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第二章 「神に愛されなかった者」
#34 ナナの武器
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※タイトルをちょっと変更
* * *
ギルドへと続く街道。
ナナが俺の後ろを歩いている。
ただその姿は数刻前とは違い、目元まで隠れるフードのような衣服を羽織っていた。
傍から見たら、このフードの主が少年なのか少女なのかさえ分からない格好だ。
『これが神に愛されなかった者の証』
フィリー曰く、神に愛されなかった者にはステータス画面以外にも、身体に紋章のような特徴が現れるらしい。
ナナの場合、いつもは絹のような金髪に隠れて見えなかったが、額の右側にそれはあった。
紫色でどこか禍々しい印象を受ける紋章のようなそれが、神に愛されなかった者の特徴らしい。
『神に愛されなかった者とばれないようにね。普通の人でも"それ"だと分かるだけで態度が豹変するから』
そんなことを伝え聞いた俺は、目元まで隠れるフードをナナに着せた。
ナナは最初こそ少し嫌がったが、今では何の問題もなくそのフードを身に着けている。
ナナのその様子を満足しながら俺が見ていると、後ろを歩くトラッキーの上から声が上がった。
「アキラ~今日はどこ行くんや~」
ミヤのその声に俺は答える。
「いつも通りギルドで依頼を受けた後、とりあえず武器屋だな」
「あー、なーちゃんの武器を買うんやね」
「そんな感じだ」
俺たちは冒険者ギルドから初心者用の武器が貰えたが、ナナが登録することは流石にまずい。
そう思った俺は、ナナの武器を武器屋で探しことにした。
* * *
冒険者ギルドで簡単な依頼を受けた後、俺たちはその足で冒険者ギルドから一番近い武器屋に来ていた。
「はへ~、色々あるんやね。それになんというかピカピカしてんなぁ」
ミヤが感嘆の声を上げる中、俺もまたその武器たちに目を奪われる。
剣は勿論、槍、斧、メイス、モーニングスターなど様々な種類の武器が展示されており、それらの武器はどこか中二心をくすぐるような一級品ばかりだった。
ゴールドアックスとかいうすごく金ぴかな武器に目を細め、
ドラゴンキラーという機能性よりも斬新性を取ったかのような独特な形の武器に俺は胸を高ぶらせる。
「……すげぇ」
俺もまた自分の武器こんぼうと展示された武器を見比べるが、やはりモノが違うことは一目瞭然だ。
「どうだ? 良さそうな武器はあったか?」
店主が俺たちの様子を見て声をかけてきた。
「ええ、はい。良さそうな武器ばかりで」
「まあな。一番目立つ場所の展示武器は店の顔だ。そこにいい武器を置くのは当然だ」
「……あ」
俺はその言葉を聞いて、俺は武器屋の一部分しか見てなかったことに気付く。
左右を見渡せば、先の武器よりも質が幾分劣った冒険者の財布に優しそうな武器が、無造作に置かれていることに気付く。
……どっちかというと、そっちのほうが俺たち向きだな。
そんなことを思いながら、そちらに足を進めようとするとミヤがトントンと俺の肩を叩いた。
「そういえば、なーちゃんの武器はどの武器にするとか決めてるん?」
ミヤの疑問に、俺は間髪入れずに答える。
「弓だ。間違いない」
エルフと言ったら弓、これは常識である。うん。
魔法を使うエルフもいるみたいだが、前にステータス見た限りではナナは魔法系は使えなそうだし。
それに俺たちのパーティで足りてないのは遠距離系。
ナナが弓を使ってくれれば万々歳なのだ。
そんなことを思いながら、左右の武器群を見渡すと手ごろで小さめの弓を見つけることができた。
鉄の弓矢50本とセットで、銀貨5枚。非常にお得だと思う。
これがいいだろうと、ナナの元へそれを持っていこうとした時。
その光景が見えた。
「……」
フードの影から覗く、大きな翡翠の瞳。
ナナのそれは微動だにせず、ある一点を見ていた。
俺がその視線を先を追うと、そこは"店の顔"の展示部分。
そして、そのナナの視線の先にあるのはある弓だった。
