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気になるあいつ
気になるあいつ。でも嫌い7
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夏休み明け。
俺と拓人の中は特に進展しなく、いや、拓人が少し、いつの間にか嫌味じゃない程度に近くに来ていた。
肩が触れそうで触れない程度に近い距離でも嫌じゃなくなった。いつの間にか、試験勉強も見てくれる様になって、いつの間にかベッドを共に…。
「‥って、なんで居るんだよ!」
拓人が俺のベッドにいる事に思わず突っ込んでしまった。
「ん?友達だから?」
拓人が、可愛く首を傾げながら言う。俺は、思わず額を抑えて呻いてしまう。
次の日は休みで、試験が1週間後に控えている。俺は赤点ギリギリな成績だから、拓人が勉強を見てくれる事になった。どうせだからって俺の家に泊まりで見てくれる事になった。
母さんに言ったら、豪勢な食事と俺のベッドの隣に布団を敷いてくれた。本来なら拓人が布団を使って欲しいんだけど。しょうがないから俺が布団を使おう。一緒に寝たら間違い起きそうだしな!
「あおい。君のベッドはこっちだ。」
布団に横になり手招きする拓人。なんかエロい。
「わかってんなら退けよ。」
不貞腐れながら体育座りして睨む。
「一緒に寝よう?」
小首を傾げていう拓人が、なんか可愛いとかイケメンはズルいな!
「え、嫌だよ。」
本当は、拓人には客間に布団を敷く予定だったんだ。でも、合宿みたいで楽しいから一緒の部屋で寝たい。って、おねだりされて俺の部屋になったんだけど、一緒のベッドは、本当に色々とヤバい気がする。このままだと押し倒されそう。
「拓人。俺達は友達だよな?」
拓人が先程、友達と言ってくれたけれど、本当の所どう思っていようが、友達関係を貫くんだ。だから、ベタベタくっつき過ぎはどうかと思うんだ。αとΩ同士での友人関係は、お互いに番持ちでない限り、あまり聞かない。それに劣等種のΩはαに逆らえないものがあるけど、俺的にはαの匂いを出す拓人と一緒は本当マジで勘弁してくださいなんて何度お願いしてきたことか。
「そうだね。まだ、友達だね。」
まだって何。俺は一生友達で良いよ。なんて言っても本気な顔している拓人に通じない。
俺と拓人の中は特に進展しなく、いや、拓人が少し、いつの間にか嫌味じゃない程度に近くに来ていた。
肩が触れそうで触れない程度に近い距離でも嫌じゃなくなった。いつの間にか、試験勉強も見てくれる様になって、いつの間にかベッドを共に…。
「‥って、なんで居るんだよ!」
拓人が俺のベッドにいる事に思わず突っ込んでしまった。
「ん?友達だから?」
拓人が、可愛く首を傾げながら言う。俺は、思わず額を抑えて呻いてしまう。
次の日は休みで、試験が1週間後に控えている。俺は赤点ギリギリな成績だから、拓人が勉強を見てくれる事になった。どうせだからって俺の家に泊まりで見てくれる事になった。
母さんに言ったら、豪勢な食事と俺のベッドの隣に布団を敷いてくれた。本来なら拓人が布団を使って欲しいんだけど。しょうがないから俺が布団を使おう。一緒に寝たら間違い起きそうだしな!
「あおい。君のベッドはこっちだ。」
布団に横になり手招きする拓人。なんかエロい。
「わかってんなら退けよ。」
不貞腐れながら体育座りして睨む。
「一緒に寝よう?」
小首を傾げていう拓人が、なんか可愛いとかイケメンはズルいな!
「え、嫌だよ。」
本当は、拓人には客間に布団を敷く予定だったんだ。でも、合宿みたいで楽しいから一緒の部屋で寝たい。って、おねだりされて俺の部屋になったんだけど、一緒のベッドは、本当に色々とヤバい気がする。このままだと押し倒されそう。
「拓人。俺達は友達だよな?」
拓人が先程、友達と言ってくれたけれど、本当の所どう思っていようが、友達関係を貫くんだ。だから、ベタベタくっつき過ぎはどうかと思うんだ。αとΩ同士での友人関係は、お互いに番持ちでない限り、あまり聞かない。それに劣等種のΩはαに逆らえないものがあるけど、俺的にはαの匂いを出す拓人と一緒は本当マジで勘弁してくださいなんて何度お願いしてきたことか。
「そうだね。まだ、友達だね。」
まだって何。俺は一生友達で良いよ。なんて言っても本気な顔している拓人に通じない。
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