番なんて要らない

桜 晴樹

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気になるあいつ

気になるあいつ。でも嫌い13

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どう考えてもデートをした様な感じだが、断じてデートでは無い。
友達同士のお出かけだ。とかなんとか強調したい。その位、精神的に堪えるものがあった‥。
拓人がとてもデート中の彼氏と化していたからだ。
まず車道側を歩いて俺を守る様にしていた。喫茶店では、得意では無い甘い物を、無理矢理とはいえ食べてくれた。(但し最後までアーンしてたバカップル状態だ。)
そして俺が払う予定だったのを、トイレに行ってた間に、何時の間にか全額支払い終わってた‥。お金を出そうとしても受け取ってくれなかった。(因みにパフェ以外にもハンバーグとかスパゲティとかも食べているぞ。)

お礼に何かをプレゼントしようとしたら反対にプレゼントされた‥。
そして遅くなる前に家まで送ってくれた‥。
あれ?俺が拓人に日頃の感謝をしたくて誘ったのに、先回りされて色々尽くされちゃった‥。
しかも次回の約束までされた。
あーれー?
こんな筈ではなかったのになー‥。


そんなこんなで次の日。

学校で見る拓人が、一段と生き生きして見える。

「あれ?なんか休みの日に楽しい事でもあった?」

クラスメイトが、拓人に話しかけてきた。

「うん。とっても有意義な事がね。」

ニコニコ笑顔で、クラスメイトに答えている筈なのに、何故か俺に視線を向けてくる。

「あーもしかして、柊ともうひと段階進んだ感じ?」

したり顔で聞いてくる。そんな事を聞いてくるコイツをどうにかしたくなってくる。俺の顔が見る間に赤くなってくるのが自分でも分かった。

「ちがっ!俺はっ‥!」

「うん。あおいとデートしたんだ。友達としてね。」

怒る俺の声に被さるようにして拓人がいう。
友達を強調されて俺の恥ずかしさが治まるのを感じる。

「あーそっか。」

何かを悟ったのか、同情の顔で拓人を眺めるクラスメイトと、休憩時間が終わるチャイムが鳴るのは同時だった。
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