「……えぇ」
その弓を見た時、俺は思わず口からその言葉が零れた。
それくらい、その弓は異端だった。
* * *
ギルドへと続く街道。
ナナが俺の後ろを歩いている。
ただその姿は数刻前とは違い、目元まで隠れるフードのような衣服を羽織っていた。
傍から見たら、このフードの主が少年なのか少女なのかさえ分からない格好だ。
『これが神に愛されなかった者の証』
フィリー曰く、神に愛されなかった者にはステータス画面以外にも、身体に紋章のような特徴が現れるらしい。
ナナの場合、いつもは絹のような金髪に隠れて見えなかったが、額の右側にそれはあった。
紫色でどこか禍々しい印象を受ける紋章のようなそれが、神に愛されなかった者の特徴らしい。
『神に愛されなかった者とばれないようにね。普通の人でも"それ"だと分かるだけで態度が豹変するから』
そんなことを伝え聞いた俺は、目元まで隠れるフードをナナに着せた。
ナナは最初こそ少し嫌がったが、今では何の問題もなくそのフードを身に着けている。
ナナのその様子を満足しながら俺が見ていると、後ろを歩くトラッキーの上から声が上がった。
「アキラ~今日はどこ行くんや~」
ミヤのその声に俺は答える。
「いつも通りギルドで依頼を受けた後、とりあえず武器屋だな」
「あー、なーちゃんの武器を買うんやね」
「そんな感じだ」
俺たちは冒険者ギルドから初心者用の武器が貰えたが、ナナが登録することは流石にまずい。
そう思った俺は、ナナの武器を武器屋で探しことにした。
* * *
冒険者ギルドで簡単な依頼を受けた後、俺たちはその足で冒険者ギルドから一番近い武器屋に来ていた。
「はへ~、色々あるんやね。それになんというかピカピカしてんなぁ」
ミヤが感嘆の声を上げる中、俺もまたその武器たちに目を奪われる。
剣は勿論、槍、斧、メイス、モーニングスターなど様々な種類の武器が展示されており、それらの武器はどこか中二心をくすぐるような一級品ばかりだった。
ゴールドアックスとかいうすごく金ぴかな武器に目を細め、
ドラゴンキラーという機能性よりも斬新性を取ったかのような独特な形の武器に俺は胸を高ぶらせる。
「……すげぇ」
俺もまた自分の武器こんぼうと展示された武器を見比べるが、やはりモノが違うことは一目瞭然だ。
「どうだ? 良さそうな武器はあったか?」
店主が俺たちの様子を見て声をかけてきた。
「ええ、はい。良さそうな武器ばかりで」
「まあな。一番目立つ場所の展示武器は店の顔だ。そこにいい武器を置くのは当然だ」
「……あ」
俺はその言葉を聞いて、俺は武器屋の一部分しか見てなかったことに気付く。
左右を見渡せば、先の武器よりも質が幾分劣った冒険者の財布に優しそうな武器が、無造作に置かれていることに気付く。
……どっちかというと、そっちのほうが俺たち向きだな。
そんなことを思いながら、そちらに足を進めようとするとミヤがトントンと俺の肩を叩いた。
「そういえば、なーちゃんの武器はどの武器にするとか決めてるん?」
ミヤの疑問に、俺は間髪入れずに答える。
「弓だ。間違いない」
エルフと言ったら弓、これは常識である。うん。
魔法を使うエルフもいるみたいだが、前にステータス見た限りではナナは魔法系は使えなそうだし。
それに俺たちのパーティで足りてないのは遠距離系。
ナナが弓を使ってくれれば万々歳なのだ。
そんなことを思いながら、左右の武器群を見渡すと手ごろで小さめの弓を見つけることができた。
鉄の弓矢50本とセットで、銀貨5枚。非常にお得だと思う。
これがいいだろうと、ナナの元へそれを持っていこうとした時。
その光景が見えた。
「……」
フードの影から覗く、大きな翡翠の瞳。
ナナのそれは微動だにせず、ある一点を見ていた。
俺がその視線を先を追うと、そこは"店の顔"の展示部分。
そして、そのナナの視線の先にあるのはある弓だった。
「……えぇ」
その弓を見た時、俺は思わず口からその言葉が零れた。
それくらい、その弓は異端だった。
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