2 / 3
2
しおりを挟む
最近夢見が悪い。
坂本雅敏は、そう感じた。
それというのも、同僚の遠野悟と、数日前に飲みに行ってからだった。
坂本は、普段ミスなど余りしないが、10日前に重大なミスをし、相手の会社にも迷惑をかけてしまった。
その事で、コンビを組んでいた遠野共々残業になってしまった。
自身が招いた事だったので、反省をし迷惑かけた方々にも誠心誠意謝った。
そして数日前に、遠野に謝罪の気持ちで飲みに誘って奢った。
だが、遠野は思った以上に下戸で、歩けない遠野を自宅まで送った。
その道すがら、奇妙な居酒屋を発見した。
その居酒屋に奇妙な感じを受けたが、足の赴くままに入った。
「にゃにゃ!お客さんにゃ!いらっしゃいませ!一名様ですね!カウンター席でいいかにゃ?」
猫耳少女が、坂本の手を握ってカウンター席まで案内した。
奥から、狸の耳をした中年の男が出てきた。
「いらっしゃい。何にします?」
狸男に聞かれ、カウンター席に座りながら、坂本は答えた。
「じゃあ、ビールと枝豆をお願いします。」
坂本は、居酒屋に入ると、決まってビールから頼む。枝豆の他には豆腐や焼き鳥も頼む。直ぐに注文した物が出された。摘みながら、日本酒や焼酎も頼む。
坂本は、誰よりも酒豪だ。酒をどんなに飲んでも酔わない。
だが、この居酒屋の酒は不思議な感覚がした。
初めての、ふわふわとした感覚。それは酩酊感というものではないのかと、坂本は思った。これは、坂本にとってとても楽しい出来事になった。店主であろう狸男に営業時間を聞いてみた。
「店主、この店の営業時間は?」
「へい、0時から4時迄の深夜営業で御座いますよ。」
「ほお。そんな時間でも、客は来るんだな。」
駅から遠いが、坂本はまた来ようと思った。
ほど良い酩酊感で、楽しくお酒を飲んで、いつの間にか帰宅をしていた。坂本は、会社が休みの日の前の日にもう一度、お店に足を運んだ。だが、そのお店の場所に行ってみてもそれらしいお店が見当たらない。
「?どういう事だ?」
まるでそれは、狐に化かされたかの様な不思議な感覚だった。
坂本雅敏は、そう感じた。
それというのも、同僚の遠野悟と、数日前に飲みに行ってからだった。
坂本は、普段ミスなど余りしないが、10日前に重大なミスをし、相手の会社にも迷惑をかけてしまった。
その事で、コンビを組んでいた遠野共々残業になってしまった。
自身が招いた事だったので、反省をし迷惑かけた方々にも誠心誠意謝った。
そして数日前に、遠野に謝罪の気持ちで飲みに誘って奢った。
だが、遠野は思った以上に下戸で、歩けない遠野を自宅まで送った。
その道すがら、奇妙な居酒屋を発見した。
その居酒屋に奇妙な感じを受けたが、足の赴くままに入った。
「にゃにゃ!お客さんにゃ!いらっしゃいませ!一名様ですね!カウンター席でいいかにゃ?」
猫耳少女が、坂本の手を握ってカウンター席まで案内した。
奥から、狸の耳をした中年の男が出てきた。
「いらっしゃい。何にします?」
狸男に聞かれ、カウンター席に座りながら、坂本は答えた。
「じゃあ、ビールと枝豆をお願いします。」
坂本は、居酒屋に入ると、決まってビールから頼む。枝豆の他には豆腐や焼き鳥も頼む。直ぐに注文した物が出された。摘みながら、日本酒や焼酎も頼む。
坂本は、誰よりも酒豪だ。酒をどんなに飲んでも酔わない。
だが、この居酒屋の酒は不思議な感覚がした。
初めての、ふわふわとした感覚。それは酩酊感というものではないのかと、坂本は思った。これは、坂本にとってとても楽しい出来事になった。店主であろう狸男に営業時間を聞いてみた。
「店主、この店の営業時間は?」
「へい、0時から4時迄の深夜営業で御座いますよ。」
「ほお。そんな時間でも、客は来るんだな。」
駅から遠いが、坂本はまた来ようと思った。
ほど良い酩酊感で、楽しくお酒を飲んで、いつの間にか帰宅をしていた。坂本は、会社が休みの日の前の日にもう一度、お店に足を運んだ。だが、そのお店の場所に行ってみてもそれらしいお店が見当たらない。
「?どういう事だ?」
まるでそれは、狐に化かされたかの様な不思議な感覚だった。
0
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
予言姫は最後に微笑む
あんど もあ
ファンタジー
ラズロ伯爵家の娘リリアは、幼い頃に伯爵家の危機を次々と予言し『ラズロの予言姫』と呼ばれているが、実は一度殺されて死に戻りをしていた。
二度目の人生では無事に家の危機を避けて、リリアも16歳。今宵はデビュタントなのだが、そこには……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる