邪神の使徒

４

その時がくるまで、一瞬だった。
能力をもらってから、三日後。
能力を多少使いこなせるように、なっていた。
まず白い物体で、偵察する。
見つからない安全なルートで、会議場に近付く。
道中、槍や剣などがでるようにした、罠をはっておく。
その動きをして会議場に着くまで、誰にも会わずにすんだ。
罠にかかった人が出て、城内は混乱しているようだ。
怒声や悲鳴が聞こえる。
コンコンコン
一応ノックした上で会議場に入る。
そして見張りの兵士がくる前に、足元に罠をはる。
兵士が罠にかかり、体の中心に槍が生える。
会議場は混乱を極めた。
多分帝国で、最も安全な場所にある会議場。
そんな場所で、兵士が殺された。
兵の影に身を隠す者。
兵に俺を襲わそうとする者。
発狂する者。
まだ混乱の中俺は、更なる罠をはる。
ただ皇帝と、将軍だけは冷静だった。
将軍は兵を指揮して皇帝を守りつつ、俺への警戒を怠らない。
皇帝は混乱している貴族を抑える。
そうして対、俺への姿勢を作る。
そうした中俺は壁にも罠をはる。
半分ぐらいの罠は、近くの罠が反応することを条件にした。
壁にはった罠の内一つを、十秒後に設定する。
そして十秒後、復讐と言う名の虐殺が始まった。
まずは手前の兵士から、槍に突き刺される。
その後新たにはられた罠に、貴族が殺される。
聖具を持って対抗するものもいた。
そうした者も、二回、三回、四回と突き出す槍に突き刺される。
残ったのは、皇帝と将軍、そして極一部の兵士だけだった。