オーラズ

4.夢？？

テツ「と、その前に。オーラについて少し説明しようかの。」
ソウタ「あー。そういや俺もあんま詳しくは知らねーな…」
テツ「まず、オーラとは体内に宿るエネルギーのことじゃ。人が生まれる時、人は必ず何かしらの自然からエネルギーをもらって生まれている。そのエネルギーがオーラということじゃ。そして、そのオーラを表に出して扱うにはそれ相応の身体能力がいる。まずはオーラの負荷に耐えれるほどの身体を作る修行じゃ。」
ソウタ「へー。つまりオーラってのは元々は自然のエネルギーってことだな。」
テツ「そーいうことじゃ。基本オーラは水、火、風の3種類じゃ。」
ソウタ「あー、それは大体テレビでプロオーラズ選抜トーナメント見てたからわかるよ…」
テツ「まー。じゃ、修行始めるかの。まずはそれを見てみろ。」
テツはそーいって近くにあるスーツを指差した。
テツ「ほれ、それ着ろ。」
ソウタ「なんだこりゃ？強くなるスーツ？」
テツ「ま、そんなもんじゃ。はよ着てみい。」
……(着替え中)
ソウタ「これ、重くね？」
テツ「あー、10キロあるからな」
ソウタ「重すぎだろ！まさかこんなの着て修行するんじゃーねーだろーな？」
テツ「するよ^_^よし、まず1日目はひたすらダッシュじゃ！」
ソウタ「ふぁい？一日中ダッシュ？まじで？」
テツ「よーーーいどん！！！」
こうしてソウタの修行は始まった。2日目はひたすら腕立て伏せ。3日目はひたすら腹筋。4日目はひたすらスクワット。5日目はひたすらパンチとキックの練習。
ソウタの修行はこういった地味でつらいものばかりだった。こういったスケジュールを1週間(外の世界での)も続けけていた時テツはあることに気づいた。
テツ「お前さ、全然成長してねーんだわな。才能なさ過ぎじゃわ。」
ソウタもこのことには薄々気づいていた。
ソウタ「だよな、俺でも分かるし…」
テツ「はっきり言うが…たぶんお前はオーラを扱えるようにはなってもプロになることは到底無理じゃろう」
ソウタはとてもショックだった。なんせ小さい時からの夢だったから…
テツ「それでも続けるか？」
ソウタ「いや、いいよ。明日帰るさ。1週間ありがとな。」
テツ「そうか…」
その次の日の朝、ソウタは早く目が覚め外に用を足しに出た。テツに小屋にはトイレがないから外でしろと言われていたからだ。綺麗な朝日を見ながら
ソウタ「………はー。俺才能がねーんだな。くそっ。」
すると突然朝日から何かが物凄いスピードでソウタに向かっていき直撃した。ソウタは気を失った。
テツ「……タ、ソウタ！！」
ソウタ「じじぃ？……あれ？俺こんなとこで何してんだ？」
テツ「どうしたんじゃ？お前、大事なところ丸出しで寝とったぞ？」
ソウタ「！！うわー！！まじか！はずっ！」
とソウタは赤面していった。
ソウタ「そーいや俺立ちションしてたんだったな…そんで朝日が綺麗で見てたら急になんかが飛んできて直撃して……」
テツ「直撃？朝日から？」
ソウタ「うん、朝日から」
テツ「ぶわっはははは。朝日から？んなわきゃなかろう！隕石でも落ちてきたちゅーのか？それは夢じゃ。」
ソウタ「そーかなー？なんかリアルな夢だったな。」