気付いたら異世界でしたってそんな漫画みたいな(1話から修正中)

桜 晴樹

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嵐の予感

魔王ルーカス3

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最近、それが頻繁に起こる様になった。
頭が痛くなると、この国ではない、別の何処かの、この世界ではない何処かの街並みや風景が見えてくる。
それには、ある者達も見えた。
ノイシュから通信で聞いていた救世主であろう少年と、その家族や友人達であろう者達だ。

「どうしたというんだ‥。」

玉座に座りながら、目を閉じ観察する。
それはとても泣きたくなる位に懐かしい感覚がする。
だが、それは気の所為だと念じる。
次々、目の前で変わる事象。季節が春になり、桜が咲き出す季節になった。その頃、それは起こった。

近所に住んでいる、5歳上の兄の様に慕っている人が、ある日突然行方不明になった。
それは、衝撃が強く、また自身も病弱だった為に、その人の帰りを待つ前に、俺は死んだらしい。

そう、俺は‥。

前世の名前は菅谷翔太すがやしょうた
いつも、自分の部屋から佑兄さんが来てくれるのを待っていた。
佑兄さんは、俺の事を昔から可愛がってくれて、病気になってからもよく遊びに来てくれた。
だが、母さんが佑兄さんが来れない事を教えてくれた。遂に嫌われたと思った。この世の終わりを見ている気分だった。
でも、実際には違い、ある日近所の話し声が、部屋まで聞こえてきた。
『佑君、行方不明らしいわよ。』
行方が分からなくなって一週間も経っていた。その間、俺は会えなくなった事だけ伝えられていた。

(どうして教えてくれなかったの‥。兄さんが来なくなったのは、俺を嫌ってだと思っていたのに‥!)

少しだけでも、恨んでしまった自分に、激しい後悔と、佑兄さんを慕う心が、辛い現実に身体が着いていかなかった。
その日のうちに、激しい熱が出て、いつの間にか、俺は死んでいたらしい。


気付いたら、俺は異世界の魔王として転生していた。

(兄さんに会わなければ。)

先ずは、兄さんを元の世界に帰そう。そうして、兄さんを連れて行った、この世界を壊してやる。



魔王ルーカス3



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