースト
エロをやりたかっただけなんだ。
カースト制度関係無い話だねこれ。
因みに、この中で加賀美がお気に入りです。
加賀美受けをやりたくなりました。
この物語を生み出したきっかけは、漫画有料サイトで、カーストっていうボーイズラブ漫画を見て、中身は無料分しか読んでません。
カーストって、なんかオメガバースに似てるよね。って、なって創ってみようかな?ってなり、物語が生まれました。
続きは、作るかどうか迷ってます。
今は、陰陽師-安倍童子編-を終わらせる為に頑張り中ですので、よろしければ、エロもBLもないですが、妖怪やホラーはあるので、そちらも宜しくお願いします。
(陰陽師行き詰まり中なんだ‥)
クラスメイトの久世隆太が、睦美の脚を抱え直し、再度睦美の中に埋め込まれた楔を音がする程、激しく打ち付けた。
「あっ、ん、ん!」
隆太が睦美の唇を舐め、舌を無理矢理捩じ込むように入れ貪る。
「ん、ん、ふ、あっ、あっ」
クチュクチュと口の中を蹂躙した後、顎を舐め首を舐めながら下に降りていく。
「ふっ、もうっ、もう、いくっからぁっ!」
腰を打ち付けられながら、首筋を舐められ絶頂を迎えようとしている睦美に、隆太は腰の打ち付けを、緩やかなものに変えた。
「あっ!なん、でっ?」
困惑する睦美。
「ふっ、飯田。お前の中って、スッゲェ気持ち良いな。くっ!持ってかれそう‥。」
ゆるゆると腰を揺すりながら、隆太は睦美との営みを終わらせる気はない。
「もっ、やあっ!」
隆太の腰の動きで、睦美の良い所に当たり、気持ちよさで咽び泣く。
「お前も、気持ち良いだろ?もっと悦くしてやるよっ!」
更に腰を激しく打ちつけていく。
「あ、いや、いや、だっ!もう終わらせてくれ!」
いやいや!と、激しく首を振りながら、快楽地獄を味わっている睦美は、隆太から逃げ出したい。
どうしてこうなったのか。睦美は、数時間前の自分に激しく後悔した。
学校には、カースト制度が存在している。
それでも、目立った虐めとかがある訳では無いが、中間に位置している者達は、上位の者達を持ち上げ、下位の者を嘲笑う。そうした風習があった。
久世隆太は、カースト上位に位置している。常に明るく運動全般は卒無くこなし、運動部の助っ人までする位の運動神経抜群の持ち主で、勉強も常に十位以内には入る頭の良さ。それでいて、背が高く容姿も整っている。話術にも長けていて、常に人を惹きつける魅力溢れる存在だ。
それに対して、飯田睦美は、小さい頃から背は低く、頭の出来もあまり良くない。その上、女と思われてしまう程の女顔に悩まされていた。大体の者が、初見で女と思い込み、男に告白される。更にはストーカー被害までもある。そんな事が続いて、自分の顔が嫌いになり、出来得る限り周りに見られない様にする為に、前髪を長く伸ばし、何時も下を向いているようになった。それでいて必要最低限にしか喋らず、中学生の頃からは、伊達眼鏡まで掛けている徹底ぶりだ。そのせいか、根暗や暗いオタクと蔑まれてきた。そうした事が重なり、何時の間にか、カースト最下位に位置する様になっていた。
睦美と隆太は、 この鹿亜須戸高校で出会い、一年の頃から同じクラスではあるが、2人は正反対の性格で、相見える事は無いのだろうと思っていた。
二年に進級し、席替えで初めて隣同士になった。
くじ引きで決まる為、同性同士で隣り合ってしまう事もある。とは言っても、席がくっ付いてはいないので、特段気になる程でもない。
クジの結果は、窓際の後ろ側で、睦美にとっては特等席の様な場所だ。しかし、隣に来た相手を見た瞬間、明らかに落ち込んだ。
それを一瞬見咎めた隆太だったが、相手が根暗で殆ど声を聞いた事が無い睦美だと分かると興味を無くし、前の席の男子と話し出した。
それを何気無く見つつ、憂鬱な気を出していた睦美は、外をボンヤリと授業が始まる迄見続けた。
隆太と隣の席だからか、挨拶程度ではあったが、話す事も少しずつ増えていく。
睦美は、先生にバレない程度に外をボンヤリと眺めながら、その日の授業が終わるのを待つ。そんな何時も通りに変わらない日常が、ずっと続くと思っていた。
