29 / 47
気になるあいつ
気になるあいつ。でも嫌い24
しおりを挟む
「ぐぬぬっ!」
思わず唸り出す俺に、拓人は右手を俺の頭の上に乗せる。そしてそのまま、ぽんぽん。と、子供をあやす様に撫で出した。
「っ、な、んだよっ!」
拓人の腕を、払い除けようとしたが、意外に力が強く、中々やめてくれない。
「あおい可愛い‥。」
いつの間にか、俺は拓人の腕の中で、抱き寄せられていた。
「やめろよ‥。」
恥ずかしい。今日は、色々と外でも抱きつかれた。周りからは俺達が、戯れあっている様に見えたんだろうけれど、それでも恥ずかしいんだ。今は家の中とはいえ、やはり恥ずかしさは拭えない。
俺は拓人の顔を見た。意外に近くあって驚いていると、更に拓人の顔が近付いてく(あ、キスされる‥。)そう、意識した時、俺の手は自然と拓人の顔の前に出ていた。
「‥。あおい‥。」
怒ってらっしゃる。それはそうだろうけれど。やはりキスする気だったな。
「たっ、拓人が悪いんだからな!」
いくら部屋の中とはいえ、何をやろうとしているんだって言いたい。
「俺の番様は本当に連れない‥。」
俺を抱き締めることは辞めずに、そのままの体勢で落胆の表情をする。
「落胆すんな!まだ諦めてなかったの?!」
身体を引き剥がそうにもびくともしない。
「無理だよ。番とか関係なく、俺は、本気であおいが好きだもん。」
いつ本気で好きになった。そんな話聞いてない。何時もは、はぐらかされている様な、そんな感じだったのに。拓人は俺を、何時の間に好きになったんだ。
「っ、~っ、そんなの、聞いてない!」
恥ずかしさが増して両手で顔を隠す。その手を退かそうと拓人が掴んでくるが負けるものか。
「あおい。ねえ、あおい‥。俺を見てくれないか?」
優しく声をかけられる。いつの間にか、俺の手にキスまでしてくるから、ムズムズしてこそばゆい。
「いやだ!」
イヤイヤと、駄々を捏ねる俺に拓人は抱き締める力を強める。
「あおい~。ね、そんな可愛い事しないで?」
「っ?、!」
可愛いってなんだ!って、抗議しようと手を離して後悔した。
「やっと、顔が見れた。」
へにょ。と、笑う拓人の顔が凄くイケメン過ぎて眩しくて思わず目を閉じてしまった。
思わず唸り出す俺に、拓人は右手を俺の頭の上に乗せる。そしてそのまま、ぽんぽん。と、子供をあやす様に撫で出した。
「っ、な、んだよっ!」
拓人の腕を、払い除けようとしたが、意外に力が強く、中々やめてくれない。
「あおい可愛い‥。」
いつの間にか、俺は拓人の腕の中で、抱き寄せられていた。
「やめろよ‥。」
恥ずかしい。今日は、色々と外でも抱きつかれた。周りからは俺達が、戯れあっている様に見えたんだろうけれど、それでも恥ずかしいんだ。今は家の中とはいえ、やはり恥ずかしさは拭えない。
俺は拓人の顔を見た。意外に近くあって驚いていると、更に拓人の顔が近付いてく(あ、キスされる‥。)そう、意識した時、俺の手は自然と拓人の顔の前に出ていた。
「‥。あおい‥。」
怒ってらっしゃる。それはそうだろうけれど。やはりキスする気だったな。
「たっ、拓人が悪いんだからな!」
いくら部屋の中とはいえ、何をやろうとしているんだって言いたい。
「俺の番様は本当に連れない‥。」
俺を抱き締めることは辞めずに、そのままの体勢で落胆の表情をする。
「落胆すんな!まだ諦めてなかったの?!」
身体を引き剥がそうにもびくともしない。
「無理だよ。番とか関係なく、俺は、本気であおいが好きだもん。」
いつ本気で好きになった。そんな話聞いてない。何時もは、はぐらかされている様な、そんな感じだったのに。拓人は俺を、何時の間に好きになったんだ。
「っ、~っ、そんなの、聞いてない!」
恥ずかしさが増して両手で顔を隠す。その手を退かそうと拓人が掴んでくるが負けるものか。
「あおい。ねえ、あおい‥。俺を見てくれないか?」
優しく声をかけられる。いつの間にか、俺の手にキスまでしてくるから、ムズムズしてこそばゆい。
「いやだ!」
イヤイヤと、駄々を捏ねる俺に拓人は抱き締める力を強める。
「あおい~。ね、そんな可愛い事しないで?」
「っ?、!」
可愛いってなんだ!って、抗議しようと手を離して後悔した。
「やっと、顔が見れた。」
へにょ。と、笑う拓人の顔が凄くイケメン過ぎて眩しくて思わず目を閉じてしまった。
0
あなたにおすすめの小説
運命じゃない人
万里
BL
旭は、7年間連れ添った相手から突然別れを告げられる。「運命の番に出会ったんだ」と語る彼の言葉は、旭の心を深く傷つけた。積み重ねた日々も未来の約束も、その一言で崩れ去り、番を解消される。残された部屋には彼の痕跡はなく、孤独と喪失感だけが残った。
理解しようと努めるも、涙は止まらず、食事も眠りもままならない。やがて「番に捨てられたΩは死ぬ」という言葉が頭を支配し、旭は絶望の中で自らの手首を切る。意識が遠のき、次に目覚めたのは病院のベッドの上だった。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
僕の番
結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが――
※他サイトにも掲載
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
8/16番外編出しました!!!!!
読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭
1/27 1000❤️ありがとうございます😭
3/6 2000❤️ありがとうございます😭
4/29 3000❤️ありがとうございます😭
8/13 4000❤️ありがとうございます😭
12/10 5000❤️ありがとうございます😭
わたし5は好きな数字です💕
お気に入り登録が500を超えているだと???!嬉しすぎますありがとうございます😭
僕の幸せは
春夏
BL
【完結しました】
【エールいただきました。ありがとうございます】
【たくさんの“いいね”ありがとうございます】
【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】
恋人に捨てられた悠の心情。
話は別れから始まります。全編が悠の視点です。
ずっと好きだった幼馴染の結婚式に出席する話
子犬一 はぁて
BL
幼馴染の君は、7歳のとき
「大人になったら結婚してね」と僕に言って笑った。
そして──今日、君は僕じゃない別の人と結婚する。
背の低い、寝る時は親指しゃぶりが癖だった君は、いつの間にか皆に好かれて、彼女もできた。
結婚式で花束を渡す時に胸が痛いんだ。
「こいつ、幼馴染なんだ。センスいいだろ?」
誇らしげに笑う君と、その隣で微笑む綺麗な奥さん。
叶わない恋だってわかってる。
それでも、氷砂糖みたいに君との甘い思い出を、僕だけの宝箱にしまって生きていく。
君の幸せを願うことだけが、僕にできる最後の恋だから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる