番なんて要らない

桜 晴樹

文字の大きさ
28 / 47
気になるあいつ

気になるあいつ。でも嫌い23

しおりを挟む
本屋巡りして、帰りの電車の中でしゃべり倒して、俺達が帰宅した頃には、とっぷりと日が暮れていた。
本屋で、俺が購入したのは、ファンタジー感溢れる小説だった。

「ねえ、何買ったの?」

拓人は、購入した本がとても気になるようだ。

「え、あー、普通のファンタジーだよ。」

言えない。まさか Bボーイズラブする小説だなんて。
あおいは、引きこもっている間にインターネットで諸々の小説を読み漁った。
その中に、同性同士での純愛がテーマになっている小説を読んで感動した。
その作家が、商業誌デビューした第1作目の作品が本になったと知り、速攻購入した。

(だって発売日が今日だったんだもんな‥そりゃファンなら即日購入だろ!)

そして、その小説の表紙が、ファンタジー色が強く男同士の恋愛とは一見分かりにくい為に、購入しやすかった。
だが、誤算だったのは、拓人がやけに食いついてくる事だった。

(まさか、作品を知ってるわけないよな?)

そう疑ってしまうほどの食いつきだったが、教える訳にはいかない。

「あおいが読む本なら何でも読んでみたいんだ。そして共感したい。」

「いや、俺は共感したくない。一人で想いに耽りたい派だ。」

本当なら誰かと感動を分かち合いたい気持ちもあるが、それは普通の小説の場合だ。
流石にBがLしてしまっているのは、気持ち的にアウトだろう。

「あおい‥。」

時々、拓人は犬の様な雰囲気を出す。その時には構い倒したくなってしまうが、こちらの都合もあるというものだ。

「いやいや、俺の嫌な事はしないって言ったよな?」

「‥本を教えてもらうだけでこんなに嫌がられるなんて‥。それ、本当はエロ本?」

「ぎゃー!何てこというんだ!」

当たっているだけに辛さが増してきた。言い逃れが出来なそうだ。だが、踏ん張れ!俺、負けるな!相手は手強いぞ!負けそうだ‥。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうも。チートαの運命の番、やらせてもらってます。

Q矢(Q.➽)
BL
アラフォーおっさんΩの一人語りで話が進みます。 典型的、屑には天誅話。 突発的な手慰みショートショート。

届かない「ただいま」

AzureHaru
BL
いつも通りの変わらない日常のはずだった。 「行ってきます。」と言って出て行った貴方。1日が終わる頃に「ただいま。」と「おかえり。」を笑顔で交わすはずだった。でも、その言葉はもう貴方には届かない。 これは「優しさが奪った日常」の物語。

僕の幸せは

春夏
BL
【完結しました】 【エールいただきました。ありがとうございます】 【たくさんの“いいね”ありがとうございます】 【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】 恋人に捨てられた悠の心情。 話は別れから始まります。全編が悠の視点です。

【本編完結】αに不倫されて離婚を突き付けられているけど別れたくない男Ωの話

雷尾
BL
本人が別れたくないって言うんなら仕方ないですよね。 一旦本編完結、気力があればその後か番外編を少しだけ書こうかと思ってます。

僕の番

結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが―― ※他サイトにも掲載

【完結】幼馴染から離れたい。

June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。 βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。 番外編 伊賀崎朔視点もあります。 (12月:改正版) 8/16番外編出しました!!!!! 読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭 1/27 1000❤️ありがとうございます😭 3/6 2000❤️ありがとうございます😭 4/29 3000❤️ありがとうございます😭 8/13 4000❤️ありがとうございます😭 12/10 5000❤️ありがとうございます😭 わたし5は好きな数字です💕 お気に入り登録が500を超えているだと???!嬉しすぎますありがとうございます😭

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

ただ愛されたいと願う

藤雪たすく
BL
自分の居場所を求めながら、劣等感に苛まれているオメガの清末 海里。 やっと側にいたいと思える人を見つけたけれど、その人は……

処理中です...