朝、学校に着いて、席に座っていると、隆太が登校してきた。隣の席だが、挨拶をしたら、隆太は、他の子と楽しそうに話し出す。睦美は、ショートホームルームが始まるまで、外を眺めている。
何時も外を見ている睦美が気になったのか、この日初めて隆太が睦美に挨拶以外で話しかけて来た。
「何見ているの?」
「‥!‥え、と‥空と人‥」
睦美は、普段声を掛ける人がいない為、一瞬声をかけられた事に驚いて吃ってしまった。
「ふーん。そっか。」
隆太は、興味が逸れたのか、クラスメイトと話し始めた。
「…。」
久々に、人と挨拶や授業以外で、話した様な錯覚に陥る。
「飯田も一緒に行こう。」
睦美が、悶々としていたら、隆太が声をかけてきた。
だが、全く聞いていなかった睦美は、何を言われているのかわからない。何処かに誘われているのは分かるのだが。
「放課後、皆でモクドに寄るんだけど、飯田も行こう?」
モクドとは、某大型ハンバーガー屋のチェーン店だ。
睦美は、自分が誘われるとは思わなかった。
「え‥。」
「?何か予定ある?」
隆太に言われ、慌てて首を左右に思い切り振る。
「予定ない‥。」
実際に、予定がないのでいつも下校時間は、家に帰ってゲームをしたり、漫画を読んでいる。たまに、隣に住む幼馴染の加賀美大地が、遊びに来る位だ。
因みに、加賀美は同じクラスメイトでもある。睦美が声を掛けられるのを嫌がる為、表立って話したりしない。
「じゃあ、決まりな!」
隆太が、行くメンバーに睦美も行く事を伝える。
(‥僕も一緒で良いんだ‥。)
高校に入って初めて幼馴染以外で友人が出来るかもしれない。少しこそばゆく感じている睦美を眺めている者がいた。
睦美の幼馴染みの加賀美大地は、赤ん坊の頃からの仲なので、睦美を兄弟の様に思っている。
口下手でいつも下ばかり見る睦美に顔を上げる様に注意をしたり、女に間違えられて誘拐までされそうになる睦美の隣に常に居て、中世にいる騎士の様に護る為に側にいる。
だから、睦美の事は何でも知っている。友人が出来ないのを気に病んでいるのに、加賀美が声を掛けるのを良しとしない。それは、加賀美の容姿や、性格にあるのだろう。
常に睦美の騎士で有り続けようとした加賀美は、運動部の部活には入っていないが、剣道や柔道の会館に幼い頃から通っている。黒帯の実力を既に兼ね備えてはいるが、あまり大会に出ていない。その為か、身体は同年代の男子よりも筋肉がついており、男らしい顔付きだ。
女子がほっとかない程の美形で、むさくるしい格好の睦美と並ぶと、どうしても睦美の容姿の陰口をいう者がいる為、それを聞いた睦美が、鬱に陥ってしまう。
睦美が加賀美が居ない所で、虐めにあっているのもあり、睦美から加賀美にクラスメイトの前では、話し掛けないで欲しいと懇願されていた。
あと、睦美が只々、劣等感を刺激されて嫌なだけでもある。
そんな間柄なので、加賀美が睦美に気に掛けていたとしても、声を掛け辛い。
そして、加賀美にとっては少しだけ裏切られた感じがした。
隆太も加賀美に並んで美形である。睦美の劣等感を刺激する存在だろう。だが、隆太に声を掛けられた睦美は、ほんの少しだけ頬を染めていたのだ。
加賀美にとっては面白くない。でも、睦美が友人を欲しているのは、嬉しくもある。兄弟が、親離れしたかの様な気分だ。だが、相手が隆太だと複雑になるのが止められない。
隆太の裏の顔を、偶然知ってしまったからだろう。
隆太の裏の顔は、気に入らない奴は徹底的に排除する。それは、笑顔で相手を病院送りにする程、殴りつけるのも厭わ無い。荒い性格をしている。
偶然ではあるが、そういう現場に目撃をしてしまい、直ぐに隠れたは良いが、隆太にはバレているだろう。
それでも、クラスメイトではあるし、何も言ってこないので、忘れてもいた。
だが、睦美が関わるとなると話は別だ。
加賀美は、休憩時間になり、睦美が1人になった所を捕まえた。
「睦美、話があるんだけど、今いいか?」
「大地?うん、どうしたの?」
ここまで来て、加賀美は躊躇う。だが、何かあってからでは遅い。
「あのさ‥、今日の放課後、久世と行くんだろ?」
「うん、僕、クラスメイトに誘われたの初めてですごく緊張するんだ。」
赤くなって、これでお友達できるよね。と、小さな声で睦美は呟いた。
「その、久世なんだけどさ。」
言い辛い。と、加賀美は思った。
「うん。久世くんがどうしたの?」
「噂なんだけど、危険な男らしいから、絶対に2人きりになるなよ!」
自身の目で、人をいたぶる姿の隆太を見た。とはいえない加賀美は、一生懸命に言葉を選んだ。
「久世くんが危険?そうは見えないよ?」
睦美は、刷り込まれた雛鳥の様に、隆太に優しく声をかけられて、上辺しか見えない。
「でもそういう噂が流れるんだから用心するんだぞ!」
そう加賀美は、注意をした。その忠告をちゃんと聞いていれば良かった。と、睦美が公開するのは、数時間後だった。
帰りのホームルームが終わり、放課後になり、ムクドにクラスメイト数名と一緒に行く。
初めは、皆で食べたり話したりで楽しくしていたが、時間になり、駅で1人2人と別れていく。
帰りの電車で同じ方向が、隆太と睦美だけになってしまった。
隆太が、睦美に仲良くなった記念にもう少し居たいと言ってきた。
「なあ、睦美。俺達友達だよな。」
「え、う、うん。」
「友達になった記念にさ、もう少し一緒にいても良いか?」
もうあと3駅位で、睦美の最寄駅になる。
「う、ん。いいよ。」
最寄駅の3駅前で、隆太は睦美の手を引いて降りた。
そして、隆太のマンションに連れていかれた。
「俺、一人暮らしだし、楽にして良いよ。」
「え、そうなんだ‥。」
睦美は、加賀美が言ったことを思い出す。
『2人きりになるなよ!』
(大地は、僕の事となると、神経質になり過ぎるんだよね。きっと、大丈夫だよ。)
初めは、他愛無い話をしていた。
だが、少し睦美が眠くなってしまい、隆太のベッドを借りる。
そこまでは、睦美の覚えている事だった。
目を覚ましたら、隆太に足を抱え込まれ、尻の奥を曝け出す格好にされていた。
「な、な、ナニしてるのっ!?」
睦美は、精一杯の声を出す。
「おはよう。うん、今からナニ、をするんだよ」
満面の笑顔で隆太は、睦美の足にキスをしながら応える。
「や、やぁ、だっ!離れてよっ!!」
睦美がどんなに暴れても、更に押さえ込まれるだけだった。
「どうして?今からいっぱい仲良くするのに、離さなきゃいけないの?」
睦美は、絶句した。加賀美が正しかった事を身を持って味合わされるとは思わなかった。
そうして、美味しく頂かれてしまった睦美だった。
冒頭へ戻る。
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あとがき
読んでいただいてありがとうございました。
オチ?なんですかそれ。
短編ヤマナシオチナシイミナシです。
あと、高校名考えられなかったので、ギャグ路線にしました。
ギャグ?一昔前のもっと前かしら?チーマーといわれてた不良の人達のなんでも漢字にしちゃおうみたいな漢字の高校名です。(長い)
鹿亜須戸高校‥。
鹿亜須戸=カースト
エロをやりたかっただけなんだ。
カースト制度関係無い話だねこれ。
因みに、この中で加賀美がお気に入りです。
加賀美受けをやりたくなりました。
この物語を生み出したきっかけは、漫画有料サイトで、カーストっていうボーイズラブ漫画を見て、中身は無料分しか読んでません。
カーストって、なんかオメガバースに似てるよね。って、なって創ってみようかな?ってなり、物語が生まれました。
続きは、作るかどうか迷ってます。
今は、陰陽師-安倍童子編-を終わらせる為に頑張り中ですので、よろしければ、エロもBLもないですが、妖怪やホラーはあるので、そちらも宜しくお願いします。
(陰陽師行き詰まり中なんだ‥)
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